2012年6月26日
South Florida大学のMonja MihajlovicさんはアメリカでESD論について、研究しているそうです。神戸大学の交換留学生として、日本でリサーチと見学を行っているということで、神戸大学の劉テイさんと李明哲さんが一緒に訪問してくれました。
劉さんはあおぞら財団の日中交流のお手伝いをしてくれている中国人留学生。
私がしゃべったあとに、補足して訳してくれます。英語・中国語と大活躍です。
劉さん、いつもありがとう。
そして、慣れない中、通訳をしてくれた李明哲さん、お疲れさまでした。
公害被害と地域再生の事をお話しするのですが、専門用語が多くて、訳すのが大変です。
「二酸化窒素」「イオウ酸化物」と話していたのですが、「NO2」「SOx」と言えば通じると気がつくのに少し時間がかかりました。
化学記号は世界共通ですよね。
最近、毎日のように資料館の来館者があります。
ありがたいことです。西淀川公害のブームがきているのか???なんて思ってみたり。
みなさんも、気楽に西淀川に来て下さいね。綺麗になって、ええところですよ。(林)
ブログカテゴリー » 視察受入
神戸大学から交換留学生が来てくれました
6/24立命館大学アメリカ交換留学生の視察受入をしました
6月24日(日)10時~13時で、立命館大学のアメリカ交換留学生の視察受入を行いました。
参加者は30人で、ほとんどがアメリカからの留学生でした。
出来島駅に集合し、まずは国道43号線へ向かいます。
国のとっている道路政策について説明し、車が原因の公害対策で実際に講じられているものについて見つけるクイズを行いました。
次にぜん息患者の診療にあたっていた千北診療所へ向かいます。
ぜん息患者の病状についてなどを説明し、少し休憩。
大野川緑陰道路では、埋め立てる前の大野川の写真を見てもらいました。
参加していた全員が、汚れていた川の様子に驚いていました。
大野川緑陰道路を通って、あおぞら財団へ。
戻ってきて、西淀川大気汚染公害に関するビデオを見てもらい、公害運動、あおぞら財団の説明をした後で、西淀川公害患者と家族の会の永野千代子さんに、当時の西淀川の様子や病気の症状、公害運動について話を聞きました。
アメリカの交換留学生からは、永野さんがかけていた公害運動のタスキについてや、地域の他の人との関係ついて、公害運動の支援者についての質問が出されていました。
終了後、留学生が永野さんに声をかけ、公害運動に取り組んできたことについて話をする場面も見られました。
記:相澤
6/23京都産業大の焦ゼミの視察受入
6月23日(土)午前10時~午後1時で、京都産業大学の法学部、焦先生とゼミ生15名があおぞら財団を訪れました。
10時にJR御幣島駅に集合し、歌島橋地下道で西淀川の大気汚染や、今もまだ自動車による汚染は終わっていないことを説明しました。
説明を聞いた後、実際に西淀川で最も大きい?交差点、歌島橋交差点を見ました。
土曜と言うこともあり、交通量は少なめ。それでもたくさんの車が行き交います。
交差点の周辺で、国が自動車による公害への対策として講じたものを探すクイズをしました。
歌島橋交差点をみんなで捜索。なかなか見つかりません。
正解は大気汚染物質を測る測定局や、緑地帯の設置などでした。
そして大野川緑陰道路へ移動します。
大野川緑陰道路ができる経緯を埋め立てられ緑陰道路ができる前の大野川の写真を参加者に見せながら説明すると、
「今いるこの場所が、昔はこんなに汚れていたのか」と驚く参加者の声が聞こえてきました。
財団に戻り、公害運動の歴史やあおぞら財団の活動について勉強し、
実際に公害運動に参加している公害患者の和田美頭子さんが、公害や運動について話をしました。
ぜんそくの症状や、運動に取り組むようになったきっかけ、地域の人からぜんそくや公害について理解されなかった経験などを語ってくれました。
その後、グループワークを実施。
今回の訪問で感じたことを共有し、これから自分に何ができるのかを考えるワークを行いました。
語り部でお話してくれた和田さんもその様子を見ていきました。
「公害について多くの人に理解してもらうことが必要」
「家に帰って、まずは家族に話をしたい」
などの感想や意見が見られました。
今回の経験が今後の学校での学びや、社会人生活の中でどのように活かされるのか、楽しみです。
記:相澤
大阪民医連医学生 視察受け入れ
日時:2012年6月3日(日) 10:00~15:00
大阪民医連の職員さんと学生さん、合わせて14人でフィールドワークを行いました。
テーマは「公害」と「エネルギー問題」です。
午前中は資料やパワーポイント、ビデオを用いて、西淀川公害及び自然エネルギーについて学んでもらいました。
続いて、公害患者の岡崎久女さんにお越しいただきました。
ぜんそくの苦しさ、当時の周りの目や、それでも原告となったいきさつなどをお話していただきました。
最後に学生たちに「患者の声を聴く医師になってほしい」と願っておられました。
質疑などの後、学生たちで感じたこと、学んだことを討論、発表しました。
「公害=死につながる、とはイメージしていなかった」
「(医師になったら)患者さんを機械的に診るのではなく、一人一人の背景まで含めて診れれば」
「講義やニュースで情報を得るだけでなく、現地へ行くなど自分で見聞きすることが重要」
など、患者さんの声を聴いたことにより、多くのことを得られたようでした。
午後からは車で移動し、東淀川区の特別養護老人ホーム「さわやか苑」さんの太陽光発電の見学に向かいました。
さわやか苑の屋根についている太陽光パネルは、独立行政法人NEDOと自治体の補助金及び地域住民の方々の寄付を募って設置した「市民発電」です。おそらく大阪市で唯一と思われます。
こうした施設への太陽光パネルの設置に、皆さん感心しておられました。
短い時間ではありましたが、
医学生のみなさんが医者になったとき、何を思い、どう患者さんと向き合うか、
また一人の人間として社会(エネルギー問題等)とどう関わるかのヒントを得てもらえたかなと思います。
将来、患者さんのことを第一に考えてくれるお医者さんになってくれるといいですね。
(インターン 平田)