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ブログカテゴリー » 地域づくり

自転車文化タウンづくりの会第7回総会&ミニ講演会「自転車文化」

自転車文化タウンづくりの会第7回総会&ミニ講演会「自転車文化」

■日時:2014年5月18日(日)16:00-18:00
■場所:OVE中之島
    大阪府大阪市北区中之島2-3-18
    中之島フェスティバルタワー フェスティバルプラザ1F
    http://www.ove-web.com/nakanoshima/
■参加費:無料
■プログラム
16:00~16:30 総会
16:30~18:00 自転車ミニ講演会「自転車文化」
  ・白石博昭氏(OVE中之島店長)「OVEからの発信」(散走・イベント・読本)
  ・小島裕樹氏「フランスの自転車文化について」
  ・聞き手:塚村真美氏((株)ワークルーム/フリーペーパー季刊紙cycle発行人)
18:30~   懇親会「大阪駅前第一ビル 屋上ビアガーデン」

■話者情報
【小島裕樹さん】
・1990年~1991年渡仏、Cote de Baute cyclisteおよびUS Creteilに所属し、フランス第3級カテゴリーで50レースに出場(Gironde Sudre, Conseil Val de Marneなど)
・1992年~日本において自転車学校(ecole de cyclisme)を実践
【OVE中之島店】
自転車文化を発信するコンセプトショップ
http://www.ove-web.com/nakanoshima
【フリーペーパー季刊紙cycle】
自転車の初心者と文化系自転車乗りのためのフリーペーパー
http://www.cycleweb.jp/

今回の総会とミニ講演会の会場は、中之島にあるすこぶるオシャレなショップ「OVE」。
SHIMANOのコンセプトショップ
室内なのに屋外みたいな天井。ちょっと気分が豊かになる感じ。
DSC_0175

まずは、総会。
2014年度の今後の取り組みとして、つぎの4つの柱で進めていくことになりました。
P1380630

【活動の柱①】自転車市民の輪を拡げていく
・自転車まち巡りツアーや自転車寺子屋(勉強会)を定期的に実施していく。
・御堂筋サイクルピクニック、自転車まちづくり交流イベントについても、他団体と協力しながら、継続開催を目指す。
・関西の自転車まちづくり団体と協力し、活動の輪を広げていく。

【活動の柱②】自転車利用環境を見直す調査・研究
・自転車利用に関する実態把握、大規模レンタサイクルシステム導入、自転車利用環境に関する調査・研究などを引き続き、進めていく。
・他団体等と連携して、研究会を開催する。

【活動の柱③】自転車を活かしたまちづくりに向けて行動する
・会員同士の意見交換や広く意見を募るなどしながら、提案づくりを進める。
・自転車を活かしたまちづくり提案を各方面に提起していく。

【活動の柱④】活動成果の社会還元
・ニューズレター、ブログ、ホームページを発行・更新しながら、広く情報発信していく。
・第四回まちなか自転車空間コンクールを行い、社会に向けて、自転車文化タウンづくりに関する情報発信を進めていく。

次は、会員でなくても一般参加OKのミニ講演会。

白石さんからは、安い自転車を使い捨て感覚で乗るのではなく、いい自転車を大切に長く使うそんな生き方があってもいいんじゃないか、そんなコンセプトをOVEでは発信していますと。
ショップには、そんな潤いのある人生にぴったりなちょっと高いけど、長く使えて、壊れても直して使えるいいモノがズラリ。
また行きたくなりました。
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小島さんからは、フランスでのレースや自転車のお話。子どもでも自転車マナーが徹底されている、いやいや、きちんと乗り方、ルールを勉強しないと親が乗せないんだそう。
そしてそれを教えて自転車学校がボランティアであると。こりゃすごい。
P1380639

そして、最後はビアガーデンで懇親会!
この時期は初めてでしたが、花見よりも暖かく、夏よりも涼しいから、
実はこの時期最高です!穴場です!
DSC_0182
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(YT)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2014年5月23日10:36 AM

パラリンピックめざしてタンデム自転車購入を応援しよう!

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

パラリンピックめざしてタンデム自転車購入を応援しよう!

(写真)タンデム自転車で走るスポーツ部の大西監督(前)と山田選手(後ろ)

あおぞら財団が事務局をしている「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」のスポーツ部に
TRI6 West(トライシックスウェスト)というパラトライアスロンチームがあります。

現在、チームのメンバーは、リオデジャネイロのパラリンピックのパラトライアスロンに参加するため、
練習や大会出場を重ねています。

メンバーの女性選手で、視覚障がいのある山田敦子さんが、大会に出場するための
タンデム自転車を購入する費用をクラウドファンディングで募っています。
視覚障がい者のトライアスロンのバイクでは、2人乗り自転車のタンデム自転車を使用しますが、
女性用はオーダーメイドになり、費用がかかるそうです。

ぜひ、応援してみようという方は、こちらのサイトにアクセスしてください。
https://readyfor.jp/projects/paratriathlon

ただいま目標額1,150,000円のうち、72%(835,000円)達成しています。(2014.5.22時点)
終了まであと25日、達成まで、あと315,000円です!

その後、おかげさまで、目標を達成し、1,307,000円となりました。
おめでとうございます!!!

「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」とは
私たちはエコで誰もが楽しめるタンデム自転車の普及を目的に活動しています。
この自転車はパイロット(前の人)とストーカ(後ろの人)が二人三脚で楽しむ乗り物です。
視覚障がいのある人も後ろの席なら自転車をこぐことができ、ユニバーサルな乗り物として
多くの方に親しんでいただければと思います。
※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2014年5月22日9:20 PM

ケーブルTV・ベイコム11CH「ほっとネット☆ベイコム」でタンデム自転車体験放映(5/20~5/26)

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

ケーブルTV・ベイコム11CH「ほっとネット☆ベイコム」でタンデム自転車体験放映(5/20~5/26)

さて、放送エリアが限られていますが、ケーブルテレビでタンデム自転車のことが取り上げられます。
ベイコム11チャンネルの「ほっとネット☆ベイコム」という番組です。
あおぞら財団では「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局をしており、普段、タンデム自転車のレンタルをしています。目の前の自転車・歩行者専用道路「大野川緑陰道路」を走ると、気持ちいいですよ。ぜひ、みなさんも。

(写真)大野川緑陰道路で撮影中のようす

放送の詳細は下記のとおりです。可能な人は、ぜひ、ご覧ください!

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チャンレンジ!初夏のスポーツ(レポーターによるタンデム自転車体験)
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番組:ベイ・コミュニケーションズ デジタル11ch 「ほっとネット☆ベイコム」毎週火曜日更新
http://baycom.jp/service/cable_tv/community/hotnet/index.html

期間:5/20(火)~5/26(月)

時間:12:00~、20:00~他(曜日によって放送時間が異なります)
詳しくは番組表を→http://baycom.jp/service/cable_tv/community/program/baycom-osaka.pdf

エリア:大阪市西部(福島・西淀川・港・大正・此花・西・西成・住之江ならびに北・中央区の一部)
尼崎市・西宮市・伊丹市
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※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2014年5月19日8:11 PM

公共交通って何?『人にやさしい公共交通』第1回開講

5月10日(日)、連続講座『人にやさしい公共交通』 がスタート、22人の参加者が集まりました。
第1回は総論編として大阪大学大学院工学研究科助の猪井博登先生にご講演頂きました。(企画運営:道路環境市民塾の企画運営)
*第8期環境フロンティア講座、第10期道路環境市民塾として開催しています。
*この事業は土木学会市民普請支援事業の助成をうけて運営しています。

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まずは第1回なのでどうして参加をしたのか出しあいました。公共交通は何なのか?日々の生活やの中で感じる解をもとめて参加している方が多いようです。

コピー ~ P1380340

猪井先生のお話は大きく2本立て。
まずは考え方の整理として、それぞれ地域の課題にあった交通を地域でつくっていくことの必要性を確認。
その上で、地域の住民からなる運行協議会でルート案、ダイヤ案、収支シュミレーションをつくった兵庫県西宮市生瀬地区の社会実験の事例をお話して頂きました。

詳しくは先生の発表資料をご覧下さい。 140510人にやさしい公共交通第1回コピー ~ P1380351

講演後はグループで議論し、発表。地域での悩みや公共交通などの意見が出ました。
地域のブランドは自治会がつくるという意見や、参加といっても生活に追われているという意見に対し、猪井先生からは会議に出るだけではなく様々な参加の形があるという紹介も。

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コピー ~ P1380373

終了後、書いてもらった受講生からの感想に対しても様々な意見が集まりましたので紹介します。

【受講生の感想】
■『公共交通』とは何か・・・
・公共という言葉でこのレベルの交通をはなすことは危険ではないか。地域の選択という側面が多いので「地域交通」が良い。
・公共の捉え方、住民参加の捉え方についてはそれぞれの人で異なっている。「共感を戦略的に」というのはまさしくそうだなぁと思った。
・バスの運営方法を「公」→「民」に切り替えることについての話がおもしろかった。海外は「公」主体が普通であり、成り立っていることにびっくりした。日本では大きい都市でも公営バスの大半の路線が赤字で黒字が赤字をカバーしているときいている。地方に新しく導入することも大変だが、見直し再構築していくこと、既存のものに市民が参画していくことも大変そう。事例があれば学びたい。
・公共交通については税金などの補助でおぎなっていくのが当たり前と思っていましたが、人口減=利用者減でむずかしくなっていることもあり、やはり採算がとれることが必要であることを学びました。
■市民がつくる交通
・交通を住民が作り上げる必要が出てきた背景がわかった。交通を作り上げるための手順がイメージできました。
・社会実験いろいろみてきましたが、一発で終わりが多かったのですが、持続性が大事というのがわかりました。
・バスの実験のことを事前に地域住民に周知させることで苦労されたことがあればききたかったです。運行スケジュールとか、ルートとか、皆に知ってもらって来てもらう為にはそれなりに労力が必要ではと思ったからです。
・市民自ら生活環境の1つとして交通を考えることの重要性を感じた。
■その他
・市民塾の雰囲気が良かった。
・分かりやすく説明してもらって良かった。
・公共交通『行政(やる気なし)、市民(問題意識なし)、利用者(弱者)金なし』社会全体として意思疎通するシステムがないのはなぜなのか。
■すすめ方について
・一方的な講師の話は理解が難しい。テーマを小分けにして第一クール10分(問題の投げかけ)、第2クール10分参加者の反応(意見)、第3クール20分(相互のやりとり)、これを繰り返すのが良いのでは。
・グループにわかれて話をしたが、自己紹介くらいで会話をする時間がとれなかった。

【今後の企画案について】
■地域交通について
・地域の成功事例とその詳細(問題解決の手段)
・事例から学ぶことも重要(自治会レベル)ニーズと解決策は個々に異なる。
・公共と個別がどう違うのか。
・市民、住民の議論の場
・「自治体が行う議会、説明会にみんなでききにいこう」というイベント
■交通についての考え方
・交通だけを考える→生活環境の1つとして考える。
■その他
・交通政策基本法
・大都市の交通についてのパークアンドライド

さて、2回目以降は各論編。

第2回5月31日(土)は『子育てと移動環境 ベビーカーと交通安全』、第3回 6/14土『元気でいきいき 高齢者の足 ~免許返還後の交通施策~』、第4回 7/5土『交通バリアフリーの到達点と課題』です。 詳しくはコチラ
皆さんのご参加お待ちしています。

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境フロンティア講座,道路環境市民塾 — aozorafoundation 公開日 2014年5月16日10:37 AM

【連載】タンデム自転車体験記「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」その6 8月23日旅行2日目 新北投「シンペイトウ」から剣潭(ケンタン)から基隆(キールン)後半 阿佐 和幸

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

【連載】タンデム自転車体験記
「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」
阿佐 和幸
その6  8月23日旅行2日目 新北投「シンペイトウ」から剣潭(ケンタン)から基隆(キールン)後半

最初は広い道路の横に併設されている自転車道を走る。近くで激しく車の音はしているが、自転車の近くを車が走ることは無く、良い道で会った。台湾は車社会ではあるが、日本よりも自転車を活用することについては進んでいるようで、最近では自転車道を併設した道も増え始めているようである。日本の都会にはこのような自転車道が無いので、日本にもこのようなものがあればもっとタンデムに乗れるところも増えるかも知れないなあなどと考えていた。
信号で停止するが、やはり音の出る信号機は発見できなかった。
最初はOさんも、現地の自転車には慣れていないので、比較的ゆっくりと走る。やがて広い道路から住宅地のようなところに入っていった。道は狭くなり、やはり日本と同じように路上駐車もかなりあった。交通量はそんなに多くないので、ここも比較的走りやすい。皆さん仕事や学校に行き、人の動きが少ない時間帯なのか、すごく静かである。

暑いが自転車で走ると風が心地よい。 そのうちにいきなりかなりきつい上り坂となった。現地スタッフが、「low change low change」と大きな声を出す。こちらもギアを軽くする。かなり広い範囲でチェンジができるので、日本のタンデムよりは坂でも何とかなりそうである。タンデムは車体が重いのと、チェーンが長いのとでどうしても上り坂は不利である。また下り坂では、ブレーキをうまく操作しないとスピードが出すぎて危険である。
パイロットいわく、「あなたは背も高いし、力もあるので、私はだいぶ楽ができる。坂道は心強いなあ。」
私いわく「私は自転車は全くの素人なので、ただ指示に任されて漕ぐだけですよ。」
などと話をしながら走る。なんと言ってもタンデムは、こうして話をしながらそれなりのスピードで走れるのが良い。

そのうちに、道はかなり狭いが、車はほとんど通らない少し寂しそうな道に出た。住宅は近くには無いようで、左は樹木が植わっているようなところ、右は畑かなにか開けたようなところであった。時々建築工事をしているようで、機械のエンジン音がするところを通り抜けていく。また変なにおいがするようになってきた。パイロットに尋ねると、「これは貯まっているドブのにおいだなあ。日本みたいに下水道がまだ発達していないので、ドブが多い。」と言うことであった。下水についてはまだまだこれから整備するというところなのかも知れない。

その内に飛行機の大きな音が聞こえてきた。
パイロットいわく「ここは松山[しょうざん]空港だ。台湾の国内線が使っている空港だ。それから遠くに台湾で一番高い「101タワー」が見える。」と教えてくれた。

しばらく片側は、川のようなところ。片側は畑のようなところで、車が全く走らないところを快調に飛ばす。そろそろ自転車にもお互い慣れてきたようである。

しばらく走り、少し涼しい橋の下で休憩。だいぶ走ったようであるが、まだ15kmも走っていないとのことであった。もう疲れてきた。暑さも益々増してきている。これで後30kmも走れるのか心配になってきた。生水が飲めないので、バッグの中の水やお茶を残す量も考えて、大事そうに少し気を使って飲む。

再び出発。しばらく走り、ガソリンスタンドで休憩。ここにはトイレがある。ここで現地スタッフから水をもらう。またバナナを差し入れてくれる。私は正直言って果物はあまり好きでは無いが、なにか食べないとおなかが空いてきたし、喉を潤すには果物でも食べないといけない。がんばってバナナを食べる。本場の台湾バナナなのだろうか?

次は昼食のレストランまで15km走る。今度は今までとは打って変わって交通量の相当に多い道路の端を走る。専用の自転車道は無いので、自転車のすぐ横を車がどんどんと通り抜けて行く。大型トラックやバスも多い。バスが横を通る時は、どうしてもかなりの恐怖感を感じる。ドブのにおいで無く、排気ガスの匂がかなりきつい。信号で停車していて、すぐ横に車が近づいて止まった時も、かなり恐怖に感じるし、青になればうまく発進しないと怖いなあとも想ってきた。やはり交通量の多いところでのタンデムは相当に恐怖の克服とそれなりの熟練が必要なのかなあとも想えてきた。
交通量は多いものの路上駐車が少なかったので、助かった。これで路上駐車が多いと、一体どうなっていたことやら。

昼過ぎとなり、あちこちの食堂が営業していたようで、例の台湾独特の香辛料のにおいと、中華鍋をカチャカチャと動かす音が聞こえる。また、商店が建ち並んでいるところでは、音楽や人の話し声も聞こえていた。このように周囲の様子が少しではあるが感じ取れるのも自転車ならではである。車やバスではなかなかこういう感覚は感じることはできない。
相当に疲れた頃、やっと昼食のレストランに到着。館内は涼しかったが、想ったほどの冷房は効いていなかった。私が聞いたところによると、南の国ではものすごく寒いくらい冷房しているのが普通という話だったのではあるが、台湾はこれには当てはまらないのか。それとも、日本と同じように省エネを心がけているのか。

レストランは海鮮料理であった。刺身やイカやエビを煮込んだものや魚や焼きそばなど想ったよりもたくさんの量であった。ご飯は昼は普通に炊いたものであった。
また、テーブルには薄いビニールがかけられている。これはたとえば魚の骨やエビの皮などはこのテーブルの上にそのまま置いておくと、ビニールごとそれを一緒に棄てれば、テーブルを汚すこと無く使えるし、専用の皿などもいらないという合理的な考えからのようである。これからの食事をしたほとんどのレストランでこのようにしていた。
おいしい昼食でエネルギーを補給し、後10km走る。

右を列車が走って行った。パイロットに尋ねると「たぶん台湾の国鉄だろう。」と言っていた。台北から基隆「キールン」に向かう国鉄の本線なのだろう。比較的長い列車が頻繁に走っていた。

そして、台湾国鉄の古い駅舎が残っているところで休憩。まずは駅舎の見学。これぞサイクリングをしながら観光すると言うことの第1弾である。やはり、日本の植民地にもなっていたという経緯もあり、駅舎は何となく日本のものに似ていた。ここでテレビ局の取材が行われた。わたしもなにを話したか忘れてしまったが、なにか話した。
いよいよ基隆「キールン」に向けて最後の行程。しかし、遠くで雷が聞こえてきて、雲行きが怪しくなってきた。皆ペダルを速めた。そして、道が狭くなるとともに、店が増えてきた。どうやら基隆「キールン」の街に入ったようである。そして、本日最後の名所の海が見える展望台に上る相当にきつくて長い坂を上るという試練が待っていた。私も頑張ったが、最後は降りて押して歩いた。女性のペアはかなり早くからあきらめて押していた。
しかし、必死の思いで展望台にたどり着いたところで、大雨が降ってきた。また、責任者のOさんが、なんとなんと足を痛めるというアクシデントも発生。いやいやこれからどうなるのか心配になってきた。

雨の間少し休憩。休憩の時に今回我々と一緒に走っている、台湾の下肢の身体障害者の方が乗っている電動アシスト付きのハンドサイクルというものを見せていただいた。今回台湾の4名の方が、この電動アシスト付きハンドサイクルで参加している。これは前輪からのチェーンが前のハンドルまで伸びていて、ハンドルのレバーを手でおもいっきり回すことで、前輪を動かして前に進むというもので、後ろの車輪にはモーターが付いていて、これで後ろの車輪も回すという乗り物である。普通の自転車とほぼ同じくらいのスピードを出すことができ、坂もかなり上ることができるらしい。
私は、このハンドサイクルを運転している女性と握手したが、男性の手以上にがっしりとしていて、たくましかった。相当に鍛えていると想う。
そうこうしているうちに、雨が小降りになったので、雨具を着て、宿舎に戻ることとなった。帰りは下り坂なので、楽ではあったが、地面がかなり濡れていたので、スリップしないように慎重に下って行った。

そして、午後4時過ぎに無事に本日のサイクリングを終えて、宿舎に入った。
宿舎は普通のビジネスホテルで、浴衣は無いものの風呂もシャワーもあり、ベッドもごく普通のもので、今夜は安心して風呂にも入れるし、良く眠れそうである。

そうこうしているうちにOさんが帰ってきた。病院に行ったが、特に重傷では無いと言うことで一安心した。しかし、明日からはパイロットをするのは止めて、普通の自転車で集団を見守る方に回ることとなった。また、明日は、坂もあるし、パイロットとストーカーの変更もあるので、コースなどについて、現地スタッフと再度検討し直すこととなった。

ホテルには、今や懐かしいブラウン管のテレビがあった。つけてみると、日本と同じように、いろいろなチャンネルで番組をやっていた。CMもにぎやかなものが多かったし、日本のアニメを中国語吹き替えでやっていた。テレビの事情は日本と変わらないようである。

雨も小降りになり、今夜は夜市で食事をするために出かけた。もちろん、現地のスタッフも同行していただいた。 夜市というのは簡単に言えば祭りの時の縁日の規模の大きいもののようなもので、台湾の各町では毎日夜に行われているようである。

ホテルから会場まで歩いたが、歩道はあちこちに荷物が出されていたり、店のテントがあったり、段差も非常に多いなど、我々にとっては歩くのに相当に神経を使わないといけない感じであった。一人で歩くのは難しい。やはり台湾でのバリアフリーという考えはまだまだこれからのようである。
市場では、現地スタッフがなにか揚げ物のお菓子のようなものをおごっていただいた。
私は焼きそばか餃子など、おなかの起きるものを早く食べたかったのであるが、OOさんは、「せっかく台湾に来たのだから、現地のスタッフの方がお勧めという台湾ならではのものが食べたい。」と言うことをずっと言っていて、なかなか食べようとしない。スタッフに質問しようとしてはいるが、そんなに英語が得意で無いので、なかなか伝わらないようだったし、スタッフの方も改めて台湾らしいものと言われても、なかなか難しいようで、なにを勧めて良いか困っていたようであった。

結局なにか肉団子と野菜のようなものが入ったスープのようなものを食べた。後は、マンゴー入りのアイスクリームとちまきを買って食べたくらいであった。ああ、ちまきは買ったので無く、これもスタッフの方がごちそうしてくれた。台湾のスタッフの方は、本当に優しくて、こちらが気を使うくらいいろいろ気付いてやってくださった。本当に感謝である。

というような感じで、夜市を楽しみホテルで風呂に入り寝ることとした。

明日も早いし、なにせ坂が多いらしい。そしてタンデムはまだほとんど乗ったことが無いというわたしよりも背も体重もずっとずっと小さくて軽い女性の方にパイロットが変更される。またまた心配である。と思いながら、いつの間にか深い眠りに落ちていた。やはり、初めての海外でしかも40kmも自転車に乗るというこれまた初めてのことをしたのである。相当に体と心も疲れていたのかも知れない。

・・・次号に続く
寄稿者:阿佐和幸(大阪でタンデム自転車を楽しむ会会員/視覚障がい者)
ウィズ東淀川のブログ」より転載(掲載日:2013年11月29日)

その1 旅行に行くことを決心するまで
その2 出発までの苦労と不安
その3 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」前半
その4 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」後半
その5 8月23日旅行2日目 新北投「シンペイトウ」から剣潭(ケンタン)から基隆(キールン)前半

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2014年5月15日4:49 PM
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