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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

患者さんの話を聞きました!


カラオケで楽しく☆ 
 西成高校で2009年9月にチャレンジ人権総合学習の授業をあおぞら財団でおこないます。授業では公害患者の松本さんにお話ししてもらいます。

私もうちあわせに同行させてもらいました!!
松本さんとは初めてお会いしたのですが、とても元気な方という印象を受けました。松本さんは働き者で仕事も休まず行っていたそうで、そんな働いていたら体調が心配だなと思いました。
松本さんは歌がとてもお上手だそうで、カラオケを楽しんでいるとおっしゃっていました。カラオケの話をされる時は、松本さんは楽しそうにされていました。喘息で苦しいこともある中、なにか自分の中の楽しみを見つけるのは重要なことだと思いました。 
お子さんも喘息で、大変だったそうです。そんな時、52歳で松本さんは喘息を発症しました。認定患者ではないため、医療費は全部自分で払うそうです。

患者さんと聞くとどこか内気なイメージでしたが、松本さんは全くそんなことはありませんでした。松本さんを含め患者さんは、公害があったことについてなどを高校生や若い人に知ってもらいたいとおっしゃっていました。私たちはできごとを知り、また伝えていくということをもっと積極的にしていかなければならないなと感じました。

 大阪経済大学 あおぞら財団インターンシップ生 荻野由紀




Filed under: 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2009年9月2日1:59 PM

イレッサ 訴訟


みんなで勝ちにいく
 8月31日、イレッサの裁判が大阪地方裁判所で行われました。私は、このイレッサの裁判を傍聴することができ、とても貴重な体験をさせていただきました。

イレッサとは、アストラゼネカ株式会社 (本社イギリス) から輸入され、国の承認を受けた錠剤タイプの肺癌治療薬です。このイレッサの副作用により多くの人が死亡しています。ですが、被害者の方はイレッサの副作用については全く説明を受けていなかったり、またはイレッサの副作用は少ないと言われ使用していました。

私は、午後からお二人の原告の方のお話を聞くことができました。本人尋問で真ん中のいすに一人で座って質問に答えている原告の方を見ていて、あの場所にいるだけでもすごく頭が真っ白になってしまうだろうなと思いました。イレッサを服用していた時の細かいこと、薬の説明を充分に受けたのかなど、何度も聞かれていました。原告の方の中には、 涙をながしながら話しをされていました。

多くの方がイレッサで亡くなられているのに、厚生労働省は販売を続けています。原告の方たちは、アストラゼネカ社と厚生労働省に同じことを繰り返さないように対策を求めていました。

裁判が終わり、原告の方は支援してくださる方を後ろに感じながらあの場に立ち、心強かったです、と言っていました。一緒になって裁判に勝とうと思っている方がたくさんいます。原告の方だけが戦っている訳ではないなとすごく感じました。そして、支援している方の法廷を満員にしようという熱い思いも伝わってきました。

 裁判所に行くのは初めてで、緊張しました。私は話をきくだけで精一杯でしたが、他の方は弁護士さんの表情などにも目を向けていました。また裁判を見に行ける機会があれば、もっといろんなところを見ていきたいです。

大阪経済大学 あおぞら団体インターンシップ生 荻野 由紀





Filed under: 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 10:03 AM

第3回 シンポジウム地域資料の保存と活用を考える


こんにちは。
あおぞら財団も実行委員の一団体として開催する
下記のシンポジウムをご案内いたします。

皆さまのふるってのご参加をお待ちしています。

◆◆転送大歓迎◆◆

—————————————————————————————
   シンポジウム 地域資料の保存と活用を考える(第3回)
   大阪の文書館をめぐる現状と地域資料保存・活用の課題
—————————————————————————————
 地域資料シンポ実行委員会では、2003年11月の第1回シンポジウム
以来、ネットワーク化を通じた資料活用の拡大を通じて地域資料の保
存を強める活動を進めてきました。
 しかし、今年2月、大阪市の公文書館運営事業が「事業仕分け」の対
象となるなど、昨今の大阪における文書館をめぐる状況は厳しさを増し
ています。今回、こうした現状をふまえ、文書館事業の改善を後押しす
るとともに、公文書を含めた地域資料の活用拡大に向けて支援を強化
するため、第3回のシンポジウムを開催することになりました。
 国レベルにおける公文書管理法の成立も視野に入れて、自治体の
文書館が、地域の多様な資料保存主体や市民・歴史研究者と連携し、
地域資料の活用拡大をはかることを通じて、資料保存・利用状況の改
善と地域史研究の発展に寄与する方策を探りたいと考えています。
 皆さまのふるってのご参加をお待ちしています。

日 時 2009年9月13日(日) 13:00〜16:45
場 所 大阪社会福祉指導センター 研修室2
     (大阪市中央区中寺1-1-54、06-6762-9471)
     (地下鉄谷町線「谷町六丁目」下車4番出口から徒歩5分)
内 容
■基調報告:地域資料シンポ実行委員会
 大阪の文書館をめぐる現状とここに至った経緯を検討し、地域資料
シンポ実行委員会のこれまでの活動の到達点をふまえ、問題の打開
に向けて具体的な提言を行います
■メイン講演:小松芳郎さん(松本市文書館)
    「自治体文書館の責務—公文書と地域資料を視野に—」
 文書館をめぐる現状をどう打開するかをめぐり、国の動向も視野に
入れつつ、松本市での経験をふまえて自治体文書館が目ざすべき方
向性を提起していただきます
■パネルディスカッション
 ●地域の実践報告
  高木秀彰さん(寒川町文書館)/谷合佳代子さん(エル・ライブラリー)
 厳しい現状のなか草の根の地域資料保存・活用を進めている取り組
みを紹介し、その経験交流をはかり、大阪における課題と連携の可能
性を探ります
 ●質疑・討論
  パネラー:小松芳郎さん・高木秀彰さん・谷合佳代子さん・
  亀岡哲也さん(近江八幡市)
  コーディネーター:佐賀 朝(大阪歴科協)

資料代:300円 (事前申し込み等は不要)

主 催:地域資料シンポ実行委員会
    (構成団体:あおぞら財団、大阪歴史科学協議会、大阪歴史学会、
     NPO法人西山夘三記念すまい・まちづくり文庫、地域資料研究会、
     歴史資料ネットワーク) *五十音順
後 援:全国歴史資料保存利用機関連絡協議会近畿部会

◆地域資料シンポ実行委員会 事務局
担当者 佐賀朝(地域資料研究会代表)
住 所 〒594-1198 和泉市まなび野1-1 桃山学院大学
電 話 0725-54-3131(代)内線3706
E-mail a-saga※andrew.ac.jp(※を@に変えてください)

◆大阪歴史科学協議会 事務局
住 所 〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138
     大阪市立大学大学院文学研究科 塚田孝研究室気付
E-mail osaka_rekkakyo※yahoo.co.jp(※を@に変えてください




Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年9月1日3:19 PM

エコミューズ来館者が1,200人を突破しました!


エコミューズの来館者が、1,200人を突破しました(2006年3月18日開館以降)。本日までの利用者は、1,226人となりました。

この一ヶ月の間には、富山イタイイタイ病スタディ・ツアー(8/4〜6)に参加予定の学生さんや、近々あおぞら財団でインターンシップ予定の学生さんなどが見学に来られました。また、韓国からは、司法修習生の皆さんの研修や、テレビ局の取材が来られました。
これからも、世代や地域や国境を越えて、さまざまなかたちの交流の場となるよう、エコミューズを盛り上げていきたいと思います。

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年7月31日1:23 PM

イ病・スタディツアー事前勉強会in関西


あおぞら財団にて
「公害地域の今を伝えるスタディツアー2009
〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜」の
事前勉強会を開催

●畑先生の講義を聞く

公害の今を伝えるスタディーツアー2009〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜
事前勉強会in関西が、7月12日(日)にあおぞら財団で開催されました。
ツアーに応募していただいた参加者のうち関西圏のメンバー、17人が参加しました。

事前勉強会では、大阪市立大学の畑明郎先生からイタイイタイ病に関するお話、
また当スタディーツアーのスタッフである同志社大学の西村仁志先生から
フィールドワークの心得をお話いただきました。
畑先生は、カドミウムによる土壌・水質汚染、土壌・水質汚染による農産物への
悪影響、また現在も続いている汚染農地の復元事業、更にはこのような公害病を
繰り返さないようにと、特に産業開発が盛んな中国に情報を発信していらっしゃる
ということをスライドの写真やグラフを用いて説明してくださいました。そのなか
でも印象深かったのが、汚染された中国の川の写真です。畑先生のお話では、
この川沿いに住む人々は、汚染された水が人体に悪影響を及ぼすという認知がない
ために、その川の汚水を生活用水として使っているとのことでした。こうした中国
の現状は、かつて日本で公害病が多発した時代を想起させることに留まらず、現在
の日本においても表面化していないが早急に対処しなくてはいけない問題があり、
それを認知していないだけかもしれないということを気づかせるものでもありました。
このことは、現在の科学に付与されている日常の利便性や科学の有用性に依存する
暮らしが、未来の人たちの暮らしにおいて、負の遺産となるようなものをなるべく
残さないように、どう行動できるのかを考える必要性があるということを意識する
契機にもなりました。
また西村先生によるフィールドワークの心得では、「体験から学ぶ」というキーワ
ードが掲げられ、体験から学んだことを次のフィールドワークや自分の実生活に
活用できるような学びをしようということをお話いただきました。また今回の
スタディーツアーでは、現地の方々から聞き取り調査が主となるので、その際に
先方に失礼のないよう細心の注意を払うことが強調されていました。


●自己紹介中

勉強会の最後に、参加者の方々が1分間の自己紹介をしました。自己紹介では、
1分間には収まらず、時間を過ぎても話し続けているという方が多く、おしゃべり
好きな方々がたくさんいるなと感じました。この様子から考えると、ツアー中の
討論や議論も活発になるのではないか思われます。参加者の方々は、それぞれ様々
な観点を持ってこのツアーに参加しているようで、経済学的な観点での興味をおも
ちの方や地域開発との関連で興味をお持ちの方などがいらっしゃり、またご自分の
出身地の公害病について勉強なさっている方は、自分の地域の公害病だけでなく、
他の地域の公害病を勉強したいとおっしゃっていました。このように同じツアーに
参加しても、参加者の方々それぞれの問題意識が少しずつ異なっているので、グル
ープワークによるツアー最後の研究発表会では、どのような成果が発表されるのか
期待が高まります。
最後になりましたが、この勉強会の報告をさせていただいた筆者について紹介させて
いただきます。私は京都大学大学院で人間形成論ゼミに所属して、人間形成論と環境
教育との関係性を研究している臼井杏奈といいます。このツアーにおける私の興味の
対象は、参加者の方々が実際にイタイイタイ病の被害地に赴き、直接現地の方々に
インタビューをする中で、何らかの認識の変化を被るのではないかということです。
このようなことを参加者同士のコミュニケーションや参加者の方々と私自身とのコミュ
ニケーションから、些細なものでも見つけられたらと考えています。
拙い文章ですが、ご拝読ありがとうございました。

臼井杏奈

※本事業は(独法)環境再生保全機構の地球環境基金の助成金を得て運営しています。




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年7月30日11:33 AM
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