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日中環境問題サロン2009 『農村へ広がる中国の環境問題と被害者救済の試み』


兼中国環境問題研究会2009年第2回研究会

日時:2009年11月21日(土)18:30−21:00
場所:龍谷大学セミナーハウスともいき荘 2階研修室
(京都御所西;地下鉄丸太町から徒歩6分)
http://www.ryukoku.ac.jp/tomoikiso/annai.html

◆趣旨説明:
近年、都市で操業できなくなった汚染産業の農村移転が加速し、以前からある小規模
企業や鉱山・製錬業による汚染とともに農村の持続可能性を脅かすレベルまで進んで
いる。このような農村に広がる環境問題の現状を、中国南京大学社会科学院教授の張
玉林教授(京大で農学博士取得)にご講演いただく。
他方、このように深刻化しつつある農村環境問題の被害者の救済に尽力する団体・弁
護士もいる。中国公害被害者法律援助センターは、中国の公害被害者を支援し続けて
今年10周年を迎える。同センター訴訟部長の劉湘氏には農村被害者救済の経験をもと
に、その現状と課題についてご講演いただく。

◎第1報告「中国農村の環境問題の現状とその背景」張玉林 南京大学社会学院教授
◎第2報告「中国農村における環境被害者救済の現状と課題」劉湘 
  環境幹部管理学院副教授(中国政法大学公害被害者法律援助センター訴訟部長)
◎総合討論

◆参加費:無料

◆申込み方法:下記連絡先まで、参加者の「氏名」、「所属」、「E−mailアドレ
ス」をお知らせください(定員100名、先着順)

◆申し込み先:
財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)担当:藤江・小平
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885 E-mail:webmaster@aozora.or.jp
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1−1−1 あおぞらビル4階
ホームページ:http://www.aozora.or.jp

※個人に関する情報は本事業の目的以外には使用しません。
※平成21年度大気汚染経験情報発信事業の一環です。

(主催)財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
(共催)龍谷大学中国環境研究会、中国環境問題研究会




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2009年10月28日5:15 PM

中国調査視察 環境NGO、公害被害者・支援団体と交流「大気汚染経験情報発信事業」


9月2日〜7日、大気汚染経験情報発信事業で中国に調査・視察へ行きました。
日本での公害被害経験を伝えることと、現地の活動にどんな日本の経験を伝えることが必要なのかを調査することが目的です。

視察プログラムづくりや現地の通訳など名古屋大学大学院国際開発研究助教の櫻井次郎先生と、鳥取環境大学環境政策経営学科准教授の相川泰先生にご協力いただきました。

前年度までの同事業において、あおぞら財団で翻訳をした大気汚染公害被害や運動などについてまとめられた書籍やDVDを持参し、環境問題に取り組むNGOや、公害被害者を支援する弁護士団体、被害者などを訪問しました。

公害問題解決に向けて真剣にとりくむ人々、さらに次世代に向け子供たちの環境教育などに取り組む人々にたくさん出会うことができました。

●清華大学NGO研究センター(北京)


中国の環境NGOを研究している機関です。
中国のNGO申請の制度や環境NGOの現状、公益訴訟などについて賈西津先生にお話しを伺いました。
写真は西淀川の公害患者がつくった環境再生マップを見せて財団の活動を紹介しているところです。

環境友好公益協会(北京)
Environmentally Friendly Charity Association


環境友好公益協会は日・中・韓3か国の環境に関する市民活動を紹介する日中韓環境情報サイトENVIROASIAの中国側の窓口にもなっている団体です。
李力さんにお話しを伺いました。
李さんは元教員。環境問題に関する教材をつくったり、子どもを対象に環境に関する論文を募集したりさまざまな活動に取り組んでいます。熱意と豊かなアイディアあふれる女性です(写真、中央)。

●緑家園環境科学研究センター(北京)
ホームページはコチラ 中  国→http://www.greensos.cn
              アメリカ→http://www.chinagev.org


張さんにお話しを伺いました。(写真、左から2人目)
環境問題に関心のある記者が所属し活動している団体です。


出版物もたくさんだしています。


日本のキットを使って水質調査などもしているそうです。

●公害被害者法律援助センター(CLAPV)(北京)


公害被害者を支援する弁護士の団体です。弁護士の劉先生(写真:右)にお話しを伺いました。

事務所には依頼者の公害被害者の方の感謝状という旗がいくつも飾ってありました。

自然の友
Friends of Nature


中国でも知名度の高い環境NGOのひとつです。
事務所も案内してもらったのですが若手の女性のスタッフの方が多く、あおぞら財団に事務所の雰囲気が似ているように感じました。対応してくれた方も女性でした(写真:中3人)。

公園の自然調査を行って散策マップを作成したり、車利用をひかえ公共交通や自転車利用をよびかけたリーフレット作成するなど幅広い活動をしています。

●南京大学 張玉林先生
張玉林先生は、かつて日本に長い期間暮らししており日本語が堪能です。「蝕まれた土地—中国の工業化と農業・食料安全—(『中国21』vol.26 2007,1)」という論文を日本語で執筆されています。

●製鉄会社宝鋼集団公司による大気・水質汚染、騒音問題の被害者 許さんのヒアリング調査(上海)

許さんとは、昨年度の視察でもお話を伺いました。今回は、その後の動きなどを聞きました。


住宅地の中の騒音計。

夜から朝にかけて、工場から赤や薄黄、黒などの不穏な煙があがるそうです。早朝、見地に行ったのですが、その日も、赤い煙があがっていました。硫黄の煙とのことです。

=======
その他 まちで見かけた環境への配慮

●整備された自転車道、トロリーバス(電機式バス)、立派な街路樹�
�北京≫


私(小平)がみた限りでは、どの道路も両側の1車線は自転車専用道でした。トロリーバスも走っていました。とりわけ自転車道は自転車専用の信号があるなどかなりきちんと整備されていました。
環境にやさしい道かと思いきや、車道の車線数も多く車にも便利な道です。3泊北京に滞在したのですが、毎日スモッグがかかっていました。大気汚染が心配です。

北京は3日間滞在し、さまざまな場所に移動しましたが、その道路の両側には立派に育った街路樹が続いていました。樹高も5〜6階まであり、横にも枝の大きくのばしていました。並木道という表現が似合う街路樹です。
街路樹が植えてあっても成長できず小さいままでひょろひょろだったり、かりこまれて鉛筆のように幹しか残っていなかったりする日本の街路樹事情と比べると、うらやましい環境です。

●南京では、太陽光パネルが多くの家の屋根にのっていました。水を温めるのに使うそうです。

●分別ゴミのゴミ箱もよくみかけました。

●自然の友 事務所にあった節電をよびかける看板。夏至の日のイベントで使うそうです。

(記:小平)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2009年9月16日3:12 PM

韓国司法修習生があおぞら財団を訪問


7月3日に韓国から司法修習生があおぞら財団にやって来ました(10名プラス通訳2名)
はじめに西淀川公害とあおぞら財団の説明・紹介を行いました

お昼の後は西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)を見学
さすが弁護士の卵のみなさん、裁判の記録に興味深々でした

その後は公害患者の大西慶子さんのお話と、村松弁護士による西淀川公害訴訟のレクチャー、
そして森脇理事による公害闘争のお話がありました
韓国でも今公害訴訟が起こっているそうです

最後は
中島弁護士から日本の公害環境訴訟の歴史と弁護士の役割についてお話がありました

通訳を通してのお話なので、話す方も聞く方も大変だったとは思いますが
貴重な勉強の時間になったのではないかなと思います

夜は財団で交流会を催しました
まじめな話をしている時とはまた違った一面がお互い見れたのではないかなと思います

韓国のみなさん、
そして通訳のペさん、金さん、どうもありがとうございました&お疲れ様でした

(眞鍋)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2009年7月6日2:03 PM

日中の公害環境問題を考える学生セミナー


アジアの一員として

 2009年1月25日は西淀川でも朝、風花の舞う寒い日でしたが、関西圏の大学に通う留学生と日本人学生約20名、オブザーバーとして専門家の先生たち7名の総勢30名があおぞらビルに集い、中国と日本の公害・環境問題について熱心に語り合いました。


 このセミナーは、グローバルな経済活動のもとで一層深刻化するアジアの公害環境問題を、同じアジアの一員として学生同士が考え合おうという目的で企画されたものです。
 セミナーでは、まず講義「アジアの公害・環境問題—法律家・NGO同士の取り組み」(村松昭夫弁護士)と話題提供(日本の事例として西淀川大気汚染公害・中国の事例として福建省渓坪村の化学工場による環境汚染)で、日本の公害の歴史と中国の公害環境問題の現状について学びました。
 「どうすれば公害のない社会をつくれるのか」
 そのあと、3つのグループをつくり、公害環境問題に関して、①今関心を持っていること、②日本の現状と中国の現状(解決するための課題とは何か?)、③今後の日中交流で何ができるか、の3大テーマにそって、グループワークを行いました。
 色々な意見が出ましたが、グループワークで議論の中心となったのは、日本でも中国でも、「どのようにすれば人々に公害環境問題への関心を持ってもらえるのか」、「どうすれば公害のない社会をつくれるのか」という点です。
 留学生からは、日本の経験(日本が公害の歴史の中で獲得してきた高い環境対策技術や法・制度、太陽光発電の広範な普及による循環型社会形成のノウハウなど)を学び、中国に役立てたい!という積極的な思いが伝わってきました。

日本と中国はお互いに「鏡」

 一方、他のアジア諸国よりも一歩先に、経済発展と深刻な公害を経験・「克服」した日本の学生は、「伝えるべき」多くの教訓や経験の蓄積がありながらも、それをどのように伝えたらよいのか、そもそも自分たちももっと学ばなければいけないことがあるのではないか…ということを改めて考えさせられた様子でした。
 最後にオブザーバーの先生から、日本と中国はお互いに「鏡」として、互いの社会を見返っていくこと、そのために自分たちの国や社会について、きちんと知る努力をすることが大切であるとのコメントをいただき、学生として大きな宿題をいただきました。
 3時間のセミナーでしたが、グループワークや班ごとの発表の際に、周りから鋭くつっこみを入れるオブザーバーの先生方とのやり取りも盛り上がり、多くの参加者から「もっと時間が欲しかった」「時間が足りなかった」という嬉しい感想をいただきました。

 あおぞら財団は、日本の公害経験を広く国内外に発信していくことを通じ、現在の公害・環境問題の解決に少しでも寄与したいと、昨年度から中国への情報発信事業を本格化し、日中の公害被害者救済のためのネットワークの構築を進めています。
 アジアのネットワークをつくっていくためにも、今後の公害環境問題の解決の担い手である若者同士の交流は、非常に意味のあることです。今回のセミナーの成果と教訓を生かして、今後もまたこのような企画を続けていきたいと思います。
(文:入江智恵子 大阪市立大学大学院)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2009年5月7日3:59 PM

「台湾・環境保護活動家 李秀容さんとの交流会」


台湾の環境運動について
李さんから学ぶ交流会

日時:4月21日(火)18:00〜
場所:あおぞらビル3F(大阪市西淀川区千舟1−1−1)
内容・「台湾の環境保護運動、反核運動の今」(報告:李秀容さん)
  ・自由にディスカッション
参加:植田和弘(京都大学教授)
   村松昭夫(弁護士)
   森脇君雄(あおぞら財団理事長)ら9名ほど

台湾の環境保護で、幅広く活躍している、李秀容さんから、台湾の環境運動や反核運動の歴史を学ぶことが出来ました。


環境保護活動家 李秀容さん

李さんは、台湾の童謡とともに、和やかな雰囲気の中、プレゼンを進めてくれました。通訳の方が不在という小さなトラブルはありましたが、植田先生、村松先生に通訳を買って出て頂いたおかげで、終止、にぎやかな会になりました。


なごやかな雰囲気で進む交流会

 台湾では50年代から環境被害が深刻化していましたが、運動が、知識人から住民に移っていったのは80年代頃からだそうです。400日間、化学工場を封鎖する写真や、反原発を叫ぶ住民デモの写真などを見ながら、公害事件の歴史をたどりました。
 李さんらの運動の成果もあってか、台湾の公害事件は年々減っています、しかし、今現在でも毎年10件ほど起こっているようです。


中国語と英語が飛び交う中がんばりました

李さんのお話を伺って、まず一番印象に残ったことは、台湾のエネルギー政策についてでした。台湾は世界の1%の温室効果ガスを排出しており、その増加率は世界一だそうです。
 現在、原発は3基稼動しており、消費電力の7%をまかなっています。太陽光パネルの製造技術は世界でも優れており、ドイツにも多く輸出しているそうです。その反面、国内シェアはほとんどなく、普及努力が必要なようでもあります。
 日本も似た現状にあり、お互い学ぶことが多いと思います。
 
さて、李さんはプレゼンの最後に、「日本は台湾の一番の友人である」と締めくくってくれました。日本と台湾が、共に環境運動を進める、パートナーとなるといいですね。
森井隆二




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2009年4月22日4:57 PM
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