あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

ブログカテゴリー » 視察受入

日中共同持続可能な発展(SD)人材育成事業 短期研修プログラム 現地見学 受入れました(11/11)

日 時=2011年11月11日(金) 10:00~17:00

団体名=日中共同SD人材育成事業

参加人数=18人

京都大学の研修プログラムである「SD人材育成事業」の西淀川での研修の受入れをおこないました。参加者のほとんどは中国から来られています。おもには行政の人でしたが、中には民間企業で働く人もおられました。

まずは、あおぞら財団の紹介や西淀川公害裁判について解説しました。あいにくの雨模様でしたが、あおぞらビルの屋上に上がって、大野川緑陰道路や交通量の多い、歌島橋交差点を見ました。
IMG_7019

その後、バスに乗り込み、国道43号や中島工業団地、最近、住宅開発をしている地域などを見学。尼崎にも足を伸ばしました。
IMG_7025


IMG_7027

あおぞらビルに戻ってからは、公害被害者の方のお話を聞いたり、森脇君雄理事との意見交換会をおこないました。
IMG_7031

最後に、ワークシートを使って、グループワークをしました。

ワークシート上に次の4つの問いに対する感想やコメントを書いてもらい、各グループで内容を共有し、発表しました。

問いは次のとおり。

「公害被害の話を聞いて感じたこと」

「日本の公害反対運動の成果を聞いて、どう考えましたか?」

「公害地域再生のためには何が必要だと思いますか」

「今日の話を聞いて、自分の仕事に活用できそうなことは何ですか」
IMG_7052

参加者からは、

「公害被害者が自ら先頭にたって、自分の権利を守るために闘ったことがわかった」

「地域再生のためには、科学的データと分析が必要」

「きちんとしたルートで、住民が声をあげられる仕組が日本にはある」

「公害を予防することの重要性がわかった」

などの意見がありました。

これらの意見はほんの一部です。みなさん、ワークシートにぎっしりそれぞれの意見を書き込んでおられました。中国と日本では社会制度や事情が違うものの、西淀川の大気汚染公害の存在やその解決のために活動してきた人たちのことを知ってもらい、実際に現場を見ていただいたけたことは、あおぞら財団としても貴重な機会でした。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
IMG_7056

鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2011年11月24日10:04 PM

中国からの視察を受け入れました。

2011年10月26日、中国から来られた、環境汚染健康損害賠償制度構築推進プロジェクト(JICA)の9名の方を受け入れました。行政に関わる仕事をされている方ばかりですが、今回は西淀川公害訴訟の被害者の立場を知ろうとやって来られました。

P1140052
ということで今回の資料は中国語です。

まず西淀川公害訴訟とあおぞら財団を紹介する映像を見てもらい、西淀川の道路状況の話とあおぞら財団の概要を、林さんが伝えます。

P1140048

中国ではエコドライブ(ゆっくり発進・アクセルで燃費がよい)をしていますか、と尋ねたところ反応は微妙な感じ。でも、二人乗りが可能のタンデム自転車には大きな反応が。中国では地域によって走行できるかどうかは違うみたいですが、みなさん興味があるようす。

そしてあおぞら財団の理事・森脇君雄さんのお話。
P1140055

みなさん、かなり真剣な表情でお話しを聞いていました。

P1140051
森脇さんが若い頃、ぜん息患者である3人の子どもたちに出会ったことがきかっけで、一生涯かけて公害に取り組もうと誓ったのだと話してくださいました。森脇さんは気管支ぜん息を患っておられますが、そのときの苦しさは、水のはいった洗面器に顔を押さえつけられて、息苦しくなって顔をあげた瞬間また押さえつけられたときぐらいの息苦しさだと表現されました。

また、大気中のNo2濃度を測定できるカプセルを一人ひとつプレゼント。みなさん真剣にカプセルを観察して、森脇さんの説明に興味津々。使い方もそんなに難しくなく、市民の環境意識を高めるにはぴったりの道具です。
P1140053
中国で測定したらどんな結果になるのでしょうか。気になるところです。

そして、これから取り組んでいくこととして、トラックなどの大型車を減らすこと。ちゃんと数値を測って健康との関連や予防・対策を立てること、という話に、しっかりうなずいていました。

質疑応答も盛り上がりました。
そのうちのひとつに、訴訟が終わったのにぜん息患者が増えているのはなぜか?という質問がありました。それはぜん息を誘発する物質を含む排気ガスが道路も交通量も多い西淀川で充満しているから。もちろんタバコや花粉・ダニなどが原因の可能性もありますが、大きな原因として排気ガスが考えられます。

P1140056

また、あおぞら財団は国とどういう関係でいるのか、国から運営資金をもらっているのかという質問に対して、国から運営資金などはもらっておらず、民間で成り立っていること。いろんな人と関わり・つながることができるので、コーディネーターの役割を果たしているということを伝えました。

それに対して最後の感想で、環境保全活動は経済や行政・市民・企業と両立させようとするとなかなか矛盾が生まれてしまう。けれど、いま中国では環分野のNGOが力をつけてきています。またコーディネートする力は中国でも大きな役割を果たすはずだから、そういう立場も必要だとおっしゃられました。

P1140057

大阪・西淀川の公害被害者と中国の行政に関わる人たち。
今回、いろんな立場からの意見を聞くことは大切なことだと改めて実感しました。
今後どちらにも良い変化が訪れたら、と思います。

インターン生 井本晶子(京都精華大学3回)

司法修習生、西淀川フィールドワーク受入れました(10/25)

司法修習生、西淀川フィールドワーク受入れました(10/25)
日 時=10月25日(火)13:00~17:00
参加者=司法修習生11人、引率弁護士2人
司法修習生11人の西淀川フィールドワークの受入れをおこないました。阪神「出来島」駅に集合し、約1時間半、区内を歩きました。
国道43号、出来島小学校
千北診療所
あおぞら苑(デイサービス施設)
大野が和緑陰道路
あおぞら財団
その後、公害患者の永野千代子さん(西淀川公害患者と家族の会事務局長)のお話を聞き、ビデオ視聴、あおぞら財団活動の紹介、森脇君雄理事のお話と進みました。
永野さんからは、「弱者の立場にたった弁護士になってください」というメッセージがありました。
森脇さんは、参加者からの質問に答えるという形で、企業との和解の過程やまちづくりへの想いを話ました。
そして、参加者が感想を一言ずつのべました。一部ご紹介します。
・公害が現在進行形の問題だと感じた。
・被害者に突き動かされて、弁護士が動いたというのがよくわかった。
・西淀川公害裁判は、未来志向の解決がなされているのが、印象的。
・「弁護士は当事者から学ぶ」ということが実感できた。
・判決が下りても終わりではないと思った。
プログラム終了後、あおぞらビル5Fの西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)を見学しました。西淀川公害裁判の資料などをみなで見ました。
記・鎗山

日 時=10月25日(火)13:00~17:00

参加者=司法修習生11人、引率弁護士2人

司法修習生11人の西淀川フィールドワークの受入れをおこないました。阪神「出来島」駅に集合し、約1時間半、区内を歩きました。

P1140013

P1140016

国道43号、出来島小学校

P1140019

千北診療所

P1140025

あおぞら苑(デイサービス施設)

P1140029

大野川緑陰道路

その後、あおぞら財団に戻ってきて、公害患者の永野千代子さん(西淀川公害患者と家族の会事務局長)のお話を聞き、ビデオ視聴、あおぞら財団活動の紹介、森脇君雄理事のお話と進みました。

P1140036

永野さんからは、「弱者の立場にたった弁護士になってください」というメッセージがありました。

P1140042

森脇さんは、参加者からの質問に答えるという形で、企業との和解の過程やまちづくりへの想いを話ました。

P1140040

そして、参加者が感想を一言ずつのべました。一部ご紹介します。

・公害が現在進行形の問題だと感じた。

・被害者に突き動かされて、弁護士が動いたというのがよくわかった。

・西淀川公害裁判は、未来志向の解決がなされているのが、印象的。

・「弁護士は当事者から学ぶ」ということが実感できた。

・判決が下りても終わりではないと思った。

P1140047

プログラム終了後、あおぞらビル5Fの西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)を見学しました。西淀川公害裁判の資料などをみなで見ました。

今日は、出来島駅で集合した時、いつも以上に臭いが気になりました。風向きのせいかもしれません。車の騒音、臭い、空気の汚れなど、体で感じること。お話を聞いて、心で感じること。参加者のみなさんの感想を聞いていて、現地に立ち、自分で感じることの大切さをあらためて思いました。

記・鎗山

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2011年10月25日8:36 PM

大阪歴史科学協議会の受け入れをしました

2011年10月16日13:00-17:00

大阪歴史科学協議会の10月例会「近現代大阪の都市掲揚と地域社会の変容-西淀川を歩く-」が開催されました。
私(林)は受け入れのお手伝いをさせていただきました。参加者はなんと20名。雨の予報もありましたが、好天に恵まれました。

福駅から大野川緑陰道路、福の住吉神社、福漁港に向かい、福漁港に大阪市漁協の北村泰規さんからお話を伺いました。
淀川の土手で外島保養院の説明があり、それから、43号線に向かい、ユニクロの前で43号線の説明をしました。
SN3J0705SN3J0706

姫島通で「ここは工業地帯です」のポスターを見てから、西淀川公害医療センター、姫島神社、大野川緑陰道路、あおぞら財団というコースです。

受け入れの準備は歴科協の委員の方々がされたのですが、いっぱい史料が掲載されていて、さすがだなぁと思いました。
姫島神社で玉垣に掘られている名前が話題に出た時に、他の受け入れの人たちと関心事が違う・・・と唸ってしまいました。
私も歴史系の人間ですが、目線が他の人たちと違うなぁと 驚きが大きな受け入れとなりました。

私は古い写真を用意していったのですが、大野川の埋め立てられる前のゴミがいっぱいの写真や淀川の土手から撮影した写真はインパクトがあったようです。これからの受け入れは写真を多用するようにしたいと思います。
14黒くかすんだ西淀川
この受け入れには大阪市漁協組合の北村英一郎理事長も同行して下さり、昔の西淀川の様子を端々で語っていただきました。 大気汚染で落ちてきたスズメを見たとの話はインパクト抜群。勉強になりました。ありがとうございました。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年10月17日8:36 PM

日中共同SD人材育成事業の研修の受け入れ

5月27日(金)、日中共同SD人材育成事業の研修を受け入れました。
この研修は京都大学経済学研究科東アジア経済研究センターが、中国国家発展改革委員会訓練センター・中国国際青年交流センターと協力し、中国の国家発展戦略や経済政策に影響する立場にいる行政や企業の若手幹部が、日本の省エネ・汚染削減・循環経済などの経験を踏まえながら持続的発展(SD)の理念・理論・政策・事例を勉強するというものです。そのプログラムの中で公害の現場で学ぶことを目的に今回あおぞら財団へ中国の方々に加え、日本の行政、企業の方々も合わせて18名の人が来ました。

まずオリエンテーションを行い、自己紹介やスケジュールの説明をした後に、スタッフの林から西淀川区や西淀川大気汚染公害、そしてあおぞら財団についての説明がありました。

そのあと、公害患者の語り部の方のお話を聞くと言う事で、患者会の永野千代子さんと財団の森脇理事から、公害の被害についてと、先日環境省が発表した自動車の排ガスとぜん息の関係に関する疫学調査の結果の話や公害患者の運動の話を聞きました。

P1110762

屋上から西淀川のまちの位置関係などを見た後、昼食をとり、そのあとで西淀川、尼崎をバスや徒歩で回りました。

帰って来てからグループに分かれ、感想の共有と、現在ある環境問題、公害問題解決に向けて何が必要かについて考え、各グル―プで発表しました。

私も最後のグループワークに入って、参加者のみなさんとお話をしたのですが、中国が抱える問題は、日本の抱える問題と重なるところもあれば(縦割り行政の弊害など)、全く違うところもあり(法律で上で主体や対象を具体的に明記している点など)、私自身も勉強させられた時間でした。

(記:相澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年5月30日3:58 PM
« 次のページ前のページ »