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楽らく呼吸会「呼吸リハビリ、じぶんでできる運動、体力測定」を開催(11/14)

11月14日(金)に、楽らく呼吸会を開催しました。
今回のテーマは、「呼吸リハビリ、じぶんでできる運動、体力測定」。
西淀病院の理学療法士の木下さんと後藤さんを講師にお迎えし、呼吸リハビリや日常生活でできる運動について学びました。参加者は講師とスタッフを含めて12人でした。
呼吸リハビリについては、環境再生保全機構の呼吸リハビリテーションマニュアルをもとに正しい呼吸法や簡単にできる運動を教えていただきました。
また、今回は中国の環境NGOがあおぞら財団に来日されていたため、前半は環境NGOの方々の見学もあり、にぎやかに始まりました。

呼吸ケア・リハビリで、症状が改善!

中国の環境NGOの方々の見学もあり、今回は賑やか

呼吸筋ストレッチ体操で、すっきり!

呼吸筋ストレッチ体操を終えた後、参加された方からは「胸が広がった感じで呼吸がしやすくなった」「家でも続けたい」との声が聞かれ、笑顔があふれました。

体力測定では、握力測定、30秒間の立すわり回数を測りました。握力は全身の筋力の目安となる指標で、立ちすわり回数は下肢の筋力や持久力を見るテストです。

測定は和気あいあいと進みました。昨年までの数値を記録していますので、比較することで自分の体力の変化がわかります。ほとんどのみなさんが、体力が落ちていないということが確認でき、ほっとしていました。

最後に質問タイム&交流です。

日常生活で取り入れている運動の話や、配偶者がCOPDで呼吸リハビリにどう向き合ってもらうかといった相談も寄せられ、参加者同士で思いを共有する場となりました。

参考:独立行政法人環境再生保全機構 呼吸リハビリテーションマニュアル

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【次回のご案内】

次回の楽らく呼吸会は、2026年1月23日(金)に開催します!
テーマは、「お話会、笑いヨガ、DVDをみながら呼吸筋ストレッチ体操」です。
笑いヨガとは、笑いと深呼吸を組み合わせた健康体操です。
西淀川で笑いヨガを教えている方に講師として来てもらいます。
1月からみんなで笑って福を呼び込みましょう!

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2025年11月27日11:12 AM

エコミューズ企画展「『空気はよごれている!』 区内小中学校ではじめて気づいた『西淀川公害』」みてアート2025に参加(11/1-2)

11/1-2に開催された「西淀川芸術祭・みてアート2025」に、あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)として参加しました。

「みてアート」は、アートをきっかけに地域で交流しようと始まったイベントです。エコミューズでは、かつて「公害のまち」と呼ばれた西淀川の過去と現在を考える展示を、毎年企画しています。今年は晴天にも恵まれ、2日間で323人のご来場をいただきました。

今回のテーマは「資料アーカイブズでたどる西淀川公害 『学校を苦しめる公害』への気付きと公害教育の展開」。まだ「公害」が自覚されていなかった1970年前後の西淀で、学校の先生たちが公害に対峙していく取り組みを展示しました。

 

西淀の大気汚染の深刻さを明らかにしようと、先生たちが集めたイチョウの葉っぱや、さびた雨どいのかけら、などなど。展示した資料は、学校に表れた公害の被害を示す「ホンモノ」の資料です。また、今回は中学校で発行された公害研究資料や、子どもたちの文集をレプリカで展示し、手にとってご覧いただくこともできました。

 

企画展の当日には、大野川が「ドブ川」と言われていた頃のこと、工場から出ていたにおいのことをお話してくださった方や、文集を読み込んでくれた小学生の方もいました。

 

実は今回の展示は、現在エコミューズで作成中の資料集の第2章の内容をもとに構成したものでした。来年のあたまの刊行を目指して、日々作業に取り組んでいます。企画展は毎年1回だけですが、刊行されれば、お家でも学校でも、身近に西淀川公害を考えられるきっかけになるのではと思っています。

 

資料を通じて、西淀川公害や、西淀の過去と現在についての理解が深まったり、考えたりするきっかけになれば幸いです。

たくさんの方にクイズに挑戦していただきました!

※企画展の実施には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しました。

 

みてアート
http://miteart.blogspot.com/

(記:スタッフ・関谷洸太)

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

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エコミューズ館長日記No.37

先々週の末の頃から天候不順で気温も下がって、どうにもおかしいと思っているうちに、いよいよおかしくなってきた。この数日、ようやく体調が元に戻りつつあるように感じるが、どうなるか。気をつけよう。

それで、作業はあまり進んでいなかったのだが、ふと資料集の序文の書き方が気になった。「本書は何々を明らかにするため、原資料を調査した。その結果、西淀川公害は〇〇といった特徴を持っていると明らかにできた云々」といった感じで、序文はつくるべきだと考えたのである。従来、書いていたのはそうではなくて、例えば、「西淀川区の工業化がこれこれの特徴を持っていることは、明瞭になってきた云々」と述べて、まるで解説をやったような文章になっていたようである。しかも、この文章を完璧なものにしようとすれば、序文のつぎに置かれる資料解説とだんだん似てくる。この重複が気になったのである。そこで、思い切って文章を一から作り直してみた。いまだ粗削りなところがあるが、まずは、この本を読んでみたいと思っていただける叙述になったような気がする。文章の量は、最初は3ページ分、そして変更を加えるたびに少し増加して、今回のでついに7ページに少し入るという状況になった。う~ん、どうしようかなあと思いながら、とりあえずはこれで確定しておき、後日また見直してみたいと思っている。

世の中はだんだん冷風が吹いて、一気に冬に向かっている感じがする。風邪をひかないで、これ以上、体調を悪くしないように気をつけて過ごしていきたい。この文章を読んでいる方々も気をつけてね。

みてアートいけなかったなあ(うんたら)

2025.11.10 小田康徳

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【龍谷大】展示『大学生が考える西淀川区の魅力!」&公害の記憶白熱教室(みてアート2025)

11/1-2に開催された「西淀川芸術祭・みてアート2025」に、龍谷大学清水ゼミが『大学生が考える西淀川区の魅力!』の展示を行いました。

1階では公害クイズと公害かるた、3階では西淀川の過去の写真やインタビュー、「西淀川の今の魅力」の展示が並びました。

3階を訪れた方々は、写真を見ながら「こんな空(大気汚染で先が見通せない空)が日常だった」、「父がここで働いていた」と過去の思い出を語られたり、連れてきたお子さんに「昔の西淀川だよ」と説明したり。
過去の西淀川と今をつなぐ展示となりました。

西淀川区民へのインタビュー音声

西淀川の写真 過去から現在

大学生が見つけた西淀川の魅力の紹介

11/1 夕方には、特別企画「公害の記憶 白熱教室」が開催されました。プロデュースは、「ニシヨド編集部」です。

会場には展示を見終えた来場者や学生、地域の方々、アーティストなど計26名が集まり、ニシヨド編集部の藤原武志さんの進行のもと、公害の記憶をどう語り継ぐかについて熱い議論が交わされました。

進行はニシヨド編集部の藤原武志さん

西淀川区のまちづくりを語るとき、公害の歴史は避けて通れません。
今回の白熱教室では、炭鉱事故とワイナリーをめぐる比喩ケースをもとに、記憶の継承とビジネスへの影響、倫理、当事者への配慮といった観点から議論を展開しました。

「負の歴史を語ることで地域のイメージを損なうのではないか」
「語らなければ再び同じ過ちを繰り返すのではないか」
「子どもを使って負の歴史を語らせることは良いのか」
意見は賛否が拮抗し、簡単に答えの出ないテーマであることを改めて感じさせられました。

学生からは、「公害の継承」をテーマに展示づくりを進める中で感じた葛藤や気づきも共有されました。

議論の最後、こんな言葉で締めくくられました。
「語る・語らない、そのどちらの選択も“誰かへの優しさ”から出ているんだと思います。
語るのも、語らないのも、どちらも本当は優しい人たちなんです。
だからこそ、時々はこうやって語り直すことが大事なんだと思います。
両方の立場の人が一緒にいられる場として、こういう時間に意味があるんです。」

土地の歴史は、その背景を知ることでより深く感じられるもの。
今回の白熱教室は、“記憶を語る”ことの重さと豊かさを改めて考える場となりました。

公害を経験したこの街だからこそ、語り継ぐこと、そして語り直すこと。
その両方を大切にしながら、次の世代へつなぐ一歩を確かめる時間になりました。

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『大学生が考える西淀川区の魅力!』
・展示期間/11.1(土)11.2(日)11:00-16:00 11:00-16:00
・場所/あおぞらビル1階・3階
・主催/龍谷大学政策学部清水ゼミ×mizutama with ニシヨド編集部
・内容:区制100年を迎える西淀川区の今・昔を地図、写真などで展示して、西淀川区の「良さ・魅力」を再確認するキッカケに。西淀川区に暮らすひとびとの町への思いを集めて、大学生がカタチにしました。
※独立行政法人環境再生保全機構の地球環境基金助成を受けて実施しました。

『【特別企画】公害の記憶 白熱教室
・日時:11月1日(土) 16:30~18:00(開場16:00)
・場所:あおぞらビル 1階 あおぞらイコバ
・プロデュース:ニシヨド編集部

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2025年11月10日4:23 PM

エコミューズ館長日記No.36

久しぶりの出勤。いやあ、今週は本当にいろんなことが起きたり、まだつづいていますね。

身近なところから言えば、18日は引き延ばされていた淀川花火大会の実施。電車のなかで浴衣を着た女性と男性、おじいちゃんと孫、いろんな人を見ました。環状線の天満駅では、和服を着ているんだが、着こなしが完璧な二人連れを見かけた。ひょっとしたら天満天神繁昌亭に出演した師匠と弟子かもね。それから、ドジャースの大谷が復活。すごかったですね。7回途中まで投げて10三振、打っては3ホームラン、大リーグ史上初めてなんだそうです。それから、公明党が自民党の政治資金問題を取り上げて、自民党との連立を解消した。と思ったら、野党三党(立憲民主党・国民民主・日本維新の会)による野党の政権奪取議論があれよあれよと言っているうちに、日本維新の吉村氏登場で、自民と日本維新の連立構想に取りかわられてしまった。政局になると、一日一日で情勢が百八十度転換するということを目の当たりにした。もう一つ、イスラエルがガザへの侵攻を中止し、中東和平への交渉がとりあえず成立した。だが、先行きには早くも不透明感が漂い始めている。トランプ大統領はノーベル平和賞をあきらめた方がいいのでは。しかし、この平和賞があったから停戦協定も結ぶことに成功したのかもしれない。

閑話休題。肝心の西淀川公害資料集の話を、もう余裕がないが、ちょっとだけ。
今日、あおぞら財団へ来たら、編集委員の松岡先生が資料集の全文(一部をのぞく)の校訂作業をやっていただいた結果を送っていただいているのを見た。松岡先生に、まずは御礼申し上げる。324頁にわたる大作の資料集が印刷されて、それに赤ペンで校訂のための手入れが行われているのを見て、たいへんありがたく、粘り強い努力に対して感謝いたします。すこし意見をすり合わせなければならないところもありますが、出版に向けて大きな前進だとよろこんでいます。

本日は、前半で長話が過ぎたようです。これにて失礼します。

あおぞらビル屋上から見えた花火

2025.10.20 小田康徳

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