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司法修習生が西淀川に来ました!


10月27日(火)に司法修習生(弁護士・検察官・裁判官の卵さん)たちが
西淀川を訪問しました
法律家を目指す司法修習生に、西淀川公害と裁判のこと、
そして今現在の西淀川を知ってもらえるなら!と、私たち張り切って案内しました
最初は阪神なんば線出来島駅に集合し、ぶらりと歩き43号線に出て
自動車排出ガス測定局(自排局)を見た後出来島小学校へ

裁判の後、道路の車線を減らして歩道にしたこと、少しでもNOの量を減らすために
小学校のフェンスが光触媒になっていることなど、上田が説明しました

司法修習生も日差しがまぶしい中、一生懸命聞いていました
それから千北診療所を通りあおぞら苑へ

あおぞら苑はたくさんの来苑者でにぎわっていました
この日は、公害患者の塚口さんと北村さんがいたので、みんなでお話を聞きました

(写真係の眞鍋が、患者さんのお話に夢中でこの時の写真を撮るのを忘れました
すみません)

さて、それから大野川緑陰道路を通りあおぞら財団へ

財団では、患者さんの池永さんと森脇さんにお話を聞きました


さすが司法修習生、出てくる質問は裁判のことや当時の患者さんの気持ちなど具体的で
話を聞いた後の感想も、「将来は勝ち目がなくても立ち向かえる弁護士になりたい」など、
とても頼もしい意見が多く、嬉しく思いました

午後 エコミューズ見学→西淀病院で穐久医師らにヒアリング

JR東西線、地下鉄鶴見緑地線と乗り継いで、蒲生4丁目にある国土交通省大阪国道事務所へ。
松田好生事業対策官らに裁判和解後の環境対策について説明を受けました。
約1時間の聞き取りを終えて国土交通省をでると、すっかり夜のとばりがおりていました。
午前9時半から午後5時半まで、濃密・ハードな(約1㎞の徒歩移動も)研修、おつかれさまでした。




Filed under: 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2009年10月29日3:46 PM

神戸大学現代GPプロジェクト「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」西淀川訪問(4/28)


去る4月28日に神戸大学現代GPプロジェクト「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」の一環として学生のみなさんが西淀川に見学にこられました。

まずはあおぞら財団ビルにて座学。西淀川公害の経緯や財団の活動についてあおぞら財団の林研究員から説明がありました。排気ガスによる大気汚染の問題は現在もまだ解決したとはいえないこと、あおぞら財団ではエコドライブの推進や自転車マップの作成、ESDへの取り組みなどを通じて地域再生への試みを続けていること、などなど。

ついでビデオを鑑賞。大気汚染裁判の顛末がわかりやすくまとめられている「西淀川公害裁判をたたかう」と、被害者の方々の生の声が伝わってくる「公害経験を語りつぐ」の2本立てです。


引き続いて公害被害者の語り部、中川さんからお話をうかがいました。1970年に認定患者となり、いまでも吸入器を肌身離さず持っていらっしゃるとのこと。子育てと重なる30代の頃は本当につらい思いをされたとおっしゃっていました。学生のみなさんもメモをとりながら熱心に耳を傾け、家族にほかに被害はなかったのか、引っ越しは考えなかったのか、工場に勤めていた人との間に軋轢は生じなかったのかなどなど、活発に質問を投げかけていました。

森脇理事長も臨席し、運動を取り巻く事情についてコメントを。人口10万人のところに7,000人もの患者さんがおられ、運動はとても勢いがあったとのこと。ただ、当時働き盛りの年齢だった人たちは多忙でなかなか認定を受けることができず、現在とても苦労されているとのことでした。また認定患者さんも高齢化しつつあり、法の枠組みが現実にそぐわなくなっているようです。


はなしが一段落ついたところで外へ。上田研究員の解説をはさみながら大野川緑陰道路を歩いてゆきます。

道すがら中島大水道の歴史を聞いたり、

西洋タンポポとカンサイタンポポの違いを学んだり。ちなみにカンサイタンポポは虫媒でしか繁殖しないので、里山的な環境が整っているか否かをはかるひとつの目安になるとのこと。大野川緑陰道路では3ヶ所しか見られないそうです。

現在大和田小学校になっている大和田城跡を経て、

あおぞら苑へ。公害患者さんのためにつくられたデイサービスセンターです。

代表の辰巳さんからお話をききます。設立当初は利用者のほとんどが公害患者の方だったということですが、1年半経った今日では患者さんは2-3割程度とのこと。公害患者さんは勝ち取った和解金を地域全体をよくするために使って欲しいと願っているので、あおぞら苑もその意図をくんで広く地域の人に門戸を開いているというお話でした。靴を脱いであがる、毎日通院が必要な患者さんのために送迎時間に配慮する、画一的な運動などをやらずに自分の意志でやりたいことを楽しくやってもらう、などなど、来所される人を第一に考え、志を高くもってサービスを提供されています。

最後にあおぞら苑の前で記念撮影をし、出来島駅で解散となりました。

環境問題は一朝一夕に解決するものではありません。現場に出て色々なものに触れながら環境や持続可能性について考えるこのようなESDの取り組みを通じて、少しずつ主体的に問題に取り組む人が増え、変化が生じてくればいいのではというのが引率されていた先生のおはなしでした。みなさんおつかれさまでした。




Filed under: 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2008年5月2日4:03 PM

徳島市ecoリーダー 来訪


2007年1月20日(土) 12:00〜17:00

徳島市から高速バスに乗って、徳島市ecoリーダーの4名(安井さん、福田さん、枡藤さん、楠田さん)が西淀川大気汚染公害・あおぞら財団の活動・環境学習について勉強するためあおぞら財団にこられました。

 ○ フィールドワーク(自転車で西淀川区を疾走)
 ○ 二酸化チッソ簡易測定(徳島市と西淀川の比較)
 ○ 公害患者さんのお話(森脇君雄理事長から)
 という豪華3本立てです。

<フィールドワーク>
姫島にある西淀川区公害医療センターに行きました。
西淀川区には公立の医療機関がないので、公害病認定をする施設を西淀川区医師会が作りました。医師たちが西淀川の公害に心を痛め、患者会設立や医療機関の整備に努力をした結晶といえるでしょう。

福漁港がある淀川堤防です。
公害排出源であった此花区や尼崎の工場の位置や、現在は渡り鳥のレストランになっていること、うなぎの稚魚を取る仕掛けなどを見ることができます。


自転車を担いで降りる楠田さん。
工場地帯を見ようとすると、どうしても自転車で通れない場所が・・・

西淀川区の工場地帯を自転車で走ってもらいました。
土曜日なのにうるさいこと、大型トラックが行きかっていることに少々驚いた様子です。

現在も道路公害で悩まされる43号線にある大和田西交差点の常時測定局です。
国土交通省近畿整備局のえんどう(沿道)まめくんで測定値を知ることができます。

公害患者さんのためのデイサービスセンターあおぞら苑前にある「公害と闘い環境再生の夢を」と書かれた碑を見学
煙で前が見えなかったと書いてあることに驚いていました。


大野川緑陰道路を通ってあおぞら財団まで戻ってきました。
ここは、30年前にはどぶ川で西淀川公害のシンボルといわれていたこともありました。
現在では、住民の要望もあって歩行者自転車専用道路となっています。緑も生い茂り、区民の憩いの場所です。自転車と一緒にハイチーズ


<二酸化チッソ測定>
徳島市の空気と西淀川の空気の比較です。
カプセルを使った簡易測定ですが、ザルツマン試薬を入れると色が変わるので、色が濃い薄いで話が盛り上がります。
「もしかしたら、駐車場の排気ガスがあたる場所だから数値が高いんだろうか・・・」
などなど、予想してみたり。

徳島市は、おおむね0.02ppmといったところでしょうか。
交差点などは0.03ppmといった値が出ていました。
西淀川はあおぞらビル前(国道2号線沿い)が0.03ppm
大和田西交差点の出光石油前が0.067ppmでした。
(環境基準の上限値が0.06ppm 写真奥が西淀川、手前が徳島のカプセル)

<公害患者さんのお話>
西淀川公害と環境資料館の所蔵資料を見ながら、森脇理事長から公害がひどかった頃の話を聞きました。
西淀川を自転車でまわったり、二酸化チッソ測定をした後だったので、話がわかりやすかったようです。

自転車マップづくりやタンポポ調査など、あおぞら財団が実施している環境学習の方法も学んでいただいたようで、「徳島市でも実践してみる!」という心強いお言葉をいただきました。
一緒に協力して環境学習や環境にやさしいまちづくりをすすめていきたいですね。(林)





Filed under: 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2007年1月22日5:08 PM

光化学スモッグ


あおぞら財団インターン 吉澤晴香 龍谷大学

前回(8月4日)、自転車マップ作成のために自転車に乗ってまちをまわっている時、途中で目が痛くなりました。…痛いというか、ヒリヒリして涙が出そうになる感じ。
これまで、光化学スモッグが出ている時に同じように目が痛くなることがあったので、「これはもしや光化学スモッグ??」くらいに思っていました。…でも、あの時のヒリヒリ感は今まで痛くなった時の中でも、結構きつかったですね。
後から聞くと、その日、私達がいた辺りでも光化学スモッグの注意報が発令されていたみたいでした。
ここで…
『光化学スモッグ』とは、
自動車や工場の排出ガスに含まれる窒素酸化物や炭化水素などは、太陽の紫外線で反応し、「光化学オキシダント」を生成します。
この「光化学オキシダント」は、窒素酸化物や炭化水素の大気中濃度が高く、紫外線の強いときに高濃度となり、白くモヤがかかったようになります。この状態を「光化学スモッグ」と呼んでいます。風が弱く、気温が高く、日差しが強い日に発生しやすい傾向にあります。
「光化学オキシダント」は高濃度になると人や植物などへ影響を及ぼし、人体への影響としては、
目がチカチカする
のどが痛い
呼吸が苦しい

と、いうことです。
(大阪府 エコギャラリー

そのことで、先日、大阪市都市環境局の方があおぞら財団に来られました。光化学スモッグについての現状や、行政がどんなっているふうに対応しているのかなど、いろいろな話が聞けましたが(例えば、今年は去年より注意報の発令回数が多くなっているらしいです!)、そこで一つ疑問に思ったことがありました。
光化学スモッグの原因については、まだわからないことが多いみたいなのですが、一般の私たちはあまり光化学スモッグのことを知らないですよね。注意報が出ているとしても、学校に札が出るくらいで、他の場所ではいつ出ているのかもあまり分からないし…。
目がヒリヒリするのは、洗えば痛みはひくということみたいですが…それでも被害ですよね、症状の現れ方も人によってはいろいろあるだろうし。
お話を聞いていると、(私の印象では、ですが、)最終的に「しばらく見てみないとちょっとまだわからないことですね。」という感じでした。では、それまで(もっと詳しく実態がわかるまで)は、これ以上はどうしようもないということ??と思ってしまいました。
原因はわからなくても、注意報が発令された時にもっと一般の人みんなに知らせるということが必要なのではないかと思います。みんなが利用する場所で、何か目印で知らせるとか…そういうことなら出来るのでは??と思いました。私は、市のこととかも、詳しいことは全然わからなくて言っているわけなのですが、注意報が出たときに、学校以外の場所に情報を発信する仕組みとか、「知る」きっかけがあれば。。と、思いました。


Filed under: インターン生,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2006年9月7日12:04 PM
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