あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

ブログカテゴリー » 国際交流

中国からの手紙・好2


中秋節に繰り広げられた月餅の箱の過剰包装問題についての調査
旧暦の八月十五日は中国伝統の祝日の中秋節である。この日には、どの家でも月餅を食べ、人々は月餅を贈りあって付き合いを深める。しかし近年、伝統的な月餅文化に変化がみられる。自分の送る月餅をより見栄えよくするために、人々は小さな月餅に巨大な包装をまとわせた。これでは資源、エネルギー源を浪費するだけではなく、環境を汚染し、さらには人々の誤った消費観念を培うようにもなる。このため、中国政府は特別に国家規格を設定し、食品及び化粧品の過剰包装を制限したのである。


                       極めて豪華な包装

                      月餅箱:氷山の一角

規格実施後に初めて迎える中秋節、北京朝陽区にある環友科学技術研究中心は月餅の箱三百個を回収し検査した。結果によると、すべての月餅の包装は三重以内で、国家規格の定める規定に則していた。しかし、大部分の箱の隙間の比率が60%を超えている。この点に関して、政府は厳しく規制すべきである。さらに、月餅の箱による自然資源の浪費は大変深刻で、包装の重さがひと箱の月餅の重量の半分以上を占めており、月餅を食べた後、包装材が大変複雑且つ分解し難いために、包装の回収利用が非常に困難である。政府は今後、包装材の重量及び種類を制限して、単一の包装材の使用及びリサイクルしやすい包装方法を推奨すべきである。


北京市朝陽区環友科学技術研究中心 楊緯和
(包装と環境プログラムの担当者)

翻訳:巫(ウ・リャン)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011年1月19日6:07 PM

日中の公害・環境問題を考える学生セミナー 参加者募集


参加者募集中!
・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・
日中の公害・環境問題を考える学生セミナー
—大阪・西淀川 大気汚染公害フィールドワーク—
・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・

日時:平成23年2月27日(日)10:00〜15:30
場所:財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
   http://www.aozora.or.jp/access.html
対象者:環境問題に関心がある学生(中国からの留学生など) 約20名

近年、中国をはじめとするアジア諸国での環境汚染、公害問題が数多く報告されています。
グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、
原因が複雑でますます見えにくいものになっています。

今回のセミナーは、大気汚染公害があった大阪・西淀川地域でのフィールドワークから、
日本の公害経験が学べます。そして、今後のアジアの公害・環境問題の解決に向けて、
お互いに何ができるかを考えます。公害・環境問題に関心を持つ学生へリアルな情報提供を行い、
理解を深めあうことができればと思います。ふるってご参加ください。

■プログラム(案)
自己紹介、グループ分け
【解説】西淀川公害、あおぞら財団活動、大気汚染対策
【ビデオ視聴】「西淀川公害裁判を闘う」
【語り部】大気汚染による被害と住民運動(公害病患者)
【現場見学】(バス乗車)
グループワーク・発表

■持ち物  弁当、お茶、歩きやすい靴、筆記用具
■参加費  無料
■参加申し込みフォーム
http://bit.ly/dUEkNg

2009年学生セミナーの様子
http://aozorabsw.exblog.jp/10193487/
2010年学生セミナーの様子
http://aozorabsw.exblog.jp/12407256/
あおぞら財団の国際交流の取り組み
http://www.aozora.or.jp/tsutaeru/koryu.htm

ちらしはこちら

■主催 財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0033 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL 06-6475-8885 FAX 06-6478-5885 
URL http://www.aozora.or.jp/
E-mail= webmaster@aozora.or.jp

※平成22年度大気汚染経験情報発信事業の一環です。




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011年1月14日3:34 PM

中国の環境NGO:李力氏、張亜東氏来日(11/26〜30)


11月27日に開催した「日中環境問題サロン2010:対話から築く
日中の環境教育の協働」(主催:あおぞら財団/共催:京エコロジーセンター)
への参加のために、中国から李力氏(環友科学技術研究中心・会長/北京)と
張亜東氏(緑色龍江・総幹事/ハルビン)が来日しました。

前後の行程とあわせて、その模様をダイジェストでお届けします。

●11月26日(金)
お昼過ぎ、関西国際空港に到着後、すぐに大阪市西淀川区へ移動し、
区内の国道43号と西淀川高校の環境教育について見学。
そして、大阪府立西淀川高等学校にて李力さんによる
環境教育の模擬授業を区内の中学生(淀中学校生徒会5名)と高校生(10名)が体験しました。


                    授業する李力氏(中央)
内容は、地球温暖化のために枯れてしまった木蓮の花の話と
生き別れになってしまった白クマの親子の話を紹介してもらった後、
「体を使って劇を演じてください」というもの。
中学生と高校生は戸惑っていましたが、李さんの要望にこたえようと
一生懸命、体を使って表現しました。
この様子に先生方もびっくり。
普段出せていない力を伸ばしてくれてありがとうとのことでした。
交流って、予期しないことが起こるので面白いですね。

夜は、あおぞらビル3Fのグリーンルームにて、歓迎会をひらきました。


           前列右から3番目が李力氏。左から2番目が張亜東氏。

●11月27日(土)
午前:京エコロジーセンターを見学

午後:日中環境問題サロン2010
   対話から築く日中の環境教育の協働
   主催:あおぞら財団/共催:京エコロジーセンター

いよいよ、「日中環境問題サロン」当日。
全体で約50人の参加で、熱気ある会場となりました。


【プログラム】13:30〜17:00
中国からの報告
 李力氏「環境教育から環境保護運動へ」
 張亜東氏「松花江の環境保護と青年活動」

日本からの報告
 岩松洋氏「無意識を意識する参加型学びの場づくり」
    (京エコロジーセンター)
 林美帆「公害教育とESD(持続可能な開発ための教育)」
    (あおぞら財団)

総合討論「日中の環境教育の協働」
 コーディネーター 板倉豊氏(京都精華大学教授)

討論のところでは、
中国におけるNGOの役割や財源のことについても話が及びました。
中国では大学生がとても積極的に活動していること、NGOの役割は
交流する場という、「舞台」であること、
福祉の分野とは違って、環境NGOは中国政府から援助を受けるのが
難しいことなどがわかりました。 

終了後のアンケートには、
「中国の環境NGOの取り組みに接したのは、これが初めてだったのですが、
日本以上にアクティブで機動性のある環境保護活動の働きかた、
NGOのとりくみが印象的でした。中国の方のご報告のエネルギッシュさにも
圧倒されました。」

「環境問題における日中交流のあり方で水汚染問題や砂嵐やエネルギー問題
などいっぱいありますので、青少年の中で民間交流活動を多く増やしてほしいです」

などの感想がありました。

●11月28日(日)
午前:西淀川公害患者と家族の会と懇談

応対:森脇君雄・会長
   永野千代子・事務局長


あおぞらビル5Fの西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)にて、
大気汚染の写真を見たり、ビデオを見た後、永野氏や森脇氏の
公害反対運動の取組みや、被害の実態についてお話がありました。

森脇氏からは患者会の組織づくりについて、会員を集めていった
経緯などが話されました。

午後:(株)エイワット見学訪問、藤永のぶよ氏と懇談

応対:柴田政明氏、藤永のぶよ氏

自然エネルギーの普及、コンサルティングをおこなっている
エイワットを訪問し、代表取締役の柴田氏から国内外での
事業についてお話を聞きました。
藤永氏からは、市民による共同発電システムの活動などに
ついて熱く語られ、李力氏ともすっかり意気投合の様子でした。

以上で、あおぞら財団主催のプログラムは終了なのですが、
11月29日(月)には、お二人は滋賀県の菜の花プロジェクト
の視察に行かれるなど、日本の環境活動の現場を知ろうと、
積極的に行動していました。

3〜4日間という短い期間でしたが、忙しい中、中国から
来ていたただき、交流できたこと、うれしく思います。
ふりかえって、思うのは、やはり、人と人との信頼関係が
すべての基盤だということです。
それは、ひとつ、ひとつ、いろんな機会を通じて、
積み上げられるものです。
その延長線上に、日本と中国で、なんらかの共同事業や
取組みを実現させ、お互いの環境問題の解決につなげていかな
ければならないと思いました。

最後になりましたが、今回のプロジェクトでは、
金玲さん、王娜さんというお二人に通訳として大変ご尽力いた
だきました。
言葉を通訳するということは、お互いの心と心の橋渡しを
していただいているのだと、お二人の仕事ぶりから感じました。
私たちに配慮が足りないところを、補っていただくなど、
大変お世�
��になり、本当に、ありがとうございました。

平成22年度大気汚染経験情報発信事業の一環です

鎗山善理子(あおぞら財団)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010年12月6日10:43 AM

中国からの手紙・好


Temaca滞在記

張 亜東(緑色龍江総幹事)

10月2日から7日まで、International Riversの招待を受け、私はメキシコの小さな町Temacaで開催される第3回命の河国際会議に出席した。その間、私は世界60数カ国の300数名の河川保護運送家と一緒に忘れられない5日間を過ごした。


(美しいメキシコの町Temaca。撮影:張亜東)

Temacaは600数年の歴史を有するが、近所のVerde川にElzapotilloダムを建設することにより、近い将来街全体が水の下に沈むこととなる。自由な河川と美しい故郷を守るため、Temacaの人々は自ら立ち上げり闘ってきた。それゆえ、今回の会議はTemacaの人に対する支持活動でもあった。


(各国の人々がTemacaの住民と一緒にElZapotilloダム工事現場でデモ活動を行う。撮影:張亜東)

会議においては、各国からの参加者がダムが生態環境、社会文化およびコミュニティ住民に与える影響について討議し、河川保護に関する行動経験を分かち合った。今大会は次のような7つの主要議題を設置した。すなわち、効率的な社会運送家、気候変化と水の管理、有効なコミュニケーション、ダムの基準と財務計画、権利と補償、エネルギーの解決方案および政策と実践から河川を保護・回復することなどである。個々の議題はさらにおおよそ5つのテーマに分かれ、参加者は自分の需要に応じて選択的に会議に参加することができた。そのほか、大会はまた地域別会議を設け、地域間の協力を深める場となった。


(メイン会場内で行われているテーマ演説。撮影:張亜東)

(東アジア、東南アジアからの参加者が、区域間の交流・協力のあり方について討議する。撮影:汪永晨)

私を含めて中国からは7人が参加した。私たちは、東南アジアの参加者と云南省の河川水利開発が下流国家に与えた影響について、アフリカの参加者と中国の会社がアフリカでダムを建設する状況について、またインドの参加者とヒマラヤ山脈の水源の保護について、さらにロシア、モンゴルの参加者と国境を越える黒竜江の保護についてそれぞれ意見を交換した・・・・・・。


(各国の方々が石膏板に絵を描いて美しい願いを寄託する。撮影:張亜東)


(メキシコの一般家庭を訪問,左一が張亜東。)

張亜東
黒竜江流域内において活動するNPO「緑色龍江」の総幹事で、自然保護と環境教育を行っています。
11月27日の「日中環境問題サロン2010 対話から築く日中の環境教育の協働」に招待しで報告をしていただきます。

(翻訳:金 玲)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010年11月15日5:28 PM

中国・環境汚染損害賠償制度構築研修 受け入れました


2010年10月27日

2010年度JICA研修 中国・環境汚染損害賠償制度構築研修を受け入れました。
中国からの環境行政を行っている方々、10名です。


被害の話を永野千代子さんにしてもらいました。

息子さんが保育所に預けても熱をすぐ出すので良く休んでいたこと、
いろんな病院に行ったけれども、なかなか良くならなかったこと
小学校に入学しても、息が苦しくてプールでは水に顔をつけて泳ぐことができなかったこと。
ご自身も慢性気管支炎で今も咳が続いて苦しいこと、
公害健康被害補償法の大気汚染指定地域解除の時には環境省に座り込んで
警備員からごぼう抜きされたことなどを話してもらいました。

財団の名誉理事長の森脇君雄さんからは
公害反対運動についての話です。


空気はきれいになってきているけれども、子供の喘息が増えていることを話しました。

質問には
「88年の指定地域解除以降にぜん息患者は裁判を起こしていないのか」
「二酸化窒素の環境基準が変更されているのはなぜか」
などの質問が出ました。

指定地域解除後に東京で未認定患者の裁判が起こされ、国と東京都には勝訴していること
二酸化窒素の環境基準が緩和されたのは、西淀川公害裁判の差止を無効にするためだった
という話をしました。

とくにぜん息患者が増えているという事実に、みなさん驚いていました。
ディーゼル自動車排ガスのSPMとぜん息の関係について
これからも注意していかなければならないという森脇さんの言葉で
運動がまだまだ続いていることを理解されたようでした。(林)






Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010年10月27日9:27 PM
« 次のページ前のページ »