12/20 中国環境NGO研修受入 1日目
あおぞら財団では、中国の環境NGOメンバーを日本に招き、研修プログラムを実施しています。
今年度は12月20日(火)~21日(水)の2日間に、中国から5人が西淀川区をおとずれました。
今回の「日中公害・環境問題に関する研修プログラム」では、西淀川地域をフィールドとして、日本での大気汚染公害の経験を中国の環境NGOメンバーに知ってもらい、環境問題の解決に役立ててもらうことを目的としています。
訪問メンバー:
1.李 力(Li Li)氏(北京市朝阳区環友科学技術研究センター・主任)
2.趙亮 Zhao Liang氏(好空気保衛侠)
3.徐華 Xu Hua氏(昆山市鹿城環保ボランティアサービス社・事務所長)
4.宋克明 Song Keming氏(長垣県緑色未来環境保護協会・会長)
5.楊暁玲 Yang Xiaoling氏(楚源高新科技集団株式公司・法務部弁護士)
プログラムの様子:
20日の午前は、あおぞら財団の林が「西淀川公害の概要について」をテーマに、中国訪問団の皆さんに西淀川公害の歴史などについて講義を行いました。
続いて、患者会の池永さんから昔の西淀川と公害の様子、病気の苦しみ、公害反対運動及び今の健康状態や暮らしなどをお聞きしました。
「西淀川公害患者と家族の会」会長である森脇さんからの公害訴訟に関する話に、訪問団の皆さんが熱心に耳を傾けていました。
午後には、各分野の学者や専門家の協力についてたくさん質問が出て、深い交流を行いました。
患者会の上田事務局長からは、日本の医師の取り組みについてもお話しいただきました。
やはり中国においては、医療システムが異なるところもあるし、ある意味で今までと比べ、良くなっていることもありますが、難航している面もあります。
村松理事長が「大気汚染公害訴訟が環境政策に果たした役割」について講義後、撮った記念写真です。
村松理事長が持っているピンクの物は中国訪問団からいただいた廃油で作った石鹸です。
記・張茜樺(大阪大学 国際公共政策研究 M1・未来共生イノベーター博士課程プログラム4期生)
本事業は平成28年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。