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ブログカテゴリー » 環境学習

12/19 中国環境NGO/防災について見学

12/19に、中国環境NGOの研修の最終日になり、大野川緑陰道路、西淀川区役所の防災担当部署および人と未来防災センター(神戸市)に訪問しました。

午前中は、同じく研修であおぞら財団に来ている大阪公立大学生と共にタンデム自転車で西淀川地域を巡りました。大野川緑陰道路に沿って、淀川堤防まで走りました。

走る途中に、あおぞら財団職員から水害を防ぐため作られた地下の大放水路、「災害は忘れたころにやってくる」といった水防碑に刻まれた警告文、また、地盤沈下により海水面以下にある区内の建物を水害から守る淀川堤防などを紹介しました。

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淀川について紹介

午後から、まず西淀川区役所の防災担当の小林氏から話を伺いました。
区内または市内で発生しうる災害、区内の防災訓練、避難所や備蓄物資について説明を受けました。
スライドを使っての講義だけではなく、区役所内の防災物資倉庫と普段は入れない大阪市災害警戒本部倉庫も見学させていただきました。

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最初の概要紹介

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防災物資倉庫の見学

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救助工具格納箱に関する解説

最後は神戸にある人と防災未来センターへ見学に行きました。

人と防災未来センターのシアターで、震度7の阪神淡路大震災を追体験しました。建物の崩れる音、爆発の音が耳に襲ってくる、悲惨な状況のあまり、まともに見ていられませんでした。

再びこのような悲惨なことが起こらないように、日々の防災訓練のほか、減災の考え方、建物の免震構造が相次いで発明されたことを見学で知りました。

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大震災を体験した女性が語り部として自分の経験と、ちゃんと生きていかなきゃと語りました

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中国出身のスタッフから免震構造を説明して頂きました

12月18日の中国甘粛省地震と、今年1月1日の能登半島地震が、日中両国の人々の心に莫大な衝撃を与えました。

災害は消えませんが、その被害をどうやって減らすかは、まさに大事なポイントです。国際交流を通して、防災訓練のやり方や建物の減災構造をブラッシュアップすることによって、被害が減少されれば何よりと考えています。

(記:あおぞら財団アルバイト 王子常)

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。

その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。

それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

アジアの環境活動でつながろう

 

 

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2024年2月15日10:18 AM

12/18 中国環境NGO/池田市見学

12/18、日中環境問題サロン2023開催の翌日に、中国環境NGO訪問団は池田市へ訪問しました。

まず10時に池田市立3R推進センター(エコミュージアム)を見学しました。池田エコミュージアムは、環境に関する各種情報を発信するとともに、3Rの普及促進を目指し、様々な啓発活動を行っている団体です。フードロスを防ぐための地産地消や期限切れ食品の活用、新エネルギー利用の太陽光パネル設置、不要衣類のリサイクルなどの取り組みに、中国訪問団は関心を寄せていました。

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エコミュージアムの担当者が団体について紹介

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リサイクル事業を応援するために古着を購入しようとしている中国訪問団

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普通の服以外に、キレイな着物もリサイクルされている

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中国訪問団といけだエコスタッフ理事長庄田さん

午後から、池田エコミュージアムによる池田小学校での出前授業を見学をさせてもらいました。ハギレで簡単なリースを作ることを通して、子どもたちに「物を長持ちさせる」と「捨てるよりまだ使える部分を再生させる」の考え方を伝えていました。

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講義に集中している子どもたち

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中国訪問団からの挨拶

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中国出身の子がわざわざ挨拶に来てくれました

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ハギレでリースを作った!

その後池田市にある日清食品のカップヌードルミュージアムの見学も行いました。ユニークなカップヌードルのDIYも体験しました。

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美術の先生がデザインしたカップヌードル

世界最大のカップヌードルの生産・消費国である中国とカップヌードルの発祥地である日本の関係は、まさにカップヌードルのように、お互いに絡んでいます。環境問題がこれからも共通する課題として、日中両国の協力によって、解決に導かれることを願います。

(記:あおぞら財団バイト 王子常)

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

アジアの環境活動でつながろう

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2024年1月30日5:31 PM

【他団体】第52回公害環境デーのご案内(2/3)

2月3日(土)に第52回公害環境デーが開催されます。
今回のメインテーマは、「地球沸騰化の時代 温暖化を止める! 今と未来に責任をはたそう」です。
あおぞら財団も実行員会に参加し、当日の司会を務めさせていただく予定です。

—–

「地球沸騰化の時代 温暖化を止める! 今と未来に責任をはたそう」をテーマに、今年も「公害環境デー」を開催します。誰でも参加できます。

第52回公害環境デー」は、農業・漁業、新たな感染症への影響など、気候危機がここまで来たことを具体的に検証し、解決の道を考えあいます。

また、原発被害、アスベスト被害、ミナマタ病、PFAS汚染など、大阪の各地で「公害をなくそう」「環境を守ろう」と運動している皆さんの取り組みを交流します。

地球の未来のために、子どもたちの未来のために、第52回公害環境デーに集まりましよう。

〇開催概要
日時 2024年2月3日(土)  13:30〜16:30(180分)
参加場所
・オンライン参加:zoomウェビナー方式
・会場参加 大阪民医連会議室(アクセスはこちら
・参加申し込み:事前申し込みフォームはこちら
資料代 一人500円(学生・障がい者無料)、zoom参加者も同じ。

主催:第52回公害・環境デー実行委員会 (事務局:大阪から公害をなくす会)
連絡先:大阪から公害をなくす会・大阪市中央区内本町2-1-19 内本町松屋ビル10 370 号
☎06-6949-8120  FAX06-6949-8121

 

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Filed under: イベント案内,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2024年1月22日6:30 PM

図書館展示「知る人ぞ知る西淀川の名所 矢倉緑地公園」1/19~

西淀川図書館のあおぞら財団コーナーで、「知る人ぞ知る西淀川の名所 矢倉緑地公園」の展示を行なっています。

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矢倉緑地公園は、西淀川区民でも行ったことがないという人も多いのではないでしょうか?
貴重な水辺空間であり、渡り鳥の滞留地、自然の干潟、磯だまりなどを楽しめるスポットです。

今回の展示では、そんな知る人ぞ知る西淀川の名スポット「矢倉緑地公園の特集」の紹介をしています。

矢倉緑地公園で行われている様々なイベントも紹介しています。

是非、展示をご覧ください。

展示期間:2024年1月19日(金)~2024年4月中旬まで(予定)
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?page_id=149

 

※ 矢倉緑地公園のイベント
矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 次は2月23日(金・祝)に開催予定
にしよど音楽祭 野外音楽フェスティバル in 矢倉緑地
矢倉緑地プラスチックごみゼロアクション 昨年度の様子はこちら 今年は3月27日(水)に開催予定

Filed under: イベント案内,環境学習 — aozorafoundation 公開日 6:24 PM

2023年6月の二酸化窒素の自主測定結果の報告

2023年度の西淀川区内の二酸化窒素の自主測定結果の報告です。

あおぞら財団では、年に2回、西淀川区内で二酸化窒素(NO2)の自主測定をしています。この自主測定は、大阪から公害をなくす会が主体として大阪府下で行っている調査に協力する形で行っています。

西淀川区はかつて公害の街と呼ばれ、長期間にわたって大気汚染物質濃度が高く、甚大な健康被害をもたらしました。累計7,000人を超える方が公害病として認定されています。西淀区内には環境省や国交省が測定している測定局がありますが、そういった場所以外の大気汚染がどうなっているのかを把握するために、独自で測定を続けています。

西淀川区では、道路沿道環境の大気汚染を改善するために、道路管理者と公害患者が共に話し合う場として西淀川道路連絡会を開催しています。この連絡会は、公害裁判において、原告(公害患者)・国・旧公団(現・高速道路会社)との間で交わされた和解条項に基づいて設置されたものです。今までにPM2.5の測定の早期開始、国道43号沿道の環境対策、環境ロードプライシング等の様々な対策を行っています。NO2の自主測定はこれらの対策の成果の評価ともいえます。

 

■測定概要

測定方法:大気中のNO2濃度を測定できる「天谷式カプセル」を用います。24時間暴露したカプセルにザルツマン試薬を入れ、NO2を化学反応、発色させ比色分析により濃度を測ります。
測定場所:西淀川区内 5か所
測定日:

2018年度 6月7日(木)17時~8日(金)17時
12月6日(木)18時~7日(金)18時
2019年度 6月6日(木)17時~7日(金)17時
12月5日(木)17時~6日(金)17時
2020年度 6月4日(木)17時~5日(金)17時
12月2日(木)17時~3日(金)17時
2021年度 5月20日(木)17時~21日(金)17時*
12月4日(木)17時~5日(金)17時
2022年度 6月17日(木)17時~18日(金)17時
12月1日(木)17時~2日(金)17時
2023年度 6月1日(木)17時~2日(金)17時

*ソラダス2021にて測定

■測定結果

 単位(ppb) 2018年6月 2018年12月 2019年6月 2019年12月 2020年6月 2020年12月 2021年6月 2021年12月 2022年6月 2022年12月 2023年6月
1 出来島小学校(国道43号)  43  40 53 21 36 24 33 33 20 25
2 大和田交差点(国道43号)  56  50 66 29 35 36 36 36 46 27 63
3 歌島橋交差点(国道2号)  49  34 50 21 30 23 177 26 34 18 37
4 あおぞらビル前(国道2号)  40  31 46 17 30 23 177 33 26 21 53
5 緑陰道路(エルモ前)  31  21 30 9 12 10 22 16 9 24
測定グラフ

西淀川区内の二酸化窒素の自主測定結果

2020~2022年ロナ禍の影響で二酸化窒素の濃度が低くなるのかと予想しましたが、他の時期と比べて極端に低いということにはなりませんでした。
12月より6月の方が濃度が高い傾向にありますが、2023年6月のデータは特に他の年よりも高くなっています。なお、2023年6月の測定日は、雨量・湿度は、大雨で、ほぼ100%に近い湿度でした。

また、同じ国道43号でも、出来島小は道路沿い、大和田交差点は交差点の真ん中で計測していますので、値がかなり違っています。特に大和田交差点は、2023年6月に 63 ppbと環境基準の上限値を超える値となっています。

自主測定は国道沿いを中心に測定しています。近年、国道43号の交通量は減少傾向にあり、2000年には8万台を超えていましたが2022年には7万台を切っています。大型車の混入率はあまり変化がありませんが、2万3千台を超えていた大型車が1万8千台ほどになっています。自主測定の結果からは、道路沿道対策の効果があるとは言いづらいですが、継続して道路沿道対策をしっかり実施してもらうよう国や阪神高速道路株式会社にはたらきかけを続けたいと思います。

なお、2021.9 月にWHO(世界保健機関)が 0.012ppm 以下という指針を示しています。2023年6月の測定でWHOの指針を下回っている箇所はありません。青い空が当たり前になっていますが、まだまだ見えない汚染は続いているようです。

交通量グラフ

国道43号の交通量

 

※二酸化窒素に係る環境基準(日本):1時間値の1日平均値が40ppbから60ppbまでのゾーン内又はそれ以下であること。

参考:大阪から公害をなくす会「ソラダス・NO2測定運動」

参考:西淀川道路連絡会 道路沿道の環境対策を検討するために、道路管理者と公害患者が共に話し合う場です。今までにPM2.5の測定の早期開始、国道43号沿道の環境対策、環境ロードプライシング等の様々な対策を行っています。

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2024年1月16日5:34 PM
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