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エコミューズ館長日記No.12

いよいよ今日から第5章!
裁判闘争の始まり。裁判だから記録は簡単だとはいえない。

まず裁判を闘う意義とその課題が明確になっていく過程が示されなければならない。西淀川公害裁判は1978年4月に提訴され、1991年3月29日第1次訴訟について1次判決が下され、この間だけで丸々13年の年月が流れた。さらに1995年3月全面解決に向けた勝利的和解勧告の受諾をしたため、17年の年月が経過している。長い年月である。
この間、原告側当事者の中には亡くなる方があったが、その基本精神はずっと現在まで引き継がれることとなっている。

この裁判の始まりとそれを維持するために費やされた関係者の意志を記録することが、これからの課題である。残された紙数を有効に使い、上記の課題を実現するために更に力を入れていかねばならないだろう。

なお、裁判闘争になってからの章立ては4章仕立てから3章仕立てに集約することとした。詳しいことは追々述べていくが、読者の皆様の理解を便にするためのものである。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

2024年の館長日記はこれにて終了です。皆さま、お読みいただきありがとうございました。
来年は、また新たな心でこの続きに取り組み、早めに完成に持っていきたい。
応援のほど、よろしくお願いします。

 

 

2024.12.23 小田康徳

 

——————–
あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

#おもろいわ西淀川
#にしよど
#魅力発信サポーター
#エコミューズ
#西淀川公害がわかる資料集

エコミューズ館長日記No.11

何から喋ろうか…。

今日は一気に第3章「公害源との闘い」の翻刻作業を完了させることが出来た。
具体的には、「1.中島水道・大野川、緑地化の実現をめざす」「2.公害被害者救済法制定の下、企業による公害に立ち向かう」「3.西淀川公害患者と家族の会の結成」「4.1975年前後の運動」である。
勘定したページ数を見ると約60ページとなっている。
第1章(工業化する西淀川区)が53ページ、第2章(公害に苦しむ学校と公害教育の展開)が30ページであったので、全部で約140ページだと計算できる。
本文が250ページを目標とすると、あと110ページ…。ああぁぁ…。
ここまで全7章仕立てで組み立てていたのだが、このままではページ数がオーバーだ。内容的には、大事な視点の発見があり、知られざる史実の解明も成し遂げてきた。
だがこれから先は、裁判・西淀川公害裁判であり、本書の白眉となるものである。今まで以上に充実させることが望まれている。
もちろん、必要なページ数は確保しなければならない。頭が痛い…。

それはさておき、今回一気に60ページの翻刻を成し遂げた結果を眺めてみると、西淀川公害裁判を担ったものとして「西淀川公害患者と家族の会」、略称「患者会」があるのだが、その活動が始まる以前の様々な活動主体の姿があったことを示すことが出来たと思う。1960年代末期からの中学校・小学校の先生方の公害教育への尽力、緑地化推進委員会の緑道建設にかけた運動など大事な活動ぶりを示すことが出来たのではなかろうか。西淀川公害反対運動というのは、そのような人たちの複合した運動であったことをつくづくと感じる。

今日は、最終的な翻刻分の追い込みにあたって、私やミナコさんの超人な(ちょっとオーバーか…)努力と工夫があった。大きな表を小さな紙面に表現するための努力がいろいろされたが、結局難しいことが判明して、Excelに表を保留することにとどまった。本人にとっても残念に思うところであろう。だがこれで内容は十分伝わるものができたと思う。
さらに機能にたけた人の手腕に期さねばならないことは、これから先も何度も出て来ることになると思う。いい勉強になった。

2024.12.18 小田康徳

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

#おもろいわ西淀川
#にしよど
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#西淀川公害がわかる資料集

12/25(水)はあおぞら市です

今年最後のあおぞら市です。

ごはんyaすみのさん、お総菜&お弁当の販売

谷口ファームさん、オーガニック野菜の販売、富士製ぱん工場さん天然酵母のパンの販売、

のざとおやつファクトリー7373。さんおやつの販売、

介護アロマサークルレイズさん、足つぼマッサージ楽成体のマッサージの施術など

 

2024年最後のあおぞら市、お買い忘れなく!

次回は2025年(1/8(水)はお休み)、1/22(水)からスタートです。

今年もお越し頂きありがとうございました^^

・・・・・・・・・・・

日 時=2024年12月25日(水)10:00~13:30(順次開店)【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 8a出口スグ
地図・アクセス https://aozora.or.jp/accesscontact

・・・・・・・・・・・・

■ごはんyaすみの

手作りお総菜を数種詰めた家庭的な味のお弁当の販売をします。

 

 

■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。

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■富士製ぱん工場
天然酵母、国産小麦でアマランサスというミネラル豊富な
南米原産の雑穀を混ぜ込んだ、ひと口食べると笑顔になれるんですIMGP3060

 

 

■のざとおやつファクトリー7373。

米粉のシフォンケーキとクッキーの販売

米粉を使った心と体に優しいおやつを作っています。
無添加のおやつで喜びや笑顔を循環させていきたいです。

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■介護アロマサークルレイズ

11:00~13:30

〇精油(エッセンシャルオイル)の香りに包まれて触れ合いながらハンドケアで癒し空間を提供します。介護アロマサークルレイズというボランティア活動をしています。興味のある方一緒に活動してみませんか?
1回15分 500円

 

〇アロマスプレークラフトワーク

お好きな香りを選んでアロマスプレーを作ります。 1回 500円

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〇ドライヘッドスパ10分1000円 15分1500円

リラクゼーション、眼精疲労に。

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■足つぼマッサージ楽成体
体の疲労と痛みを早急に緩和する健康ルームからあおぞら市へ出張マッサージ。

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今後の予定

<2025年>(1/8はお休み)、1/22

 

 

※あおぞら市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。

※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください

aozoraichi2024

★☆★出店者募集中★☆★
あおぞら市で一緒に素敵なお店を出しませんか?野菜や雑貨、その他応相談。1スペース

500円

★地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中 ~出会い、憩い、つながる場所に~
あおぞらビル1Fの地域交流スペース「あおぞらイコバ」は、会議、ギャラリー、コンサート、上映会などにご利用いただけます。https://aozora.or.jp/ikoba

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2024/12/20(金) 10:52

にしよど防災ロゲイニング開催!(12/7)

※あおぞら財団が事務局をしているにしよど親子防災部の活動報告です。

12月7日(土)、西淀川区で「にしよど防災ロゲイニング」が開催されました(主催:にしよど親子防災部)。スタッフや区役所職員を含めて28人が参加しました。会場は西淀川区役所5階会議室です。

防災ロゲイニングのルールの説明

会場で渡された地図をもとに、参加者たちは116分の制限時間内に西淀川区内のさまざまなチェックポイントを回り、防災スポットを確認しながらポイントを競い合いました。制限時間を超えると1分ごとに50点減点のペナルティが課されるというルールです。

116分間のロゲイニングに、西淀川区役所から出発!

なんでやろ? マイナス多いね、西淀川区の海抜は

地盤沈下で住宅地は低くなっています

左門渡川の過去最高水位の表示を発見!

佃防災船着場。親水公園になっています

見事に一番ポイントを集めて優勝したのは、西淀川在住の女性二人のグループでした! 西淀川区のことをよくご存じなので、効率よくチェックポイントを回ったそうです。

賞品は非常持ち出し袋!

区役所のチームは、イベントを盛り上げるための参考として参加としてくれました。防災知識を発揮しただけでなく、遠く離れた西島水門までしっかりと足を運んで、高得点を獲得しました。

また、学童保育や小さな子ども達も参加してくれましたが、どの子も116分という長い時間を最後までしっかり歩き切りました。みんなの頑張りがとても印象的でした。いざという時にしっかり歩けるための練習にもなったと思います。

最後に、区役所から「二次避難」についての説明がありました。 地震発生後、最初の避難が済んだ後に安全な場所へ移動する二次避難の重要性や、避難経路の確認の大切さについて学びました。

二次避難について区役所から解説

参加者アンケートでは、「とても楽しかった」が94%、「楽しかった」が6%と、みなさん楽しく参加してくれたようです。アンケートでは、下記のような感想がありました。

  • つかれたけど、歩きながら色々な場所をしれてたのしかった
  • 様々な防災ポイントをまわり、場所の確認などできて良かったです。また歴史も学ことができ、とても勉強になりました。
  • ふだん行かないような所に行けて楽しかった。歩いて運動になって良かった。

アンケートの裏の書き込み「楽しかった」「がんばりました」

参加者みんなで記念撮影!

西淀川区の防災知識や地域の魅力を再発見する機会になったようで、主催者としてうれしく思います。

次年度もぜひ開催したいと考えています!

 


にしよど防災ロゲイニング 概要
日時:2024年12月7日(土)13:30~16:30
会場:西淀川区役所5階 会議室
主催:にしよど親子防災部(事務局 あおぞら財団)
共催: 西淀川区役所
協力:NPO法人にしよどにこネット、NPO法人西淀川子どもセンター、にしよどおやこ劇場、NPO法人くるる、大阪防災企画

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | 防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2024/12/12(木) 03:09

大阪公立大学「都市基盤計画特論」第3回(12/10)

12月10日、大阪公立大学大学院の「都市基盤計画特論」(担当:吉田長裕先生)の第2回目があおぞら財団で開催されました。

ダイヤモンドランキング「あなたの街の温暖化対策」

2回目の授業ではロールプレイを行い、公害・環境問題が発生した時に、様々な意見が異なるステイクホルダー同士の合計性の難しさを感じてもらいました。

今回は、「あなたの街の温暖化対策」というテーマで、ダイヤモンドランキングを行いました。このワークでは、それぞれの人の意見をランキングとして可視化し、温暖化対策についてグループ内で合意形成を行うというワークです。

参加者全員が、事業所のエネルギーシフトや公共交通等の9つの温暖化対策事業の中から、重要だと考えるものから順にダイヤモンド型のランキングに並べ、その後、グループ内で意見交換を行い、一つのランキングを作りました。

社会基盤を専門とする学生であるため、「適正規模のまちづくり」といったハード整備が上位に挙げられました。ダイヤモンドランキングはそれぞれの人の意見を可視化することができるので、意見が異なる場合でも、それぞれの考え方が理解しやすくなり、建設的な議論へと発展させていました。

ダイヤモンドランキングの結果

ダイヤモンドランキングの結果

西淀川区将来ビジョン2025(案)をふまえた意見交換

後半は、西淀川区役所政策共創課の西尾さんをお招きし、西淀川区の将来像や課題、区の施策について講義と意見交換を行いました。西尾さんからは、西淀川区将来ビジョン2025(案)をもとに、西淀川区の将来像や課題、区の取り組みが紹介されました。

西尾さんから西淀川区の取組みについて紹介

西尾さんから西淀川区の取組みについて紹介

その後、民間事業との共創事業や多文化共生に関する課題などについて質疑応答がなされました。また、西尾さんからは「若者が地域コミュニティに参加してもらうにはどうしたらよいのか」という質問が参加者に向けて投げかけられ、今後の西淀川への提案を検討していく中で考えてもらうことになりました。

西淀川区のまちづくりの提案に向けて

最後に、今までの講義内容をふまえて、西淀区のまちづくりの提案に向けて、具体的にどのようなテーマにするかについて話し合いました。

今後、検討を深めるテーマを何にするか話し合っています

受講生がそれぞれの興味・関心に基づいて2つのグループに分かれて、次のテーマに関して検討を行っていくことになりました。

・若者をターゲットにおいた地域コミュニティの強靭化
・水害対策と親水空間を考えた水辺のまちづくり

今後、各グループは、それぞれのテーマについて、1月末の中間発表に向けて、調査や検討を深めていく予定です。

今回の授業では、温暖化対策の優先順位を考えるダイヤモンドランキングや、西淀川区の将来像に関する意見交換を通じて、地域課題に対する理解を深めました。1月末の中間発表で、若者の地域参加や水辺のまちづくりについてどのような提案がなされるのかに楽しみです。

(谷内)


今回の授業で用いた教材

今回用いたダイヤモンドランキング「あなたの街の温暖化対策」は、「気候変動×防災×公害ハンドブック」に含まれている教材です。下記のページからダウンロードできます。

教材「気候変動×防災×公害ハンドブックー未来に手渡したい環境と社会を考える」

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 資料館(エコミューズ) | 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2024/12/12(木) 11:37
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