第11回全国路面電車サミット2012 大阪・堺大会の報告
11月16日~18日、第11回全国路面電車サミット 2012大阪・堺大会がありした。
あおぞら財団が事務局をしている道路環境市民塾も実行委員会として参加しました。
サミット公式サイトはコチラ
1日目は、大阪、住吉大社・吉祥殿で講演会が行われ、260人が参加しました。
国交省や、浪速区役所、堺市役所など行政からの報告が続きました。
途中、弦楽三重奏や、電車で旅することが好きという住吉大社の高井宮司の話が場を和ませていました。
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2日目、17日は場所をかえ堺市総合福祉会館ホールで講演会を開催。500人もの参加者が集まりました。
大阪住みます芸人のspan!による特別トークや、通天閣株式会社代表取締役の通天閣株式会社 代表取締役 西上雅章氏、『ストラスブールのまちづくり』著者 ヴァンソン藤井由実氏、鉄道ジャーナリスト 史絵.氏による講演など多彩なメンバーが登壇しました。
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路面電車サミットでは、多数サイドイベントも開催されました。堺市内の伝統産業会館では、主に子どもや家族連れ向けの路面電車フェアが開催され、阪堺電車のイラストの展示や、鉄道模型の体験運転が行われました。
チンチン電車が走る堺の街を再現したNゲージレイアウト。3mに渡る大通りは圧巻です。
その他、ちん電バルやミニライブ、まちを紹介するツアー等、様々なサイドイベントが組まれており、まちをあげて全国からの参加者をもてなしていました。
記:南、小平
脇田 武利さんのコメント — 2012年11月22日 @ 6:16 PM
堺へおいでいただき有難うございました。阪堺電気起動(チン電)について補足説明させていただきます。
少子高齢化により乗客減少で経営がかなり苦しくなってきているということで、昨年から堺市からチン電に対して10年で計50億円の補助が出るようになりました。よって運賃が全線280円が200円になって、一日当たりの乗客数が役1700人増えました。ただ、これは運賃だけでなく、阿倍野の都市再開発も多分に影響しております。今後、一般市民がどれだけチン電を盛り上げていくかということです。チン電が堺の顔としていかに市民に愛されていくか課題です。
以前、堺市にもLRTという路面電車の新システム導入の話がありましたが、堺市当局と地元有力者が強引に進めた結果、市民の反発を受けて頓挫した経緯があります。
今後も堺へ知り合いの方と一緒においでください。
aozorafoundationさんのコメント — 2012年12月4日 @ 1:38 PM
脇田様
コメントありがとうございます。また経緯のご説明ありがとうございます。今回のサミットでは鉄道の愛好家だけではなく、堺を愛する市民の人たちが一丸となりサイドイベントをするなどサミットを盛り上げていたことがとても印象的でした。堺の路面電車に関する活動の広がりを感じた次第です。
おだいら
五十嵐さんのコメント — 2012年12月18日 @ 11:15 AM
サミットは本当に有意義でした。ヴァンソン藤井様のお話しから、行政のリーダーシップと職員の絶え間ない努力がないと、どんなによい構想も実現しないということがよくわかりました。堺市当局が強引と言うコメントもありましたが、最高の材料を調理できかったと言う方が適切ではないでしょうか。今後、阪堺線がより発展するための方策が提示されるかが気にかかります。