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ブログカテゴリー » 環境保健

10/9(金)楽らく呼吸会(のざと診療所)で体力測定と呼吸体操をおこないました!

2015年10月9日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から作業療法士の石本さんを講師に迎え、呼吸リハビリと体力測定を行いました。参加者は8人(内、患者さん5名(家族の方を含む)、作業療法士1名、看護師1名、スタッフ1名)でした。

今回、2度目の参加の患者さんもおられたので、呼吸リハビリについての説明を詳しくおさらいしました。

呼吸リハビリは、呼吸器の患者さんにとって大切な「呼吸法」「運動」「栄養」「薬」という4つの要素を全部あわせて取り組まれるもので、この日は「運動」に注目した勉強会でした。

 IMG_5131

呼吸器の患者さんが
<体を動かさないでいると…>
息切れが起こる
  ↓
動きたくなくなる
  ↓
下肢の筋肉が衰える
  ↓
動かなくなる(動けなくなる)
  ↓
食欲がなくなる
  ↓
体力・筋力が低下する
  ↓
息切れが悪化する

という負のスパイラルに陥りがちです。そこで、

<運動を続けると…>
口すぼめ呼吸や腹式呼吸をする
  ↓
毎日散歩や体操を行う
  ↓
息切れが改善する
  ↓
活動が楽になり、食欲が増す
  ↓
より動けるようになる
  ↓
体力・筋力がアップする
  ↓
息切れがさらに改善する

という良いスパイラルが生まれます。日々の生活の中で運動(自分に合った動き方)を続けることはとても大事ですね。

また、「心臓」「肺」「筋肉」の3つのはたらきはそれぞれ関連していて、呼吸器である肺のはたらきをよくするためには、筋肉を動かすというのはとても重要で、呼吸リハビリを通じてその部分を実践しています。

呼吸リハビリの話を聞くのは初めて、という参加者のかたは、とても熱心に耳を傾けておられました。

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そして、寒くなるこの時期に気をつけたいのが、「急性増悪」=急に病気が悪化すること。呼吸器の患者さんが風邪をひくと、呼吸器疾患の症状が重くなりやすく、肺炎になってしまうこともあります。また、風邪が治っても息切れが前よりもひどくなることもあるため、風邪をひかないように予防することも大切です。

風邪の予防として、この3つを意識するようにしましょう。
・ごはんをしっかり食べる
・しっかり寝る
・(体の具合がいつもと違って)おかしいな、と思ったらすぐに受診する
 →日々の自分の体調の変化をしっかりつかむことが必要ですね。

お話を聞いた後は、前回6月に実施して以来の体力測定を行いました。(項目については、過去のブログをご覧ください。)

①MRC息切れスケールを使って、今現在の息切れの段階をチェック。

②握力測定

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③30秒椅子立ち上がりテスト

テストの前に、それぞれ計測器を使用して血中酸素濃度を測り、体の状態を確認してから取り組みました。テスト後に数値が下がると要注意。しっかり体を休めるようにします。

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転倒の不安がある人は、机などに手を置いてするようにしましょう。

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みなさん少しでも記録をのばそうと、楽しみながら取り組んでおられました。

体力測定を通して、自分の今の体の状態を見つめる機会になったと思います。

体力測定後は、運動についてのお話。

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「みなさん運動してますか?」という石本さんからの投げかけには、畑仕事や腹筋運動、コーラス(声を出すのは全身運動で、呼吸の練習にもなるのでいいですね!)をやってる、などの声があがっていました。

石本さんのおすすめの運動方法は、
発声練習、ウォーキング、腕の筋力トレーニング、足の運動(立ち座り、膝伸ばしなど)、腹筋、つま先立ち、とのことでした。
それぞれに合った運動方法を選ぶことも、運動を続けるためには大切です。

最後には、呼吸体操をみんなで行いました。
口すぼめ呼吸で呼吸を整えてから、

★首の筋肉をほぐす体操
 首を上下・左右に倒す、左右にひねる、左右にまわす

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★肩まわりの筋肉をほぐす
 肩の上げ下げ、肩を前後にまわす

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★脇腹の筋肉をのばす
 体を左右に倒す

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★腰まわりの筋肉をほぐす
 腰を左右にひねる

呼吸体操でしっかり体を動かした後は、「体がぽかぽかする!」と笑顔がたくさん見られました。みんなでいっしょに取り組むことで、なんだか気持ちもぽかぽかするような気がしますね。

患者さん同士励まし合いながら、呼吸リハビリの知識だけでなく、日常の中で継続して運動を行なっていくパワーも蓄えられたのではと思います。

開催後のアンケートでは、5人中4人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、5人中4人が呼吸リハビリなどの運動を【2・3日に一度ぐらい】していると答えています。その他にも、「リハビリって特別な事でないので毎日(少なくとも2・3日に一度)しなくてはと思いました」という感想もありました。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……11月19日(木) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)
・姫島診療所……11月20日(金) 14:30~16:00(呼吸リハビリと体力測定)
・のざと診療所…12月11日(金) 14:00~15:30(禁煙について)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年10月19日11:52 AM

楽らく呼吸会あります!(のざと10/9、千北11/19、姫島11/20)/ニュースNo.32できました!

楽らく呼吸ニュースNo.32できました。
(拡大して見たいときは、画像をクリックしてください)

ニュース32

楽らく呼吸会では、呼吸リハビリや呼吸器疾患に関する学習などを行っています。

先日はのざと、千北、姫島診療所にて、管理栄養士さんと一緒に栄養について勉強しました。

この楽らく呼吸ニュースには、健康な体を保つためのポイントなどが載っていますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。

次回は、理学療法士や作業療法士のかたを講師に招いて、呼吸リハビリと体力測定を行います。
皆さん、奮ってご参加下さい。

【次回予定】
のざと診療所 10月9日(金)14:00~15:30
千北診療所 11月19日(木)14:00~15:30
姫島診療所 11月20日(金)14:30~16:00

Filed under: イベント案内,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年9月28日10:02 AM

9/18(金)楽らく呼吸会(姫島診療所)で栄養について勉強しました。

2015年9月18日(金)、姫島診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から管理栄養士の大西哲也さんを講師に迎え、栄養について勉強しました。参加者は11人(内、患者さん8名(家族の方を含む)、管理栄養士1名、看護師1名、スタッフ1名)でした。

まずは、栄養をとりこむ人間の体の仕組みについてのお話を聞きました。人体は細胞の集まりで、さまざまな組織からできています。そのうち、栄養素の消化吸収を行う「消化器系」について詳しく説明があり、みなさん興味深そうに聞き入っていました。

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消化器系(口から肛門まで・全長約9メートルもあります!)の話の中で、唾液の役割についても学びました。食べ物に関することとしては、消化や飲み込みを助ける、味覚を感じる、といった作用があります。唾液は人体にとってとても大事なものです。食べる時には、意識してよく噛み、唾液をしっかり出すようにしましょう。食べるだけでなく、たくさんおしゃべりをしたり、歌ったりするのもいいですね、ということでした。

胃の役割については、消化の第1段階が行なわれるところで、消化を助ける胃酸がたくさん分泌されます。食べ物が胃に滞在する時間は、食べ物の種類によって異なり、ごはんやパンなどの糖質は2~3時間、たんぱく質は4~5時間、脂質は7~8時間。特に脂肪の多い肉類をたくさん食べた後、胃がもたれやすいのはこのためです。

小腸では、本格的な消化が始まり、大腸へ。食事をしてから便が排泄されるまでは、通常24~72時間かかる、というお話には、驚きました。

このように、消化に関する人体の仕組みについて学ぶことで、食べ物について意識を向けることができたように感じました。

参加者の中から、いろいろ質問も出ました。
低体温が悩み、という人には、免疫力を高めるため、手足を冷やさないようにすることが大事、とのお話がありました。料理の工夫としては、生姜をきかせたものを食べるのもいい、ということです。

自分の体調や病気のことを話す人もいて、この呼吸会が安心して悩みや気持ちを話せる場になっているんだなとあらためて感じました。

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呼吸器疾患の患者さんは、やせ気味になりやすいですが、体重の維持も体を健康に保つために大切です。

また、呼吸するのにエネルギーを使うため、少しの量でたくさんのエネルギーを摂取できるような料理の工夫が必要になります。

健康な身体を維持するための10項目も教えていただきました。
のざと診療所での様子をご覧ください。)

全部きっちりやらないと!…と思うとなかななか大変に感じてしまいますが、このようなポイントに意識をもつようにすることがまず大切、というお話にみなさん納得。
また、楽しく、おいしくごはんを食べる、ということも大事ですね!

開催後のアンケートでは、8人中6人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、8人中1人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、3人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「本当に日常ためになる学習でした。これを元にして日々を送りたく思います」といった感想がありました。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…10月9日(金) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)
・千北診療所……11月19日(木) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)
・姫島診療所……11月20日(金) 14:30~16:00(呼吸リハビリと体力測定)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 10:02 AM

9/17(木)楽らく呼吸会(千北診療所)で栄養について勉強しました。

2015年9月17日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から管理栄養士の大島千佳さんを講師に迎え、栄養について勉強しました。参加者は11人(内、患者さん8名(家族の方を含む)、管理栄養士1名、スタッフ2名)でした。

降っていた雨も止み、お馴染みの参加メンバーが集まって来られました。みなさんお元気そうです!大島さんは初めて呼吸会に来てくださったので、まずは自己紹介。いつも顔を合わせて一緒に勉強したり、交流したりしているので、積み重ねられてきた“チーム感”がとてもいい雰囲気!

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前半は、「良好な栄養状態」についてお話を聞きました。栄養状態を良好に保つために、①体を動かしているか、②定期的に健診を受けたり受診したりしているか、③口腔内の様子(歯・歯茎・舌など)を毎日観察しているか、というポイントを意識しましょう。

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栄養状態をチェックするには、体重も大切な目安になります。BMI(肥満度をあらわす指標)を参考に、今自分の体がどんな状態にあるのかを見ることができます。

前回のブログをご参照ください。)

参加者の中から、「最近体重が2kg増えて…」と気にする声もありましたが、早見表を見ながら、【普通】の範囲におさまっていることを確認して、安心しておられた様子が印象的でした。自分の体の変化や不安について話ができる場があるのは、とても大切なことだなあとあらためて感じました。

また、近年増加しているという「サルコペニア」についても勉強しました。筋肉量や筋力の低下を意味しますが、見た目の体型は普通でも、サルコペニアは進行している場合があります。体の機能が低下することで疲れやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりします。一見わかりづらく、注意が必要です。

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後半は、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)と栄養」について。

COPDは、気道や肺の細胞などが壊れて肺の機能が低下し、息切れなどが起こる病気です。COPDの患者さんは、低下した肺機能をカバーするために呼吸筋を最大限に使って呼吸しています。呼吸筋を活発に動かすためにはたくさんのエネルギーが必要なので、十分な栄養を摂ることがとても大切になってきます。

呼吸がしんどい患者さんたちは、下図のように、1日2000キロカロリーの食事を目安にするといいそうです。(体型などによって量は調節しましょう)

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http://www.terumo.co.jp/consumer/guide/foods/copd/enough.htmlより引用)

そして、・動物性たんぱく質を十分にとる
・油脂類の不足に注意する
・食欲がない時はおかずを食べて米飯の量を調節する

など、栄養不足を防ぐための食生活のポイントについても紹介がありました。

栄養バランスのとれた食事の原点として、「一汁三菜」のメニューをおすすめされていました。汁物については、具だくさんにして、減塩のことを考え汁の量は少なめがいいいということでした。

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最後に、みなさんからいろんな質問や、食生活で心がけていることなどのお話がたくさん出ました。

「オリーブオイルを活用して油分を意識的に摂り入れている」「野菜は、蒸してカサをへらしたらたくさん食べやすい」「アルコールの量は控えて、休肝日をつくっている」などなど、みんなでわいわいと交流しながら、毎日の食事に活かせそうな情報交換の時間を持つこともできました。

食事の前におすすめな「パタカラ体操」についても教えてもらいました!「パ」「タ」「カ」「ラ」と声に出して言うことで、喉の筋肉や舌を動かし、飲み込む力をつけることにつながります。実際に大きな声を出してやってみました。笑顔で、みんなで一緒にやることで、効果もアップしそうですね!

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みんなで話しているうちに、「生きていくためには食べることが一番大事やな。食事はかたよらないこと、そして楽しく食べられることが大事!」というまとめを導き出した患者さんたち。この呼吸会で一緒に学びあったことを日常の生活につなぎ、元気に過ごしていってもらえたらいいなと思います。

開催後のアンケートでは、8人中7人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、8人中6人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】と答えています。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…10月9日(金) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)
・千北診療所……11月19日(木) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)
・姫島診療所……11月20日(金) 14:30~16:00(呼吸リハビリと体力測定)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

吉田

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年9月25日1:46 PM

楽らく呼吸会あります!(のざと8/7、千北9/17、姫島9/18)/ニュースNo.31できました!

楽らく呼吸ニュースNo.31できました。
(拡大して見たいときは、画像をクリックしてください)

ニュース31

楽らく呼吸会では、呼吸リハビリや呼吸器疾患に関する学習などを行っています。

先日はのざと、千北、姫島診療所にて、理学療法士や作業療法士のかたと一緒に呼吸リハビリや体力測定をおこないました。

この楽らく呼吸ニュースには、家でも取り組める呼吸体操や腹式呼吸のやり方などが載っていますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。

次回は、栄養士さんを講師にお呼びして、栄養についてのお話を聞きます。
皆さん、奮ってご参加下さい。

【次回予定】
のざと診療所 8月7日(金)14:00~15:30
千北診療所 9月17日(木)14:00~15:30
姫島診療所 9月18日(金)14:30~16:00

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

吉田

Filed under: イベント案内,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年8月17日11:16 AM
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