2/6 永野千代子さんによる語りべの授業
2月6日、大阪市立出来島小学校の5年生を対象に西淀川の公害患者さんの語りべ授業が行われました。
お話して下さったのは永野千代子さんです。
まず、最初にあおぞら財団の職員から公害について簡単な説明があり、その後公害患者、小宮路清盛さんの発作時のVTRを見ました。
児童たちは皆、真剣に画面を見つめていました。
そして永野さんのお話が始まりました。
・西淀川で二酸化ちっ素の環境基準値が近年までオーバーしていたこと。
・PM2.5は国境を越えての汚染だけだはなく、車からも排出されるので国内でも対策を考えなくてはいけないこと。
・公害訴訟についてのお話。
・同じく公害で苦しんでいた息子さんのお話。
など、たくさんのことを聞かせてもらいました。
永野さんの息子さんは出来島小学校の児童でした。
永野さん自身も特別な思いでお話をして下さったと思います。
特に私が印象に残った話は、公害がひどかった時の空の色についてです。
その当時、西淀川の子どもたちは空の絵を描く時、絵の具で灰色を塗ったそうです。
今ではそんなことは考えられないですし、想像もつきません。
西淀川の人たちの取り組みとして、廃油を再利用してハンドソープにしたり、車の燃料にしたりしていることを話すと、のぼりやポスターを見た事があるという児童が大勢いました。
そういう活動が地域に浸透しているんだと思いました。
児童さんからの質問の時間では「車と工場では汚れた空気をより出しているのはどっちか」というものや「ぜん息、慢性気管支炎の他にどのような病気になるのか」など鋭い質問もありました。
先日、天野憲一郎さんの授業を受けていたからでしょうか?終始、子どもたちは話を真剣に聞いていて、質問した際もすぐに答えていました。
これを機に公害について興味をもってもらい、きれいな西淀川をつくっていってくれればと思います。
(ボランティア 山澤)
天野憲一郎さんのコメント — 2014年2月6日 @ 8:12 PM
出来島では初めて「語り部」の授業が実現できました。
この経験を これからも生かして行きたいですね。
天野憲一郎