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日中・公害環境問題に関する研修プログラム(1/24)

日時=2014年1月24(金)11:00~13:00
場所=京エコロジーセンター

研修第4日目は、京都市伏見区にある京エコロジーセンターを訪問しました。
今回の来日メンバーには、中国での環境学習に携わっている方々が居られ、日本の環境学習施設を体験していただこうと企画したものです。
同施設は、平成9(1997)年12月に開催された「地球温暖化防止京都会議(COP3)」を記念して開設され、環境学習と環境保全活動の拠点として活用されています。

日本での経験を活かして、中国での環境教育施設・人材育成プログラムの普及にも協力しておられる、スタッフの岩松洋氏から同施設の成り立ち、活動、環境学習で大切にしていることなどの説明を伺った後、施設の見学に向かいました。

なぜ、生ゴミが臭わないの?

なぜ、生ゴミが臭わないの?

屋上にて、ソーラーパネルやビオトープ池を見学

屋上にて、ソーラーパネルやビオトープ池を見学

一人の人が一日に使う水の量は?ペットボトルの本数を見て驚く

一人の人が一日に使う水の量は?ペットボトルの本数を見て驚く

ゴミの展示。日本語が通じなくても伝わります。

ゴミの展示。日本語が通じなくても伝わります。

日本の教材や教本について説明中。中国でも取り組んでるそうです。

日本の教材や教本について説明中。中国でも教材づくりに取り組んでるそうです。

体験しながら学ぶこと、私も勉強になりました。
岩松さん、ありがとうございました。

記・藤江(あおぞら財団スタッフ)

本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2014年2月5日8:40 PM

【連載】タンデム自転車体験記「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」その4 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」後半 阿佐 和幸

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

【連載】タンデム自転車体験記
「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」
阿佐 和幸
その4 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」後半

桃園「トウエン」国際空港に到着したのは台湾時間の14時過ぎであった。台湾は日本より1時間遅い時差である。本来なら時計を1時間遅らさないといけないのであるが、まあ1時間と言うことで皆さん時計を合わせ直している人はあまりいなかったようである。
飛行機を降りて、数分間長い通路を歩いた。空港内は適度に冷房が効いていて、心地よい。関西空港のようにモノレールはない。しかし、免税店や飲食店などが通路の左右ににぎやかに並んでいる。そして、日本ではあまり匂ったことのない甘いような少し辛そうな独特のにおいが、鼻をぴくぴくと動かしてくる。海外に行くとその国独特のにおいというものがあると聞いたことがあるが、これが台湾のにおいなのかなあと思い、Oさんに尋ねたところ、
「その通り。これが台湾の食べ物屋さんの独特のにおいです。これからずっとこれと付き合うことになるよ。」と教えてくれた。
わたしの勘は当たっていたのである。

両替をする場所に到着し、日本円を台湾ドルに両替する。台湾ドル1ドルは日本円換算でだいたい3.5円くらいである。一体いくら使うのか予想も付かなかったので、とりあえず、15,000円を両替した。しかし手数料を取られるので、15,000円すべてが戻ってくるわけではない。台湾の物価は日本のだいたい2/3ぐらいと聞いている。

入国手続きである。パスポートを手に持ち、20分くらい順番を待った。当然ながら、話し声で聞こえてくるのは日本語ではなく、ほとんどが中国語で、その他いろいろな言葉が入り乱れていた。まだ入国はしていないものの、ここはすでにれっきとした外国なのである。話し言葉を聞いてそれを実感した。

もし、ここでなにかが起こり、旅行の仲間とはぐれてしまい私一人になったらえらいことになるなあなどと考えていた。

いよいよ私の手続きの順番が来た。もし、何か分らない言葉で話されたらどうしようかと想ったが、何事もなくパスポートを返してくれてほっとした。これで正真正銘生まれて初めて海外の地を踏んだのである。少し感動した。 機内に預けた荷物を受け取り、いよいよこれから台湾旅行が始まるのである。

そして、空港の入り口近くに到着したところ、これから5日間いろいろとお世話になる、現地のボランティアの方がなんと8名くらい待っていてくれた。男性が6名くらい、女性が2名くらいであった。わたしの予想では、2名か3名くらいの方が出迎えてくれるのだろうと想っていたので、想像以上の歓迎と、我々の訪問に対してなにかすごく期待されているのかなあなど予想とは違った展開に少し驚いた。旅行の手配をしていただいたOさんと現地の方が流暢な英語でいろいろ話をしていたが、私にはさっぱり分らない。現地の方も挨拶に来てくださるが、やはり英語なのでなんと返して良いのかなかなか難しい。とりあえず、私の名前を「カズ」と言うこととして、名前の紹介と「サンキュー」と言うことくらいしか返すことはできなかった。やはり、少しは英語は話せた方が良いと言うことがこの時になって、やっと分ったような気がした。これからどうやって、コミュニケーションを取っていけば良いのか、またまた心配が増えた。

その内に、かなり大きな横断幕が用意され、それを持ちながらの写真撮影タイムとなった。現地の方8名が何枚も撮るので、かなり時間がかかった。台湾の方は写真撮影が大好きのようで、これから旅行が終わるまであちこちで大撮影会がずっと続くこととなるのである。

いよいよ空港から観光に出発である。この日はサイクリングはなく、観光タイムである。
外に出ると曇り空で、意外と涼しかった。昨日は台風で相当に雨風が強かったとのことであったが、雨も午前中で上がり、今日は台風の影響もほとんどなくなり、しかも久しぶりに涼しい日のことであった。我々は運も良かったようである。

3台の車に乗車して出発した。台湾は日本と違い右側通行であるので、車は左ハンドルで、歩道は車の右側となる。
ラジオがかかっていたが、当然ながら中国語である。
1時間くらい高速道路を走り、台北の町に入った。市内に入るとかなりの渋滞であった。やはりアジアと言うことで、車の量は相当に多いようである。
運転していただいた方は、少し日本語が分る方であった。日本のテレビドラマが放送されており、それを聞いて日本語を覚えたと言っていた。すごい学習能力である。日本人で洋画を見て英語ができるようになる人なんてほとんどいないのに。

そして最初の観光の目的地中正紀念堂「チュウセイキネンドウ」に到着した。駐車場は地上でなく地下になっていた。ここは戦後の台湾の総統であった「蒋介石」の死去後に、哀悼の意の目的で建てられた宮殿様式の建物である。この建物を警備する儀仗(ぎじょう)隊が毎時交代する場面が観光の風物となっていたが、時間が合わずに見ることはできなかった。周囲を少し見ただけで次に移動となった。

次は龍山寺「リュウサンジ」と言う台湾で一番有名な寺に行った。ここは台湾旅行のツアーにはほとんど組み込まれているという有数の観光地である。寺の近くには「蛇ストリート」と言われるこれまた有名なショッピング街があり、日本で言うと、ちょうど浅草のようなところである。龍山寺「リュウサンジ」が浅草寺で、「蛇ストリート」が浅草の仲見世通りと言ったところである。 車を降りて歩いて行くと路上で歌手らしき人が歌っていたが、もちろん日本語ではない。これを聞いて、やはり外国なのだなあとこれまた実感した。
わたしも龍山寺にお参りすることとした。日本のようにお賽銭をあげてお祈りするのではない。ろうそくと線香を買ってそれを供えてお参りするのである。ろうそくは直径3cmくらいとかなり太いものであった。線香は数本が束になっていて、長さが30cmくらいもある相当に長いものであった。それぞれ火が燃えているところで火を付け、ろうそくはろうそく台、線香はそれを立てるところに立ててからお祈りをした。立てるときはかなり危険なのでOOさんにやっていただいた。 お参りが終わると、雨が降ってきたので、急いで「蛇ストリート」の商店街に移動した。商店街は平日にもかかわらず大勢の人出で賑わっていた。やはり有数の観光地である。商店の店員の呼び込みや歩く人の言葉はこれまた中国語である。こういう声を聞いていて、これまた生まれて初めて日本と違う国に来てしまったのだなあ。もう後戻りはできない。とにかく帰国まで皆さんに迷惑をかけないように日程をこなしていかないとどうしようもないところに来ているのだ。などと考えながら歩いていた。

店は食べ物屋と果物屋さん。そして、足裏をマッサージする店が多い。あちこちで中華鍋をカシャカシャと動かす音がする。空港で感じたあの独特の香辛料のにおいは空港の数倍におっている。台湾のにおい一杯である。

足裏マッサージは、30分で日本円で1,300円くらいと言うところが多かったようである。 蛇ストリートと言う名前の通り、蛇を食べさせてくれるレストランが数軒あった。ウインドウには今これから料理される生きた蛇がたくさん動いていると教えてくれた。また、蛇と同じ入れ物にネズミが入っていて、たぶん「蛇の餌になるのだろう」とも教えてくれた。
現地のボランティアの方が、あげたまんじゅうを買ってくださってなかなか良い味であった。その後旅行終了まで、いろいろと差し入れをしてくださることとなるのである。
蛇の肉が入ったスープを買った人もいた。私は飲まなかったが、果たしてどんな味だったのだろうか?
すっかり日も暮れ、龍山寺「リュウサンジ」を後にして、夕食と歓迎会をしていただくレストランに向かった。そして、20分くらいでかなり大きなレストランに到着。ここでは約2時間半くらい食事と歓迎会と懇親会が行われた。さらに現地のスタッフが増え、総勢20名くらいとなっていた。

いよいよ食事である。私は日本の中華料理のレストランのコースのようなものを想像していたが、それとは少し違うものが出てきた。中国料理よりも日本の味に近いように感じた。周囲が海に囲まれていると言うこともあり、刺身が出てきた。なかなかあっさりしていておいしかった。また、想ったよりも海鮮料理が多く、エビやイカ・タコなどを独特の香辛料で味付けして煮込んだものなどが多く、おいしかった。その他野菜を炒めたものや豚肉をこれまた独特の香辛料で味付けして煮たり焼いたりしたものも、なかなかの味であった。全体的にあっさりしていて日本人にもすごくなじみやすい味だなあと想った。

またグアバジュースがすごく飲みやすかった。冷たいお茶は、独特の甘いもので好き嫌いが分かれるところである。

そして、お互いに自己紹介タイムとなった。英語のできるOさんが可能な限り我々の言葉を訳して伝えてはくれたが、どこまで伝わったかはなかなか難しいところである。

自己紹介では、なにを話してよいか、纏まらずに、すっかり上がってしまった。同じ参加者でも海外旅行の経験が数回ある方は、時々英語も交えて流ちょうに話していた。それを聞いていると、少し情けないなあとも想った。
現地の方々は、いろいろな経歴を持った方が来ておられ、台湾の盲学校に勤務している視覚障害者の方も来られていた。そして、皆さん我々の来訪をすごく歓迎しておられ、明日から共にサイクリングができることをこれまたすごく楽しみにしておられた。

台湾は日本以上に自転車の文化は進んでいるようで、日本ではほとんど公道が走れないタンデム自転車も普通に走ることができ、視覚障害者のスポーツとしてもサイクリングはそれなりに行われているようなことを、話されていた。
おいしい食事も終わり、いよいよ今夜の宿の新北投「シンペイトー」温泉へと向かった。

夜もかなり遅い21時30分頃に宿舎に到着。海外での初宿泊ということとなったが、すごく良い目をすることにはならなかった。
・部屋は想像よりも狭く、洗面所や風呂に行くには段差があった。
・エアコンの音はかなり大きく、そのわりにはあまり冷えなかった。
・また、風呂は温泉であったが、シャワーは無かった。
・タオルや歯ブラシはあったが、浴衣や寝間着は無かった。
もちろん、自由に水道水を飲むことはできないので、部屋にあるミネラル水でしのがなければならない。OOさんいわく、「このような部屋は海外ではまだ良い方だよ。これで普通くらいかな。」と言うことのようである。私も「ここは海外なのだ。日本のビジネスホテルとは状況が違って当たり前である。これが海外旅行なのだ。」と言い聞かせ我慢することとした。

そうこうしている内に、23日の0時を過ぎてしまった。
明日は天気も良くなるらしい。私にとっては未知の距離の暑い中のサイクリングが、いよいよ始まるのである。これからが本番である。なんと言っても、目的はバスや車での観光でなく、あくまでもサイクリングと観光を組み合わせた独自の旅なのである。とにかく早く寝て体力を付けなければと想いつつ、寝ることとした。

・・・次号に続く

寄稿者:阿佐和幸(大阪でタンデム自転車を楽しむ会会員/視覚障がい者)
「ウィズ東淀川のブログ」より転載(掲載日:2013年11月19日)

その1 旅行に行くことを決心するまで
その2 出発までの苦労と不安
その3 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」前半

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 6:18 PM

【連載】タンデム自転車体験記「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」その3 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「しんぺいとう」前半 阿佐 和幸

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

【連載】タンデム自転車体験記
「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」
阿佐 和幸
その3 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「しんぺいとう」前半

出発までの前置きが大変長くなってしまったが、いよいよ本題の旅行へと進めていくこととしよう。
8月22日、この日もものすごい蒸し暑さと汗で目が覚めた。例年8月も下旬となると、朝夕は少しは涼しい風も吹いていても良いのであるが、今年は全く様子が違う。この2週間くらいの連日のものすごい熱帯夜と猛暑はおさまることを知らない。連日朝から28℃。昼は37℃という熱帯よりも暑い日が続きっぱなしである。私の体力も相当に消耗しているし、これからの更に暑いかも知れない台湾旅行が心配である。

朝食を済ませ、午前8時過ぎに家を出た。外はものすごい蒸し暑さと、容赦を知らない強烈な太陽が体をいじめてくる。徒歩10分で関西国際空港行きバス乗り場に到着。ここまで家族に荷物を運んでもらった。いよいよバスのトランクに荷物を積み込み、このバスに乗って今回は本当に海外に行くのである。今までもこのバスに乗ったことがあるが、旅行には行かずに、空港から電車で再び大阪市内に戻ってくるなどの、いわゆる乗りつぶしにしか使ったことが無いのであった。
いよいよ出発。車内は冷房が効いていて心地よい。うとうとすること1時間少しで渋滞もなく関西国際空港に到着。到着後は重い荷物を持ち、まずは、点字ブロックに沿って案内カウンターへと進んだ。カウンターは比較的楽にたどり着くことができた。そこで、ジェットスターのカウンター近くの椅子まで案内していただき、旅行に同行する皆さんと会えるのを楽しみに待っていた。

コーヒーを買おうと、自動販売機まで行ったところ、外国の方に声をかけていただき、無事にコーヒーを買うことができた。
「どこの方?」と尋ねたら「台湾」と答えてくれた。
台湾の方は日本人に対してすごく優しくて思いやりがあると聞いてはいたが、大変親切にしていただいて旅行への不安が少し少なくなったように思えた。

そして、約束の時間となったが、皆さんはまだやってこない。その内に電話が入り、「どこにいるのか」と尋ねられた。どうやら20mくらい離れたところに皆さんは集まっていたようである。どちらも気がつかなかったようである。視覚障害者が多い集まりでは良くあることであるが、最近は携帯電話のお陰で、近くにいるのに会うことができないということもほとんど無くなってきている。
無事に皆さんと会い、いよいよ出発である。と言っても実際に飛行機が離陸するのは2時間も先のことである。海外旅行に行くのになぜ2時間も前から集まらないといけないのか良く分ってはいなかったのであるが、実際に出国までを体験することとなった。

最初はいわゆる搭乗手続きである。チケットとパスポートを確認し、大きな荷物を預ける。国内線よりもかなり時間がかかったようである。次は機内に持ち込む手荷物検査と身体検査である。ここまでに購入した飲み物や食べ物は手荷物として機内には持ち込むことができないのである。私も残っていたお茶を一気に飲み干した。検査は国内線よりもかなり慎重に行われた。

次はいよいよ出国手続きである。我々はごく普通の観光なので特に質問されることもなく、チケットとパスポートを確認し、私のパスポートには最初の出国の印鑑が押された。ここから先は例の免税とトランジットエリアとなる。日本のようで日本でなく、外国のようで外国でないという特別地域なのである。ここまで来るのに1時間くらいかかった。その内に免税店が並ぶエリアに来た。高そうな香水の匂がしていた。ここからモノレールに乗り、いよいよ飛行機の搭乗口に行くのである。わずか2分くらいの乗車で別の建物に到着し、少し歩くと我々が乗るジェットスターの搭乗口近くにやってくることができた。ここまでで、1時間15分くらいはかかった。搭乗口近くにも店はあったが、あまりたくさんの商品は置いていなかった。とりあえず、おにぎりを買って、飛行機に乗ることにした。手荷物検査を受けた後、以降の店で買った食べ物や飲み物については機内に持ち込むこともできるのである。

そして、離陸30分前となり、いよいよ機内に乗り込む。予想していた通りLCCのジェットスターの機内の座席間隔はかなり狭かった。だいたい市内を走る路線バスの座席間隔を少し広くしたくらいである。しかし、一応ほんの少しリクライニングするし、前の背もたれからテーブルも出すことができるようになっている。

いよいよ離陸した。機内のアナウンスは最初は英語、次に中国語、最後に日本語と続いた。
LCCでは機内での飲み物や軽食はすべて有料となる。私もお茶を買ったが、日本円で約250円くらいであった。また、カレーライスを買った方は、約950円くらいだったようである。支払いは日本円でもできるが、おつりは全てシンガポールドルとなっていたようである。おつりの通貨の取り扱いについては、各航空会社で異なると想う。

では、ここで今回旅行に参加したメンバーを簡単に紹介しておこう。
総勢7名参加で、内視覚障害者は4名であった。全盲もしくはそれに近い視力の方が3名で後の一人はもう少し視力の良い弱視である。私より少し年齢の若い夫婦。そして年配の女性と私であった。
一方晴眼者の方は3名で、今回の旅行の様々な準備をしていただいたOさんと年配の女性「Hさん」・そしてわたしと部屋をずっとともにしていただいた年配の男性の「OOさん」である。「お」で始まる方が二人おられたので、「Oさん」と「OOさん」として記すこととする。

とここで疑問となる。現地でサイクリングをする時にはもう一人晴眼者の方が必要である。これについては、台湾の現地の方にパイロットをお願いしているとのことであった。Oさんと「OO」さんの方は、海外旅行や自転車については大変経験豊富な方であり、我々からすれば冒険家と言う感じである。一方24日に私のサイクリングのパイロットをやっていただく女性の「H」さんは、なんとなんとタンデム自転車は数日前にわずか2時間しか乗ったことがないと言うことであった。しかし、女性いわく「毎日2時間以上は自転車で走り回っているし、毎週登山で鍛えているので、何とかなるかなあ。」とのことであったが、こちらとしてはこれを聞いてまたまた不安になった。どちらもタンデム初心者同士で本当に60kmも走るなんていったいどういうことになるのだろうと。

そんなこんなしている内にあっという間に2時間半が経過し、いよいよ台湾に着陸した。着いたところは桃園「トウエン」国際空港であった。

・・・次号に続く

寄稿者:阿佐和幸(大阪でタンデム自転車を楽しむ会会員/視覚障がい者)
ウィズ東淀川のブログ」より転載(掲載日:2013年11月19日)

その1 旅行に行くことを決心するまで
その2 出発までの苦労と不安

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
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日中環境問題サロン/セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」(1/22)

日中環境問題サロン2014連続セミナー「中国環境NGO活動を聴く」
セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」P1360253

日時=2014年1月22(水)18:00~20:30
場所=大阪駅前第2ビル4階「キャンパスポート大阪」

内容=
①「太湖流域を汚染するのは何者?事例シェア」方応君 氏(緑色江南公衆環境センター)
②「草原保護活動に於ける中国NGOの役割」呂妍 氏(北京天下渓教育センター)
③「緑色の友は中国天津市最初の民間環境保護団体(NGO)である」張涛 氏(天津緑色之友)
◆質疑応答・意見交換

今回、中国から来日したメンバー6人のうち3人がこのセミナーで、中国での各自の活動について報告をおこないました。会場には約30人が参加。

P1360285

①「太湖流域を汚染するのは何者?事例シェア」方応君 氏(緑色江南公衆環境センター)
方氏は、中国国内における企業のサプライチェーンによる汚染の責任を突き止めたり、川の汚染問題への取り組みなどを紹介しました。
方氏の活動は、NHK-BS1ドキュメンタリーWAVE「水質汚染と闘う~中国・ガン多発の村で何が起きているのか」にも取り上げられています(2013.12.7放送)。

P1360264

②「草原保護活動に於ける中国NGOの役割」呂妍 氏(北京天下渓教育センター)
呂氏からは、モンゴルでの草原保護活動として、調査や政策提言、遊牧民の生活を多くの人たちに知ってもらうための活動をおこなっていること、失われたコミュニティを取り戻すことの難しさなどがなどが課題としてあげられました。

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③「緑色の友は中国天津市最初の民間環境保護団体(NGO)である」張涛 氏(天津緑色之友)
張氏は、天津市最初の環境NGOとして、学生や社会人が多く参加しているワーキングホリデーの活動や環境教育の活動が報告されました。

各報告にたいする質疑応答の他に、全体的なこととしては、NGOとして課題になっていること、政府との関係について質問がありました。
それにたいし、中国側からは、「資金面に課題があること」、「NGOとして自立することをめざしている」、「行政とは協力関係を築くことが大事」、といった発言がありました。

P1360289

参加者アンケートには、次のような感想がありました。
・中国の環境NGOが着実に地域で活動を広げていることが新鮮でした。
・地元企業だけでなく発注元の多国籍企業にも加害責任を追及するという運動は、日本を含め国際的な連帯が可能な課題と思います。

記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)

本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 5:58 PM

1/25 西区にて防災セミナーを開催しました

●日 時 2014年1月25日(土) 10:00~12:00
●場 所 西区民センター ホール
●主催 公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
●協力 西区役所  ●手話通訳協力 西区手話サークルながほり

1月25日、西区にて災害時要援護者支援セミナーを開催しました。

西区は、南海トラフ地震発生時の被害想定が大阪府下で最も大きいとされており、防災に対する関心が高まっている地域です。参加者は約30名でした。

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最初に、「地域みんなが助かるために」と題して、栂紀久代さん(プチハウスなな)を講師に迎え、災害時要援護者支援についての講演を行いました。

まずは、要援護者の定義はについて聞きました。障がい者や高齢者だけでなく、子どもや妊産婦・日本語に不慣れな外国人、病気の人、負傷した人なども含まれている・・・“要援護者”と聞くと他人事のように受け止められがちですが、いつ自分や身近な家族が要援護者になるかわからない、という“自分のこと”として受け止めるところからスタートしました。

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「地域を守るのは、地域です」という栂さんのお話の中で、自助、共助、公助の三位一体となった地域づくりや防災訓練の大切さを学びました。また、身につけることで「お手伝いして下さい/お手伝いできます」が目で見てわかるバンダナや医療バンダナなどの防災グッズの紹介、聴覚障がい者や車椅子利用者の介助方法、要援護者のトイレの問題などについても聞きました。

それから、当事者の方から「障害者の避難・日頃からのバリアフリーについて」のお話がありました。お二人とも、阪神淡路大震災の時の経験からまずは語られたのが印象的でした。

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車椅子利用者である宮脇淳さんは、西区在住で、自分がここに住んでいることを地域の人に伝え、何かあった時は協力し合うことが大切、と話されました。防災訓練の時だけでなく、地域のつながり・連携を日々意識し、障がいの理解にもつなげていってほしい、ということでした。

また、鈴木昭二さんは視覚障がい者の立場から発言してくださいました。

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鈴木さんは、どこまで介助したらいいか、まずは本人に声をかけてほしい、と話されました。避難所体験の訓練に参加した時、寝床からトイレまでの動線に点字ブロックのように道しるべを作ったら、初めての場所で介助者がいなくても一人でトイレに行くことができたそうです。一人ひとり、介助の方法や必要とされる介助もちがいます。声をかけて聞くことで、お互いがスムーズに動けます。参加者のみなさんも深く納得した様子で聞き入っていました。

次に、西区役所の市民協働課・防災担当の方より、西区の取り組みについての紹介がありました。

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今力をいれているのが、津波避難ビルの指定と、災害時地域協力貢献事業所・店舗の登録ということです。避難場所に貼るステッカーのデザインを小学校に依頼したり、地域の人たちと協働した多様な取り組みが行われています。収容避難場所については、広報紙やホームページなどに掲載して情報発信が行われています。来年度は、小中学生と一緒に避難所開設訓練の実施を目指しているとのことでした。

その後、実際に要援護者の避難支援を体験しました。

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視覚障害者の誘導体験は初めてという方がほとんどでしたが、参加者の中から希望があり、少し難しい階段の昇り降りも体験。みなさん積極的に参加されていました。

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もう1つ、布製担架も実際に使ってみました。

使い方の説明を受けて、6名ずつのグループに分かれ、今回は5人で搬送する方法を実践しました。

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担架にのっている人がどうやったら安心した気持ちでいられるかを思いながら、それぞれ声をかけあうことの大切さを体感しました。

最後に、参加者全体での意見交換を行いました。

手話で「大丈夫?」と尋ねる時は、どうしたらいいですか?とぃった質問も出され、参加していた聴覚障がいのある方から、その方法をみんなで教わりました。

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「大丈夫?」と尋ねる手話と、「大丈夫です」と答える手話は同じで、強弱をつけることでその区別をつけるということです。また、相手の顔をしっかり見れば伝わる、それは健常者であっても障がい者であっても同じ、とのお話に、大事な気づきをいただきました。

会場では防災グッズの展示も行っており、熱心に質問したり、手に取って見たりしている人もいました。

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開催後のアンケートでは、「支援する具体的な知識を得られて良かった」「どのように介助してほしいかを知ることが大事だと思いました」といった感想から、「マンションが多く、マンションが地震で倒壊しなければ非難せずそのマンションに居れば良いが、その際の連絡をどうするかを考えないといけない。連絡網便りを考えたいと思っています。停電の際のトイレの対応には色々なグッズが参考になります。」という具体的な実践につながる声も寄せられていました。

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

(吉田)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2014年2月4日8:42 PM
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