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タイNGOメンバーの来館


報告が遅くなりましたが、先月5月24日(金)、あおぞら財団に環境問題にかかわるタイの方々の視察がありました。
公害訴訟の法的サポートをするNGOのダルニーさんとスラチャイさん、代替産業ネットワークキャンペーンのペンチョンさん、また通訳としてメコンウォッチの木口由香さんの4名です。


まず最初に、あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」にて、財団の理事の早川弁護士から日本における公害の歴史や裁判などの説明がありました。
早川弁護士は西淀川区の公害裁判がはじまった年に弁護士になり、西淀川公害にずっとかかわってきた方です。

早川弁護士は、まず、日本全国の公害裁判の被告企業に日本の大企業は全部含まれているといった、日本の経済成長とその影の公害被害についての話をしました。

その上で、西淀川の経験として工場の煤煙で50m先が見えないような環境だったこと、裁判にさまざまな分野の学者が、無償で裁判に強力をしたことなどが話されました。

財力、情報量、知識など自分たちよりはるかに勝る力を持つ国と企業を相手に戦った農民や漁民、労働者など西淀川公害裁判の原告はヒーローだと、早川弁護士はたたえていました。

タイの方々は、環境教育の一環として市民参加で行われているNO2測定のカプセルの設置や、公害をだす可能性を出す工場ができる前に裁判を起こすことが可能かといった日本の制度についての質問などをしていました。
また、現バンコク市長のピチットさんが財団を訪れた話でも盛り上がりました。

先月は、前のブログにも紹介しましたが、アジアのグラフィックデザイナーの方の来館もあり、来月7月4日からは韓国の司法修習生の研修の受け入れや環境経済世界大会へ展示などを予定しています。
あおぞら財団、西淀川の公害被害の経験を、世界にむけて発信です。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006/06/15(木) 17:42

大阪発! 市民の環境安全白書


−つくろういのちと環境優先の社会− 大阪発 市民の環境安全白書

本書は、公害環境問題に関わる色々な問題について、大阪で、日本で、地球で、
いま何が起こっているのか、知りたいことが載っている白書です。

温暖化の影響による異常気象災害や、活動期に入ったといわれる地震災害も増えてきており、環境問題とともに安全問題も視野に入れて取り組まなければならない状況になってきています。

このような環境問題や災害問題の進展に対して、起こってくる問題の原因は何なのか、誰に責任があるのか、行政のインターネット情報やマスコミ報道だけを見ていたのでは、住民には環境問題は見えにくく、わかりにくくなってきています。

また、21世紀は環境と安全の時代といわれながら、財政縮小、人員削減や外注化の進行によって、環境安全行政が後退しているように見えます

住民の健康や生活の視点からみた環境の動き、環境行政や開発の動きについて、できるだけ目に見える情報を提供したいというねらいのもとに作成しました。

見やすく手軽に使えるために、1項目1頁完結型で記載されています。

本書の特徴
1.3つのねらい
住民の健康や生活の視点からみた環境問題の動き、環境行政や開発の動きについて
◆市民の健康、安全の視点から的確な情報を提供【起こっていることの実相がわかる】
◆運動や学習に役立つ情報【知りたいことが載っている】
◆わかりやすく見やすい形で記述【1項目1頁完結型で手軽に使える】

2.「大阪発!」安全のための手引き書
◆最近の環境安全問題に関する大阪からの情報発信、問題提起
◆地元大阪に関する多くの資料や情報を掲載
◆主に大阪に住む市民の健康と生活にかかる環境安全問題に対する一問一答

3.知りたいことが載っている22章、133項目のトピックスで構成
1.大阪の基盤環境
2.大阪の自然
3.大阪湾
4.農業林業
5.温暖化・ヒートアイランド
6.エネルギーと環境
7.防災・安全
8.アスベスト問題
9.健康状況と保健行政
10.食品の汚染と安全
11.大阪の水と水質汚染
12.化学物質汚染
13.土壌・地下水汚染
14.廃棄物問題
15.大気汚染
16.交通輸送問題
17.自動車・道路環境問題
18.大阪の環境と開発
19.公害環境行政
20.情報公開
21、環境教育
22.住民運動

4.「知恵と力」を結集した85人の執筆陣
学者・研究者・技術者・医師・弁護士・自治体職員・市民運動リーダー85名が結集し、作成しました。

◆タイトル:つくろういのちと環境優先の社会 大阪発 市民の環境安全白書
◆定価:1800円(税込)
◆編者:大阪から公害をなくす会、大阪自治体問題研究所
◆発行所:自治体研究社
◆編集代表:西川榮一、編集幹事:久保貴裕、林功、藤永延代

◆申込・問い合わせ
大阪から公害をなくす会(〒554-0012 大阪市此花区西九条1-4-9)
TEL:06-6463-8003  FAX:06-6463-8202
(社)大阪自治体問題研究所(〒530-0041 大阪市北区天神橋1-13-15グリーン会館5階)
   TEL:06-6454-7220  FAX:06-6354-7228
◆ご注文の際は、冊数、お名前(フリガナ)、ご住所(〒)、電話番号をお知らせ下さい。

◆推薦文
宮本憲一先生(大阪市立大学名誉教授)
ー安全のための手引き書ー
いま日本列島とくに関西は、地震、長雨などの自然災害、アスベスト災害、薬害などの影響をうけつつあります。本書はこのような住民の安全にたいする要望にこたえて、一問一答のかたちでつくられています。

森脇君雄氏(全国公害被害者総行動実行委員会代表)
地球が病み、空気、水、食、土、生きていく最低条件が侵されていく危険な時代です。市場原理万能、規制緩和で格差が益々広がり、こんな世の中を変える力が欲しいと誰もが考えています。「市民の環境安全白書」は科学的で実践的な「知恵と力」が結集されたバイブルです。大阪発の住民運動が創りあげた本書を多くの人に読んで欲しいと思います。




Filed under: 事務局 | 事務局より — aozorafoundation 公開日 2006/06/12(月) 11:32

エコミューズのポスター [出題編]


もしあなたがエコミューズのポスターを創るとしたら?
「アジアのグラフィックデザイン展(※)」に、エコミューズ(西淀川・公害と環境資料館)がポスターの題材のひとつとして選ばれました。このデザイン展はアジア各国のデザイナーが日本の企業、団体のイメージポスターを制作して発表するというもの。この世界的なイベントに参加できることになったのです。これは開設したてのエコミューズにとって絶好のチャンス!みんなに広く知ってもらえるようなステキなポスターをお願いします!
制作してくれるデザイナーさんはこの3名。
◎木村泰子さん(日本)…数ある題材の中であおぞら財団を選んでくれた西九条在住のデザイナー。チャーミングなお洒落さんです。
◎スタンレーさん(STANLEY WONG/香港)…おもちゃのような黒い丸眼鏡をかけてアーティストの雰囲気いっぱい。CM撮影などの映像をメインに、社会問題をテーマにしたポスター制作をライフワークとされています。
◎パクさん(PARK KUE TAE/韓国)…大学で生徒を指導しつつデザイン業もこなす。落ち着いた物腰で達者な日本語を話されます。

当日は、関係者の方々に来館していただき、財団のことやポスターで表現して欲しい内容のことについての説明をしました。デザイナーさんからはするどい質問が次々に飛び交い、どんどん核心に近づいてゆきます。通訳を交えた限られた時間の中で、ちゃんと伝えることが出来るだろうか?という当初の心配はすぐに吹き飛んでしまいました。

資料庫に入ってからもさらにヒートアップ。「航空写真で煙も写っているものはないですか」「当時の吸入器を実際に使用している写真は?」資料室は通常、文献的な資料を探しに使われることが多いのですが、今回は少しばかり勝手が違います。ポスターのために、道行く人の目を一瞬でとらえて記憶に残るような、より多くの情報を持ったインパクトの強い素材が必要とされました。

職員も記憶をフル稼働させて思いつくまま出していくうちに、パネル写真や運動用具、大きなポスターなど、眠ったままお蔵入りしていた資料達がどんどん日の目を見てゆきます。落ち着いてそれらを見てみると、お宝素材がまだこんなにあったのか!と改めてビックリ。デザイナーさん達は当時の公害のすさまじさに驚かれたようで、意気揚々と帰ってゆかれましたが、職員にとっても発見の多い1日となりました。この経験はこれからの展示にも活用できそうです。通訳のキムさん、一緒に来て頂いたスタンレーさんの奥さん、みんなをまとめるパイプ役なってくださったサントリーミュージアムの植木さんにも大感謝です。ありがとうございました。

はてさて、どんなポスターになるんでしょうか。
どこに感銘を受けられたのか、エコミューズのイメージの象徴は何なのか。どこをどう切り取るのかは人それぞれ。みなさんもイメージを膨らませながら[回答編]を待っていてくださいね。

●[回答編]はこちら

※アジアのグラフィックデザイン展…昨年が第一回目となる関西発の日韓共同ムーブメント「アジアンビート」のイベントのひとつ。アジアンビートの期間中は大阪各地で映画、音楽、ファッション、フードなどに関する様々なイベントが開催されます。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら



Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006/06/02(金) 13:49

エコミューズ紹介記事が多数登場!


資料館だよりでもご紹介しましたが、
西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)がオープンしたことが
沢山の新聞社に取り上げられました。

その中でも、京都新聞は「環境を考える」という月1回の特集コーナーで
とりあげてもらったのですが、その文章はインターネットでも読めます。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/ecology/eco/eco80.html

また、日本環境会議のホームページにも2006年3月18日の
オープン記念シンポジウムのこととエコミューズが掲載されています。
http://www.einap.org/jec/rupo/060530002/index.htm

リバティおおさか(大阪人権博物館)にも西淀川公害の展示があるのですが、
その様子もインターネットで見ることができます。
http://www.liberty.or.jp/exhibit/corner03/corner_03_21.html

どこか資料館のホームページに一覧を作らねば・・・と思いつつ、
とりあえず、ブログにアップしました。
写真に私の写真がたくさん出ていて、はずかしいことこの上ないです。(林)

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006/06/01(木) 19:03

第29回西淀川地域研究会 阪神工業地帯の形成と西淀川の変遷


第29回 西淀川地域研究会
(第5回西淀川地域再生研究会と合同開催)

阪神工業地帯の形成と西淀川の変遷

日時:2006年6月12日(月)
報告者:小田康徳氏(エコミューズ館長・大阪電気通信大学教授)
場所:あおぞらビル3階グリーンルーム
    (西淀川区千舟1-1-1 JR東西線御幣島駅 地下道④番出口徒歩3分)

西淀川の歴史を知っていますか?
明治以降の西淀川は淀川改修によって大きく姿が変わりました。
大阪市の歴史に精通している小田先生の話を聞くチャンスです。
ぜひお越しください

申込はあおぞら財団まで
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
E-mail:webmaster@aozora.or.jp





Filed under: イベント案内 | にしよどnote | 地域づくり | 環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2006/06/01(木) 17:03
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