楽らく呼吸会で体力測定と呼吸体操!(千北・姫島診療所, 7/19・20)
2018年7月19日(木)、20日(金)に呼吸リハビリと体力測定をテーマに楽らく呼吸会を行いました。19日は千北診療所で西淀病院から作業療法士の曽谷さんを、7月20日に姫島診療所で理学療法士の渡邊さんを講師に迎えました。参加者は千北で6人、姫島で12人でした。姫島診療所での楽らく呼吸会は、毎日新聞の記者さんの取材も行われました。
最初に、楽らく呼吸ニュースを配布し、前回・前々回学んだ吸入薬の正しい吸入方法、自動周期呼吸法による痰の出し方を振り返りました。
次に、講師からCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と自己管理についてお話していただきました。内容は、前回の「自己管理」のダイジェストです。
その後は、体力測定を行いました。楽らく呼吸会では年に1回体力測定を行うことで、患者さんの運動機能が維持されているかを確認しています。体力測定としては、握力と30秒椅子立ち上がりテストを行いました。みなさん、少しでもよい結果が出るように精一杯頑張っていました。前年度と同様か少し上回った結果が出る人もいましたが、少し悪い結果が出てしまった方もいました。その結果を受けて、「歩けなくなると困るから」と今後もっと呼吸リハに取り組んでいこうと意気込みを新たにした方もいました。
最後に、呼吸体操を行いました。
呼吸体操の際には、あおぞら財団で作った楽らく呼吸カレンダーを用いました。カレンダーに載っている写真を観ながら口すぼめ呼吸で息を整えた後、肩の上げ下げ、背伸びなどをして呼吸筋のストレッチを行いました。また、足の運動として、座った状態で片足ずつ膝の高さまで上げ下げする運動、膝を胸の高さまで片方ずつ上げ下げする運動を行いました。
体操を行う際には、息を止めずに呼吸をしながら行うこと、正しい姿勢で行うことが大事です。また、無理せずに、自分のできる範囲で行います。最初から20回を行うのではなく、5回ずつやってみて、できるようであれば10回に増やす、さらに15回、20回と徐々に回数を増やして運動強度を上げていきます。
最後は質問タイムです。
階段を降りるのが怖いという声に対して、「遠心性収縮を行う足の筋力が足りない。階段を降りる時は手すりを用いたり、横向きに降りるなど工夫してください。また、痛い足の方から先に踏み出し、あとから痛みのない足をそろえ、一段一段、両足をそろえて降りるといいですよ」と教えてもらいました。
運動は毎日しないと意味がないのか?という質問に対しては「毎日しなくても、体調をみながら週に2回以上行いましょう」とのことでした。
■楽らく呼吸カレンダー
あおぞら財団では楽らく呼吸カレンダー2018年度版を配布しています。月ごとに、おすすめの呼吸体操やストレッチ、呼吸メモなどを紹介しています。運動の記録もできます。4月始まりのカレンダーです。7月後半になってしまいましたが、残り8か月以上使えますので、ほしい方は是非あおぞら財団までお問い合わせください。
■次回予定~問い合わせはあおぞら財団まで~
楽らく呼吸会は、患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したり、時には勉強会なども開催しながら、病気と向き合っていこう、またお互いが支えあっていこうという会です。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで、楽らく呼吸会にご参加ください!
- 第49回 栄養について(講師:栄養士)
2018年度の予定はこちらをご覧ください→2018年度の楽らく呼吸会の予定
今までの楽らく呼吸会の様子はこちらから→楽らく呼吸会
本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進のための人材育成・情報発信事業(NPO法人等との協働事業)実施業務」の一環として実施しています。