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エコミューズ企画展「『空気はよごれている!』 区内小中学校ではじめて気づいた『西淀川公害』」みてアート2025に参加(11/1-2)

11/1-2に開催された「西淀川芸術祭・みてアート2025」に、あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)として参加しました。

「みてアート」は、アートをきっかけに地域で交流しようと始まったイベントです。エコミューズでは、かつて「公害のまち」と呼ばれた西淀川の過去と現在を考える展示を、毎年企画しています。今年は晴天にも恵まれ、2日間で323人のご来場をいただきました。

今回のテーマは「資料アーカイブズでたどる西淀川公害 『学校を苦しめる公害』への気付きと公害教育の展開」。まだ「公害」が自覚されていなかった1970年前後の西淀で、学校の先生たちが公害に対峙していく取り組みを展示しました。

 

西淀の大気汚染の深刻さを明らかにしようと、先生たちが集めたイチョウの葉っぱや、さびた雨どいのかけら、などなど。展示した資料は、学校に表れた公害の被害を示す「ホンモノ」の資料です。また、今回は中学校で発行された公害研究資料や、子どもたちの文集をレプリカで展示し、手にとってご覧いただくこともできました。

 

企画展の当日には、大野川が「ドブ川」と言われていた頃のこと、工場から出ていたにおいのことをお話してくださった方や、文集を読み込んでくれた小学生の方もいました。

 

実は今回の展示は、現在エコミューズで作成中の資料集の第2章の内容をもとに構成したものでした。来年のあたまの刊行を目指して、日々作業に取り組んでいます。企画展は毎年1回だけですが、刊行されれば、お家でも学校でも、身近に西淀川公害を考えられるきっかけになるのではと思っています。

 

資料を通じて、西淀川公害や、西淀の過去と現在についての理解が深まったり、考えたりするきっかけになれば幸いです。

たくさんの方にクイズに挑戦していただきました!

※企画展の実施には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しました。

 

みてアート
http://miteart.blogspot.com/

(記:スタッフ・関谷洸太)

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

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#エコミューズ
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エコミューズ館長日記No.37

先々週の末の頃から天候不順で気温も下がって、どうにもおかしいと思っているうちに、いよいよおかしくなってきた。この数日、ようやく体調が元に戻りつつあるように感じるが、どうなるか。気をつけよう。

それで、作業はあまり進んでいなかったのだが、ふと資料集の序文の書き方が気になった。「本書は何々を明らかにするため、原資料を調査した。その結果、西淀川公害は〇〇といった特徴を持っていると明らかにできた云々」といった感じで、序文はつくるべきだと考えたのである。従来、書いていたのはそうではなくて、例えば、「西淀川区の工業化がこれこれの特徴を持っていることは、明瞭になってきた云々」と述べて、まるで解説をやったような文章になっていたようである。しかも、この文章を完璧なものにしようとすれば、序文のつぎに置かれる資料解説とだんだん似てくる。この重複が気になったのである。そこで、思い切って文章を一から作り直してみた。いまだ粗削りなところがあるが、まずは、この本を読んでみたいと思っていただける叙述になったような気がする。文章の量は、最初は3ページ分、そして変更を加えるたびに少し増加して、今回のでついに7ページに少し入るという状況になった。う~ん、どうしようかなあと思いながら、とりあえずはこれで確定しておき、後日また見直してみたいと思っている。

世の中はだんだん冷風が吹いて、一気に冬に向かっている感じがする。風邪をひかないで、これ以上、体調を悪くしないように気をつけて過ごしていきたい。この文章を読んでいる方々も気をつけてね。

みてアートいけなかったなあ(うんたら)

2025.11.10 小田康徳

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エコミューズ館長日記No.36

久しぶりの出勤。いやあ、今週は本当にいろんなことが起きたり、まだつづいていますね。

身近なところから言えば、18日は引き延ばされていた淀川花火大会の実施。電車のなかで浴衣を着た女性と男性、おじいちゃんと孫、いろんな人を見ました。環状線の天満駅では、和服を着ているんだが、着こなしが完璧な二人連れを見かけた。ひょっとしたら天満天神繁昌亭に出演した師匠と弟子かもね。それから、ドジャースの大谷が復活。すごかったですね。7回途中まで投げて10三振、打っては3ホームラン、大リーグ史上初めてなんだそうです。それから、公明党が自民党の政治資金問題を取り上げて、自民党との連立を解消した。と思ったら、野党三党(立憲民主党・国民民主・日本維新の会)による野党の政権奪取議論があれよあれよと言っているうちに、日本維新の吉村氏登場で、自民と日本維新の連立構想に取りかわられてしまった。政局になると、一日一日で情勢が百八十度転換するということを目の当たりにした。もう一つ、イスラエルがガザへの侵攻を中止し、中東和平への交渉がとりあえず成立した。だが、先行きには早くも不透明感が漂い始めている。トランプ大統領はノーベル平和賞をあきらめた方がいいのでは。しかし、この平和賞があったから停戦協定も結ぶことに成功したのかもしれない。

閑話休題。肝心の西淀川公害資料集の話を、もう余裕がないが、ちょっとだけ。
今日、あおぞら財団へ来たら、編集委員の松岡先生が資料集の全文(一部をのぞく)の校訂作業をやっていただいた結果を送っていただいているのを見た。松岡先生に、まずは御礼申し上げる。324頁にわたる大作の資料集が印刷されて、それに赤ペンで校訂のための手入れが行われているのを見て、たいへんありがたく、粘り強い努力に対して感謝いたします。すこし意見をすり合わせなければならないところもありますが、出版に向けて大きな前進だとよろこんでいます。

本日は、前半で長話が過ぎたようです。これにて失礼します。

あおぞらビル屋上から見えた花火

2025.10.20 小田康徳

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

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龍谷大学清水ゼミ フィールドワーク(9/11)

9月11日(木)に、龍谷大学政策学部清水ゼミの清水万由子先生とゼミ生9人が西淀川区でフィールドワークを行いました。

テーマは「公害地域の今を知る」。清水ゼミは、公害歴史や公害地域の再生、公害の経験の伝承について、活動しています。今回の研修に参加したのは、7月で清水ゼミに入ったばかりの2回生たちです。

タンデム自転車で西淀川フィールドワーク

まずはあおぞら財団で説明を受けた後、タンデム自転車でフィールドワークをスタート。大野川緑陰道路に沿って、西淀公園、淀の大放水路、水防碑、西淀川堤防を巡りました。

あおぞらビル3階会議室で、本日のフィールドワークを説明しました

タンデム自転車に乗るコツは、二人の信頼関係と事務局長・藤江が説明しました

西淀川は、工業用水の地下水くみ上げにより、地盤沈下問題があった。水害を防ぐため、地下放水路を作りました

水防碑「災害は忘れたころにやってくる」。水害に弱い西淀川に、今は安全だけど、水害を防ぐ意識を常に持つべきとリマインドしてくれる水防碑でした

民家3階の高さに相当する西淀川堤防で、堤防の重要性(西淀川の水害の弱さ)を感じさせます

自転車で風を感じながら、まちの歴史や防災を五感で体感しました。

資料館の見学

次に訪れたのは、西淀川公害・環境資料館「エコミューズ」。公害訴訟の記録や当時の学童の作文、公害患者の生徒手帳など、貴重な資料が数多く展示されています。学生たちは、それらを通して、公害が暮らしや生命に与えた深刻さを実感しました。

「公害」をテーマとする当時の子どもたちが書いた作文集

公害問題の当事者になりきる

続いて、ワークショップ。

大気汚染がひどかった当時の西淀川の写真を使ったワーク「フォトランゲージ」を実施しました。写真から読み取れる情報をもとに、グループで意見交換を行い、写真にタイトルを付けて発表。視覚的な資料を通じて、当時の暮らしや社会の状況に想像を広げることができました。

「こんなん、住めないよ」と率直に公害問題への心配を表すタイトルでした

さらに理解を深めるために、当事者になりきるロールプレイ「あなたの街で公害が起きたら」を実施しました。「公害が起きた町」を想定し、市役所職員、公害患者の親、医者、企業関係者など、それぞれの立場を演じてもらいました。

「みんな一緒に調査し、因果関係を突き止める」、「市役所や国、もっと責任を担ってほしい」などの意見が寄せられました。また、2グループとも「お互いの立場で考えるのが大事」との意見が出ました。

各自のロールを理解し、合意形成を目指す

公害被害者の生の声に耳を傾ける

最後は、公害被害者であり語り部として活動する池永さんへのインタビュー。

公害被害者であり、現在は公害の経験を伝える語り部として活躍している池永さんからお話を聞くうえで、色々な質問が出されました。
公害地域から離れない理由、公害を後世に伝える方法、当時池永さんが一番大変なこと、医療費を無料にする運動などが聞かれました。

インタビュー形式で、公害患者に質問

「公害」を伝える

公害問題に命が脅かされたことがない若者に対して、「公害」は教科書だけで見られる言葉に過ぎないと思われるでしょう。
しかし、今回の研修を通して、公害の発生、被害者の窮境、合意形成までの難しさを模擬的に体験できたと思います。

KP法(紙芝居プレゼンテーション)で表した、今回の研修の振り返りでした

清水ゼミは、今後も公害の知識を伝え、未来への教訓を考える活動を続けていきます。今回のフィールドワークは、その一歩となりました。

(記・あおぞら財団バイト 王子常)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2025年9月29日11:59 AM

大阪公立大学医学部生の見学を受入(9/8)

9月8日(月)、大阪公立大学医学部医学科の6年生4人と西淀川区保健福祉課の職員3人が、西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)で見学を行いました。医師の卵である学生たちが公害の歴史や公害患者の声を学ぶ機会として、受け入れを行っています。

 

最初に、「フォトランゲージ」を通じて写真から西淀川公害について考えてもらった後、講義でその背景を学びました。その後、資料館を見学しました。
後半は、大阪公害患者の会連合会の岩本啓之さんおよび事務局の上田敏幸さんから、公害被害の体験談を伺い、交流を行いました。

公害患者さんのお話

参加した学生からは、次のような感想が寄せられました。
・公害が過去のことではない
・公害患者から直接話を聞ける機会は貴重。得た学びを医師として活かしていきたい。
・公害患者や市民に寄り添える医師になりたい
・家庭医として地域の特色を理解して医療を提供したい

学生たちは、公害を「過去の出来事」ではなく「今につながる課題」として受け止め、医師として何ができるのかを真剣に考えていました。
患者さんの声に耳を傾け、地域に寄り添う医療を実現してくれることを願っています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2025年9月26日6:34 PM
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