3/28(金)楽らく呼吸会(姫島診療所)で薬について勉強しました!
2014年3月28日(金)、姫島診療所で楽らく呼吸会を行いました。今回はそよかぜ薬局から薬剤師の船木さんを講師に迎え、薬について勉強しました。参加者は12人(内、患者さん9名(家族の方を含む)、薬剤師1名、看護師1名、スタッフ1名)でした。
ぜん息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の違いについてまず確認をしました。
ぜん息は、
・安静にしていても急に咳や痰、息苦しさの症状が悪化する
・発作が起こらなければ肺の機能は正常
COPDは、
・安静にしていると大丈夫だが、動くと息切れ症状が悪化する
・ほとんどが喫煙により肺が破壊され、肺の慢性的な機能低下がある
その後は、クイズ形式で薬についてのポイントのお話がありました。
「吸入薬は勢いよくはやく吸った方が良い?」という質問には、「うーん」と悩む声が多かったのですが、答えは、「はやく吸った方が良いものと、ゆっくり吸った方が良いものがある」です。
小型で持ち運びに便利な定量式吸入器と呼ばれる吸入薬には、2種類あります。
①定量噴射式吸入器の場合
(メプチンエアー、サルタノールインヘラー、キュバールエアゾールなど)
→吸いこむ速度「ゆっくり、深く」
3秒くらいかけて吸入するイメージで行いましょう。
②ドライパウダー吸入器の場合
(アドエアディスカス、フルタイドディスカス、パルミコートタービュヘイラーなど)
→吸いこむ速度「はやく、強く」
うどんやそばをすするくらいの速さをイメージして行いましょう。
(※吸入薬使用時のポイントは、前々回のブログを参考にしてみてください。)
さらにクイズ「吸入した後はすぐに息を吐き出しても良い?」→答えは、「×。ちょっと止める!」
<正しい吸入動作の流れ>
自然な呼吸…まず呼吸を整える。
↓
息を吐き出す
↓
息止め(吸入前)…無理をしない程度に。
↓
薬を吸いこむ
↓
息止め(吸入後)…無理をしない程度に。
↓
息の吐き出し
他に、吸入補助器具の紹介もありました。
残量カウンタが付いていない薬については、上の写真のような「残量計」を使用してみるのも一つの方法です。
また、軽い力でボンベを押すことができたり、残量カウンタを拡大して見られる「補助レバー」は薬局で無料でもらえますよ、という話には、みなさん関心を持っておられました。
スライドや薬の一覧のパンフレットを見ながらの説明はわかりやすく、とても勉強になりました。
今回、薬剤師の方を招いて勉強をしましたが、何か薬のことで困ったことやわからないことがあれば、普段から医療機関や薬局へ相談するきっかけにもなったのではないかなと感じました。
開催後のアンケートでは、9人中7人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、9人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、3人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「今日は大変良かった。スライドでも見せていただいてありがとうございました。」という感想や「医薬品の内容が良く解りました。今後も機会が有れば御願いします。」という感想がありました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
今後のスケジュールはこちらをクリック!→楽らく呼吸会のお知らせ
吉田