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「タンデム自転車と出会う会」開催のご案内

サイクリングが好きな方は勿論、視覚に障害のある方や脚力の弱い方でも誰でも楽しめる、二人でペダルを漕いで走れるタンデム自転車を体験してみませんか?
大阪府下でのタンデム自転車の公道走行実現を目ざして、タンデム自転車の体験会を実施いたします。

◆日時:2010年7月25日(日)
13時~15時(少雨決行)
◆場所:淀川河川公園外島地区
陸上トラック(守口市)
http://www2.kasen.or.jp/map/tai_soto.html
◆最寄り駅
・地下鉄(谷町線)守口駅下車徒歩10分。
・当日12:30に地下鉄(谷町線)守口駅改札前で、案内スタッフが待機しています。
・車での来場はご遠慮ください。

◆内容
◎タンデム自転車体験会(自転車の台数には限りがありますので、参加者多数の場合、少しお待ちいただくこともあります。ご了承のほどよろしくお願い致します。)
◎シンガーソングライター イ・ヨンボさんによるミニコンサート
・タンデムサイクリングのイメージソング他
◎タンデムサイクリングについて、ミニトーク
・自転車好きや視覚障害者等がタンデムサイクリングの魅力をご紹介。

◆参加費:300円(保険代含む)
◆注意事項
・猛暑が予想されますので、帽子や飲み物など、各自でご持参ください。
・自転車に乗りやすい、動きやすい服装でお越しください。(軍手/ズボンの裾を止めるバンドなどあると便利です。)
・視覚障害をお持ちの方で、地下鉄(谷町線)守口駅からの誘導が必要な方は、事前にご連絡ください。

◆主催:守口市視覚障害者福祉協会
◆後援:守口市、自転車文化タウンづくりの会、あおぞら財団
◆お問い合わせ・お申込み先(人数把握のため、事前申込みにご協力ください(名前・人数・電話番号)
阿佐(電話090-2103-3614、メールasakazu@mkc.zaq.ne.jp)
藤江(電話090-7191-8669、メールfujie@aozora.or.jp)

Filed under: 地域づくり | タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2010/07/15(木) 18:19

新潟水俣病勉強会in関東 都留文科大学


2010年7月11日(日)13:00-16:30
都留文科大学
参加者 20名

都留文科大学にて
講師に立教大学教授の関礼子氏を迎えて
公害地域の今を伝えるスタディツアーの事前勉強会を開催しました。


関先生がどのような経過で新潟水俣病にかかわったのかという話からはじまりました。
最初に訪問したのが大学院生のころであり
「足抜けしても良かったけれど、親戚のようになってしまって・・・」
という言葉と、
参加者に熱く語りかける様子から、関先生が新潟水俣病に寄り添っている姿勢を感じました。

新潟水俣病の年表を使いながら、熊本水俣病との違いや
第1次訴訟から第4次訴訟までの経過と違い、
数字で表れている水俣病患者の数以外にも被害者がいること、
現在進められているフィールドミュージアム事業について
要点をまとめながら詳しく教えていただきました。
参加者は、事前学習として参考文献を読んでいたのですが
関先生に教えていただくことで、より理解が深まったようです。
とくに、当時の写真を見ながら
川と共に生きていた暮らしの様子、
近代化の中で川と生活が切り離されていく過程の説明が
参加者の心に響いたようです。

質問は、紙に書き出して前に張り出します。

・「もやいなおし」で具体的に行われたこと
・「水俣病は・・・原爆のヒロシマ・ナガサキと並んで・・・人類史的な事件」と言われていますが、国内・国際で・の評価はどうですか?
・もやい直しのため集まりや活動などはおこなわれているか。
・現在、水俣病と認定された人は、水俣病について、どのように思っているのですか。
・第3次訴訟の被告に“市”が含まれていないのは何故ですか。
・川はどれ位復興したのか。
・人と川との関係について。
・なぜ川砂利を採取してはいけなくなったのか。
・川とともに生活していた人々の暮らしは現在どうなっているか
・現在も認定患者が増えることと関連して、胎児性患者さんの存在や、その方たちの暮らし、仕事を支える活動はどのようになっていますでしょうか。
・和解協議のあとも、認定審査は行われていますか?
・くまもと水俣病とのちがいは?企業責任のあり方についてチッソと同様に考えていいのか。
・新潟水俣病では、なぜ食品衛生法を適用できたのでしょうか?(見舞金50万円で反対がなかったのかも気になります。
・水俣病はすべての人に感染するのか?
・水俣病患者は水俣病患者としてインタビューを受ける事をどう思っているのか。
・個人間での民事的な争いはあったのか。
・稲作に影響はなかったのか。
・風評被害は今もあるのかどうか。
・旅館などで川で、とれた魚を料理として出していた所はないのか。

などの多彩な質問が出されました。
関先生は、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。

参加者の感想から
「今までの学習では、水俣病という名前と、
どういう症状の病気で、どの企業が加害者として扱われて…
というくらいしか学んでこなかったので、
今現在も訴訟が続いているということや、
その訴訟では誰が被告として扱われているかなど、
現地に行くまでに知っておかなければならないことを知ることができてよかったです。
関先生のお話を伺ったことで、
自分が現地で何を見てきたいのかということもはっきりしました。」

「阿賀野川と昔の現地の人々との関係がわかる資料をたくさん見せていただいたが、
その中でおっしゃっていた「共生を忘れたのが近代化」という言葉が印象に残っている。
また、水俣病の被害の深刻さは国内外に伝わっているが、
問題解決の取り組みについては十分に発信されてきていないという話も重要だと思った。
今回のスタディツアーで自分にできることが見つかればよいと思っている。」

その後、昨年のスタディツアーの様子の説明をあおぞら財団の林が行い、
フィールドワークの心得をあおぞら財団理事の高田研先生にしてもらいました。
  前提として、服装・髪型に気をつけること。サンダルはダメ
  ① いつの時代の話か確認をしながら聞く。
     たとえば、東京オリンピックの前か後か など他の物差しを使う。
  ② 聞こえにくい時や、わかないことは聞きなおす。
  ③ 昔あった話に対して昔思っていることと今思っていることは違う。問い直してみることが必要。

と3点の注意事項を教えてもらいました。
そのほかにも、
悪いことは話したがらないけれど、
質問するといろいろと返ってくるので
質問をするようにというアドバイスや、
この取り組みで聞き取ったことは歴史に残る大切なことだということを伝えました。

スタディツアーに行く前に良い心の準備ができました。
本番がとても楽しみです。(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/07/12(月) 18:55

二酸化窒素 自主測定


6月3−4日、公害環境測定研究会より依頼があり、西淀川区内にNO2測定用カプセルをとりつけました。
まちの中には、国や阪神公団が管理する大気の測定局が、各所にあります。
今回の測定は、自治体の測定局の数値と、自主的に測定した数値を比較しようというものです。
西淀川区内には8か所の測定局がありますが、そのうち道路沿道の自動車排ガスによる大気汚染の影響を監視する目的で設置されている自動車排出ガス測定局「出来島小学校局」に、測定用カプセル5個をとりつけました。
その他の場所も測定しようと6地点10箇所にカプセルを設置しました。
とりつけ場所と結果の数値は下記の通りです。

大気汚染防止法では、二酸化窒素の環境基準値を、「1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。」と定めています。

今回の測定で一番数値が小さかった場所は、エルモ西淀川の前の大野川緑陰道路内にとりつけたカプセルでした(I、J)。幹線道路からは少し離れているせいでしょうか。2つとりつけましたが、2つとも0.02ppm台でした。同じ大野川緑陰道路でも、国道2号の高架下にとりつけたカプセル(G、H)は、0.03ppm台と数値に差がでました。

反対に一番高かった場所が国道43号 大和田西交差点・淀川方面高架下でした。大和田西交差点は43号線と淀川通りの交差点です。阪神高速湾岸線にもつながっており、大型車の混入率も高い道路です。
0.057ppmは環境基準値にもかかる数値です。近くに高校や小学校もあるのに、この数値は問題です。

調べたい場所、時間をピンポイントで測定できるのが、自主測定の良いところですね。

自治体の観測局のデータはインターネットで公開されていますので、ぜひご覧ください。

そらまめ君 環境省大気汚染物質広域監視システム

えんどうまめ君 国土交通省 近畿地方整備局 兵庫国道事務所(大気常時観測局)

また、今回のとりつけには西淀川区在住の小坂さんにボランティアで協力して頂きました。
小坂さんのブログにも、この測定について掲載されていますので、ご確認ください。

*小坂さんのブログ 茂爺の日常と呟き

(小平 記)


Filed under: 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2010/07/09(金) 15:55

西淀中学校で公害の語り部授業


2010年7月8日(木)13:30〜14:20
西淀中学校2年生 授業

2週間前はあおぞら財団の職員が西淀川公害の概要を説明しましたが、
今日は3つにわかれて公害患者の話を聞きました。
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体育館

語り部:永野千代子さん(西淀川公害患者と家族の会事務局長)
補佐:鎗山善理子(あおぞら財団)


永野さんは、国道43号で交通事故で亡くなった息子さん(当時9才)
のぜんそくの苦しみや、息子さんの死を乗り越えて、公害反対運動に
より深くかかわるようになったいきさつ、ご自身の慢性気管支炎の
つらさなどについてお話しました。

当時、息子さんの小学校の校長先生が言った「公害をなくす運動をがんばることが
息子さんの供養になる」という言葉が永野さんの心を大きく動かしました。

●生徒の質問
「どうして引越ししなかったのですか?」
「お子さんが亡くなったときの気持ちを教えてください」
「訴訟したとき一番大変だったことは何ですか?」
「(西淀川区の中で)公害病が今一番多いところはどこですか?」
「公害病の人は寿命が短いのですか?」
「公害病患者は何人ですか?」
「永野さんの病気の種類は何ですか?」

訴訟をしたとき一番大変だったことを聞かれた永野さんは、
「東京に行ったり、夜に出かけたりしたけども、無我夢中
だったので、大変だと思ったことはない」と答えました。
その答えに、永野さんの人間としての芯の強さを感じました。

(記録・鎗山)

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図書館

語り部:池永末子さん(西淀川公害患者と家族の会)
補佐:林美帆(あおぞら財団)


池永さんは地元の姫島保育所にお勤めなので
生徒から「あ!保育園の先生や!」との声が上がりました。
池永さんもぜん息で苦しんでいますが、
娘さんもぜん息で治療のために心配したことなどを話してもらいました。
娘さんは認定患者ですが、池永さんは未認定のため、
現在も未認定患者の救済制度をつくるため、運動をしていることを話しました。

●生徒の質問
「動物に被害はありましたか」
「患者数はどれくらいですか」
「病気になってできなくなったことは何ですか」
「西淀川で残されている公害は何ですか」
(記録:林美帆)
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多目的室

語り部:岡崎久女さん(西淀川公害患者と家族の会)
補佐:眞鍋麻衣子(あおぞら財団)

岡崎さんは結婚と同時に西淀川に来ましたが、最初大阪に着いた時は
空の薄暗さにびっくりしたそうです。それから病気になってしんどかったこと、
引越しをしようかと家族に相談したら、当時中学生ぐらいだったお子さんに
「おかあちゃんに故郷があるように、ぼくにはここが故郷なんやで」と言われ、
そういう事を考えてあげられなかったことが恥ずかしかったことなど、
当時の辛かったことや、現在まで続く病気のしんどさを話しました。

●生徒の質問
「今と昔で対処法はちがいますか」
「どんな症状ですか」
「例えるとどんなしんどさですか」
「患者さんは何人ぐらいいてるんですか」
「西淀川の好きなところはどこですか」
「何をしているときにぜん息のことをわすれますか」
(記録:眞鍋麻衣子)
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生徒たちは、どのクラスも真剣に聞いてくれました。
公害患者さんの話を聞いて、街のことをすこしでも考えるきっかけになってくれればうれしいです。




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/07/08(木) 17:32

西淀中学校で、西淀川公害の授業を実施しました。


大阪市立西淀中学校で6月24日(木)に西淀川公害のお話をしてきました。5クラス全員の生徒約200人が体育館に集まりました。西淀中学校からは以前、保健室に保管してあった1960年代後半の資料提供を受けたことがあります。当時の校長先生が生徒の体調の異変に気づき、健康調査やイチョウの葉っぱの調査をしたときの資料です。西淀中学校の授業では、こうした資料や校長先生のご紹介もしました。
これから中学生たちは、患者さんの話を聞いたり、自分たちで調べ学習をして、文化発表会に成果を発表するそうです。





Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/07/02(金) 16:27
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