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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

もりもとまきのアーキビストの目 No.15

若い力で、伝えていく。-『四日市環境情報誌 なたね通信』-
(資料館だより32号、2010/09)
紹介資料:四日市再生公害市民塾『四日市環境情報誌 なたね通信』

今回は、エコミューズに届くたくさんのミニコミ誌のなかから、「四日市再生公害市民塾」の20代の若手メンバーが発行している『なたね通信』(偶数月1日発行)を紹介します。

若い感性が光る 若い感性が光る 

四日市大気汚染公害は、1960年代に本格的に稼動、急速に規模を拡大した、発電所、石油精製工場、化学工場からなる四日市コンビナートの排煙によって引き起こされました。多くの住民が呼吸器疾患に苦しみ、小学校には「うがい場」が設置され、児童たちが一日6回のうがいを行うほどでした。「四日市再生公害市民塾」は、こうした公害の経験を風化させることなく、後世に教訓を伝えていこうと活動している市民グループです。その若手メンバーの取材・編集による『なたね通信』の誌面は、「語り部養成プログラム」や「四日市公害を学ぶスタディツアー」の企画・実践報告、また地元特産の小女子(こうなご:イカナゴの別称)漁に同行取材、そして市内企業のヒット商品をレポートと、とてもアクティブ。

次世代の若者たちが、公害の記憶・まちの記憶を語り継ぐためにチャレンジする姿が、いきいきと伝わってくるミニコミ誌です。

☆資料館だより32号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月20日5:07 PM

「公害地域の今を伝えるスタディツアー~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~」の現地調査

「公害地域の今を伝えるスタディツアー~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~」現地調査を行いました。
5月17日13時から、今年の8月8日からはじまる「公害地域の今を伝えるスタディツアー~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~」の現地調査に行ってきました。
一昨年は富山でイタイイタイ病、昨年は新潟で新潟水俣病をとりあげて実施してきたスタディツアー、3回目となる今年はあおぞら財団の地元である西淀川の大気汚染をテーマに行います。
この日は13時からあおぞらビルを出発し、緑陰道路を歩いて西淀川公害医療センター、あおぞら苑、千北診療所、西淀川高校を訪れました。
あおぞら苑では代表の辰巳さんにお話をうかがいながら、施設の中を拝見させていただきました。
実際に現地を歩きながら委員の先生方がより参加者に伝わりやすい進め方について意見を交わす場面も見られました。
千北診療所から西淀川高校に、向かう途中、43号線の空気を調べる装置などを見ました。
西淀川高校に到着し、教員の辻先生にお話をうかがいました。
高校の概要から、高校で取り組んでいるESDについて、エコ部の活動などについて聞くことがてきました。
お話のあと、偶然にもエコ部の生徒が農作業の活動をしていたので、見ていきました。
この日は菜の花畑を耕す活動をしていました!
今回の下見でスタディツアーの舞台となる西淀川についてスタッフも少しイメージでき、また進め方などの課題も見えてきました。
今回のスタディツアーを過去2回以上のものにするための準備が着々と進んでいます。「公害地域の今を伝えるスタディツアー~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~」現地調査を行いました。

5月17日13時から、今年の8月8日からはじまる「公害地域の今を伝えるスタディツアー~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~」の現地調査に行ってきました。

参加したのは財団スタッフとスタディツアーに関わる専門家、協力者の方々です。

一昨年は富山でイタイイタイ病、昨年は新潟で新潟水俣病をとりあげて実施してきたスタディツアー、3回目となる今年はあおぞら財団の地元である西淀川の大気汚染をテーマに行います。

この日は13時からあおぞらビルを出発し、緑陰道路を歩いて西淀川公害医療センター、あおぞら苑、千北診療所、西淀川高校を訪れました。

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あおぞら苑では代表の辰巳さんにお話をうかがいながら、施設の中を拝見させていただきました。

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実際に現地を歩きながら委員の先生方がより参加者に伝わりやすい進め方について意見を交わす場面も見られました。

千北診療所

千北診療所から西淀川高校に、向かう途中、43号線の空気を調べる装置などを見ました。

装置 装置

西淀川高校に到着し、教員の辻先生にお話をうかがいました。

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高校の概要から、高校で取り組んでいるESDについて、エコ部の活動などについて聞くことがてきました。

お話のあと、偶然にもエコ部の生徒が農作業の活動をしていたので、見ていきました。

この日は菜の花畑を耕す活動をしていました!

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今回の下見でスタディツアーの舞台となる西淀川についてスタッフも少しイメージでき、また進め方などの課題も見えてきました。

今回のスタディツアーを過去2回以上のものにするための準備が着々と進んでいます。

スタディツアーのHPはこちら→ http://www.studytour.jpn.org/

(記:相澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月18日10:33 AM

「西淀川の記憶あつめ隊」で地域の方に聞き取りをしました No.1

2011年5月13日午後1時から3時にあおぞらビル5階エコミューズで「西淀川の記憶あつめ隊」の聞き取りを行いました。

「西淀川の記憶あつめ隊」とは、西淀川に昔から住んでいる方の経験や記憶をつむぎ出すことで、未来にむけて地域を大切にするための活動です。

今回お話いただいた方は和田美頭子さんです。

IMG_5695

今回和田さんからは、和田さんが戦時中のことや、西淀川に住み始めてからの生活についてお伺いしました。

IMG_5686

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【写真】みんなで地図や和田さんの持って来てくださった写真などを見ながら、お話をしている様子です。

当時の西淀川の様子や、そこに住む人たちの生活に思いを巡らせる素敵な時間でした。

このような活動を通じて、西淀川にある経験や記憶を集め、地域を見つめ直す取組みを進めていきます。

(記:相澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,その他の事業,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月13日6:25 PM

神戸大学で授業をしました(ESD・スタディツアー)

2011年5月2日(月)

■2011年度前期月曜2時限ESD論(環境人文学)
「市民社会と環境問題――持続可能な社会の観点から」
の1コマを担当させていただきました。

内容は、西淀川公害とあおぞら財団の仕事、
それから、あおぞら財団で取り組んでいるESDとして
西淀川菜の花プロジェクト公害地域の今を伝えるスタディツアーについてお話しました。
西淀川だけの話で終わらせず、ぜひ実践する人になってほしかったので
グループワークを行いました。

グループワークで話し合っています

グループワークで話し合っています

グループワークの課題は

自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出してみましょう
グループ内で発表
グループ内で目指したい社会について討論
グループごとに発表

◆ 自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出す

◆ グループ内で目指したい社会について討論

という2つ。
自分の地域の課題を見つめてほしいという願いと
地域によって特徴と課題が違うという気付き、
合意形成する難しさ
というのを目指して行いました。

感想には
「他の県に住んでいる人たちの問題点を聞くのは面白かった。教科書とかには載っていない現在の生の声が聞けてよかった」
「大学の講義では聞くことのできない現場の声に少しでも触れることができて本当にいい経験になりました。しかし、これもあくまでも教室での授業でしかありません。これに満足することなく「学ぶ場」の先端に痛いと感じました」
「公害問題が実際に発生した地域で風化してきているという事実には驚いた。こういうことを伝えていくのは大切で、僕たちもそういう立場にならないとと思いました」
「公害問題は他人事ではないと感じた。行政、企業、住民たちの信頼関係を作ることは公害問題解決のためには重要なことだとわかりました」
「グループワークができてとても良い経験になりました。やっぱり自分の意見を言うのは恥ずかしいけれど、他の人の地域の現状や、意見が聞けて良かったです」
「現地に行って生のことを聞かないとわからないことはまだまだたくさんあることを知った。活動することで見えてくることがたくさんあるということを知れて、今日はたいへん良かったと思う」
「個人的には最後のツアーの話が印象に残っている。同世代の人が高い意識を持って取り組んでいることに驚いた」
などの意見が寄せられました。
伝えたいことが伝わったようでホッと胸をなでおろしています。

連休の中日というのに、きちんと出席してくれた学生さん。ありがとう!

林美帆(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月6日2:44 PM

淀川勤労者厚生協会の新人研修がありました。


4月1日15時から淀川勤労者厚生協会の新人研修を、あおぞらビル3階グリーンルームで行いました。

参加者は淀川勤労者厚生組合で4月1日から働く職員26名でした。
淀川勤労者厚生協会とは、「人権を尊重し、安全・安心・信頼の医療・介護・保健活動を行います」を理念に掲げ、西淀病院をはじめとする病院や薬局などの医療機関を運営している財団法人です。


まず研究員の眞鍋から西淀川にある公害の歴史や財団のできた経緯、財団の事業内容などの説明がありました。患者さんの呼吸リハビリや、未認定患者の方々の認定のための運動など、参加者にも関わりのある事業の話もありました。
眞鍋は説明の最後に「医療に携わる上で環境の事を考えながら仕事をしてほしい」というメッセージを送りました。

次に患者会の方が、公害について語ってくれました。
今回お話いただいたのは、患者会の永野千代子さんと岡崎久女さんです。

永野さんは西淀川について「若い人に夢を託して、西淀川をきれいにしてほしい」という思いを語られ、参加した新人の方達に「患者は本当にわがままで言いたい事を言うが、それは本当にしんどいからなので、しっかり受けとめて対応してほしい」というメッセージを送りました。


岡崎さんは発作が起こると体が固まってしまい、うまく呼吸できなくなる苦しさや、患者は入院した時にはすごい心細くなることなどについて語られ、声をかけてもらえることで支えられていることを感じることから「こわくてもいけど、優しい職員になってほしい」というメッセージを送りました。

そのあとで財団の理事であり、患者会の代表でもあります森脇君雄さんがお話をしました。
淀川勤労者厚生協会の職員になったということを自覚するためにも、歴史を学ぶ必要性を挙げ、これまでの淀川勤労者厚生協会の活動や、地域医療と公害のこと、公害訴訟に関することなどをご自身の経験を交えながら説明されました。

そして西淀川に住んで一緒に西淀川をきれいにしてほしいということや、これまで築きあげられてきた淀川勤労者厚生協会を守り、発展させてほしいという願いを参加者に伝えました。

最後にあおぞらビルの5階にありますエコミューズを見学しました。

私も今日から財団の研究員として働くことになりました。スタッフとして入りながらも自分の研修のような感覚で話を聞き、気持ちをを引き締められました。同じ西淀川で地域のみなさんのために働くということで、一緒に西淀川をよくしていきたいです。
(写真は配布資料)

(研究員 相澤翔平)






Filed under: 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2011年4月1日8:05 PM
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