12/10 災害時要援護者の支援に関する研修会を開催しました
大阪市西淀川区では、災害時死傷者ゼロを目指し、
一人で避難することが困難な要援護者を災害時に支援する体制づくりを進めています。
今回、平成25年度西淀川区災害時要援護者支援事業の一環として、
「災害時要援護者の支援に関する第2回研修会」を開催しました。
日時:2013年12月10日(火)18:30~20:30
場所:西淀川区役所 5階3,4会議室
まず、西淀川区地域活動協議会災害救助副部長の伊原初夫氏(竹島地域活動協議会会長)より挨拶があり、
次に西淀川区役所まちづくり推進室の松井氏が現在の西淀川区要援護者支援推進事業に関する事業の進捗の説明しました。
その後、「避難時・避難所での要援護者支援と普段からの備え」をテーマに、プチハウスななの栂紀久代氏が講演しました。
内容は
・災害発生後の情報伝達と支援の仕組み
・要援護者を想定した災害への備えについて
・災害時の要援護者支援に関する制度
・要援護者支援を考えるときの7W2H
などを、東日本大震災のエピソードを交えながらお話され、参加者のみなさん真剣に話に耳を傾けていました。
講演後、実際に参加者自身が要援護者を支援するときのことを考えるワークを行いました。
12月の土曜日午前9時に震度7の地震が発生し、津波被害が予想される中で、地域の要援護者の安否確認と避難支援を行うことをシミュレーションし、まずは個人でワークシートの各項目に書き込んでいきます。
ワークシートは視覚障害、聴覚障害、高齢者、車イスと要援護者の状態によって4パターン準備され、それぞれ
① いつ
② どこで
③ どこに
④ 誰が
⑤ 誰を
⑦ なぜ
⑧ 何を提供
⑨ どうやって
⑩ どの単位で
の項目があり、参加者はそれぞれが地域で置かれた状況をイメージし書き込みました。
今まで要援護者支援について考えたことのない人がほとんどでしたが、自分の身に置き換えて、真剣に取り組んでいました。
次にグループになり、要援護者支援をする上で課題になることを挙げ、どうすれば解決できるかについて意見交換をしました。
実際に行うことを想定して、課題や必要なものをみんなで考え、全体で課題を共有しました。
災害時は、要援護者でなくても、不安や恐怖に行動が制限されてしまうと思われます。
こうした地域での意見交換や訓練による備えで、いざというときにひとりでも多くの人が助かる体制ができればいいと思いました。
記:相澤