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エコミューズのポスター [出題編]


もしあなたがエコミューズのポスターを創るとしたら?
「アジアのグラフィックデザイン展(※)」に、エコミューズ(西淀川・公害と環境資料館)がポスターの題材のひとつとして選ばれました。このデザイン展はアジア各国のデザイナーが日本の企業、団体のイメージポスターを制作して発表するというもの。この世界的なイベントに参加できることになったのです。これは開設したてのエコミューズにとって絶好のチャンス!みんなに広く知ってもらえるようなステキなポスターをお願いします!
制作してくれるデザイナーさんはこの3名。
◎木村泰子さん(日本)…数ある題材の中であおぞら財団を選んでくれた西九条在住のデザイナー。チャーミングなお洒落さんです。
◎スタンレーさん(STANLEY WONG/香港)…おもちゃのような黒い丸眼鏡をかけてアーティストの雰囲気いっぱい。CM撮影などの映像をメインに、社会問題をテーマにしたポスター制作をライフワークとされています。
◎パクさん(PARK KUE TAE/韓国)…大学で生徒を指導しつつデザイン業もこなす。落ち着いた物腰で達者な日本語を話されます。

当日は、関係者の方々に来館していただき、財団のことやポスターで表現して欲しい内容のことについての説明をしました。デザイナーさんからはするどい質問が次々に飛び交い、どんどん核心に近づいてゆきます。通訳を交えた限られた時間の中で、ちゃんと伝えることが出来るだろうか?という当初の心配はすぐに吹き飛んでしまいました。

資料庫に入ってからもさらにヒートアップ。「航空写真で煙も写っているものはないですか」「当時の吸入器を実際に使用している写真は?」資料室は通常、文献的な資料を探しに使われることが多いのですが、今回は少しばかり勝手が違います。ポスターのために、道行く人の目を一瞬でとらえて記憶に残るような、より多くの情報を持ったインパクトの強い素材が必要とされました。

職員も記憶をフル稼働させて思いつくまま出していくうちに、パネル写真や運動用具、大きなポスターなど、眠ったままお蔵入りしていた資料達がどんどん日の目を見てゆきます。落ち着いてそれらを見てみると、お宝素材がまだこんなにあったのか!と改めてビックリ。デザイナーさん達は当時の公害のすさまじさに驚かれたようで、意気揚々と帰ってゆかれましたが、職員にとっても発見の多い1日となりました。この経験はこれからの展示にも活用できそうです。通訳のキムさん、一緒に来て頂いたスタンレーさんの奥さん、みんなをまとめるパイプ役なってくださったサントリーミュージアムの植木さんにも大感謝です。ありがとうございました。

はてさて、どんなポスターになるんでしょうか。
どこに感銘を受けられたのか、エコミューズのイメージの象徴は何なのか。どこをどう切り取るのかは人それぞれ。みなさんもイメージを膨らませながら[回答編]を待っていてくださいね。

●[回答編]はこちら

※アジアのグラフィックデザイン展…昨年が第一回目となる関西発の日韓共同ムーブメント「アジアンビート」のイベントのひとつ。アジアンビートの期間中は大阪各地で映画、音楽、ファッション、フードなどに関する様々なイベントが開催されます。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら



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