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» 2009 » 1月

今年の空気の汚れはどのくらい?08.12.26


08年12月26日「まちのお医者さんになろう2008 空気の汚れを調べてみよう!」をエルモ西淀川で行いました。毎年恒例となったイベントです。

西淀川区内の子どもたちへ参加をよびかけたところ、子ども67人、学童保育所やガールスカウトの指導者10人、スタッフ5人と、今年もたくさんの人が集まってくれました。

今年は、西淀川公害の患者、岡崎久女さんに語り部をしてもらいました。
ぜん息の苦しい体験や、未来のために青い空をつくりつなげていくことへの思いなどを
語る岡崎さんの話に、みな真剣に耳を傾けていました。

測定や運営は、大学生や西淀川高校のECC(エコ・コミュニケーションクラブ)の生徒が手伝ってくれました。
スタッフの大学生のお兄さんに試薬を入れてもらっています。

測定結果を大きな西淀川区の地図にはります。

今年の結果は、60ppb以上の環境基準値をオーバーしているところは
西淀川区内の測定箇所にはありませんでしたが、40〜60ppbの環境基準値ゾーン内の箇所は7箇所ありました。
まだまだ注意が必要です。

参加した子どもたちの感想を読むと、一番感想に多かったのは公害患者の岡崎久女さんの話に対する感想です。
岡崎さんの訴えにより、空気の汚れ調べの意味が子どもたちにしっかり届いたようです。

■参加者の感想(一部)
・岡崎さんがそんなめにあっていたとは思いませんでした。今からでもいいから、空気をきれいにしようと思いました。岡崎さんが元気になるのをねがっています。(大和田小、4年、女子)
・たくさんの人がしんでしまってかわいそうでした。おかざきさんの子どもがびょうきになってかわいそうでした。(つか本小、1年、女子)
・いろいろなばしょの空気がしらべれておもしろかったです。おかざきさんの話しをきいてかわいそうでした。(野里小、2年、女子)
・どうろの近くはくうきがきたないことがわかった(みて島小、4年、男子)




Filed under: 環境学習 | あおぞらプラン — aozorafoundation 公開日 2009/01/13(火) 05:27

公害解決に携わった人の活躍がわかる展示パネル完成


エコミューズの悩み・・・それは
見てわかる西淀川公害の展示がないこと。
そのため、訪れた人への情報提供が不十分になることがしばしばありました。

見てわかる西淀川公害のパネルがあれば、
現在以上にわかりやすい情報を提供できるのに、と思い
常設展示パネルを作製することになりました。


■公害解決に尽力した人が登場する展示
そこでできたのが
西淀川公害の展示パネル
「公害・みんなで力をあわせて—大阪・西淀川地域の記録と証言—」
です、
おひろめ会が2008年12月12日に開催され、
パネルに登場した「人」たちも参加して公害への思いを語り合いました。

この展示パネルは、様々な立場の人の活躍を紹介しています。
あおぞら財団ではこれまで公害学習の教材を作成してきましたが、
現場の教師から

「公害の時、行政や医者、企業等いろんな立場の人がどのように努力をして公害を克服したのかがわかり、それを見て生き様を学ぶ職業教育になるようなものがほしい。」

との声があがっていました。
振り返ってみると、
これまでは患者の声を拾うことに精一杯で、
患者以外の方々の奮闘にスポットを当てることが
不十分であることに気がつかされました。
「みんなで力を合わせて」公害を解決してきたことがわかる、
いろいろな人が登場するパネルを作製しようということになりました。

作製中、登場する人々に意見を聞くたびに、
あれもこれも加えてほしいと色々な意見をもらいました。
公害解決のために携わった人々の思いの強さは半端ではなく、
情報量がどんどん多くなります。
しかし、伝えやすくするためにはコンパクトにまとめなければなりません。
板ばさみ状態になり、頭を抱える日々でした。

熱い議論の結果、
患者・医者・教師・国と自治体・ジャーナリスト・地元企業・弁護士・学者と、
様々な立場の人の活躍を描く展示パネルとなりました。


来館者の感想には
「とても分かりやすくまとめてあると思います。イラストや図が工夫してあってよかったです。」
「きれいな部屋になって、パネルも見やすくて、勉強になります!」
とあり、ほっと胸をなでおろしています。

■展示作製のために基金を募集
展示作製のために先立つものはお金ですが、
2007年度に募金を行って、
西淀川公害訴訟の被告企業、弁護士、市民、学者、
色々な立場の人たちから基金へのご協力をいただき、
半年で50万円が集まりました。
その資金を元手にして、
展示のデザイン・印刷と資料室のリフォームを行ったのです。
展示に登場する人たちだけではなく、
これらの作業を行った人々、
基金に協力した人々の思いも詰まった展示パネルになったといえると思います。

■貸出、中国語訳で広がる?
日本国内の様々な場所で展示してもらえるようにと、
貸出用を作製しました(貸出は2009年4月から)。
また、中国に日本の公害経験を伝えるための
中国語訳にも取りかかっています。
公害解決に携わった人々の熱い思いが、
この展示パネルを通じて広がっていくことを願っています。

開館日であればいつでも閲覧できるので、エコミューズにぜひおこしください。
(フルカラーB2版、13枚)
(あおぞら財団:林 美帆)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009/01/13(火) 05:17

おつかれさま今年もよろしく会



2009年1月10日(土)西淀川区民ホール

環境省のESDモデル地域として
1年半活動してきましたが、
「みんなでやってきたことを共有しよう」
「がんばってきたことをほめてもらおう」
とこれまでの活動の成果を振り返って共有して、
気軽に交流しながらこれからの活動にむかって
弾みをつける会を行いました。

まず最初に環境省近畿事務所の松本さんから挨拶を兼ねてESD事業の説明をしてもらいました。


難しいESD事業を子どもでもわかるように説明してもらいました。ありがとうございます。

次に、これまでの活動を写真スライドで紹介。
いっぱい、いろんなことをみんなとやってきたのだなぁと量に圧倒されました。

続いて、各団体の活動報告です。

西淀川高校エココミュニケーションクラブから、
西淀川図書館で披露した環境紙芝居(絵もストーリーも完全オリジナル)の発表

大阪経済大学現代GP学生実行委員会から地域に開かれた体験型環境・まちづくり教育の報告


菜の花プロジェクトで土運びや耕したり、力が必要な時に、いつも活躍してくれました。
中高交流にも参加してくれ、BFDを作るのがとても楽しかったとのこと。

大阪市立菫中学校の南野先生から、この夏に行われた中高交流事業についての報告

3年生が授業で作ったパワーポイントを披露してくれました。
中高交流事業に参加した中学生からは
「環境に対する意識が高まって普段の生活から意識が変わった」
との発言もありました。

休憩をかねてお楽しみの
「菜の花・西淀川を食べよう」でおいしい食べ物に舌つづみ
●しじみ汁
  大阪市漁協から今日の集いのためにしじみをプレゼントしてもらいました。


しじみからのだしがおいしかったらしく、
大きな鍋にあったしじみ汁をみんながおかわりして
あっという間に空になってしまいました。

●どんぐりクッキー
  大野川緑陰道路で集めたどんぐりを炒って、剥いて、クッキーに入れました。
  (ガールスカウトの山本リーダー作)


これもおいしくって、完売です

●菜の花オイル
  西淀川の菜の花のオイルは残念ながらないのですが、
  同じく菜の花プロジェクトを行っている東近江市と奈良県生駒市、
  そしてなんとドイツの菜の花オイルをパンに浸して食べました。


場所によって味が違うことを発見!

●ヨモギ団子
  大野川緑陰道路のヨモギを積んで作りました。
  西淀川高校の前田君が放課後に一生懸命作った団子です。


これも好評でした。

休憩後、各団体の活動報告が再開されました。

ガールスカウト26団から寸劇で
廃油回収とフードマイレージ買物ゲームを体験したことと
みどりの募金について報告がありました。


会場内で募金を集めてしまいました。すごいパワーです。

松原高校からの活動報告もありました。
松原高校の活動は、西淀川高校の活動に刺激を受けてスタートしたものです。
ESDの環が着実に広がっているのがうれしいですね。


西淀川高校生も刺激を受けたようです。

フードマイレージ教材化研究会からは
一村一品知恵の環(わ)運動で大阪代表の座を射止めた伝説のコントを披露


阪神の岡田監督と真弓監督が出場します。

大野川緑陰道路の教材づくり研究会からは
緑陰道路サロンとして勉強会を行ってきたことの報告がありました。

勉強会でも、ESDのつながりがいかされました。

最後に
事務局の上田さんがこの活動をまとめました。
キーワードを書いた紙を黒板に貼るときに、みんなが手を貸してくれました。
うれしいですね。



小学生・中学生・高校生・大学生がみんなでつながって
活動できたことが大きな成果です。

最後に、ESDの地域連絡員の廣田さん(とよなか市民環境会議アジェンダ21)から
当初の計画以上のことができましたねと、お褒めの言葉をいただきました。

みんなからの感想では
「今までやってきたことをふりかえって、また前を見る。
 ESDはまだまだはじまったばかりなので
 お互いふれあいながらがんばっていきたいなーと思いました」
「他の学校・団体と情報交換することで大変良い刺激を受けることができた」
などなど、交流に刺激を受けたというものと
「楽しかった!!」
「おいしかった!!」
という意見が多かったです。

会終了後の後片付けも、みんな仲良く楽しそうに片付けている姿を見て、
ESDはみんなを元気にするのだなぁととてもうれしく思いました。

廃油をバスの燃料にすることなど、
これから実現していきたい夢がまだまだあります。
これからもがんばっていこうとみんなで確認できた温かい会になりました。
(事務局:林)




Filed under: 環境学習 | 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2009/01/13(火) 04:37

2009年は探鳥会でスタート


2009年1月3日(土)

2009年明けましておめでとうございます。
正月ボケの頭で、福駅(阪神電鉄西大阪線)に9:30集合。
天気もよく、13名の方が参加。初めての方も3名居られた。

緑陰道路の間を抜けつつ、鳥の声を聞く。
ムクドリにも新年のご挨拶。

淀川に出ると、ユリカモメが休憩中。


福漁港には、大漁旗がはためく(正月気分)。

今日はミサゴに加えて、ハヤブサが登場。
生まれて初めてハヤブサを見れてラッキーでした。
モミアゲが長い感じの顔で凛々しく鉄塔に留まってくれました。

淀川では、スズガモ、ホシハジロをはじめ、
ハジロカイツブリ、キンクロハジロを
野鳥の会の皆さんの解説を伺いながら、見学。

望遠鏡を合わせても、エサを食べにあっちへ、こっちへ、何度も潜ってしまうので、
中々標準が合わないが、それもまた楽しい。
野鳥の会の皆さんが見分け方を丁寧に教えてくれました。

矢倉海岸に向かう途中で、カワラヒワが見れました。
金色っぽい姿が美しい。
ツグミやメジロが飛び交ってました。

神崎川に出ると、カモがたくさん。計3500羽ほどいたそうです。
イソヒヨドリを発見。藍色の背中を久々に眺める。

本日、観察した野鳥の種類は、37種類。
ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ホオジロガモ

皆さま、お疲れさまでした。本年もよろしくお願いします。

次回は、ガン・カモ調査が1月11日(日)に開催されます(10:00福駅集合)

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら

◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら

記:あおぞら財団・藤江




Filed under: 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2009/01/03(土) 05:09
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