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黒竜江省訪問記2017(その2)黒龍江省視察(2017年8月5-7日)

黒竜江省訪問記2017(その2)

黒龍江省視察(2017年8月5-7日)

8月5日午後、勉強会後は、車で周辺地域の視察に向かいました。黒竜江省は、哈爾浜(ハルピン)市を訪問したことがありましたが、佳木斬(ジャムス)市は初めて。一年の半分は冬だそうですが、この時期は涼しくて半袖シャツでちょうど良いぐらいです。
車窓からは、一面にトウモロコシやまだ青い稲田、その間に防風林、北海道のような風景が延々と続きます。

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途中、日本の開拓団時代の住居が残る大和鎮(※1)に立ち寄り、到着したのは、面積200キロになる、観光地としても有名な雁窩島湿地(※2)。広大な湿地帯の中には、開拓の歴史を思わせる巨大な像がいくつも設置されていました。

※1)大和鎮(大和村):旧満州国時代に開拓された日本人村。ジャムス東部の双鴨山市友誼県に位置し、現在は東興村と呼ばれている。
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※2)雁窩島湿地(雁窩島自然保護区):黒龍江省双鴨山市、ジャムスから東に約270km離れた所に位置する。面積は200平方キロメートルあり、ノロやキジなど多くの生物が生息する。夏になるとツバメが集まることから、古くは「燕児島(ツバメの子の島)」と呼ばれていた。
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翌朝(8月6日)、向かったのはロシア国境である、黒竜江(アムール川)の支流であるウスリー川。中国側の饒河鎮には新たなビルが立ち並んでおり、ウスリー川を挟んで向こうに見える対岸は、ロシア。2012年に中国とロシアとの間で国境についての交渉が成立。観光船などが行き来しており、ロシア側からの買い物バスでの往来があるそうです。

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近くの博物館では、少数民族、開拓や抗日運動などの地域の歴史の展示がありました。日本のアイヌに近い民族だそうで、鮭をとって暮らしていたそうで、鮭の皮をつかった作品が展示されていました。

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翌8月7日に、案内いただいたのが農機具展示場。こういう展示場があるとは!と驚きました。開拓の歴史に沿って、それぞれの時代に活躍した農機具が展示されいました。現在は、ほとんど機械化された大規模農業が展開されています。

湿原・湿地を開拓することで、農地拡大が進められてきたそうです。工業発展だけでなく、農業発展に伴って失われる部分もあるのでしょうか。日本も他所のこと言えませんが。

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<景色と食べ物いろいろ>

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今回、訪問させていただいた黒竜江省は、日本の東北や北海道のように広大な農地が広がり、まだまだ手つかずの自然が残っている地域で、改めて、中国の大きさや多様性、変化の速さに驚かされました。また、食べ物も美味しいし、出会った方々からも非常にあつく歓待いただきました。改めて、御礼申し上げます。

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<記:藤江徹>

黒竜江省訪問記2017(その1)

黒龍江省の野焼きに関する勉強会(2017年8月4-5日)

http://aozora.or.jp/archives/29231

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2017年8月28日3:44 PM

黒竜江省訪問記2017(その1)野焼きに関する勉強会(2017年8月4-5日)

黒竜江省訪問記2017(その1)

「黒龍江省の野焼きに関する勉強会(2017年8月4-5日)

8月4日、関空を出て、北京にて乗り換え、夜の21時過ぎに黒竜江省の佳木斬(ジャムス)空港に到着。迎えに来てくれた代先生から一言「ここから車で4時間かかります」、、、深夜のドライブで240kmを走り抜け、宿に到着した時には、日付が変わってました。

 

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翌朝9時から「黒龍江省の野焼きに関する勉強会」がスタート。同会議は、日本大使館による草の根支援事業の一つとして実施されており、今回の訪問は、「日本の大気汚染の歴史とあおぞら財団の紹介」、「日本の野焼きの現状」について報告するのが目的でした。
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開会挨拶の中で、李力氏(北京・環友科技)より「日本でも大気汚染公害を克服してきたこと、中国の大気汚染が日本に及んでいること、野焼きを止めることの重要性」が述べられました。
最初に、私(藤江)が報告し、次いで、中国農業部顧問・張建新氏が「野焼き技術及び政策」、王英氏(北京百豊天下生物科技有限会社)が「自然農法による野焼き技術」を報告しました。

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<黒竜江省の野焼きについて>
・東北三省の中で黒龍江省はもっとも農地が多い地域で、小麦、トウモロコシ、アブラナ等を耕作する畑で野焼きが行われている。冬の期間が長く、秋の収穫後、雪が降り始めるまでの半月の間で各農家が一斉に野焼きを行うため、野焼きの時期になると極端に大気中の汚染物質の量が上昇する。
・黒龍江省は全国の中でも、もっとも野焼きが多い。2016年10月1日から11月31日まで全国で756箇所の野焼きが発見され、そのうち580箇所を黒龍江省が占めていた。
参照:http://tech.163.com/16/1201/10/C76NM2JA00097U81.html

<日本の野焼き・利用状況について>
・日本の野焼きは、春先に土地を肥やし、農業害虫を減らす目的で行われるが、大気汚染物質の発生や周辺環境への悪影響を及ぼす恐れがあるため、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(昭和45年制定)第十六条にて禁止されている。違反の場合の罰則、例外規定あり。
・日本の場合、稲わら、もみ殻等の農作物の非食用部については、約32%が飼肥料や敷料、燃料等として利用されており、地力増進に資する農地へのすき込みを含むと約88%が利用されている。従来の利用に配慮しつつ、燃料化等によるエネルギー利用や有用物質抽出等のマテリアル利用の技術の進展を見極めながら、利用量の増加を図り、2025 年(平成37 年)に約45%(すき込みを含むと約90%)が利用されることを目指す。(バイオマス活用推進基本計画より、平成28年9月16日閣議決定)

<黒竜江省での対策について>
・中国では、野焼きを禁止する法律はないが、規制はされつつあるそうです。
・代替案としては、新エネルギー(バイオガスなど)、家畜の飼料、工業原料(藁繊維を用いて複合材料をつくる)、土壌に戻す(すき込み)方法があります。
・中でも、肥料として農地に戻すために、①刈取後に残る部分の高さを低くする(10cm以下)、②土壌をかき混ぜる(寒いので表面から20cm位、暖かい地方だと10cm位)、③寒冷地で冬までの時間が短いので分解するための微生物を投入する、などの方法が検討されており、そのための日本の農機具も紹介されています。

最後は、在中国日本大使館の岡野さん、土屋さんから、地元で活動している中学生ボランティアへの表彰が行われました。
出席者は、中学生も含め、地元の方々約80名、関心の高さと今後の展開が期待されます。

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黒竜江省訪問記2017(その2)

黒龍江省視察(2017年8月5-7日)

http://aozora.or.jp/archives/29246

<記:藤江徹>

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2:17 PM

「住民が動いたまち 大阪・西淀川の経験から考える市民力」 アクティブラーニング教材体験会を開催しました

大阪7/2(日)・東京8/7(月)に「住民が動いたまち 大阪・西淀川の経験から考える市民力」の教材体験会を実施しました。
大阪は23人、東京は18人の参加となりました。

この教材は、公害の学習が、西淀川や、水俣などの地域に直接行かなくとも、関心を持ってもらい、学習の入り口になってもらえればと思い、開発している教材です。
その中でも「住民が動いたまち 大阪・西淀川の経験から考える市民力」の教材は、実際に西淀川に住んでいた人たちをモデルにしたシミュレーション教材です。(対象:高校生~、所要時間:約90分)
「設定カード」を読み解きながら、想像力を働かせ、公害という社会課題に直面した人びとがどのように行動したかを追体験します。
この教材は環境教育だけでなく、色々な教育分野の方に使ってもらいたいと考えています。そのため、今回の体験会は、教材を体験していただいた後、使い方についてご意見を伺うという役割も担っています。

立場の違う人たちと共に社会課題の解決に向けてどのように行動することができるか?、市民としてどんな力を身につけておくべきか?など、多様なテーマに発展させることができる教材です。
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大阪では、環境教育の関係者と市民性教育、人権教育に関心がある人が参加してくださり、シュミレーション教材を体験してもらいました。
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5つの家族になってもらって、追体験をしてもらっています。
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思いがけず、「西淀川公害患者と家族の会」の森脇さんが立ち寄られ、シミュレーションの様子をじっと観察されていたのですが、
最後に「当時の感情がそのまま表れていて、50年前にタイムスリップしたようだ」との感想をいただきました。
教材を開発している者として、ほっと一息胸をなでおろしたところです。

大阪の意見交換会では、模造紙いっぱいに意見をいただきました。これからこの意見を取り入れて、教材をブラッシュアップしていく予定です。
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東京では、環境教育、開発教育、家庭科教育等の関係者が参加してくださいました。早稲田大学の会議室をお借りしたのですが、眺めの良さに一同うっとりでした。
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大阪の開催時にいただいた意見を反映し教材を改良して、参加度が高まるよう動きを取り入れました。

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皆さん、積極的に参加してくださいます。

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大阪の時と同じく、教材体験会の後は、意見交換会を行いました。
おおむね、好評で、高校や中学校で実施する上での具体的な改良案について、提案をいただきました。
これらの意見を反映させて、教材の完成に向けて頑張っていきたいと思います。
体験会にご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
教材を試したいという方は、あおぞら財団までご連絡ください。(林、栗本)

【8月17日・18日・22日】いこね&くじらカフェのDIYを行いました!

8月17日(木)・18日(金)・22日(火)に姫里ゲストハウスいこね&くじらカフェのDIYを2日間あわせてのべ30名で行いました!

この姫里ゲストハウスいこね&くじらカフェのDIYではここが手作りの雰囲気の残る居心地のいい場所になることを目指しています。

この二日間は主に外壁をドイツ壁風にする作業、外壁の木造部分にオイルステインで塗装をする作業に取り組みました。

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このドイツ壁というのものは古い洋館などに見られる、竹のブラシのようなものでモルタルを掃き付けた凸凹の壁です。

他には子どもたちに内壁を白くきれいに塗って貰ったり、少量のモルタルを投げて壁に引っ付けるといった外壁の掃き付けを手伝ってもらいました。非常に楽しんでくれていました!

非常に暑い中での作業だったので、熱中症などの体調不良にならないよう、こまめに休憩を取りながら、お互いに声を掛け合って夕方まで取り組みました。
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参加したインターンシップ生の感想を紹介します。

「一般企業では体験できないことを経験することが出来、あおぞら財団様のインターンシップに参加することができ、良かったと思える1日になりました。(S・Kくん)」

「カフェの完成という1つの目標に向かっていく一体感を感じ、私もしっかり頑張り貢献したいという気持ちが大きくなりました。私たちがDIYしたカフェが地域の人々に愛され、たくさんの人々に愛される場所になるようにこれからも頑張ります。(M・Nくん)」

他にも「地域活動の醍醐味を知ることができた(S・Tくん)」などの感想もいただきました。

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私も、大学で授業を受けているだけではとても体験できないようなことをさせて頂けて、とてもいい勉強になりました。最初はわからないことだらけで指示をいただかないと何もできないような状態になってしまうこともありましたが、2日目には何をしたらいいかがだんだん判るようになり、周りの方のことを考えて動き、協力し合うことができたと思います。

残り1日完成に向けて力の限り頑張ります!!

(あおぞら財団インターン 京都女子大学 谷彩可)

【お問い合わせ】
姫里ゲストハウスいこね&くじらカフェのDIYは8月23日(水)にも行います。
あおぞら財団 担当:藤江、鎗山、谷内
(Tel) 06-6475-8885
電子メール:webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)

教育研究全国集会2017in岡山 環境・公害と教育分科会にて報告しました

2017年8月20日
教育研究全国集会の環境・公害と教育分科会にて「大阪の公害の経験から学ぶ~参加型教材開発の試み~」を栗本が報告しました。
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あおぞら財団が取り組んできた公害教育のあゆみと、なぜ今、参加型教材を開発するのかについて報告しました。
あおぞら財団ではESDを意識して実践しているのですが、その視点についての共感を示していただいたこと、
教員以外が、この様な教材を作成していることの意義について認めてもらえたことなど、勇気づけられることが多くありました。
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お昼休みの時間を削ってまで、教材を体験して下さるみなさまに感謝です。

イタイイタイ病の高校での実践の報告と共に発表したのですが、次世代に公害を伝える、公害を学ぶことを新しく考える時期が来たのだと思います。
公害から学ぶことを多彩に提供できるように、西淀川・公害と環境資料館としても頑張りたいと思います。(林)

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