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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

平成20年度 環境省職員環境問題史現地研修(西淀川コース)


平成21年2月10日(火) 13時00分〜16時30分

毎年、環境省から公害の現地を知るということで
西淀川に研修に来てくださいます。
東京で、公害の現状や再生活動を伝えても、
現地の空気感まで伝えることができません。
現地で見て・感じて・聞いてもらえることで
言葉以上の情報を得てもらうことができます。
見学に来ていただけることを
とてもありがたい機会だと感謝しています。

出来島駅→出来島小学校測定局→西淀川高校→あおぞら苑→大野川緑陰道路→あおぞら財団
というコースでめぐります。
あおぞら財団では公害患者さんの話と森脇理事長の話を聞きます。

本当であれば丸1日かけて行うフィールドワークなのですが
東京からの日帰り弾丸見学なので、どうしても過密スケジュールとなります。

あおぞら苑で患者の塚口アキエさんと北村ヨシエさんから話を聞きました。


塚口さんは「前日に裁判の夢を見て、思い出してたんやぁ」
ということで、裁判に毎回出席したことや、
大気汚染で家の掃除が大変だった話を聞かせてくれました。

あおぞら財団での様子


感想は
「街中の構造物の錆び方が他の地域よりも激しいと思った」
「再生活動が地域に働きかけてパートナーシップをつくる活動だというのがわかった」
「マンションが増えていて、公害を知らない人に働きかけるにはどうすればいいか」
など、短い時間の中でいろいろと出されました。
患者さんと森脇さんからは
「長いこと住んでいて、公害がひどかった時代はもっとひどかったし、錆びるのに慣れてしまった」
「公害闘争は白黒をつけるのが目的だけれども、再生はパートナーシップだから、その姿勢変換が難しい。」
といった意見交流がされました。

この交流が実りあるものになってもらえたらなぁと願っています。(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年2月17日11:25 AM

エコミューズの常設展示が新聞に掲載されました。


2009年2月5日

本日の大阪日日新聞にエコミューズ(西淀川・公害と環境資料館)の常設展示のことが
掲載されました。

http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/090205/20090205004.html

ぜひ、ご覧ください
(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年2月5日6:20 PM

韓国から ブルースカイ・日本探検隊


2009年2月1日

韓国からのお客様です。
ブルースカイ・日本探検隊の皆さんです。
ソウル・インチョン・光州・デジョンから選ばれた小・中・高校生の14人です。

日韓の青少年たちが、都市の大気質または環境への重要性を認識し、
国際交流を通じて、国際的に発生する環境汚染問題を認識
日韓NGOと青少年たちの交流を深めることを目的として来日しました。

なぜ大阪に来たのかというと、
韓国全土で環境保全運動を展開しています環境運動団体「グリーンコリア」
と大阪の二酸化窒素簡易測定運動は共同測定・共同研究を行っているのです。
ソウル・仁川・大田・光州・大阪の5大都市で
二酸化窒素簡易測定を行ったメンバーが交流するために来日したのです。

午前中は
西淀川高校で、
菜の花プロジェクトと授業で取り組む二酸化窒素簡易測定の説明を受けました。


同世代の高校生同士で会話が弾んでいましたよ。
韓国の生徒が朝7時から夜10時まで勉強すると聞いてびっくり!でした。

午後は
あおぞら財団で
公害患者さんの話しを聞きました。

移動に大阪市営バスに乗ったのですが
信号で止まるとアイドリングストップする車両に乗って
グリーンコリアのメンバーはびっくりしていました。


「韓国より日本のほうが空気がきれいだと思ったけれど、
日本でも大気汚染がこんなに問題になっているのだから、
韓国は大丈夫だろうかと心配になった」
「患者さんの人間が作った公害だから人間が良くすることもできるはず
という言葉に感動した」
とか、活発な感想をいただきました。

西淀川高校生も参加したのですが、
活発な韓国の生徒達の発言に刺激を受けたようです。

国際交流をすると私もがんばろうと思えます。
元気になります。

韓国でも車社会の問題が深刻なのだそうです。
グリーンコリアでも自転車カレンダーなどを作って、自転車促進を呼びかけているそうです。
お互いの活動に刺激を受けて、車に依存しない社会づくりを実現していきたいです。
(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年2月3日6:57 PM

公害解決に携わった人の活躍がわかる展示パネル完成


エコミューズの悩み・・・それは
見てわかる西淀川公害の展示がないこと。
そのため、訪れた人への情報提供が不十分になることがしばしばありました。

見てわかる西淀川公害のパネルがあれば、
現在以上にわかりやすい情報を提供できるのに、と思い
常設展示パネルを作製することになりました。


■公害解決に尽力した人が登場する展示
そこでできたのが
西淀川公害の展示パネル
「公害・みんなで力をあわせて—大阪・西淀川地域の記録と証言—」
です、
おひろめ会が2008年12月12日に開催され、
パネルに登場した「人」たちも参加して公害への思いを語り合いました。

この展示パネルは、様々な立場の人の活躍を紹介しています。
あおぞら財団ではこれまで公害学習の教材を作成してきましたが、
現場の教師から

「公害の時、行政や医者、企業等いろんな立場の人がどのように努力をして公害を克服したのかがわかり、それを見て生き様を学ぶ職業教育になるようなものがほしい。」

との声があがっていました。
振り返ってみると、
これまでは患者の声を拾うことに精一杯で、
患者以外の方々の奮闘にスポットを当てることが
不十分であることに気がつかされました。
「みんなで力を合わせて」公害を解決してきたことがわかる、
いろいろな人が登場するパネルを作製しようということになりました。

作製中、登場する人々に意見を聞くたびに、
あれもこれも加えてほしいと色々な意見をもらいました。
公害解決のために携わった人々の思いの強さは半端ではなく、
情報量がどんどん多くなります。
しかし、伝えやすくするためにはコンパクトにまとめなければなりません。
板ばさみ状態になり、頭を抱える日々でした。

熱い議論の結果、
患者・医者・教師・国と自治体・ジャーナリスト・地元企業・弁護士・学者と、
様々な立場の人の活躍を描く展示パネルとなりました。


来館者の感想には
「とても分かりやすくまとめてあると思います。イラストや図が工夫してあってよかったです。」
「きれいな部屋になって、パネルも見やすくて、勉強になります!」
とあり、ほっと胸をなでおろしています。

■展示作製のために基金を募集
展示作製のために先立つものはお金ですが、
2007年度に募金を行って、
西淀川公害訴訟の被告企業、弁護士、市民、学者、
色々な立場の人たちから基金へのご協力をいただき、
半年で50万円が集まりました。
その資金を元手にして、
展示のデザイン・印刷と資料室のリフォームを行ったのです。
展示に登場する人たちだけではなく、
これらの作業を行った人々、
基金に協力した人々の思いも詰まった展示パネルになったといえると思います。

■貸出、中国語訳で広がる?
日本国内の様々な場所で展示してもらえるようにと、
貸出用を作製しました(貸出は2009年4月から)。
また、中国に日本の公害経験を伝えるための
中国語訳にも取りかかっています。
公害解決に携わった人々の熱い思いが、
この展示パネルを通じて広がっていくことを願っています。

開館日であればいつでも閲覧できるので、エコミューズにぜひおこしください。
(フルカラーB2版、13枚)
(あおぞら財団:林 美帆)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年1月13日5:17 PM

きのくに国際高等専修学校の皆さんが来館されました


先週11/26(水)、エコミューズでは、きのくに国際高等専修学校(和歌山県橋本市)の生徒さん8名・先生1名の見学を受け入れました。
午前10時、阪神出来島駅に集合。まずは、大量の大型車が行き交う国道43号、大気測定局のある出来島小学校を経由して、あおぞら苑へと向かい、大野川緑陰道路を歩いてエコミューズに到着しました。
・大型車の走る国道43号
大気汚染の現状と、裁判後に行われた公害対策を説明しました。
騒音がうるさい?

・あおぞら苑を訪れる
裁判の和解金で作られたデイサービス施設(あおぞら苑)を訪問。公害患者の北村ヨシエさんと施設長の辰巳致さんからお話を伺う。

・大野川緑陰道路を歩く

午後からはまず、西淀川公害やあおぞら財団についてのDVDを鑑賞。そして、公害患者の語り部・永野さんにお話をしていただきました。
・永野さんのお話を聞く

永野さんのお話に触れて、皆さんからは、被害の大きさ、健康を害した苦しみを初めて知った驚きとともに、「どうしてそんなに苦しいのに、運動を頑張れたのだろう。私だったら出来ない」、「どうして前向きに、この場所で運動に取り組めたのだろう。私だったらよそへ引っ越して、逃げてしまう」という意見が出されました。「もし私だったら、どうするか」と、自分のことのように考える皆さんの姿が、とても印象的でした。
また、裁判の早期解決を訴えるビラや証言記録、文集や写真など、さまざまな資料を閲覧してもらいました。そして、どういう資料だったか、何を感じたかを発表してもらい、意見交換を行いました。
・生の資料に触れる

皆さんからは、「こんなに苦しい思いをしているなんて、想像していなかった」「寝る時間は、私にとっては嬉しい、幸せな時間なのに、患者さんにとっては苦しい時間なんだということに、ショックを受けた」「それなのにどうして、前向きに運動を頑張れたのだろう?」  といった意見や疑問が、次々と出されました。
・感じたことを分かち合う

「西淀川のことや大気汚染のことを、今まで知らなかった。知れてよかった」「私だったらどうするだろう、何が出来るんだろう」との皆さんの声に、私たちスタッフも、元気をもらった一日でした。ありがとうございます。(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)





Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年12月4日12:18 PM
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