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【ツアー報告2日目】「関西✕東北応援ツアー」

2018年12月に開催された関西×東北応援ツアーの報告(2日目)です。
この日は2班にわかれてボランティア活動を行いました。下記で田邉さんがレポートしてくれているハマボウフウの保全活動のグループと、もうひとつのグループでは、宝来館の裏手の避難道の拡張作業に携わりました。
この日の釜石は強風が吹き荒れていましたが、参加者のみなさんは山道を登り、階段をつくる作業に取り組んでくれました。

先端を削って土に刺さりやすく加工します

先端を削って土に刺さりやすく加工します


階段としての歩きやすさを考えて設置

階段としての歩きやすさを考えて設置


多くの人の力で少しずつ階段は伸びていっています

多くの人の力で少しずつ階段は伸びていっています

 

 
【2日目(12/1)】
釜石の自然と人々に触れる
大阪経済大学 2年 田邉 瑠花

2日目は朝食後の8時から、宝来館の女将さんである岩崎昭子さんの話を聞きました。
女将さんは、津波で一番恐ろしいのが火事だと言われました。被災時は、火事が起こっていても消火栓が瓦礫の下に埋まって水が出せなかったため、水をかけることができなかったそうです。津波と火はかけ離れたものだと思っていたので驚きました。
9時からは、ボランティア作業をする避難路と根浜海岸を案内してもらいました。
初めに、根浜海岸を案内してもらいました。根浜海岸の海浜植物はほとんど津波で流されましたが、その中で生き残ったハマボウフウと松を残すために、人の手で瓦礫が撤去されました。今は、失われた海浜植物を復活させるための取り組みが行われています。
次に、避難路に案内してもらいました。そこで、被災時に伊藤さんが撮った、避難路まで津波が押し寄せる動画を見ました。そこから海を見ると遠く感じたのに、動画を見てみると津波は避難路まで押し寄せていました。
 

「津波避難路(撮影者 田邉)」

「津波避難路」(撮影者 田邉)

 

ボランティア活動では、ハマボウフウ保護の為に雑草を抜く作業をしました。ハマボウフウの葉には厚みと、表面に艶があり、縁がギザギザしてます。雑草とハマボウフウを見分けて、一つ一つ手作業で雑草を抜いていきました。
作業途中で綺麗な虹が出てきたのは嬉しかったです。

「根浜海岸から見えた虹(撮影者 田邉)」

「根浜海岸から見えた虹」(撮影者 田邉)

 
お昼に宝来館でお弁当を頂いてから、午後も作業を行いました。作業後、最初雑草だらけだった場所にハマボウフウの道が開いたので、とても達成感がありました。
16時頃、栗林地区の方々との交流会のためにバスで栗林地区の公民館へ行きました。
途中、釜石復興スタジアムへ立ち寄りました。ここは、被災した鵜住居小学校と釜石東中学校の跡地に建てられたラグビー場です。2019年のラグビーワールドカップの開催地になったため、多くの人が集まって賑わえばいいなと思いました。

 

「釜石復興スタジアム」(撮影者 田邉)

「釜石復興スタジアム」(撮影者柏原)

 
公民館へ到着したら、ツアー参加者の皆で大阪名物のお好み焼き作りました。大阪に住んでいてもなかなか自分でお好み焼きを作る機会はなかったので、私にとっても新鮮な体験でした。
そして、栗林の方々が用意してくださったお酒や、さんつなの方々が用意してくれたお寿司やお菓子、お酒などを頂きながらお互いに自己紹介をしました。
私がお話ししたのは、後に見た「鹿踊り」を踊っていた方でした。子どもの頃から家に帰ると「鹿踊り」の稽古をしていたそうです。釜石の郷土芸能は長い間受け継がれていいるんだと感じました。
 

「お好み焼きを作っている様子」(撮影者 柏原)

「お好み焼きを作っている様子」(撮影者 柏原)

 

20時頃、栗林の方々による郷土芸能「鹿踊り」を観賞しました。
これは、2匹の雄が1匹の雌を取り合う様子を踊ったものです。太鼓と笛に合わせた鹿の踊りはとても迫力がありました。

 

「栗林地区の方々による鹿踊り」(撮影者 柏原)

「栗林地区の方々による鹿踊り」(撮影者 白石)

 
22時半頃バスに乗って、宝来館へ戻りました。

ツアー2日目は、実際にボランティア活動をしたり、釜石の方々や文化に触れることができました。今これだけ釜石の環境や文化に触れられるのは、釜石の方々や多くの人が釜石のために動いたからだと思います。

ツアー3日間を通して、東日本大震災から7年が経っても、まだまだ復興は終わっていないと感じました。土地をかさ上げして家が建てられている地区もあれば、荒地のままの地区もありました。それを実際に確かめることができてよかったです。

 

ツアー1日目の報告はコチラ

ツアー3日目の報告はコチラ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,東日本大震災支援 — aozorafoundation 公開日 2019年1月30日10:09 AM

【ツアー報告1日目】「関西✕東北応援ツアー」

東日本大震災以降、毎年釜石を訪れている「関西×東北応援ツアー」を2018年も開催しました。(11月30日(金)~12月2日(日)の3日間)
今年は、過去にこのツアーの参加者である、大阪経済大学の小寺さんが、現地コーディネーターである「三陸ひとつなぎ自然学校」のインターンとしてツアーに同行してくださり、学生さんをはじめ参加者のみなさんのボランティアのサポートいただきました。ツアーで生まれたつながりが、将来まで続くとうれしいです。

栗林地区のみなさんとの交流後の集合写真(2日目夜)

栗林地区のみなさんとの交流後の集合写真(2日目夜)

以下、ツアーの様子を今年初参加の大阪経済大学のみなさんが分担してレポートしてくれたので、順に掲載していきます。(栗本)

 

【一日目(11/30)】
被災者の前川智克さんの当時の話に衝撃を受ける!!
大阪経済大学2年 和田勝人

 

1日目は、まず仙台駅に集合でした。仙台は大阪と異なり非常に寒かったです。

厚着ではありましたが、想像以上でした。
そしてバスで移動しました。
JR釜石駅に向かう途中で私たちのゼミ生による釜石に関するプレゼンをしました。今回のツアーの参加にあたって、事前学習としてゼミで釜石について調べる課題があり、調べたことをバスの中で発表させしました。初めてのことだったので拙い点はあったとは思いますが、参加者からたくさんの質問や改善点についてのアドバイスを受けました。
その後、JR釜石駅で3日間案内を務めていただいた三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤さんと合流しました。最初に向かった場所は大槌町の旧役場です。向かう途中で伊藤さんから震災当時のお話を聞きました。釜石の仮設住宅の状況や、震災当時の実体験のお話など様々なことを語られました。釜石の人達は津波に対しては防波堤が防いでくれると思っていた人が大半で、避難が遅れてしまった人がいたそうです。
私も同じ立場なら防波堤のことを信頼し非難するのが遅れたと思います。災害において絶対に安全ということはないのだと思いました。

「旧大槌町役場」(撮影者 和田)

「旧大槌町役場」(撮影者 和田)

上の写真が大槌町の旧役場です。この役場はすでに取り壊しが決まっています。しかし、この時は解体工事の見直しがあるため、作業は行われていませんでした。来年には再開予定だそうです。

役場を解体した後は慰霊碑が建てられます。建物がなくなっても、震災の跡は形を変えて残るのです。役場の解体には賛否両論があり、反対派には当時高校生が主体となって働きかけましたが、結局取り壊されることになりました。
私は、震災のことを次の世代に伝えていくため残すべきだと思いました。
しかし、役場を見るだけで震災当時のことを思い出してしまいつらいという意見もあるので、一概にどちらが正しとは言えないと思いました。

02復興中のまち

「大槌町の町の復興状況」 (撮影者 和田)

「大槌町の町の復興状況」 (撮影者 和田)

左の写真はまだ復興が進んでいません。約8年経とうとしていますが、復興を終えるにはまだまだ時間がかかりそうです。震災の壮絶さを物語っています。復興が遅れる原因の一つとして土地の区画整理に時間がかかったためと言われていました。
僕が思っていたよりも復興が進んでいません。まだ更地の部分もありましたし、仮設住宅も残っていたので、復興を終えるにはまだ時間がかかると思いました。

夕方には、鵜住居まちづくり協議会の前川智克さんのお話を聞きました。
前川さんは実際に津波のまれ、一時は生死をさまよっていたそうです。
私がその中でも印象に残ったのは津波の被害を受けた直後のお話です。
前川さんは避難の誘導をしている最中に津波にのまれ、しばらく流されて、意識を失い、運よく意識が戻り、必死の思いで陸に戻りました。
この時、前川さんの体は傷だらけでした。津波に流される中で、瓦礫などたくさんのものが前川さんの体を傷つけたのです。
その後、避難所に合流するのですが、混乱のなかであったので、応急処置を行ってもらったそうなのですが、荒療治で傷口をガムテープで抑えるというものでした。
その後、その体で前川さんは救助活動を行いました。
一人でも多くの人を助けるために奮闘しました。
当時は携帯など、連絡手段がなく、自身のことを家族に伝える手段がなかったため、前川さんの家族は前川さんが亡くなったと思っていました。
しかし、無事に合流できました。
私はこの話を聞いて、震災は本当に怖いものだと思いました。連絡手段もないので友人や家族の安否を確認できない。けがをした場合には応急処置しか受けられないなど、平時ならば、問題ないことでも震災時には大問題にもなってきますし精神的にもつらかったと思います。けがを負いながらも、一人でも多くの人を助けようとした前川さんは素晴らしい人だと思いました。前川さんの話からメディアでは語られない、震災の過酷さを知りました。

「宝来館の夕食」(撮影者 和田)

「宝来館の夕食」(撮影者 和田)

 

前川さんの話を聴き終えた後、17頃に宝来館に到着し、チェックインをしました。
そして荷物の整理をして夕食を頂きました。夕食はとても豪華でボリュームがありました。お刺身も新鮮な魚を使っているので、とてもおいしかったです。さらにデザートもあって、ほんとにたくさん食べるものがあって食べるのが楽しかったです。

「伝統芸能『虎舞』」(撮影者 和田)

「伝統芸能『虎舞』」(撮影者 和田)

 

食後に鵜住居地区青年団の人たちによる伝統芸能「虎舞」を鑑賞しました。
この虎舞も津波で衣装や道具が流されてしまったのですが、徐々に衣装や道具がそろえられています。
虎舞はとても迫力があって、すごかったです。青年団の人たちも皆さん活気があってよかったです。釜石の人たちは震災から復興に向かい前に進んでいるのだと感じました。
少し触らせてもらったので、私も虎舞のように動こうと思ったのですが、中々うまくいきませんでした。

1日目の活動を通して僕は事前に調べていたことよりもよりたくさんのことを知ることができました。
津波の恐ろしさ、震災の過酷さ、釜石の人たちの前向きな姿勢など現地に行ったからこそ知り得たものがたくさんありました。釜石を訪れなければ、震災の実態をより深く知ることはなかったと思います。1日目はボランティア活動を行いませんでしたが、たくさんのお話が聞けて良かったです。3日間と短い間でしたが、今回のような貴重な機会を得ることができてよかったです。

 

ツアー2日目の報告はコチラ
ツアー3日目の報告はコチラ

奈良県立奈良西養護学校の小学5年生とキックバイクを使った自転車教室を実施しました

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

奈良県立奈良西養護学校の小学5年生とキックバイクを使った自転車教室を実施しました(国際交通安全学会IATSSのプロジェクト)

それぞれのペースと頑張りで、皆で自転車を楽しみました。
昨年の松山での活動に続く、インクルーシブ・サイクリングの取り組み。改めて、その可能性を感じました。
http://www.nps.ed.jp/naseiyou/syou/2019_01.pdf
(記:市民自転車学校プロジェクトCCSP 藤江)

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2019年1月18日3:00 PM

自転車讃歌の動画

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

英国でインクルーシブサイクリングに取り組むNGO「Wheels for Wellbeing」の自転車讃歌の動画のご紹介。
今話題のクィーンのBicycle Raceの替え歌になってます。
♪Bicycle~
♪Tricycle~
♪Handcycle~
♪I want to ride my bicycle~
いろんな自転車に乗ってる楽しそうな様子&アピールが映し出されています。
ぜひ、ご覧ください。
https://vimeo.com/235095500

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2018年12月22日2:58 PM

みてアート(御幣島芸術祭)展 西淀川図書館 はじまりました(10/19~)

※「みてアート・御幣島芸術祭」の記事の転載です。

みてアート(御幣島芸術祭)の季節がやってまいりました。

今年は、もと歌島橋バスターミナルをメイン会場にアート展示やワークショップ、スタンプラリー、区内各所での連携イベントでお楽しみいただけます。

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イベントのチラシやガイドブックを配架していますので、どうぞお持ち帰りください。

展示期間:10月19日(金)~
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日(国民の祝日と休日にあたる場合、および7月21日から8月31日の期間の月曜日は開館)・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:http://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=149

みてアート(御幣島芸術祭)開催概要

11/1(木)-11/5(月)11:00-21:00
【御幣島芸術祭】
「ワクワクをカタチに」をコンセプトに、大阪・もと歌島橋バスターミナル跡地をメイン会場として実施する芸術祭
会場:もと歌島橋バスターミナル

「漫画家たまご展」はコルクbooksとwebコラボ!!
https://corkbooks.com
・コルクbooksサイトにて「ワクワクをカタチに」をテーマに作品を募集。その作品を会場に特別展示いたします。

11/3(土祝)-11/4(日)11:00-16:00
【みてアート/スタンプラリー】
会場:区内の店舗、施設、など26か所

10/27(土)-11/5(月)
先行展示
会場:銀行、店舗など

主催:みてアート実行委員会
共催:西淀川区地域振興会
後援:西淀川区役所
協力:アトリエヤマダ、アトリエNUTS、大阪市高速電気軌道株式会社、株式会社コルクBooks 、株式会社ダンボる、西淀川区商店振興協議会

問合せ・事務局:あおぞら財団
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885

※大阪市助成事業
※西淀川区社会福祉協議会共同募金配分金助成事業

■公式サイト http://miteart.blogspot.jp/
■御幣島芸術祭・特設サイト http://www.mitejima-artfest.site
■フェイスブック http://www.facebook.com/miteart
■ツイッター http://twitter.com/miteart

※あおぞら財団は「みてアート実行委員会」、「西淀川アートターミナル運営会議」の事務局です。
みてアート・御幣島芸術祭:https://miteart.blogspot.com
西淀川アートターミナル:https://nishiyodo-art.com
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,みてアート,地域づくり — aozorafoundation 公開日 2018年10月19日10:30 PM
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