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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

都留文科大学で公害地域の今を伝えるスタディツアー2011 ~大阪 西淀川・大気汚染の地を訪ねて~の説明会を行いました

6月2日18時10分より、山梨にあります都留文科大学にて、公害地域の今を伝えるスタディツアー2011~大阪 西淀川・大気汚染の地を訪ねて~の説明会を実施しました。

今回の説明会には社会学科の学生、2年生から大学院生まで、20名の方が来てくれました。

一昨年は富山のイタイイタイ病、去年は新潟で新潟水俣病の現場をフィールドにスタディツアーを実施しました。

今年は大阪西淀川大気汚染の地をフィールドに実施します。

まず研究員の林がスライドを使って「なぜ西淀川大気汚染が重要なのか」についてや、あおぞら財団のできた経緯、活動などについて紹介しました。

そしてスタディツアーに参加することで得られる経験について知ってもらいました。

実は都留文科大学は私の母校であり、私も学生の前で少し話をさせていただきました。

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しかし、うまく話したいことがまとまらず、準備不足を痛感しましたが、いい経験をさせていただきました。

伝えたかったことはたくさんありましたが、スタディツアーについていえば、学生生活全般にいえることですが、

学生のうちでないとこのような機会に参加することは難しいということです。私自身もそうだったのですが、今だからできる目の前のことに飛びつくことで世界が広がる可能性もぐっと大きくなるので、この機会をぜひ活かしてほしい!!と伝えたかった…

あのとき説明会に来てくれた学生さんが読んでくれていることを祈って。

スタディツアーの参加者募集の記事はこちら→https://aozora.or.jp/archives/3621
スタディツアーHPはこちら→http://www.studytour.jpn.org/

記:相澤

日中共同SD人材育成事業の研修の受け入れ

5月27日(金)、日中共同SD人材育成事業の研修を受け入れました。
この研修は京都大学経済学研究科東アジア経済研究センターが、中国国家発展改革委員会訓練センター・中国国際青年交流センターと協力し、中国の国家発展戦略や経済政策に影響する立場にいる行政や企業の若手幹部が、日本の省エネ・汚染削減・循環経済などの経験を踏まえながら持続的発展(SD)の理念・理論・政策・事例を勉強するというものです。そのプログラムの中で公害の現場で学ぶことを目的に今回あおぞら財団へ中国の方々に加え、日本の行政、企業の方々も合わせて18名の人が来ました。

まずオリエンテーションを行い、自己紹介やスケジュールの説明をした後に、スタッフの林から西淀川区や西淀川大気汚染公害、そしてあおぞら財団についての説明がありました。

そのあと、公害患者の語り部の方のお話を聞くと言う事で、患者会の永野千代子さんと財団の森脇理事から、公害の被害についてと、先日環境省が発表した自動車の排ガスとぜん息の関係に関する疫学調査の結果の話や公害患者の運動の話を聞きました。

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屋上から西淀川のまちの位置関係などを見た後、昼食をとり、そのあとで西淀川、尼崎をバスや徒歩で回りました。

帰って来てからグループに分かれ、感想の共有と、現在ある環境問題、公害問題解決に向けて何が必要かについて考え、各グル―プで発表しました。

私も最後のグループワークに入って、参加者のみなさんとお話をしたのですが、中国が抱える問題は、日本の抱える問題と重なるところもあれば(縦割り行政の弊害など)、全く違うところもあり(法律で上で主体や対象を具体的に明記している点など)、私自身も勉強させられた時間でした。

(記:相澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月30日3:58 PM

NPO法人おおさかシニアネット 研修受け入れ

5月23日(月)、NPO法人おおさかシニアネットの皆さん14名が研修に来られました。

まず、スタッフの林から、西淀川公害とあおぞら財団の活動を紹介しました。
おおさかシニアネット受け入れ

そしてエコミューズを見学。
おおさかシニアネット

「貴重な資料が残っているんですね」「この写真のように煙っている大阪を覚えています」などの声が上がっていました。

休憩をはさんで、後半はグループワークです。
まず参加者おひとりずつに、・氏名 ・出身地、暮らしている場所 ・地元の良いところ ・地元の課題を発表してもらいました。
大阪府や兵庫県内各地から来られている皆さんですが、共通の課題として、
「交通が不便」
「近所付き合いが少ない」
「高齢者が多い」
「にぎわいが足りない」
といった問題が挙げられました。

そこで、4つのテーマ―交通/コミュニティ/にぎわいづくり/高齢者―に分かれて、解決策を話し合ってもらいました。

話し合いのようす。皆さん活発に意見を出しています。

おおさかシニアネット

最後に、グループごとにさまざまなアイデアを発表しました。

交通:コミュニティバスや乗り合いタクシーの充実
おおさかシニアネット

コミュニティ:「グラウンドワーク」(住民・企業・行政の協働)の導入
おおさかシニアネット

にぎわいづくり:大学や企業との連携、地元グルメの発掘
おおさかシニアネット

高齢者:見回り隊の体制づくり、町内会の活性化、おおさかシニアネットが頑張る!
おおさかシニアネット

皆さん、お疲れさまでした!

あおぞら財団、エコミューズでは、さまざまな視察・研修を受け入れています(詳しい内容はこちら)。
皆さん、ぜひお越し下さい。

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月26日10:50 AM

もりもとまきのアーキビストの目 No.18

四日市公害の現在-記録人・澤井余志郎さん-
(資料館だより35号、2011/03)
紹介資料:ドキュメンタリー『記録人・澤井余志郎 四日市公害の半世紀』(2010年)

今回は、エコミューズ所蔵の映像資料のなかから、昨年11月に東海テレビで放送されたドキュメンタリー『記録人・澤井余志郎 四日市公害の半世紀』(DVD、カラー51分、四日市再生「公害市民塾」より寄贈、資料No.312)を紹介します。

青い空のために、記録しつづける 青い空のために、記録しつづける 

四日市大気汚染公害は1960年代、四日市コンビナートの排煙によって引き起こされ、多くの住民が呼吸器疾患に苦しみました。澤井さんは40年以上にわたって被害者の訴えに耳を傾け、記録集を発行し、市民やマスコミに公害の実態を知らせ続けてきました。番組では、そんな澤井さんの活動に一年間密着しながら、四日市の現在の姿―ぜん息発作と闘いながら語り部活動に取り組む公害患者や、「公害患者」として認定されず救済されない被害者の存在、工場排水による汚染で魚が住めなくなった海、環境を軽視する企業の不祥事などを映し出していきます(番組公式HPはこちら)。

きれいな空気や美しい海を取り戻し、本当の意味で公害を克服するためには、いったい誰が、何をすべきなのか。自分には、何が出来るのか―多くの問いを投げかけられるドキュメンタリーです。

☆資料館だより35号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月20日5:14 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.17

学び舎を覆う空気の汚れ-教育現場の健康被害-
(資料館だより34号、2011/01)
紹介資料:『西淀川全保育所のアンケート回答まとめ』(1970~71年)、大阪市立福小学校『公害白書』(1970年)

子どもたちが元気に駆け回るはずの学び舎にも、大気汚染による健康被害が広がっていたことを伝えるエコミューズ所蔵資料を紹介します。

ecomuse
西淀川全保育所のアンケート回答まとめ』(’70~’71年、谷智恵子弁護士資料No.38、写真上)は、区内全保育所児童の健康状態に関する調査結果です。「3ヶ月もつづかないが、よくせきがでますか」との質問には約45%が症状を訴えており、全児童の約1割にあたる60名が公害病の認定を受けています。

子どもも大人も、公害のただなかに
また、福小学校が独自に作成した同校の『公害白書』(’70年、同No.96、同上)によると、6年生の約20~30%に喉の痛み、頭痛、咳、痰の症状があり、教員のほぼ全員が、咳、鼻づまり、喉の痛みなどを訴えています。教員からは、窓を開けられないので冷房を設置してほしい、喉が痛く声が出にくいので学級児童数を30人以下に減らしてほしいといった要望が出ています。公害の真っ只中にある教育現場の実情を、ありありと伝える資料です。

☆資料館だより34号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 5:13 PM
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