2015年7月16日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんと寺澤さんを講師に迎え、呼吸リハビリと体力測定を行いました。参加者は10人(内、患者さん5名(家族の方を含む)、理学療法士2名、スタッフ3名)でした。
最初に、呼吸リハビリでは、「筋肉」「心臓」「肺」の3つを鍛えているというお話がありました。口すぼめ呼吸や腹式呼吸を行うことで呼吸を整え、肺が元気な状態になると、心臓も元気、するとがんばって運動を続けることができ筋力がつく…といった良い循環が生まれるように、意識して呼吸リハビリに取り組みます。
今回は、運動を楽しく続けるためにも、みんなでもりあがってやっていきましょう!という講師の笹本さんの呼びかけに、参加者のみなさんもニコニコ笑顔。
体力測定は、年に2回のペースで実施していて、前回の数値と比較することで、体力維持ができているかどうかをチェックしたり、日々の運動方法について見つめなおしたりする機会になっています。(千北での前回の様子はコチラ)
体力測定の前に、まずは呼吸体操を行いました。みなさん慣れた様子で、動作を行う時には鼻から息を吸って口からゆっくり吐き出しながら、しっかり体を動かしました。
体を動かしながら、ときどき口も動かしておしゃべりも楽しみながら、なごやかな雰囲気の中で体も心もリラックスして参加している様子が伝わってきました。みんなといっしょに楽しんで行う、というのも、呼吸リハビリのポイントかもしれませんね!
体操の後には腹式呼吸を1分間行いました。患者さんの中には、「ぜん息の発作が出た時は意識してするようにしている」という人もいて、日常的に呼吸リハビリの要素を取り入れて、呼吸が楽になることを実感されているのだなと感じました。
体と呼吸を整えてから、お待ちかねの握力測定を行いました。少しでもいい記録を出そうと張り切るみなさん、そして他のメンバーの奮闘ぶりをワイワイ言いながらあたたかく見守る様子が、相互作用で力を発揮し合う感じで、とてもいい雰囲気♪
次に、30秒椅子立ち上がりテスト。膝の痛みがあるからやめておくわ…と最初話していた人も、みんながやっている様子を見てうずうずされたのか、やっぱり、やる!と言って、自分のペースでゆっくり参加されていました。
(体のふらつきが心配な人は、机や椅子などに手をおきながらやりましょう。)
握力も、椅子立ち上がりテストも、全員が以前の記録よりアップしている、またはキープしているかどちらかで、日々の運動をがんばっておられる様子が伝わってきました。みなさん、すごいです!
最後に、MRC息切れスケールを使って、息切れしやすさの段階をチェックし、体力測定の記録用紙に記入しました。
また次回の測定の時に数値を比較するのが楽しみですね!
引き続き、自分でできる運動(歩いたり、呼吸体操や階段の昇り降りなど)をがんばろう、とみなさん気持ちを新たにした様子でした。
開催後のアンケートでは、5人中5人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、5人中3人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、1人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…8月7日(金) 14:00~15:30(栄養について)
・千北診療所……9月17日(木) 14:00~15:30(栄養について)
・姫島診療所……9月18日(金) 14:30~16:00(栄養について
本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。
吉田