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ブログカテゴリー » 中島水道サロン(事務局)

緑陰道路サロンイベント「緑陰道路でゲーム 福漁港を目指そう!」を開催しました!


3月26日土曜日に行われた緑陰道路サロンイベント「緑陰道路でゲーム 福漁港を目指そう!」に参加しました。
参加者は25人(スタッフ含む)でした。今回の緑陰道路サロンは、大野川緑陰道路全長3,8kmのうちの3kmを歩きました。2号線下あおぞら財団の前から、ゲームなどをして緑陰道路の終点ある福漁港を目指そうというものです。

草笛名人の堀本さんにもご参加いただきました。堀本邦男さんは姫里にお住まいで、毎日緑陰道路を散歩されています。
参加者が集まるのを待つ受付の時間に、堀本さんに草笛を披露していただきました。音を出すだけでも難しいとされる草笛で、堀本さんは見事に「ふるさと」のメロディーを奏でてくれました。
写真【葉に唇を当て音楽を鳴らす堀本さん】

堀本さんの草笛を聴いてから、緑陰道路サロン世話人会の天野憲一郎先生の説明があり、福漁港を目指し緑陰道路を歩き始めました。

少し進み、石碑のところに差し掛かると、中島大水道が江戸時代(1678)に開削されたこと、明治時代(明治30〜40年くらい)に行われた淀川改修工事によって大野川とつながったという緑陰道路の歴史が刻まれた石碑を見ました。
ここでまた堀本さんに草笛を披露してもらい、参加者も草笛に挑戦しました。しかし堀本さんのようになかなかうまくいきません。歩きながら草笛にチャレンジする参加者が多くみられました。

                 写真【歩きながら草笛を習う参加者】


緑陰道路には様々な種類の樹木が植えられています。何ヵ所か立ち止まりながら、山茶花(さざんか)、楓(ふう)、ユーカリなどを緑陰道路サロン世話人会の撫坂博先生が出すクイズや解説を通じて参加者に知ってもらいます。

樹木の葉の匂いを嗅ぐ参加者たち。クス(楠・樟)が防虫剤やセルロイドや火薬の材料として使われていたり、また椎の木の実を昔は食べていたことなど、自然と人の生活が密接につながっていたことを感じられたのではないでしょうか。

1時間半かけて福漁港へ到着し。大都会の大阪市に、漁船が並んで停泊しています。
                      写真【福漁港の様子】

福漁港では大阪市漁協の北村泰規さんにお話をうかがいました。

北村さんは生まれてからずっと西淀川区大野地区に暮らし、代々漁師の家に育ったので、北本さん自身も中学生の時から漁に出ていたそうです。
公害被害が進み、水質が悪化したことで魚が獲れなくなった時代が10年近くあったことなどのお話をしていただきました。


また大阪市で採れるシジミは、ブランド化され人気があることや、北村さんは、親が漁師だったので当たり前に漁師になったことなどもうかがうことができました。最後にお土産にシジミもいただきました。

草笛名人の堀本さんにはお土産に手編みのぞうりのキーホルダーも頂きました。

今回の緑陰道路サロンで、堀本さんの草笛や、北村さんの漁の話など、緑陰道路を通じて普段はできない経験をし、昔からある魅力的な部分を、緑陰道路を通じて知ることができ、貴重な時間を過ごしました。

多くの人に利用されている緑陰道路に眠る魅力はまだまだたくさんありそうです。
4月から財団で働きながら、緑陰道路のそうした魅力を自分でも見つけていきたいと思います。

財団ボランティア
都留文科大学大学院 相沢翔平





Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2011年3月28日5:11 PM

「第10回緑陰道路サロン・イベント緑陰道路の深まる秋を楽しもう」を開催しました!


11月20日、土曜日に行われた緑陰道路サロンのイベント「緑陰道路の深まる秋を楽しもう」に参加してきました。
参加者は19人、講師は社団法人大阪自然環境保全協会(HP)から4名の先生が来てくださいました。

わかりやすい説明で、楽しく緑陰道路の自然を観察することが出来ました。
いつも目にする緑陰の自然って実は豊かだったんだなぁ、と驚きました。
まず、樹木の種類の紹介でナンキンハゼ、シャリンバイ、イチョウなどなど・・・実に様々な種類の樹木が緑陰で生きていることがわかりました。
地面を良く見てみると・・・たくさんのドングリが落ちていました。小さいのや大きいの・・種類も豊富です!
たくさん拾ったドングリを炒ってみんなで食べました。とくにスダジイというドングリは甘くておいしかったです。

それから緑陰にもたくさん植えられているイチョウ、その実であるギンナンも拾いました。炒って食べることができます。
講師の方の説明でイチョウの木は古い歴史を持つ木だということがわかりました。

恐竜の時代から生息し、私達が目にすることの出来る現在のイチョウは氷河期を乗り越えて生き残ったものだそうです。日本のイチョウのそのほとんどが人の手によって植えられたもので、中国に野生のイチョウが生息しているとのことでした。

その他には葉っぱの笛を作って鳴らしました!(緑陰に植わっているヤマモモの木は毒がないので口をつけても安全です。)
吹き方を工夫しないとなかなか音が出ず、難しかったです。


ギンモクセイの香りを楽しんだり・・・サルノコシカケというキノコもありました!木の幹に階段状に生えているのがかわいらしかったです。
葉っぱがざらざらしているムクノキの葉の裏で爪も磨きました!皆さんの爪がツルツルになりました。

最後にみんなで講師の方々が用意して下さった、松ぼっくりや乾燥させた輪切りの枝、木の実などで松ぼっくりのクリスマスツリーを作りました。


2時間に渡る自然観察会を終えて実感したことは、好奇心や気づきを見逃さないと、何もないと思っていたところでも様々な発見に繋がるのだなぁ、ということでした。

そんな眼差しで見つめれば、自然はいろんな答えを見せてくれるのかな、と思いました。
機会があればみなさんも地域の自然に触れてみませんか?
素敵な発見があると思います。

財団アルバイトスタッフ 小林




Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2010年11月22日4:14 PM

第10回「緑陰道路サロン」イベント〜親子で一緒に楽しめます〜


第10回 緑陰道路イベント『緑陰道路の「深まる秋」を楽しもう』を開催します。
身近な場所で生きものの様子をしらべ、自然観察の専門家の話を聞きます。
緑陰道路の自然を観察しよう!
 
講師 社団法人大阪自然環境保全協会 
ホームページはコチラ
日時11月20日(土)午前10時から12時(小雨の場合も実施)
集合・解散場所は大野川緑陰道路(2号線歌島橋下:あおぞら財団前、駐輪場有り)です。
定員 50名  参加費 500円(小中学生は無料)

主催:緑陰道路サロン(旧大野川緑陰道路の教材づくり研究会)
  ※ なお、このイベントは2010年度一般財団法人セブン−イレブン記念財団の
    公募助成を受けて、開催します。


■お申し込み先■
事務局 財団法人公害地域再生センター(愛称あおぞら財団)
TEL  06−6475−8885 FAX  06−6478−5885
Eメール webmasteraozora.or.jp の所をマークに変更してください。
事前に①お名前、②住所、③電話番号、④ご所属(学生の場合は学校名、学年などお知らせ下さい)

皆さん、どうぞご参加ください。
お待ちしております!




Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2010年10月22日3:28 PM

緑陰道路サロン:天野憲一郎先生 香簑小学校で「中島大水道」の授業


緑陰道路サロンの天野憲一郎先生が、ゲストティーチャーとして香簑小学校の授業に呼ばれ、4年生(2クラス)の子供たちに大野川緑陰道路の歴史について話をしました。
授業参観日だったので保護者も一緒の授業です。

大野川緑陰道路の前身は、中島大水道という江戸時代の農民が掘りぬいた排水路が含まれています。
まだ社会科で「歴史」を学んでいない4年生にの子供たちに、今、NHK大河ドラマで放映されている坂本竜馬の話をいれながら、江戸時代の様子をイメージさせる手法など学ぶことの多い授業でした。

中島大水道は、主に今の東淀川区、淀川区、西淀川区を流れていましたが、東淀川区、淀川区部分はほとんどが埋め立てられ道路(車道)となっています。
西淀川部分も、40年ほど前、中島大水道を埋立て高速道路にする計画がありましたが、
これ以上、空気を汚すのはたくさんと、計画に反対する住民運動があり水路を埋立て緑豊かな遊歩道になった歴史があります。

江戸時代、そして公害のひどかった昭和の時代に、先人がまちを良いものにしていくために行った努力を、「大野川緑陰道路」という身近な素材を使ったわかりやすい説明に子ども達も納得の表情でした。(小平)




Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2010年5月28日4:41 PM

第9回緑陰道路サロン


第9回「緑陰道路サロン」
『中島大水道の東淀川部分を訪ねる』

日時:5月22日(土) 9時30分〜
場所:阪急淡路駅西口付近
なお、この説明会は、2010年度一般財団法人セブン−イレブン記念財団の公募助成を受けて、開催されました。

 9回目を迎える「緑陰道路サロン」、今回は、東淀川を中心に活動を広げる「ECOまちネットワーク・よどがわ」との共同開催となりました。さらに大阪経済大学遠州尋美教授の講義「地域・社会調査」にも全面協力いただき、スタッフも合わせ約60名の参加がありました。
 
 中島大水道は、江戸時代、水害に悩まされた農民が築いた排水路です。現在の中島大水道顕彰碑(東淀川)から大野川緑陰道路(西淀川)までを位置します。
 今回は顕彰碑から昔の水路をたどるように東へ進み、旧新家村の一柳本家(一柳太郎兵衛、農民の代表・三庄屋のひとり)を目指しました。

 中島大水道は農民が自らお金を出し合い、地域のために工事しました。その取組に似たものが現在、東淀川にあります。「ECOまちネットワーク・よどがわ」が中心になって進める、大阪市内初の市民共同発電所「さわやか発電所」です。差し迫る地球温暖化問題、エネルギー問題に対して、持続可能な社会の実現を目指しています。市民が少しずつお金を出し合い太陽光パネルを設置することで、自然エネルギーの普及と啓発を進める取組です。
一柳本家から「さわやか発電所」がある「さわやか苑」(社会福祉法人優光福祉会)を目指します。

中島大水道顕彰碑

NPO法人「自由空間」倶楽部

東淡路公園(旧西心坊池)

亀岡街道跡

一柳本家

多幸公園

さわやか苑

一柳正義氏

 最後に、一柳太郎兵衛のご子孫、一柳正義氏にお話を伺いました。
 中島大水道という一つの歴史跡を通じて、西淀川と東淀川それぞれの取組がつながりを持てた、よい一日でした。
(森井)




Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2010年5月24日4:50 PM
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