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平成20年度JICAヤングリーダー研修 あおぞら財団見学


平成20年度JICAヤングリーダー研修 あおぞら財団見学
2009年2月20日(金) 14:30〜16:30

 本日は当財団にスペイン語圏の諸外国からのお客様が来ました。
 グァテマラを始めとして、JICAに所属する各国環境局・NGOのヤングリーダー14人が当財団の見学と、公害患者さんのお話を聞きに来たのです。


 まずは、「公害」を知って頂くために、高度経済成長期の四大公害問題や、西淀川の公害問題、あおぞら財団などについてパワーポイントを通して説明しました。続けて、当時の阪神工業地帯の様子や西淀川公害の被害者・裁判原告団の証言をまとめたDVD「西淀川公害裁判を闘う」「公害経験を語りつぐ」を放映しました。

 ヤングリーダーの方達は熱心に耳を傾け、中にはDVDの放映の際にプロジェクターの前の床に座って見られる方もいて、この公害問題が参加した方々にとっていかに深刻な課題であるかを教えられたような気がしました。

 次に、西淀川公害の公害患者である豊田鈴子さん(下写真中央)から、当時の西淀川の様子、自身で体験された公害の「被害」、そして公害裁判に臨んだ心境などについて直接お話を伺いました。


「(喘息からの)発作はひどくて一日に2〜4回出る」
「死んでしまったらどれ程楽な事か」
など、豊田さんが涙ながらに語った公害被害の実態に、参加したヤングリーダーの人にも涙を流される方がいました。

 豊田さんのお話の次にあおぞら財団の藤江さんによる、財団の活動報告と、西淀川患者会の永野さんによる西淀川公害の反対運動に対する説明が行われました。


 最後の質疑応答においては、参加者から「豊田さんの今の病状は?」「患者会の結成は西淀川住民の人々によるものか?」など意欲的な質問が多く出ました。中には「私の国では内戦によってリーダーが殺される場合もある。その為、活動方針が定まりにくい」と発言したNGOの方もいて、環境問題対策が「良い」からどの国でも即座に適用・実現していくのではなく、その国の利害・思想などが強く影響するものである事を改めて痛感しました。

 最後は全員で記念撮影をして今回のJICAヤングリーダー研修見学会を終えました。





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