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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

ハンダー油機株式会社での搾油機見学とECOまち定例会議

8月3日午前中にECOまちネットワーク・よどがわのニュースレターの取材のため、計7名が集まり大阪市東淀川区大桐にあるハンダー油機株式会社の中西孝継様のもとを訪れ、搾油機の見学をさせていただきました。

ハンダー油機株式会社は、搾油機や精油機等をつくる工場です。
ECOまちネットワーク・よどがわでも菜の花プロジェクトの活動にとりくんでいますが、油を絞る機械をつくる工場が、身近な場所にあることがわかり見学をさせてもらうことになりました。

工場内へ案内されると、中型の搾油機がありました。

この搾油機は植物の種子から化学物質を一切使わずに油をとることができます。

搾油機1

驚いたことにこの機械は1952年に作られ、約60年間も同じ型のものが作られています。

故障も少なく、メンテナンスも主に部品交換のみということで、搾油機の頑丈さと性能の良さが伺えました。

名前も1952年に作られたので「S-52型」です。

CIMG5790

中に内蔵されているこのドリルの先端で原料を潰します。

原料は菜種・椿・ひまわり・ゴマなどの種子が固いものであれば搾油することができます。

1時間に50kgの原料を搾ることができ、そのうちの約30%~40%を油分として搾ることができます。

CIMG5796

原料を搾ったあとの搾りカスです!

搾りカスもただ捨てるのではなく、肥料として利用できます。

CIMG5792

現在は主に自治体・農協・油屋の依頼を受けており実際に滋賀県の愛東町や兵庫県の淡路島など、菜の花プロジェクトに取り組んでいる団体でも使われているそうです。

また海外からもたびたび注文が入り、世界各地に輸出している実績があります。

大阪市の製品が世界の国々で活躍していることをはじめて知り、改めて発達した技術のすばらしさを感じました!

午後からはECOまちネットワーク・よどがわたよりのニュースレターの編集会議を行いました。

IMG_6272

編集会議の後は月に1度のECOまちネットワーク・よどがわの定例会議です。ECOまちの役員の方や、大阪経済大学柏原ゼミの学生など計13人が集まり、約2時間打合せを行いました。

今後の予定やイベントについての詳細を決定しました。

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私はこういった地域の市民活動の場に参加することが初めてだったのでイベントや企画が進められていく場に参加できたことは良い経験になりました!

ECOまちネットワークよどがわは太陽光の市民共同発電所「さわやか発電所」を設置するなど、自然エネルギーの普及も積極的に行っています。

私は太陽光の市民共同発電所が大阪市内で1箇所しかないという事実を知って、自然エネルギーの良さをもっと多くの人に知ってもらい、自然エネルギーの活用がもっと増えることが必要だと感じました。

* さわやか発電所についてはこちらです

あおぞら財団インターン生 京都女子大学 古味那津実

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2011年8月4日4:45 PM

セミ調べ事前勉強会と羽化の観察会

インターン生 近畿大学3年 坂根慎哉

2011年7月29日にセミのぬけがら調べの事前勉強会と羽化の観察会を行いました。

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8月23日のセミ調べ本番に向けて、セミ調べに参加するインターン生7名が参加し、講師として社団法人大阪自然環境保全協会の高畠耕一郎さん、山本智子さんに来て頂きました。

まず、高畠耕一郎さんからセミの実態や、種類、抜け殻の見分け方などについて教えて頂きました。

アブラゼミとクマゼミのオスとメスの抜け殻を並べて見分け方を説明していただきました。

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最初はどこに違いがあるのかまったく分かりませんでしたが、説明を受けるとそれぞれに違いがあるのが分かりました。

クマゼミとアブラゼミでは色や大きさに違いがあり、産卵管があればメス、なければオスだそうです。

次に、山本智子さんからセミの紙芝居を見せて頂きました。

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紙芝居を見るのはいつ以来か覚えていませんが、小さい頃に戻ったような感じがしてとても楽しく見ることが出来ました。紙芝居の後には、セミについてのクイズを出して頂きました。すごく楽しくセミについて学ぶことができて、子供たちもこの紙芝居やクイズをしてもらうと喜ぶだろうなと思いました。

19時からはセミの羽化の観察をしに、大野川緑陰道路を通って西淀公園へ向かいました。

みんなで懐中電灯を照らして木に羽化しているセミがいないか探し回りましたが、数時間前に降った大雨のせいか、なかなか見つかりません…

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抜け殻はたくさんあり、中にはこんな面白い抜け殻がありました!

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抜け殻の下に抜け殻があって、そのまた下に抜け殻、となんと3つも抜け殻が連なっています!

セミは羽化中は無防備になるため、外敵が来にくい安全な場所で羽化するそうですが、ここはよっぽど安全な場所だったのかなぁと思いました。

西淀公園に着いたところで羽化するために木の枝へと向かうセミの幼虫を発見しました!

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ゆっくりと木の枝に向かって歩いていました。

ここから羽化するには何時間もかかるため、その後も羽化中のセミを探し続けましたが、解散時刻の20時になってしまい、残念ながら見つけることはできませんでした。

セミについて知らないことだらけでしたが、今回の事前勉強会で楽しく学ぶことができました。セミのぬけがら調べの本番では、自分たちが子供に教える立場になるので、今回教えてもらったことを活かして、ぬけがら調べの準備と本番を頑張りたいと思います!

環境住宅研究会Greenの会議が開かれました(7/26)

7月26日(火)夜7時から、あおぞらビル1階あおぞらイコバにて環境住宅研究会Greenの会議を行いました。参加者は8名で、姫島、福、野里まちあるきの結果を振り返り、どのような環境住宅を提案するかについてや、活動の進め方などについて議論がなされました。
環境住宅の提案と、まちあるきのまとめについての発表の場を設け、今後西淀川に家を建てる、改築する人向けのフォーラムを開催しようという意見などが出ました。
次回は8月30日夜7時からあおぞらイコバにて、具体的な提案内容について検討する予定です。
興味のある方はぜひご参加ください。
記:相澤

7月26日(火)夜7時から、あおぞらビル1階あおぞらイコバにて環境住宅研究会Greenの会議を行いました。参加者は8名で、姫島、福、野里まちあるきの結果を振り返り、どのような環境住宅を提案するかについてや、活動の進め方などについて議論がなされました。

環境住宅の提案と、まちあるきのまとめについての発表の場を設け、今後西淀川に家を建てる、改築する人向けのフォーラムを開催しようという意見などが出ました。

次回は8月30日夜7時からあおぞらイコバにて、具体的な提案内容について検討する予定です。

興味のある方はぜひご参加ください。

各地区のまちあるきの様子

姫島:https://aozora.or.jp/archives/3720
福:https://aozora.or.jp/archives/5226
野里:https://aozora.or.jp/archives/4735

記:相澤

Filed under: Green(環境住宅研究会),あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2011年8月1日1:12 PM

環境住宅研究会Greenで福まちあるきを行いました!(6/19)

6月19日(日)9時から、環境住宅研究会Greenで福まちあるきを行いました。
参加者は8名。福駅集合で、緑陰道路の北と南を2グループに分かれまわりました。
福は川よりも海抜が低く、堤防の上から町全体を見渡せました。
お地蔵さんが一緒になっている建物や、1階が倉庫で2階がアパートになっている建物など、おもしろい建物が多くありました。
また昔水路だったであろう細い路地がたくさんあり、昔のまちの様子に思いを巡らせました。
まちあるきのまとめを姫里にある改修中の長屋で行いました。
第3回は野里まちあるきを行いました。
その様子はこちら→

6月19日(日)9時から、環境住宅研究会Greenで福まちあるきを行いました。
参加者は8名。福駅集合で、緑陰道路の北と南を2グループに分かれまわりました。

福は川よりも海抜が低く、堤防の上から町を見渡せました。

お地蔵さんが一緒になっている建物や、1階が倉庫で2階がアパートになっている建物など、おもしろい建物が多くありました。

また昔水路だったであろう細い路地がたくさんあり、昔のまちの様子に思いを巡らせました。

まちあるきのまとめを姫里にある改修中の長屋で行いました。

2011-06-19 11.43.36

第3回は野里まちあるきを7月9日に行いました。

その様子はこちら→https://aozora.or.jp/archives/4735

記:相澤

Filed under: Green(環境住宅研究会),イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 12:49 PM

第4期環境フロンティア講座第4回を開催しました(7/29)

7月1日からスタートした第4期環境フロンティア講座ですが、7月29日に第4回「実践例に学ぶ、再生可能エネルギーの普及」を和田武氏(自然エネルギー市民の会代表、元立命館大学教授)を講師としてお迎えし開催しました。(参加者26名)
再生可能エネルギーに関する海外の状況や日本での取組の紹介を交えながらお話していただきました。
講義の内容
◆再生可能エネルギーの特徴
・再生可能エネルギー、省エネルギーの施設、設備は小型のものが多く、市民や地域主導で取り組みやすく、市民、地域主導の方が反対運動が起きにくいので普及しやすい。そして人間関係の分断のような自体を起こしにくい。
・再生可能エネルギーの普及は、より民主的で環境保全を可能にする持続可能な社会へと導く。
◆再生可能エネルギー普及の現状
・世界における再生可能エネルギー比率は12.4%で、日本は3.2%である。
・近年の再生可能エネルギーの伸び率は非常に大きい。
・日本における再生可能エネルギー発電量では、ダムを利用した水力発電がずっと大きな割合を占めているが、ドイツ、デンマークでは風力発電の割合が大きく伸びている。
・RPS法(目標達成義務化制度)によって再生可能エネルギーの普及について電力会社に毎年度の全発電量における再生可能エネルギーによる発電量の割合の目標達成を義務づけている国が多い。
・カルフォルニア州は20%、中国、インド、イギリスなどでは10%が目標として与えられているが、日本は2%にも満たない。この目標は低すぎる。
◆再生可能エネルギー普及のための制度 「固定価格買取制度」
・発電設備所有者の総経費が売電収入で保障される制度で、買い取りのための財源は電気代を少し上げて社会全体で賄う仕組み。
・誰も損しないようにできている。
・法的に損失がでないようにすることで、設備投資に金融機関がお金を貸せる。
◆ドイツの再生可能エネルギー普及
・(ドイツの事例より)市民が共同で発電施設などを運営することで、雇用が生まれたり、若い人が入ってくるきっかけになっている。
・制度の整備をすることで、再生可能エネルギーの普及が大きく進んでおり、2030年には全体の45%を再生可能エネルギーにする計画を持っている。
・ドイツは熱エネルギーの利用についても力を入れており、地熱、太陽熱、バイオ廃棄物、バイオマスなどの普及に取り組んでいる。熱利用において日本はドイツの10分の1以下である。(日本は公表していない)
・ドイツでは再生可能エネルギーはポピュラーなものであり、原子力発電のオルタナティブとして進められている。
・再生可能エネルギーに関する大学院も多くある。
◆日本における事例
・日本でも市民共同発電所の取組は進んでおり、全国で71団体が市民共同発電所を設置している。
・行政も協働の関係を作って再生可能エネルギーの普及に努めるべきである。
・熱エネルギーの有効活用として、ゴミの焼却施設にはすべて発電施設を設けるべきである。
・再生可能エネルギー普及の社会的影響として、環境や資源の保全だけでなく、地域力の強化や教育効果、国際的に見れば資源紛争の緩和なども挙げられる。
◆Think of the future, act now
・原発を使うことは、その処理を将来世代に任せることを前提にしか成り立たない。今将来世代のことも考えて判断、行動することこそが、私たちに求められいることではないか。
《参加者からの質問》
・再生可能エネルギーは無限の可能性があるように言われているが、普及でかかるコスト面等を鑑みた時に、果たして本当にいいものなのか。
・フランスは今なお原発推進の立場をとっているようだが、実際のところどのような状況なのか。
・再生可能エネルギー普及のためには固定買取制度が不可欠だと思うが、その財源はどのように確保しているのか。
などの質問が出ました。
《参加者の感想》(一部)
・日本と海外の違い。民主主義の成熟度の違いとおっしゃっていたのがとても印象深かったです。
・社会を変えるには政治との関わりが重要ですが、選挙でも投票率が3、4割しかないことの原因を考えなければならないと思います。
・日本の国のあり方、日本人のものの考え方への疑問がますます大きくなりました。7月初め、長野県飯田市に行ってきましたが、日本の共同発電所の取組が広がりつつあることを知って嬉しく思いました。私たちももっと何か取り組みたい。
最後に第4期環境フロンティア講座で全回受講された方に、村松塾長から修了証が渡されました。
みなさんご参加ありがとうございました&お疲れさまでした。
次回第5期については、また改めてご案内させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
記:相澤

7月1日からスタートした第4期環境フロンティア講座ですが、7月29日に第4回「実践事例から学ぶ、再生可能エネルギーの普及」を和田武氏(自然エネルギー市民の会代表、元立命館大学教授)を講師としてお迎えし開催しました。(参加者26名)

再生可能エネルギーに関する海外の状況や日本での取組の紹介を交えながらお話していただきました。

講義の内容

◆再生可能エネルギーの特徴

・再生可能エネルギー、省エネルギーの施設、設備は小型のものが多く、市民や地域主導で取り組みやすく、市民、地域主導の方が反対運動が起きにくいので普及しやすい。そして人間関係の分断のような自体を起こしにくい。

・再生可能エネルギーの普及は、より民主的で環境保全を可能にする持続可能な社会へと導く。

◆再生可能エネルギー普及の現状

・世界における再生可能エネルギー比率は12.4%で、日本は3.2%である。

・近年の再生可能エネルギーの伸び率は非常に大きい。

・日本における再生可能エネルギー発電量では、ダムを利用した水力発電がずっと大きな割合を占めているが、ドイツ、デンマークでは風力発電の割合が大きく伸びている。

・RPS法(目標達成義務化制度)によって再生可能エネルギーの普及について電力会社に毎年度の全発電量における再生可能エネルギーによる発電量の割合の目標達成を義務づけている国が多い。

・カルフォルニア州は20%、中国、インド、イギリスなどでは10%が目標として与えられているが、日本は2%にも満たない。この目標は低すぎる。

◆再生可能エネルギー普及のための制度 「固定価格買取制度」

・発電設備所有者の総経費が売電収入で保障される制度で、買い取りのための財源は電気代を少し上げて社会全体で賄う仕組み。

・誰も損しないようにできている。

・法的に損失がでないようにすることで、設備投資に金融機関がお金を貸せる。

◆ドイツの再生可能エネルギー普及

・(ドイツの事例より)市民が共同で発電施設などを運営することで、雇用が生まれたり、若い人が入ってくるきっかけになっている。

・制度の整備をすることで、再生可能エネルギーの普及が大きく進んでおり、2030年には全体の45%を再生可能エネルギーにする計画を持っている。

・ドイツは熱エネルギーの利用についても力を入れており、地熱、太陽熱、バイオ廃棄物、バイオマスなどの普及に取り組んでいる。熱利用において日本はドイツの10分の1以下である。(日本は公表していない)

・ドイツでは再生可能エネルギーはポピュラーなものであり、原子力発電のオルタナティブとして進められている。

・再生可能エネルギーに関する大学院も多くある。

◆日本における事例

・日本でも市民共同発電所の取組は進んでおり、全国で71団体が市民共同発電所を設置している。

・行政も協働の関係を作って再生可能エネルギーの普及に努めるべきである。

・熱エネルギーの有効活用として、ゴミの焼却施設にはすべて発電施設を設けるべきである。

・再生可能エネルギー普及の社会的影響として、環境や資源の保全だけでなく、地域力の強化や教育効果、国際的に見れば資源紛争の緩和なども挙げられる。

◆Think of the future, act now

・原発を使うことは、その処理を将来世代に任せることを前提にしか成り立たない。今将来世代のことも考えて判断、行動することこそが、私たちに求められいることではないか。

※今回配布した資料について、文字化けが多く、ご参加いただいた方には大変ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。当日の資料を付けますので、ご確認ください。

環境フロンティア講座第4回資料→kankyo-frontier.4th (pdf)
※インターネットのブラウザは《Google Chrome》を推奨します。
※《Internet Explorer》の方はダウンロードをお試しください。

《参加者からの質問》

・再生可能エネルギーは無限の可能性があるように言われているが、普及でかかるコスト面等を鑑みた時に、果たして本当にいいものなのか。

・フランスは今なお原発推進の立場をとっているようだが、実際のところどのような状況なのか。

・再生可能エネルギー普及のためには固定買取制度が不可欠だと思うが、その財源はどのように確保しているのか。
などの質問が出ました。

《参加者の感想》(一部)

・日本と海外の違い。民主主義の成熟度の違いとおっしゃっていたのがとても印象深かったです。

・社会を変えるには政治との関わりが重要ですが、選挙でも投票率が3、4割しかないことの原因を考えなければならないと思います。

・日本の国のあり方、日本人のものの考え方への疑問がますます大きくなりました。7月初め、長野県飯田市に行ってきましたが、日本の共同発電所の取組が広がりつつあることを知って嬉しく思いました。私たちももっと何か取り組みたい。

最後に第4期環境フロンティア講座で全回受講された方に、村松塾長から修了証が渡されました。

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みなさんご参加ありがとうございました&お疲れさまでした。

次回第5期については、また改めてご案内させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

*第4期環境フロンティア講座について→ https://aozora.or.jp/archives/category/frontier

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境フロンティア講座 — aozorafoundation 公開日 11:29 AM
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