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ブログカテゴリー » 環境学習

【他団体】環境学校「プラスチック問題」(10/2)

大阪から公害をなくす会から環境学校 「プラスチック問題」 のお知らせです。
ぜひご参加ください。

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目に見えないくらい細かくなったプラスチックやそこに含まれていた添加剤による人体の汚染が明らかになってきています。プラスチックの使用により我々の身体には直接あるいは回り回って様々な化学物質が入ってきます。それらの化学物質は私達の生殖作用や免疫に影響を与えるものです。プラスチックという素材の使用自体を考え直さないと私達の健康を守ることはできません。リサイクルの推進だけでは、私達の健康も環境も守ることはできません。プラスチックの使用削減こそが必要なのです。(高田秀重先生より)
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テーマ 「プラスチック問題 地球と人間の危機   ~いま何をすべきでしょうか~」

講師  東京農工大 高田秀重先生
日時  2021年10月2日(土)14時~16時
場所  会場:大阪民医連(定員50名)と、ZOOMウエビナー500名
申込     https://bit.ly/2UpJDTN
主催 大阪から公害をなくす会

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チラシデータは第26回環境学校 VER.4 チラシ 20210818

Filed under: イベント案内,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2021年9月17日2:18 PM

ソラダス2021で空気調べ

大阪府下の二酸化窒素の濃度を面的に自主的に測定する「ソラダス2021」が実施されました。4年おき程度に実施しており、今年で9回目です。
あおぞら財団は西淀川公害患者と家族の会と共に、西淀川実行委員会の事務局をつとめています。西淀川区内の多くの団体に協力していただいて、西淀川区内全域を測定しました。
測定には小さなカプセルを用いています。これを道路上に取り付けて、24時間後に回収します。
取り付け日の5/20は大雨でしたが、ほとんどの場所で無事に取り付け、回収ができました。
分析結果が出るのは、秋以降の予定です。

■測定概要
・カプセル設置・回収日時・・・2021年5月20(木)18:00〜21日(金)18:00
・西淀川のメッシュの数・・・44メッシュ
・設置したカプセル数・・・220
・回収できたカプセル数・・・199
・測定方法:大気中のNO2濃度を測定できる「天谷式カプセル」を用います。24時間暴露したカプセルにザルツマン試薬を入れ、NO2を化学反応、発色させ比色分析により濃度を測ります。
・健康アンケートを同時に実施・・・138票回収

・西淀川実行委員会の参加団体:西淀川公害患者と家族の会、あおぞら財団、西淀川労連、西淀川福祉会(よどっこ保育園、みどり保育園)、共生ホームひまわりの家、西淀川医療労働組合、新日本婦人の会、共産党西淀川此花地区委員会、年金者組合、西淀川生活と健康を守る会、西淀川民主商工会、淀川勤労者厚生協会(西淀病院、安住、らくらく、よどの里、のざと診療所、千北診療所、姫島診療所、友の会)、大阪ファルマプラン、あおぞら苑、西淀川借地借家人組合、中島森脇さん


■ソラダス2021とは・・・

「ソラダス2021」とは、大阪のNO2(二酸化窒素)濃度を、面的に、私たち住民の手で直接測定して、大気汚染を確かめる運動です。
空気中のNO2濃度を、日時を決めて大阪府域全体でいっせいに測ります(大阪府域を1kmメッシュ(大阪市内は500mメッシュ)で5個づつカプセルを設置)。ソラダスは4年おきに実施しており、9回目を昨年5月に「ソラダス2020」として実施予定でしたが、コロナ禍の中で1年延期になりました。

主催/大阪NO2簡易測定運動本文実行委員会 事務局/大阪から公害をなくす会

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NO2カプセルを柵に取り付けています

NO2カプセルの取り付けの様子

フェンスにカプセルを取り付けている

1つのメッシュで5つのカプセルを設置します。

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2021年6月3日4:05 PM

矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 4月中止と今後の予定

先日、2021年度の年間スケジュールをご案内した「矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会」ですが、4月7日、大阪府域に医療非常事態宣言が出され、赤信号が灯りましたので、残念ながら4月24日の探鳥会を中止いたします。

2017年度から、春・秋・冬と、年に3回の開催としておりますので、次回は、10/2となります。

グループでの探鳥会は中止ですが、緑陰道路から矢倉海岸にいたるコースは、散策するにもよいコースです。
あおぞら財団では西淀川で見られる野鳥を紹介した冊子を無料で配布しておりますので、個人で散策される際にぜひご活用ください。

チュウシャクシギ
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■矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 2021年度年間スケジュール■
~西淀川区で野鳥観察~
===========================
西淀川区は、海や川、干潟や緑地、変化に富んだ土地があるため、様々な野鳥が集まります。
初めての方はなかなか鳥をみつけることが難しいのですが、日本野鳥の会大阪支部のリーダーが、その豊富な知識で解説してくださいます。
さわやかな朝のひとときを一緒に過ごしましょう。

■日時:
*感染症拡大の状況を勘案した上で、感染症対策に十分配慮しての開催を準備しておりますが、状況如何によっては、また中止の判断をする場合もあります。あおぞら財団ブログおよびFacebook等でご案内いたしますので、事前にご確認ください。
<春>2021年4月24日(土)午前9時30分~12時30分 中止
<夏>2021年10月2日(土)午前9時30分~12時30分
<冬>2022年2月26日(土)午前9時30分~12時30分
*雨天・雷注意報発令時中止(Facebook等で告知します)

■集合:阪神なんば線「福」駅東口集合(9:30)
■解散:矢倉緑地公園(12:30)
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具
■当日の流れ:
阪神福駅に集合し、野鳥を見ながら歩いて矢倉海岸まで向かいます。
約3.5km歩きます。
*お弁当を持参し、終了後、矢倉緑地公園でお昼を食べるのも良いですね。

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ
https://aozora.or.jp/archives/category/egakushu/yagurakaigan

■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ
https://wbsjosaka.com/008-teirei-report/02-yagura/2018-report/report/index-resp.html

============================
■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885

トップページ

■協力
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/
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Filed under: イベント案内,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2021年4月12日3:17 PM

矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 2/27中止と2021年度のご案内

2017年度から、春・秋・冬と、年に3回の開催としてきた「矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会」。2020年度は、春は悪天候のため、秋は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のため、止む無く中止の判断をしてきました。
来る2月27日(土)冬の探鳥会を予定していましたが、緊急事態宣言発令中ですので、残念ながら、2月も中止とさせていただきます。

2021年度は、下記の日程で開催を予定しています。
感染症拡大の状況を勘案した上で、感染症対策に十分配慮しての開催を準備しておりますが、
状況如何によっては、また中止の判断をする場合もあります。
あおぞら財団ブログおよびFacebook等でご案内いたしますので、事前にご確認ください。

近年の気候の変化は、鳥たちにも影響を与えていると思われます。
探鳥会を続けることで、環境にどのような影響が表れているのか、考える機会にしたいと考えています。

ご都合つく方は、ぜひ参加をご検討ください。
アオサギ

【次回案内】
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■矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 2021年度年間スケジュール■
~西淀川区で野鳥観察~
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西淀川区は、海や川、干潟や緑地、変化に富んだ土地があるため、様々な野鳥が集まります。
初めての方はなかなか鳥をみつけることが難しいのですが、日本野鳥の会大阪支部のリーダーが、その豊富な知識で解説してくださいます。
さわやかな朝のひとときを一緒に過ごしましょう。

■日時:

*4月7日、大阪府域に医療非常事態宣言が出され、赤信号が灯りましたので、残念ながら4月の探鳥会を中止いたします。
<春>2021年4月24日(土)午前9時30分~12時30分 
<夏>2021年10月2日(土)午前9時30分~12時30分
<冬>2022年2月26日(土)午前9時30分~12時30分
*雨天・雷注意報発令時中止(Facebook等で告知します)

■集合:阪神なんば線福駅集合(9:30)
■解散:矢倉緑地公園(12:30)
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具
■当日の流れ:
阪神福駅に集合し、野鳥を見ながら歩いて矢倉海岸まで向かいます。
約3.5km歩きます。
*お弁当を持参し、終了後、矢倉緑地公園でお昼を食べるのも良いですね。

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ

矢倉海岸定例探鳥会


■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ
http://birdszukan.web.fc2.com/teirei-guide/02/index-resp.html#
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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885

トップページ



■協力
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
http://sun.gmobb.jp/wbsj-osaka/
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Filed under: イベント案内,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2021年2月24日11:42 AM

京都教育大学社会学ゼミ フィールドワーク受け入れ(11/18)

11月18日に京都教育大学 土屋ゼミ(学生12名)を対象にフィールドワークを行いました。
テーマは「西淀川大気汚染公害」です。フィールドワーク後には公害患者さんのお話・ワークショップ「あなたのまちで公害が起きたら」を実施し、一日を通して西淀川を学んでもらう構成となっています。

13時に出来島駅を出発し、国道43号線を目指します。

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国道43号線は、当時大型車の通過交通が多く、その自動車排気ガスと工場の煙が西淀川における複合大気汚染の原因となりました。現在は遮音壁や、高活性炭素繊維で排気を浄化するパネルの設置、街路樹など様々な公害対策がなされています。

出来島小学校を通って千北診療所、あおぞら苑へ向かいます。国道43号線から道を外れ、住宅地に入ると自動車の移動音が気にならなくなりました。43号線ではスピーカーを使用して説明してましたが、ここからは外しての説明です。静かな住宅地と比べれば道路沿いは対策がなされていても、今でも音が気になります。それを考えれば当時、生活への影響がどのようなものであったか想像できました。
千北診療所は初代の公害医療センターが設置された診療所です。西淀川公害患者と家族の会の事務所も併設され、公害病患者の治療の拠点だった病院です。拠点であったこの診療所は、患者さんたちにとって医療面でも精神面でも支えになっていたのではないでしょうか。

あおぞら苑は公害患者の高齢化に伴う日々の生活援助を目的として2006年にオープンしたデイサービスセンターです。公害患者だけでなく地域の方々も利用し、人気があるそうです。そばの記念碑には「公害と闘い環境再生の夢を」という滋賀大学前学長の宮本憲一先生の文字と、公害裁判についての文面が記されています。
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途中、千北橋から神崎川を眺め、川の水位を確認しました。

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橋から住宅地と川の水位を見比べると、住宅地が川より少し低い位置にあります。西淀川は海抜ゼロメートル地域が多く、水害に弱いことがここでわかります。

 

大和田街道を進み、大野川緑陰道路へ。

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大野川緑陰道路は、大野川と中島大水道の一部が埋め立てられてできた自転車・歩行者専用道路です。自転車路は川を想起させる水色、歩道は暖色となっています。緑蔭道路から上を見ると橋が架かっているのがよくわかり、かつて川であった名残が各所にあります。大野川は工業化に伴い、汚染されドブ川となりました。一時はこの川を高速道路にするという動きもありましたが、住民運動により今の緑あふれる緑陰道路となりました。

緑陰道路を少し散策し、財団へ向かいます。

14時30分過ぎに財団5階にある公害と環境資料館「エコミューズ」の見学を行い、当時の資料などを見てもらいました。
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見学の様子
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資料を熱心に見てくれました
15時に3階へ移動し、公害患者である岡崎久女さんのお話を伺いました。上田敏幸さんも同席されました。
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久女さんは14~15歳で高知県から尼崎市に働きに出、23歳での結婚を機に西淀川に越してきたそうです。
高知にいた時より風邪をよくひくようになったそうです。3年が経った頃、なにをしているわけでもないときに息がしにくくなり、その夜の12時頃千北診療所へ行き、公害病だとわかりました。薬の副作用がひどく、歩くことすらままならない状況で子育ても重なり、苦しかったといいます。現在でも最低でも週に一度は通院しており、「苦しみと闘い、今も闘っているけれど、今は上手くつきあっている」と久女さんは言います。

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質疑応答では、以下のやり取りがありました。
Q地域に対しての忌避感はありましたか。土地を変える(引っ越す)という選択肢はありましたか。

久女さんの回答:ここ(西淀川)に嫁いできたわけだから(ここで暮らそうと思っていた)。土地を変えたら自分の症状に対応してくれる新しいお医者さんを探さないといけないのも残った理由。ただ、子どもが高校に進学する際、ここを出たいか聞いたら「おかんには別にふるさとがあるけど、おれのふるさとはここや」と答えられ、思いとどまった。

上田さんの回答:患者全体の傾向として引っ越さない理由は2つある。1つは経済的な理由で患者さんはお年寄りや子どもが多いし生活が目一杯だった。もう1つは医療体制。喘息など、公害病に対応できる医療機関がある場所がなかなかない。西淀川は医療体制がしっかりしていた。

Q公害患者ということに関して、何か周りからされて嫌だったことや良かったことはありますか。
久女さんの回答:そもそも「公害病」ということは当時まわりに黙っていた。

上田さんの回答:公害患者であることが不利益であると考え、認定を受けなかった潜在患者は多いし、普通だった。また学校で子どもたちが体育や林間学校、修学旅行に参加しづらく苦労していた。

 

西淀川大気汚染公害に関する講義のあと、学生さんにワークショップ「あなたのまちで公害が起きたら」を体験してもらいました。これはあおぞら財団の開発したロールプレイ教材で、「多様な立場から社会課題を捉える」ことをテーマに203x年に自分のまちで公害が起きたことを想定に、与えられた役割を演じ、話し合うものです。(詳細はコチラ)今回は6人でグループに分かれ、与えれた役割を演じ、公害対策に向け合意形成を図りました。

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ワークショップの様子

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ワークショップのまとめとして話し合いで出た意見を簡単にご紹介します。
・調査はX社のデータに基づいていたので第三者による調査をする。
・公害の原因がわからないこと自体が不安を生んでいるのではないか。
・今まであった公害にとらわれず、もう一度調査をしてみてはどうか。

など、実際にシミュレーションをすることで当時の様子を想像することができました。

学生のみなさんの感想からいくつかご紹介します。

・学校教育では主に四大公害しか教えることがないので、今後教員として働く身として、よりローカルな公害問題にも注目して子どもたちには教えていきたい。
・実際に、被害者のお話を聞くことができて、辛さというものを実感することができました。
・様々な人が住む地域で実際に苦しんだ人、苦しみを知らない人が共に生活をしている。平凡な毎日と思って日々を過ごすのではなく、みんなにとってよりよい街にするために考え続けることが必要だと思う。
・社会の中には様々な立場の人がいる。強い/弱いなどそれぞれの立場があるからこそ問題も複雑になる。だからこそ社会を動かす責任をもつ立場である政府には慎重に議論してもらいたい。
・ロールプレイで起こった疑問から、実際に起こった過去の事例につなげることで、生徒の興味を引っぱれるなと思ったので、活用したい。

以上、京都教育大学社会学ゼミフィールドワーク受け入れの報告でした。

(学生アルバイト 東)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2020年11月25日11:47 AM
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