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ブログカテゴリー » 西淀川交通まちづくり

ソラダス報告会「みんなで調べた西淀川の空気の汚れ」を開催しました(12/7)

12月7日(水)にソラダス2016西淀川報告会「結果発表!みんなで調べた西淀川の空気の汚れ」が行なわれました。参加者は27名(報告者含む)でした。

日時:2016年12月7日(水)15:30〜17:30

場所:のざと診療所3階

主催:2016大阪NO2簡易測定(ソラダス2016)西淀川地域実行委員会

最初に大阪労連西淀川総連合の矢野さんからあいさつが行なわれました。今回のソラダス2016では、過去の調査の時以上に多くの団体と協働して行ったこと、また、測定前の実行委員会も3回行い、大気汚染に関する勉強会も行い、大気汚染に対する関心を高めながら実施してきたこと等をお話しされました。

続いて、あおぞら財団の栗本からソラダス2016の結果報告です。西淀川区内を45区画に分けて計測しています。中島工業団地がある西淀川区の湾岸部では91ppbと高い数値が出ました。他にも環境基準上限値の60ppbを超えたところが3箇所ありますが、すべて中島工業団地内の中島2丁目でした。NO2測定のためにカプセル設置を行った方々は、自分が計測した場所の空気の状況が数値として出てきているのを大変興味深そうにみておられました。

講演「手渡したいのは青い空 大気汚染対策を進めた市民の力」

次に、西淀川公害患者と家族の会事務局長の上田さんから「手渡したいのは青い空 大気汚染対策を進めた市民の力」と題した講演がありました。

西淀川区のNO2の測定運動は1978年に始まりました。この時期は、NO2の環境基準緩和をめぐる攻防があった時期で、それまで「1時間値の1日平均値0.02ppm以下」とされていたのが、1978 年に「1時間値の1日平均値0.04~0.06ppmのゾーン内またはそれ以下」に改訂されました。これにより、公害指定地域全面解除が行われることになります。市民による大気汚染測定運動は、こうした人間の生活環境よりも経済発展を優先する政策にNOを突きつける運動の一つだったのです。

現在は、大気はかなり改善されましたが、大阪市内を中心に汚染が改善されずに残っている箇所があります。港区の国道43号と阪神高速道路が重なって走行する地域沿道では、環境基準を超え、80ppbにも達する深刻な汚染が続いています。また、カプセル調査と同時に行った健康アンケートを分析すると、ぜん息有症率はNO2濃度が高い地域ほど高く、大気汚染のひどさとぜん息の有症率とは大いに相関していました。ぜん息などの呼吸器疾患には、環境の因子、特に自動車排ガス等の影響が大きく、きれいな大気環境を実現することをもっとも重要な課題とし、ぜん息など呼吸疾患は公害疾患として救済する仕組みを検討すべきだと述べられました。

そして、私たちができることとして、みんなで調べた結果を区民に知らせる、調査データに学び、話し合いをする、交通や健康の問題で区役所と懇談する、道路連絡会に参加することを提案されました。

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報告「交通量と空気の汚れ調べ 道路連絡会の取り組みのひとつとして」

報告「交通量と空気の汚れ調べ 道路連絡会の取り組みのひとつとして」は、あおぞら財団の谷内が発表しました。

道路連絡会は、公害裁判において原告・国・高速道路会社との間で交わされた和解条項に基づいて設置されたもので、公害被害者が道路政策について道路政策決定者に直接意見を述べることができる貴重な機会です。道路連絡会はPM2.5の測定および環境基準の設定、環境ロードプライシングなど様々な政策の実現に関与してきました。その一方で、交通規制等の抜本的な対策は実現できず、議論が膠着化している部分があります。

そこで、西淀川では、膠着した議論から協働した議論に進めていくために、国交省、阪神高速道路株式会社、患者会、あおぞら財団によるワーキング会議を実施しています。ここでの検討事項の一つとして、交通量と大気の関係がどのようになっているのかというものがあります。そのため、阪神高速道路の大規模工事に合わせてNO2測定のカプセル調査を行いました。工事期間中には、国道43号、国道2号で交通量が増大し、それに伴い大気の状況も悪化していました。このデータを詳細に分析することにより、どの程度交通量を減少させれば大気を改善できるのかという議論をすすめていきたいと考えています。

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最後に西淀川高校の門谷先生から「西淀川高校での環境教育のとりくみ」の報告がありました。西淀川高校では、学校として「環境教育」を位置づけており、今年は1〜3年生全体でNO2カプセル調査を実施し、文化祭で結果を発表しました。この取り組みにより、身近な問題から身近ら行動する意味を考えることに繋げています。

西淀川高校の門脇先生の報告

西淀川高校の門脇先生から環境教育の取り組みについて報告がありました

質疑応答では、PM2.5に関するもの、交通量を大幅に減少させることが現実的なのか、行政をもっと動かさないといけないのではないかといった質問や意見が出されました。

今回の「ソラダス2016西淀川の取り組み」により、西淀川区内での大気汚染に対する関心を持つ人を増やすことができました。さらにこの取り組みを大きく広げ、大気の改善を実現していくために、みんなで力を合わせてできることを継続してやっていけたらと思います。また、今年度の道路連絡会は2〜3月にあおぞらビルにて公開で実施する予定ですので、交通と大気について興味のある方はぜひご参加ください。

(谷内)

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2016年12月12日12:07 PM

阪神高速フレッシュアップ工事に合わせて空気の汚れ調査を行います

11月1日(火)〜9日(水)に阪神高速道路3号神戸線でフレッシュアップ工事が行われ、尼崎西〜阿波座間が終日通行止になります。

工事期間中は、通常時は高速道路を使っていた自動車交通が周辺の一般道路に移行し、渋滞の悪化や大気状況の悪化が予想されます。

そこで、あおぞら財団ではこの工事に合わせて、大気の状況の変化を把握するために二酸化窒素(NO2)の測定を行う予定です。この測定では、NO2を簡易に測定できる天谷式カプセルを用います。

■阪神高速道路(株)のフレッシュアップ工事の概要

・期間:11月1日午前4時〜11月9日午前6時まで(8日間)

・通行止区間:3号神戸線尼崎西〜阿波座の上下線 約10.7km

・工事の目的:舗装の打替え、伸縮継手のノージョイント化(橋の継ぎ目をなく)などにより走行性を改善、標識の視認性UP、安全対策の充実により快適性を向上

阪神高速3号神戸線(尼崎西-阿波座)フレッシュアップ工事の特設サイト

■工事に伴うNO2カプセル調査の概要

・調査箇所:大阪市西淀川区 歌島橋交差点(国道2号沿い)、大和田西交差点佃6交差点(国道43号沿い)

・調査期間:工事前 10月19日〜27日、工事中 11月1日〜9日

・調査方法:天谷式簡易測定法(詳しくはこちら

・調査主体:あおぞら財団、西淀川公害患者と家族の会、公害環境測定研究会

調査後には、交通量とNO2の関係を分析し、交通量の変化に伴って大気がどのような影響を受けたのかを考察します。

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2016年10月4日2:15 PM

第19回道路連絡会が行われました

3月30日(水)に第19回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会が行われました。

道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判の和解条項に基づいて設置されたもので、西淀川地域の道路における環境施策の円滑かつ効率的な実施に資することを目的とし、国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団との間で年に1回開催されています。

公害被害者が,道路環境対策について道路政策決定者に直接意見を述べることができるという意味で,道路公害訴訟に集団で取り組んだ原告団と弁護団が勝ち取った特別な機会です。

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第19回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2016年3月30日(水) 午後2時~午後4時
場 所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
出席者:国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:39人(国土交通省・阪神高速:13人、原告側:26人)
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第19回西淀川道路連絡会

1.原告団団長(西淀川公害患者と家族の会 森脇君雄会長)のあいさつ

はじめに、西淀川公害患者と家族の会会長の森脇さんからあいさつがありました。「この20年で大気汚染の状況はよくなってきた。西淀川は子どもも住みやすい地域になりつつある。長い苦労が実を結んできた。二酸化窒素は、0.04ppm以下を達成するというのが目標で、0.04ppmになればそれでいいということではない。子供達が病気、喘息が出ない健康的な環境を作っていきたい」とあいさつされました。

2.被害者の訴え

次に、西淀川区内の公害患者の平田和子さんと前田春彦さんから被害者の訴えがありました。平田さんは病気の苦労や辛い経験を語られた上で「大気は少しはよくなっているが、人が病気にならない程度にはよくなっていない。もっと綺麗な空気を吸いたい」という要望で話を終えられました。前田さんは、公害病に侵され「誰もが当たり前にできることができない。希望や夢を持つことも奪われた」半生について語りました。

3.国土交通省、阪神高速道路からの資料説明

続いて、国土交通省および阪神高速道路(株)から、西淀川区において実施されている道路環境対策について説明がありました。

  • 西淀川の大気は改善傾向にある(NO2は観測場所8箇所のうち半分の4箇所が環境基準値の下限値0.04ppmを下回る・資料1
  • 環境ロードプライシングにより、国道43号の大型車は減少傾向にある(平成21年には約26,000台/日だったが、平成26・27年 は23,000台/日を下回る・資料2
  • 歌島橋交差点の交通量は減少傾向にある。地下歩道の案内板の改善などにより歩行者の通行状況も改善した(資料3
  • 環境ロードプライシング対象車両を有している事業者へのアンケートを行った結果、環境ロードプライシングを十分に認知していない事業者が多いことがわかった(資料4
  • 環境ロードプライシングについて、道路上に看板を増設するなど広報を拡大している(参考資料

4.原告からの提案

次に、あおぞら財団の藤江から、原告からの提案を説明しました(原告側スライド資料)。提案内容は下記のとおりです。

  • 大型車交通量、自動車交通量総量の削減
  • 歩行者・自転車にやさ しい沿道対策・交通環境対策を!
  • PM2.5の環境基準の早期達成に向けた対策
  • 歌島橋交差点の提案(横断歩道の再設置など歩車分離型信号の導入、「人が集う」交差点として整備)
  • 国道43号沿道環境を考える 実務者ワーキングの継続

5意見交換

その後、意見交換が行われました。

環境ロードプライシングについては、 国交省からは「企業へのアンケート調査から、国道43号から湾岸線に交通量が転換する余地があることがわかった。ドライバーや企業へのはたらきかけをもっとしていきたい」との発言がなされました。それに対し、原告側からは「 広報だけではインパクトとして弱い。もっと知恵をしぼって環境ロードプライシングを徹底させるべきではないか。経済的な面でプラスになるような、場合によってはもっと財政投入の問題を含めて、もっと思い切ったことをしないといけないのではないか」という提案がありました。

 歌島橋交差点については、原告団から「歌島橋交差点に横断歩道をつけてほしい。歌島橋交差点の横断歩道整備については、患者会を説得できるような説明をしてほしい」との要望がありましたが、それに対して国交省側からは明確な回答はありませんでした。

また、2015年度から始めたワーキングは2月に1度程度のペースで実施されているが、「大気の状況と交通量の関係の詳細分析や環境ロードプライシングの進め方など、継続して取り組んでいきたい」ということで双方で合意が得られました。

■今までの取り組みについて

西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会

第19回道路連絡会 議事要旨議事録

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2016年4月22日2:51 PM

道路連絡会のページを更新しました。

道路連絡会のページを更新しました。

2015年3月18日に開催した第18回道路連絡会の資料、議事録、国交省・阪神高速の資料を掲載しました。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2015年5月8日4:54 PM

第16回道路連絡会が行われました

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第16回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2012年11月20日(火) 午後2時~午後4時
場 所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
出席者:国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:51人(国土交通省・阪神高速:15人、原告側:36人)
当日の資料:原告側の資料スライド
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11月20日(火)に第16回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会が行われました。

第16回道路連絡会

道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判の和解条項に基づいて設置されました。
西淀川地域の道路における環境施策の円滑かつ効率的な実施に資することを目的とし、国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団との間で年に1回開催されています。

■国土交通省、阪神高速道路からの資料説明

まず、国土交通省および阪神高速道路(株)から、西淀川区において実施されている道路環境対策について説明がありました。
新たに行われている対策としては、5号湾岸線への迂回促進のための情報提供、環境省の基準に合わせたPM2.5測定機の更新検討などです。

  • 5号湾岸線への迂回促進(NO2濃度をホームページで公開(記者発表資料(pdf)国道43号沿道NO2濃度)、迂回案内表示、協力要請)
  • 阪神高速道路の距離料金移行。環境ロードプライシングは継続(平成13年からみると湾岸線の分担率が14.5%増加)
  • PM2.5測定機更新の検討(平成24年度中に新佃公園前局を更新。25年度に大和田西交差点、26年度 歌島橋交差点に更新予定。)

■原告からの提案
次に、あおぞら財団の藤江から、原告からの提案を説明しました。提案内容は下記のとおりです。

  • 大型車交通量、自動車交通量総量の削減
  • PM2.5の環境基準の早期達成に向けた対策
  • 歌島橋交差点の提案(同工事に関する評価・早急な対策、歩車分離型信号の導入、「人が集う」交差点として整備)

■意見交換

その後、意見交換が行われました。

歌島橋交差点について、国土交通省からは、「現在の地下歩道が安全面、環境面、渋滞対策から考えると、現状の横断歩道を撤去した形がベスト」という見解が出されました。
一方、原告側は「地下歩道は、喘息患者や高齢者にとって本当に辛い」「人を大事にした道づくりを考えると、今の形がベストだとは思えない。もっと改善策に知恵を絞ってほしい」という意見を出しました。

PM2.5の測定機種の更新については、国交省からは1年度に1基ずつ更新していくということでした。ですが、原告側からは、「PM2.5の測定は和解条項の大事な項目の一つであるため、できるだけもっと早く測定する体制を整えてほしい」と伝えました。

また、「沿道に住んでいる人の苦しみを減らすために、どうやって具体的に大型車を減らすかがを考えてほしい」と、大型車および自動車交通量の総量を削減してほしいと訴えました。

この道路連絡会では明確な回答はありませんでしたが、今後も原告側は国土交通省や阪神高速道路会社に対して、歌島橋交差点の検討継続、PM2.5測定機種の更新、自動車交通量の削減について意見を出していく予定です。

■今までの取り組みについて
西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2012年11月22日3:42 PM
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