ぜん息・COPD患者の呼吸リハビリテーション集中講座を開講(5月15日)
「患者さんをがんばらしてはいけないのです」
「患者さんの息切れに共感することです」
「しんどかったね。(リハをすると)楽になるよ。ほら、なったでしょう」
理学療法士の心得をパワフルに語りかける長崎大学大学院の千住秀明先生。
15日、大阪・西淀川区にあるのざと診療所で開かれた集中講座~ぜん息・COPDの呼吸リハビリテーション講座には、区内の理学療法士をはじめ医療関係者30人が参加しました。
第1講義 「ぜん息・COPD患者の病態と特徴」と題して福島啓先生(西淀病院呼吸器内科医師)が、ぜん息、COPDの病態について詳しく説明しました。
第2講義 いよいよ千住先生の登場です。
スライドや動画を駆使して呼吸リハビリテーションの理論と技術を丁寧に解説。
午後からは実践編。
3人の理学療法士が先生の講座をサポート、参加者に手法と技術を伝えます。
参加者は、2人一組で15台のベットに分かれて、一つ一つの手技を互いに確認していきます。
聴診器の使い方からはじまり、排痰法、息苦しさを和らげる方法、声のかけ方、手の当て方、仰向けになったり、横向きになったり、座ったり、、、まるで武術の先生が弟子に必殺技を伝える道場のようです。
佐藤雅昭先生(岡山・健寿協同病院)
左が佐藤先生
北川知佳先生(長崎呼吸器リハビリクリニック)・朝井政治先生(長崎・田上病院)
左が朝井先生。右が北川先生
教育入院中の森脇名誉理事長も飛び入りで呼吸リハ体験
<参加者からの感想>
● 今まで漠然と理解していることが多いと痛感しました。いろいろと理解しなおすことができました(30代、理学療法士)
● 「時間が短かったので残念ですが、手技がたくさん出来てよかったです」(20代、理学療法士)
● スライドが非常にわかりやすく、改めて呼吸器への興味と少しでも何か出来るかもと思いました(20代、理学療法士)
● 介助呼吸はとても難しいけど、先生が手を添えると魔法のように介助呼吸になるので、すばらしいです。痛くなく」(50代、看護師)
<事務局より>
はるばる長崎から来ていただいた千住先生、浅井先生、北川先生、岡山から駆けつけていただいた佐藤先生、本当にありがとうございました。
これからも西淀川区内を中心に、呼吸リハビリテーションの輪を広げ、一人でも多くの患者さんが楽に暮らせるような地域づくりに取り組んでいきたいと思います。
(上田)