日時:2010年11月2日(火)14:00-16:00
場所:西淀川区民ホール
参加人数:98名 11月2日に、西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会(第14回)が行われました。道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判において、原告(公害病患者ら)・国・公団との間に交わされた和解条項に基づいて設置されました。原告である公害病患者らは地裁判決で勝訴した際の損害賠償金を放棄しました。その代わりに、国は西淀川区の道路環境対策を約束し、道路連絡会はその具体的な意見交換の場として設置されました。西淀川地域の道路における環境施策の円滑かつ効率的な実施に資することを目的とし、国土交通省近畿地方整備局、阪神高速道路公団、原告団との間で開催されています。
次に、あおぞら財団の藤江から、原告からの提案として、「大型車と交通量の削減」、「歩行者・自転車にやさしい沿道対策・交通環境対策」、「PM2.5の環境基準設定の早期達成に向けた対策」、「歌島橋交差点の提案 歩車分離型のスクランブル交差点など」を説明しました。
また、患者会の岡崎さん、酒井さんから、ぜん息患者の苦痛や未認定患者の困難な現状を訴え、交通量・大型車混入率の改善やPM2.5 の削減、歌島橋交差点の横断歩道の再設置など西淀川の環境改善を要求しました。
その後の意見交換では、国土交通省側からは、現状の対策を継続していくとの返答のみで、環境ロードプライシングのさらなる拡充や歌島橋交差点のスクランブル交差点化などに対する具体的な返答はもらえませんでした。
あおぞら財団および患者会は、この意見交換を連絡会の場だけで終わらすのではなく、西淀川地域の道路沿道環境の改善に具体的につなげるために、国土交通省との交渉を継続して行く予定です。
参考:
・道路連絡会 資料(あおぞら財団ホームページ)
・歌島橋交差点の横断歩道が消えた!(あおぞら財団blog 2009年5月8日)