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ブログカテゴリー » 西淀川ESD菜の花プロジェクト

中国で廃油リサイクルプロジェクトがスタート!

あおぞら財団で進めている日中交流で、いつもお世話になっている環境NGO・環友科学技術研究中心(代表:李力氏)が中国で廃油リサイクルプロジェクトをスタートさせました。

現在、中国社会では、家庭、レストラン等において、一般的に食用廃油の処理という概念は普及しておらず、廃油は下水に流されている状態だそうです。日本でも昔、廃油が下水に流されて環境汚染が引き起こされました。

また、中国では、レストランから買い取った廃油を再製し違法に販売する「地溝油」事件が多々発生し、社会問題になっています。

在中国の日本大使館の草の根ODAを活用し、李力さんの環友科学技術研究中心による廃油せっけんづくり事業が支援されることとなり、署名式及び記者発表が行われました。

日本と中国の市民・環境NGOが協力しながら、こうした問題が解決していけば良いなと思います。

李力さんに廃油リサイクルでつくられたハンドソープを手渡す

写真:李力さんに廃油リサイクルでつくられたハンドソープを手渡す(エコでつながる西淀川)


日本大使館記者発表
http://www.cn.emb-japan.go.jp/oda_j/oda120309_j.htm

環友科技記者発表
http://www.envirofriends.ngo.cn/a/angzhan/2012/0309/31.html

(参考)日本の過去の経験の克服について中国メディアでも注目されているようです。
http://news.sohu.com/s2011/shijieguan-169/

参考:
どぶからできた油、食卓へ 中国の疑惑、捜査で裏付け(朝日新聞2011年12月11日)
「どぶ油」製造・販売に死刑適用も 中国当局が発表(朝日新聞2012年2月24日)
あおぞら財団で作成した廃食油回収ガイド(日本語・中国語)は↓から

出版物・資料等

(記:藤江徹)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年4月4日12:02 PM

佃1-3町会で廃油キャンドルづくり

3月17日(土)、佃連合振興町会1-3町会での廃油キャンドルづくりをお手伝いしてきました。20人以上の住民の人達が集まっていました。
1全景

はじめにあおぞら財団からは『キャンドルがナイと!in NY』のスライドショーと、廃油回収の状況を報告をしました。

一昨年の秋からはじめた佃連合振興町会での廃油回収。少しずつですが拡がっています。
2011年度(4月~2月末現在)、佃連合振興町会での廃油回収量は1203リットル。
佃の家庭から出るであろう廃油の10%にあたります。
17町会で回収をはじめるなど、回収拠点はできてきました。
今後は、住民の人達への周知が課題です。

1-3町会が主催する廃油キャンドルづくりは3回目になります。参加者も手慣れてきました。
6湯煎
道具にやかんも登場!湯煎で温めます。
廃油をビンに注ぐ時、とても便利です。

こんなカラフルなキャンドルもできました!
4カラフル2

工夫を重ねながら廃油キャンドルづくりが進化(?)しています。

子どもたちもたくさん参加していました。町会の人に作り方を教わっています。
2(老人子ども)

西淀川高校からは、曽我君、村田君もボランティアで協力。
7曽我君
曽我君はカメラマンもしてくれました。(曽我君が写ってるこの写真は違いますが。)
ナイスショットをたくさん写してくれてありがとう。

3村田
村田君が頭にのせている廃油リサイクルハンドソープは、佃中学校の生徒がデザインしたものをラベルに貼っています。コンテスト最優秀作品です。(詳しくはコチラ

なんと、この最優秀賞の受賞者は1-3町会の生徒とか。

完成した廃油キャンドル。80個以上ができました。
5キャンドル完成

4月の夜桜お花見会で、点灯するそうです。

1-3町会のこの廃油キャンドルづくりは、大人が小学生に教えたり、町会の中学生のことが話題になったり、とても温かな会でした。
世代を超えて交流の場をもちつつ、家庭からの廃油回収の仕組みができていけばいいなぁと思っています。

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年3月21日8:48 PM

大経大 鎮魂・東日本大震災~キャンドルナイト~

3月11日、大阪経済大学の『鎮魂・東日本大震災~キャンドルナイト~』に参加しました。

地域の住民や学生など、100人が参加、震災発生の午後2時46分の黙とうの後、第一部、遠州尋美・経済学部教授が「東日本大震災と防災・減災のまちづくり」と題して基調講演をしました。
コピー ~ P1160841
仙台出身の遠州先生は、震災直後、被災地に入り地域の団体と一緒に調査・提案活動を行っています。
「災害への備えで一番大切なのは命を守り、再出発を保証すること」とまとめていました。

第二部は『学生ボランティア活動報告』です。
ボランティア論担当の原田多美子経済学部客員教授の後、実際に被災地にボランティアへ行った学生たちが活動報告をしました。
学生の発表から、震災被災地でのボランティアを通じた学生たちの成長がわかり、とても心強く感じました。
コピー ~ P1160847

第三部は災害時の食事体験。
非常時の食事づくりの工夫などについての学生発表の後、おにぎり、カンパン、保存用飲料水等が配られ試食です。
コピー ~ P1160854
初めてアルファ米を食べましたが、美味しかったです。
ただ、今回の震災で、「おかず」の不足が報道されていましたが、毎日毎日、同じ食事が続くのはやはり辛いのだと思います。

第四部、いよいよキャンドルナイトです。
あおぞら財団に保管してある廃油キャンドルを、お貸ししました。
150個の廃油キャンドルで『3.11 大経大』と書いたそうです。
コピー ~ P1160856
この企画は、大経大の学生がボランティアで運営にかかわっています。
あおぞら財団でボランティア論の実習を受けた学生もいました。
司会や運営をスムーズにこなしており、とてもうれしく思いました。

震災から1年。
被災者支援や今後の震災対策、原発問題等、問題は山積みですが、こうして集まり真剣に考える場を持つことの大切さを、参加して感じました。

(小平)

富山市エコタウンの視察ツアー

2012年2月19・20日に、富山市エコタウンの視察ツアーを行いました。

参加者は10名。今回の目的は、産業廃棄物ゼロを目指す富山市エコタウン事業の見学し、その取り組みを学ぶことです。

富山市は、産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用することで廃棄物をゼロにすることを目指す『ゼロ・エミッション構想』を掲げ、地域の振興を図りながら、環境と調和したまちづくりを推進するエコタウン事業を行なっています。平成14年に全国で16番目、北陸では初めて承認されました。

エコタウンは、既存の工場跡地を利用したもので、約18haを「エコタウン産業団地」として資源循環拠点を形成しています。この産業団地内に、リサイクル施設を集約するとともに、エネルギー利用も含め団地内のゼロ・エミッション化を進めています。

ここでは、廃食油のリサイクルを行う「富山BDF」の他、プラスチックや木質廃棄物リサイクル施設、生ゴミリサイクルや自動車リサイクルの施設など様々な工場が集積しています。今回の視察ツアーでは、富山BDFと自動車のリサイクルを行なっている日本オートリサイクル株式会社の見学しました。

まず、エコタウン交流推進センターを見学しました。

P1160574

エコタウン交流推進センターは、市民、事業者、行政が一体となって目指す「循環型のまちづくり」を推進し、環境・ごみ問題に関する学習活動の拠点施設です。

この交流推進センターの建物も、元あった工場事務所を改装して利用しているそうです。また、改装には廃棄物からつくられた建材などが利用されています。

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黒いボードは、廃木材を炭化させて作られています。

室内の湿度を調節し、快適な住空間を提供してくれる建材として活躍しています。

この他にも交流センター内のあちこちに廃棄物から生まれ変わった製品が使われていました。

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これは、ホテルやスーパー、食品工場から発生する食品廃棄物を回収し、メタンを発生させ、そのガスを利用して発電したり、発行の過程で生じる醗酵廃液を剪定枝などを堆肥化している工場のブース(左)。つくられた堆肥(右)。

DSC01021DSC01020

富山BDFのブースです。

いつもの見慣れた廃食油回収タンク(右)。回収タンクの手前にある小瓶は、BDFの生成過程を紹介するもの。

普段、廃食油の回収に取り組む佃地域の方々の中には、BDFを初めてみる方もいて、「こんなのになるんやね~すごいわ~!!」と感心されていました。

富山市は、市が、各地域の総合行政センター、各地区センターで回収を行なっています。

西淀川でも廃食油回収の輪、どんどん広げていきたいですね。

つづいて向かったのは・・・

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今回の見学のメインの富山BDFです。

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施設内を見学して回ります。規模が想像以上に大きくてびっくりです(左)。

回収した油に含まれている揚げカスは細かく粉砕して取り除かれます(右)。

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各拠点から回収されたタンクは、ここで工場のプラントに投入されます(左)

工場内で使われているフォークリフトもBDFで動いています。工場内を綺麗に保つために耐油性の高いタイヤ(白いタイヤ)を使用しているそうです(中)

水洗浄などの工程を見学(右)

BDFを精製する際に出てくる、水とグリセリン。グリセリンは、富山BDFの向かいにある別の工場で使われるそうです。

工場の方は、「向かいにすぐ使ってくれる工場があるからここにした」と説明してくれました。

ただ単に処理工場が集まっているだけでなく、連携していることが分かります。

工場を見学中、特に気になる臭いなどは感じられませんでした。

DSC01061DSC01062

給油スタンドを見学中、ちょうど給油をしに来た清掃車に出会いました。

このスタンドは、世界でたった一つの100%BDFのスタンドだそうです。すごい!!

1日あたり、3800リットルのBDFを製造する能力を有しており、製造されたBDFは、富山市が委託する民間のゴミ収集車やバスに使われています。

ツアー最後の見学施設、日本オートリサイクル株式会社さん。(工場内の様子は、上記の会社HPにてご覧下さい)

ここでは、従来手作業で行われていた作業工程を機械化し、効率良くリサイクルすることができる最新の自動車リサイクル工場です。

工場内は、環境に配慮して電気で動く巨大な重機が忙しく動いていました。

重機で乱暴に壊していると思いきや、配線やモーター類などを重機で正確に取り出して分別していました。

参加者からは、「巨大な重機が繊細な作業をする姿がすごい!!」という声が聞かれました。

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富山BDFのスタンドの前で、参加者のみなさんと記念撮影。

~富山エコタウンの視察を終えて~

「20世紀に、大量生産・大量消費の生活をしてきた自分たちが、次の世代によりよい環境を残せるような仕組みづくりをする責任がある。環境に良いこと、自分たちで何ができるかを考えて動いていきたい。」

「色んな世代の人と一緒に楽しく学べた。西淀川に帰っても頑張っていきたい」

などの声が聞かれました。

富山で学んだことを持ち帰って、今後の活動に生かしていきたいと思います。

あおぞら財団スタッフ

山本 元

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年2月21日9:31 AM

廃油からできたハンドソープを西淀川区に贈呈しました!

2012年2月13日(月)11時から、西淀川区役所5階区長応接室にて、エコでつながる西淀川推進協議会から西淀川区長への廃油からできたハンドソープの贈呈式が行われました。

このハンドソープは佃中学校で行われたハンドソープのラベルコンテストで選ばれた作品がパッケージにデザインされています。

詳しくはこちら→http://aozora.or.jp/archives/8357

贈呈式に参加した団体は、エコでつながる西淀川推進協議会に参加している、町全体で廃油回収に取り組んでいる佃連合振興町会、協力している廃油回収業者の浜田化学、活動をサポートするあおぞら財団です。

まず佃連合振興町会平田会長から、佃地区での廃油回収の取り組み等について説明を含めたあいさつありました。

いよいよ贈呈です。西淀川区に、300個のハンドソープを贈呈しました。

贈呈書を平田会長から、ハンドソープをあおぞら財団・小平から野村西淀川区区長に贈呈しました。

野村区長からは、「家庭で使い終わった油は各家庭での処分に困るもので、廃油回収の取り組みは家庭での苦労を軽くし、環境にも優しいもの。この活動を他の地域にも広げていくために、いただいたハンドソープを活用していきたい」という旨のコメントをいただきました。

贈呈されたハンドソープは西淀川区内の西淀川区の施設、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、医療機関等に配布されます。

■廃油ハンドソープのお問い合わせ
あおぞら財団
電話:06-6475-8885  FAX:06-6478-5885
メール:webmaster@aozora.or.jp

(記:相澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年2月14日8:38 AM
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