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矢倉海岸定例探鳥会報告(3/5開催)

毎日第一土曜日は、矢倉海岸定例探鳥会の日です。3月5日(土)の定例探鳥会には14人の参加者が集まりました。
●大野川緑道や淀川堤防など
ジョウビタキメスⅠ
ジョウビタキのメス。前日(4日)に、探偵ナイトスクープで、畑に来るかわいい鳥とスキンシップしたいという依頼があり、その鳥がジョウビタキのメスでした。
比較的近づいても逃げないのですが、うまくとれませんでした・・・
羽の白い斑点が特徴(オスにもある)で、着物の紋にみたてて「紋つき鳥」と呼ばれていたとか。

ジョウビタキメス
鳥の歩き方は、ホッピング(両足ではねて移動)とウォーキング(片足ずつ前へだす)があるのですが、ジョウビタキの移動はホッピングです。

ジョウビタキオス
ジョウビタキのオス。色鮮やかです。

ハクセキレイ
ハクセキレイ。
冬に見られる鳥です。写真は河口でとりましたが、公園や道路上などまちの中にもあらわれます。
ちょこちょこと歩く姿がかわいいです。

ツグミ
ツグミ。先月の探鳥会よりずいぶん数が減ったとか(といっても十羽以上はいました)。
越冬のためにきているので、春の訪れとともに、北国へわたっていきます。
茶色が濃いもの、白やオレンジが濃いもの、色あいに個体差が大きいということです。
探鳥会の前日の下見では、ハチジョウツグミ(ツグミの亜種)が見られたそうです。

メジロ
メジロ。その名の通り、目のまわりが白です。

ムクドリ
ムクドリ。まち中でもよくみかけますね。

ひよどり
ヒヨドリ。こちらも、まち中でよくみかけます。繁華街でも街路樹や電線などにとまってます。

モズ
モズ。大阪府の鳥です。(大阪府のゆるキャラ、もずやんのモズです)

●水辺の鳥
アオサギ
アオサギ(クチバシ)
アオサギ。
繁殖の時期を迎えると、クチバシや足がピンクがかってきます。写真でもわかるでしょうか・・・

イソシギ
イソシギ。
シギはで4月から5月にかけて、渡りの途中に日本に立ち寄る旅鳥がほとんどですが、イソシギは留鳥なので1年中みることができます。

オカヨシガモ
オカヨシガモ。
つがいです。エサをさがしているのでしょうか、頭を水につっこんで泳いでいました。なかなか顔をあげてくれませんでした。
飛来数が少ないので普段はあまりみかけませんが、この日は見ることができました。

記:ボランティアN

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2016/03/31(木) 01:39

「日中環境問題サロン2016」日中の理解と協働に向けて:中国環境NGOの活動を聴く(3/9)開催しました

「日中環境問題サロン2016」日中の理解と協働に向けて:中国環境NGOの活動を聴く(3/9)開催しました
日時=2016年3月9日(水)18:30~20:30
場所=あおぞらビル3階グリーンルーム(大阪市西淀川区千舟1-1-1)
主催=あおぞら財団
参加者=25人

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グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、互いに影響しあっています。
日中環境問題サロンでは、中国での公害・環境問題に対するNGOの活動について話を聞き、今後の日中における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための場です。今回は中国から3人の環境NGOメンバーに報告をいただきました。

 

①「90年代以降の汚染防止について」董剣 氏(天津緑領)
董剣 氏は、1990年代以降に生まれた若い世代による活動が報告しました。
上海の鉄鋼所による環境汚染の問題を現地調査や情報公開によって、解決したこと。また、インターネット上のプラットフォームによる情報公開や活用の有効性と問題点などが指摘されました。

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②「山東省の汚染から考える現代のテーマ選択」郭永启 氏(済南市緑行斉魯環境保護公益サービスセンター)
郭永启 氏は、山東省での環境問題にたいする活動について報告しました。
とくには、情報の公開、民衆の参加を進めており、ネット上でのプラットフォームで公開されている情報を現地にいって、調査しています。

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③「新環境保護法と中国NGOによる公益訴訟」張頔 氏(北京市朝日区環友科学技術研究センター)
張頔 氏は、中国の環境NGOが公益訴訟ができる権利を得たことについて、その有効性や事例を述べました。
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全体の質疑応答では、
日本でもさまざまな公害・環境運動において、分裂があったこと、
その中で、共通の問題意識を持って、組織を存続させてきたこと、
東日本大震災による福島の原発事故や避難者による裁判、
中国では若い世代が環境NGO活動を進めており、SNSによる情報発信やネットでの募金集めなどがおこなわれていること、
などが、互いに紹介されました。

さいごに、中国メンバーのリーダーである、李力氏から、今後もこのような日本と中国での交流を続けていきたい、という発言がありました。

あおぞら財団としても、今後も定期的にこうしたサロンを続けていきたいと思っています。

(記・鎗山)

本事業は環境省委託平成27年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016/03/30(水) 07:05

西淀川公害フィールドワーク用の地図作りのWS(11/11)

少し前の話となりますが、西淀川公害フィールドワーク用の地図作りWSを行いました。

西淀川・公害と環境資料館で受け入れているフィールドワークで使用している地図は2004年に日本市民スポーツ連盟・大阪府歩け歩け協会・あおぞら財団が協力して作成したウォーキングマップがあります。ですが、10年以上がたち、新しく地図の更新が必要となりました。以前基地局をしてくれたコンビニエンスストアの閉店や、あおぞら苑などの新しい訪問策も増え、講師の先生を迎えて地図作りのワークショップを開きました。

2015年11月11日(水) 10:30~
講師:嵯峨創平氏(岐阜県立森林文化アカデミー教授)

阪神出来島駅に集合をし、講師の嵯峨先生と参加者で、フィールドワークの時に利用するコースの確認をしていきました。

出来島駅から国道43号線にある出来島大気汚染測定所へと行きます。その過程にある、地盤沈下をしたため海抜何メートルにあるかといった確認をしたりもしました。また43号線で普段研修を受け入れた時に行っている国が行った対策についても説明を受けました。

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43号線手前で海抜のチェックをする参加者たち。

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大気汚染の測定所の説明をフィールドワークの時のようにしてもらっています。

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国の道路対策やPM2.5の説明をいつも通りしてもらっています。

その後、千北診療所やあおぞら苑へも訪れました。どちらも研修で必ず見に行く場所となっています。千北診療所に関しては地図に場所が書かれていますが、あおぞら苑はまだ地図に書かれておらず、現在地図を見て説明を行うのにとても不便な場所になっています。

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普段寄る千北診療所の位置を地図で確認する嵯峨氏と参加者たち。

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現在は記載されていないあおぞら苑についても、あおぞら財団の林さんから説明がありました。

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本日は地図作りなので中には入らず、説明が行われています。

その後、大阪マスジドにも訪れました。近年西淀川にはムスリムの方も増えた傾向もあり、またあおぞら財団では一度交流を持った事から大阪のマスジドを訪問する機会も増えてきています。そのため、普段寄るマスジドへも参加者と講師で直接見に行きました。
メラード西淀川の隣を通りながら、大野川緑陰道路へと入ります。中島大水道の石碑や、歌島橋についてフィールドワークの様子を交えながら説明を行いました。

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メラード西淀川を通り過ぎた所から緑陰道路へと入りました。現在地の確認をしています。

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緑陰道路を見渡す講師の嵯峨氏(写真一番左)と参加者のみなさん。

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中島大水道の石碑も確認しに行きました。

その後、午後からは講師である嵯峨さんを中心に意見を出し合うワークショップを行いました。

キーワードとして
・語り部
・場所の記憶
・人と自然のふれあいMAP
・大田区の工場街づくり
・古民家めぐり手帖
・地域のビジネス生態系
・農村企業のピラミッド
・地域創成のサーキットモデル
と言ったキーワードを中心に、参加者との話し合いが行われました。

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現在フィールドワークで使われている地図を広げて、ワークショップが始まりました。

嵯峨さんが持ってきてくれた数冊のマップを見ながら、参加者でどう思ったり感じたことを言い合いながらのワークショップとなりました。

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こちらが他の地域のマップの一部となっております。とてもオシャレでした。

想像しなかったような街づくりマップや自然マップなどを参加者で見つつ、「どれ」を見たら「何」が分かるかなどを考えつつ話し合いが進みました。
参加者からは公害が終わった地域で「終わったことを学びたい」と思われているということは、現在に興味を持ってもらえていなということになる。それはどうなのか、また現在についてどう思っているのか、またどうして表面的に終わらせようとするのかといった意見も出てきました。

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いろいろな地域の地図を見ながら出た意見をまとめている嵯峨氏(写真左手)

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みんなで意見を出しあっています。

ワークショップの最後には、大野川緑陰道路を見て「水」が基底になっているからこそ、水が大切なのではないだろうか。また、43号線は現代の象徴でもあるし、必要悪でもある。その必要悪に対し、どのような対策を行っていくのか。また、尼崎などの工場とのつながりが西淀川公害との関係性があったからこそ、細かい視点が必要なのではないかといった意見も出てきました。

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出されたキーワードを元に地図作りについての話し合いが進んでいます。

まだまだ地図作りワークショップには時間が足りませんでしたが、とても参加者にとっても有意義な時間となったと思います。
こういった意見を元に、今後もワークショップに使用する地図をどのようにしていくかといった話し合いが必要になってくるな、と思いました。
だれか見るか、どのように使うか、いろいろな視点を踏まえた上で作ることは簡単なことではなく、今後どうするかという課題が多く見えた一日となりました。

この事業は地球環境基金助成金事業として行いました。

(松ヶ平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016/03/30(水) 04:22

第54回 IATSSフォーラム研修 3日目(10/21)

3日目はあおぞら財団でグループワークを行いました。

まず、3グループに分かれると、「経済活動と環境保全を両立させた持続可能な地域づくりはどのような取り組みを行うべきか」と言う質問に対して、意見交換や提案作りを行います。

参加者の皆さんは思う事も多かったようでどこの班も、盛んに意見交換が行われていました。A4用紙やポストイットに色々なことを書きこんでいる姿がうかがえました。班内での発表の時間になると班の中で質疑応答があったりと、どの班も熱心に話し合いをしていました。

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ペンの音だけしか聞こえません。

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A4用紙も次々と文字で埋まっていきます。

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いろいろ感じたり考えたことがたくさんあったんだと思います。

一度昼食を挟むと、次は班ごとで午後に行う発表会についての準備が行われます。

発表は
①班を一つの国と想定した上で、その国でどのような政策をおこなうべきか。
②西淀川で学んだこと。
この2点についておこなうため、それを想定した話し合いが行われました。

IATSSフォーラムではカンボジア・インドネシア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナムの9カ国から、各国2名ずつが参加しています。
国の情勢や体制から全く異なる国々の方が参加をしているため、各班いろいろな意見の出し合いでした。ですが、どの班からも自分の国や今回西淀川で思ったことを踏まえた上で、話し合いをしているのがとても感じられました。

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発表の準備に取りかかりだします。

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文字に起こす人、話し合いを進める人、意見を出す人と役割が分担されています。

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最後の発表の準備が行われています。張る所がなくてガラスにも。

発表の時には、西淀川公害患者会の会長森脇君雄さんやあおぞら財団の職員がいる中でおこなわれました。

1班目
①班を一つの国と想定した上で、その国でどのような政策を行うべきか。
国名『エバーグリーン』
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持続可能なコミュニティ作りとして、環境・社会・経済の主な政策をあげた。
環境政策の主としたものでは都市計画がある。住宅と産業地域を分けておくことや、公園の配置について。また交通管理、公害を防ぐ対策も出てきた。
社会政策の中心としては健康保険の促進や社会保障の提供。参加者の国ではまだまだ健康保険などが進んでいない部分があるのが理由だと思われる。
経済政策には企業に対しての社会的責任、また免税だけではなく、どのような生き方や生活の仕方をしていくかと言っていた。
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②西淀川から学んだこと。
西淀川の住工混在地域を見た上で都市計画の必要性と、また過去に起こったことをきちんと伝えていく必要性がある。また、過去の経験を伝えて予防的な措置を取る必要が一番大切ではないか。事前の予防が一番大切だ。

2班目
①班を一つの国と想定した上で、その国でどのような政策をおこなうべきか。
国名『Green Empire』
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大気汚染対策をするにあたっての政策について発表が行われた。大気汚染政策を行うに当たって政府・NPO・NGO・市民・企業の立場の協力が必要になる。また、ステークホルダーの存在と協力が必要となってくる。
政府としては政策と規制を行い、法律のモニタリングなどを行い、インフラの整備などに資金を出すなどがある。NGOは政府の行うことを国民に知らせ、NPOが利害関係者をつないで協力させることが出来る。民間企業では情報の開示を行いながら、対話をして協力をしていく必要がある。市民は地域の支援を行い、環境に優しくする気持ちを家庭内から持つ。また情報や経験などをフィードバックするなどがある。
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②西淀川で学んだこと。
コミュニティや企業との関係を築いていく大切さ。また裁判で証拠をどのようにして証明するかがとても難しいことが分かった。また公害患者さんが多くのものを失ってきた事を知った。

3班目
①班を一つの国と想定した上で、その国でどのような政策をおこなうべきか。
国名『VERDE』
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この班は「②西淀川で学んだこと。」を学んだ上で、政策の発表をしてくれた。
②西淀川で学んだこととしては、地域と政府をつなげ、意識を高めていく心が必要。また公害裁判の時のように負けない心を持ち続けることが大切である。それは教育の場でも必要となってくる。
政策には各自が見なければいけないような状態ではなく、みんなが見れるように大気汚染の情報を報告する。また、何時悪いのかが分かった時には、フィードバックフォームを作成し、そこに記入してもらうようにする。またイベントごとにみんなで何かおこなって団結をするようにカレンダーを作成する。年配の方とコミュニケーションをとる日を作成し、その年配の方々と昔について考える日をつくる。これらのことをすることによって、意識は上がり、皆で協力するようになると思う。また一つ一つの事柄の必要性を考えることで深い考え方が出来る。

最後に「何故教育に関心を持ったのか」と聞いている人から質問が出ました。その問いに対し、
「若い世代が環境に対してどう思っているのか知りたかった部分があるし、興味を持っていた。私たちの国々の場合は環境に対する意識が低い。それをあげるには教育が必要だと思う。」と答えていました。

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一緒に発表を聞いていた森脇さんからは質問がありました。

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最後に参加者の方から感謝の言葉を頂きました!

最後には森脇さんを中心にみんなで記念撮影を行いました。

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みんなで記念撮影。とても勉強になった3日間でした。

とてもハードなスケジュールとなった3日間ですが、みなさんはとても真剣な様子で、またたくさんの質疑応答がありました。この3日間で考えたこと、見たことが少しでも心に残ってくれたら嬉しいなと思いました。また、こうした海外からの研修の方を受け入れる度にアジアの国の現状や、いろんな文化を持つ人と交流が出来、とても充実した3日間となりました。国外の問題にも目を向ける大切さを再確認しました。

3日間の予定です。そこからリンクで他の日も見に行けますので、ぜひ見てみてくださいね。
・1日目 裁判のお話や患者さんのお話を聞き、タンデム自転車で散策。
・2日目 43号線で説明を受け、あおぞら苑や大阪ガスへ。
・3日目 グループワークを行い、意見交換や提案作りをした上で発表へ。
(松ヶ平)

第54回 IATSSフォーラム研修 2日目(10/20)

IATSSフォーラム2日目は朝からフィールドワークを中心に行いました。

43号線から尼崎の方へ抜け、尼崎の工場地帯や湾岸線を見てもらいました。また、中島や西淀川にある、尼崎とは少し違う工場も見て回りました。この日も43号線は混雑しており、大気汚染の原因にもなるとあおぞら財団の林さんから説明がありました。参加者の方々は食い入るように外を眺め、他の参加者と話し合う姿も見られます。

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出来島小学校前で説明を聞いてる参加者の皆さん。

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真剣な様子で記録を取っている姿がうかがえます。

43号線の出来島小学校の近くへおろしてもらうと、国土交通省地方整備局大阪国道事務所の方から、国の行った対策について説明が行われました。参加者の皆さんは必死にメモを取って、質問をしている姿が目立ちました。また、43号線で行われている対策を説明されると写真に収めている人が多かったようです。

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大阪国道事務所の方から説明を受けています。

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質疑応答にも多くの質問が出ていました。

お昼には大和田にあるハラールレストランで昼食でした。ムスリムの方もいたので、とても喜んでいました。

午後からはあおぞら苑の見学を行いました。
あおぞら苑で説明を受けていると、利用者の方から「他の国では介護はどういう状態なのか教えて欲しい!知りたい!」と質問が出ました。参加者のみなさんも積極的な様子に驚きが隠せていませんでした。

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あおぞら苑の方はみなさんに興味津津でした!

バスの中ではあおぞら苑の辰巳致さんと質疑応答の時間をとりました。

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あおぞら苑の辰巳致さん。

Q:何故、あおぞら苑を作ったのか。
A:月に3回、公害患者さんが看取られずに亡くなっていたことがきっかけ。現在は、利用者が全員で100名おり、公害患者は5%ぐらい。また公害患者さんは若い人が多いから少ないが、これから増えるだろうと思う。

Q:辰巳さんは西淀川生まれか。
A:西淀川生まれ。住めば都だと思っているし、西淀川のことが大好き。お金のある人は空気が悪い時に引っ越している。

Q:あおぞら苑を今後、どのような方向へと持っていきたいのか。
A:新しい施設を作りたいと思っている。保育所をやっている所と連携をし、子どもとお年寄りが一緒に過ごせるような施設を作りたい。

介護についてはまだまだ政策が整っていないからこそ、参加者の皆さんは真剣な表情で質問をしていました。

2日目の最後は、大阪ガスのHU+Gミュージアムの見学と説明を行われました。
大阪ガスは西淀川公害裁判の時の被告企業の一つでもあり、大阪ガスが現在どのような対策を行っているかといった説明を受けました。

まずは、HU+Gミュージアムの中を案内してもらいました。キッチンやリビングなど体験コーナーが多く、皆さん楽しそうに実際に体験を行っていました。特に、今までのリビングと、大阪ガスのリフォームしたリビングではどう体感温度が違うか実体験できるコーナーはとても人気がありました。

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大阪ガスのガスミュージアムの展示を見学中。

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説明に対し、みなさんすごく関心があるようです。

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展示の一部にあるこたつに大喜びでピースしてくれました。

案内が終わると、大阪ガスのCSR・環境部の宮里潤さんから説明が行われました。大阪ガスのガス事業の開始から近年の都市ガスにいたるまでの歴史や、現在大阪で行われているESDやCSRについて話してもらいました。また、バイオガスや風力発電といった取り組みも行っており、みなさんからは多くの質問が出て、とても盛り上がった時間となりました。

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大阪ガスにて説明をしてくださった宮里潤さん。

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大阪ガスミュージアムの一室にて説明を受ける参加者の皆さん。

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最後にみんなで記念撮影をしました。

朝の早い時間帯からフィールドワークでしたが、皆さん最後まですごく真剣な様子でメモを取ったり、写真を撮ったりしていました。疲れたかな、と思いきや、また夜に大阪城を見に行きたいと言っている姿を見て、本当にすごく元気でとても驚きました。

いろいろ思ったり感じたことを、最終日である21日に聞けたらなと思いました。

3日間の予定です。そこからリンクで他の日も見に行けますので、ぜひ見てみてくださいね。
・1日目 裁判のお話や患者さんのお話を聞き、タンデム自転車で散策。
・2日目 43号線で説明を受け、あおぞら苑や大阪ガスへ。
・3日目 グループワークを行い、意見交換や提案作りをした上で発表へ。

(松ヶ平)

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