9月13日に和歌山の御坊に行ってきました。
今回は和歌山の地球温暖化防止活動推進センターが主催の推進委員養成講座の1つでお呼びいただきました。
和歌山は縦に長い(広い?)県なので、開催する場所が難しいみたいですね。今回は御坊でした。
さて、私は大阪以外の方とゲームをするのは初めてで、(実は)少し緊張してましたが、
ベテラン林シェフは楽しい話も交えながら講座を行いました。
どんな家族か考えてから献立を考えてみてくださいというと、父1人娘3人という家族構成や、父親が38歳で母親はその2つ下、息子が中学2年生と娘が5年生というとても具体的な家族構成を考えるチームなどがあり面白かったです。
和歌山名産の梅どりが入ってない〜と、さすが地元食材を考えている方もいてました。
献立を決めて各チームの発表のあと、星の数を数えます。1970年と現代と、差が開くことが多いのですが、和歌山の現代チームの中には、地産地消を考えましたと、さすが。
ここで和歌山の農業を見てみると、自給率は意外にも30%(大阪は2%)。
もっとあると思っていたけど、実は和歌山はあんまりお米を作っていないのだそうです。
果物などが多いと、やはり「自給率」は下がるのですね。
それから話は交通の問題へ。輸送されてくる距離も重要だけど、その輸送手段もとても重要なんですよね。
ただ私たちには、この食材がどうやって運ばれてきたのか、見えにくい現状があります。
現在国内の輸送はほとんどトラックによるものなので、少しでもそれが環境にいい方向へ変わっていけばなぁと思います。
そこで問題になってくるのは私たちの日頃の生活。みなさん、「ちょっとそこまで」で、車に乗っていませんか?
買物にどこへ何で行ったかで環境負荷は大きくかわってくるんです。
先ほどの献立決めで一番星の数が少なかったチームは、今回唯一車で買物に行ったチームでした。
なのでここでまさかの逆転です。
それからダイヤモンドランキングというものを行いました。
これは、市長や知事になったつもりで政策(の優先順位)を考えるというもので、今回はみなさんに市長になっていただきました。
各チームで、何市について考えるかを決めます。全部で6チームありましたが、今回は和歌山市が2チーム、海南市と岩出市、それから御坊市とみなべ町が1チームずつでした。それぞれ個人で一度政策の優先順位を決めたあと、チームごとに話しあい最終決定を行いました。
これも大事だしあれも大事…と皆さん悩んでいました。
すべての政策を同時には行えないので優先順位をつける、というのも難しいのですね。
少し市長さんや知事さんの気持ちが分かった(かも?)気がしました。
和歌山市2チームは農業地はあまりなく大きな街なので、農業のことよりもやはりまちづくりや交通のことが政策の優先順位の上位にきていました。大阪まで買物に行かず、和歌山でもっと消費するようにしないと!と。対照的に、御坊市などでは、農業をもっとなんとかしないと、となっており、同じ県でも市によって大きく異なるのだなぁと感じました。
ちなみに大阪でこのランキングをすると、ライフスタイルの啓発などが上位にくるみたいです。
大阪と和歌山とでは抱える問題が違うのですね。こうやって、自分たちにはどんな政策が必要なのか、ということを明確にすることも大切なんだなぁと感じました。
和歌山の方はとても熱心で、私たちもとても刺激を受けました。また機会があれば和歌山で買物ゲームをしたいですね。
参加された皆さん、遠いところからお疲れ様でした。
追記:
会場に行くのに乗った電車が廃線間近のようで、写真を撮っている人がたくさんいて驚きました。
味のある電車でした。
(記:眞鍋)