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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

もりもとまきのアーキビストの目 No.9

「イタイイタイ病」を知る―清流への願い新たに―
(資料館だより26号、2009/09)
紹介資料:『イタイイタイ病』第32号(イタイイタイ病対策協議会発行、1975年1月)

エコミューズでは、全国各地の公害に関するさまざまな資料を所蔵しています。今回は、『イタイイタイ病』第32号(イタイイタイ病対策協議会発行、1975年1月)を紹介します。
ecomuse

ecomuse 病の苦しみ、土壌復元への願いが溢れる 

イタイイタイ病(イ病)とは、三井金属神岡鉱業所(現・神岡鉱業㈱)から長年神通川(じんづうがわ)に流された、カドミウムを含む鉱廃水による公害病です。患者の多くは中高年の女性で、腎障害の悪化による骨の異常に、「痛い痛い」と苦しみました。土壌汚染による農業被害も深刻でした。紙面では、一人の女性患者の声が紹介されています―「私の体は毛頭昔のようには治らないでせう。私は我慢します。しかしこれからの若い人だけには絶対にイタイイタイ病にならないようにして下さい。田んぼの復元工事が出来て、安心して米が作られ、イ病の心配がなくなる日が一日も早くくることを心から願っています」。イ病訴訟完全勝利(1972年8月)から37年の月日が経った現在、土壌復元事業は2011年度完了予定となり、このような被害が二度と繰り返されないよう、公設資料館の建設も目指されています。この女性の悲痛な願いを、決して忘れてはならない―、神通川の清流を前に、その思いを新たにさせられる貴重な資料です。

☆『資料館だより』第26号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年9月25日2:06 PM

西成高校—あおぞら財団 チャレンジ人権総合学習【2日目】


                あおぞら財団インターンシップ生 奈良女子大学3回 川淵絵里子

西成高校で行われている人権総合学習の一環で、あおぞら財団では9月11・18・25日の5・6時間目を使って3回の授業を受け持っています。
私は2回目の18日のお手伝いをしました。

11日は教室で授業を行いましたが、18日は学外に出て自分たちの街を探検してもらいました。
実際に身のまわりをじっくり観察することで地域の環境問題や街の良さを発見し、考えてもらうことがねらいです。

今回は渡船を使って西成区から大正区へ渡り、工場と住宅が混合している様子を見学するチーム2つと、地域を走る主要な道路(国道43号線と国道26号線)の交通量をカウントするチーム2つの4チームに分かれ、それぞれのチームにあおぞら財団のスタッフが1人ずつ付きました。(上田さん、小平さん、川淵、岡田くん(桃山学院大学インターン生))
私は上田さんと一緒に自転車で大正区を見学するチームに付きました。

開始早々、一方のチームが先に出発してしまい、はぐれてしまうというハプニング!
急いで追いかけてもらい、2人合流できましたが、残り3人が見つからず、仕方ないので連絡を取りつつ後で合流しようということになりました。
事前に下見をしていなかったことが原因の失敗です!反省すべき内容です。

生徒を捜している間に他のメンバーを落合下渡船にて乗船させ、木津川を渡りました。


大正区に入るとさっそく工場群が出迎えてくれました。

自転車で走っていると目にゴミがたくさん入って痛かったです。
大正区は沿岸部に工場地帯が広がり、その中に住宅が混合して建っているという地域です。そのため細かい塵や埃が比較的多いのだろうと感じました。
生徒たちも喉が痛い、工場のニオイがすると感想を漏らしていました。

大正区を見学しながら、工場や公園、民家の様子など気になったもの、面白いものを写真に撮ってもらいました。


               誰もいない公園…


        戸内に収まらないものがあふれ出してる


                    商店街

あっという間に時間は過ぎ、急いで落合下渡船へ。


はぐれた3人とはそこでも会えず、結局学校で再会することとなってしまいました。
本当に申し訳なかったです!

学校へ戻ると、交通量調査の結果が出ていました。


2つの道路で大きな差は見られませんでしたが、たくさんの車がこの道路を利用していることが改めてよく分かる結果となりました。
生徒たちもこの結果から何が分かるのかと考えてくれたようです。

各グループで撮ってきた写真を印刷し、次回の宿題である二酸化窒素測定について説明した後解散となりました。

こちら側のミスで、生徒や先生に大変な迷惑をかけてしまったことが非常に悔やまれますが、生徒たちの様子を見ていると、今回のフィールドワークに興味を持ち、思い思いに感想を持ってくれたように感じたので良かったと思います。今回の反省点を生かし改善を加えていけば、次回にも繋げていけるのではないかと思いました。

生徒たちが少しでも自分の街に対して興味・関心、愛着を持ち、地域の問題点などを考えてくれるよう、こうした機会をたくさん設けることで今後も協力していけたらいいなと思いました。




Filed under: インターン生,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2009年9月24日5:13 PM

イ病 スタディツアー(09年8月4日〜6日開催)


先のブログ(9月9日投稿)で紹介しました
「公害地域の今を伝えるスタディツアー2009
〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜」は、
マスコミでも取り上げられています。

・北日本放送(動画あり)
http://www2.knb.ne.jp/news/20090806_20913.htm#




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年9月10日3:06 PM

イ病 スタディツアー開催しました


現場を見て、聞いて、感じた3日間
学生、社会人など45人が参加した「イタイイタイ病スタディツアー」

あおぞら財団は今年度から3ヵ年の計画で、「公害地域の今を伝えるスタディツアー」という事業をスタートさせました。西淀川区もそうですが、四日市や水俣、富山など、公害の被害を受けた地域が、再生に向けて活動をしています。でも、私たちは、実際にどのような再生活動がおこなわれているのか、よくわかっておらず、今では公害の事実も風化しつつあるのが現状です。

清流会館での講義

そこで、現場に行き、さまざまな立場の人たちの話を聞き、自分たちなりに、公害地域の今をとらえ、そのことを広く発信していこうと、スタディツアーを企画しました。1年目はイタイイタイ病の問題がおこった富山です。富山では被害者団体と公害の原因企業が、毎年の立入調査などを通じて、汚染「ゼロ」をめざした取り組みを重ねています。
参加者は全国から応募があり、総勢45人で8月4日〜6日の3日間ツアーを実施しました。班に分かれて、被害者家族、企業、行政などに聞き取りをおこない、最終日は、班ごとに発表をおこないました。聞いたことを報告するとともに、今後への提案も盛り込みました。参加者からは「公害を発生させる前の予防の重要さがわかった」などの感想がありました。

土壌復元現場を視察

スタディツアーの現地での運営は、イタイイタイ病対策協議会の騠木勲寛さんに全面的にお願いしました。最後に、騠木さんから「受け入れて良かった」とのお言葉をいただき、参加者、スタッフ一同、本当にうれしく思いました。

鎗山善理子(あおぞら財団)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年9月9日5:33 PM

見にきて下さい!菜の花プロジェクト目指せ天ぷら油回収1000L!



西淀川図書館で「菜の花プロジェクト」「セミのぬけがら調べ」の展示をしています。

『西淀川 菜の花プロジェクト2009 
天ぷら油でバスを走らせよう
 目標1000リットル集めよう』

菜の花を育て、菜種油で燃料を作り、その燃料でバスを走らせようという菜の花プロジェクトを西淀川で実践しています。その活動の様子をつたえる展示を西淀川図書館でおこなっています。
今年の「西淀川 菜の花プロジェクト 2009」のメインは廃油回収です。なんと1000L集めます!


展示では、使用済みのてんぷら油をきれいな燃料に精製するしくみを紹介しています。
使用済みのてんぷら油から作った燃料(BOF)はバスを走らすことができます。またこの取り組みで油がゴミにならないのでゴミを減らすことができます。
この取り組みを広く知ってもらい1000L回収に参加する人を増やしたいと呼びかけています。
みなさんもご協力お願いいたします!!

菜の花を育てるという部分では、西淀川高校の菜の花畑で栽培しています。今年の種まきにそなえて夏に雑草除去作業もおこなわれました。そのような活動の写真も展示しています。

菜の花プロジェクトのブログはこちら!

『セミのぬけがら調べ』

せみの種類によって、その場所の環境を知ることができます。
8月18日、「まちのお医者さんになろう2009 大野川緑陰道路でセミのぬけがら調べ」があり、緑陰道路で子どもたち70人と一緒にせみのぬけがらを探しに行きました。
みんなで見つけたせみのぬけがらについて作った新聞を展示しています。

セミのむけがら調べのブログはこちら!

ぜひ見に来て下さいね。

期間:2009年9月1日〜10月31日
場所:西淀川図書館
開館時間 火曜日〜金曜日 午前10時〜午後7時
土曜日、日曜日、祝・休日 午前10時〜午後5時
休館日 月曜日・毎月第3木曜日(ただし国民の祝日と休日にあたる場合は開館)





Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年9月3日10:32 AM
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