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環境省職員研修受入【1日目】

2012年2月16、17日と環境省職員研修の受入を行いました。

【1日目のプログラム】
・西淀川フィールドワーク(千北診療所→あおぞら苑→西淀川高校)
・村松弁護士(あおぞら財団理事長)のお話

1日目は西淀川をフィールドワークするということで、出来島駅に集合し、まず、千北診療所へ向かいます。

事務長の小野さんから公害患者の数などの推移や、現状について話を聞きました。

続いてあおぞら苑へ。きれいな2号店にみなさん驚いていました。

代表の辰巳さんからのお話では、自分があおぞら苑を建てるまで、あおぞら苑を始めてから今に至るまでの経緯を聞きました。「あきらめない気持ちが大事だ」という強いメッセージが参加者にも伝わったのではないかと思います。

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途中から公害患者の塚口さん、北村さんがやってきました。
いきなり呼ばれたにもかかわらず、公害の被害や裁判のことを語ってくれました。

参加者からの「今、国に求めるものは?」の質問に塚口さんが「青い空を返してほしい。満天の星空が見たい」と即答したことからその思いの強さを感じ、強く印象に残ったという参加者もいました。

その後西淀川高校へ向かいます。途中で国道43号線出来島小付近で、現在問題となっている道路による大気汚染について、あおぞら財団の林から説明されました。出来島小付近で国交省が講じている公害対策について、参加者からすべて正解が出たのは、さすがでした。

西淀川高校に到着し、授業のカリキュラムの中に「環境」を担当している辻先生、日下部先生から、授業での取り組みについてお話を聞きました。

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その後、エコ・コミュニケーション同好会の子たち自身が活動を紹介してくれました。参加者からの「いつから環境に興味を持ったのか?」「活動を今後どのように活かしていきたいか?」などの質問に対し、「活動を通じて、環境について興味を持つようになった。なにより学校生活が楽しくなることが大きい。」などの答えが返ってきました。

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写真:NO2の調査について説明

写真:菜の花畑を見学

西淀川高校からあおぞらビルに戻り、村松弁護士のお話を聞きました。

裁判の経緯や、争点となった共同不法行為について、また何が勝利判決の要因となったのかなどの話がありました。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年2月23日11:31 AM

富山市エコタウンの視察ツアー

2012年2月19・20日に、富山市エコタウンの視察ツアーを行いました。

参加者は10名。今回の目的は、産業廃棄物ゼロを目指す富山市エコタウン事業の見学し、その取り組みを学ぶことです。

富山市は、産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用することで廃棄物をゼロにすることを目指す『ゼロ・エミッション構想』を掲げ、地域の振興を図りながら、環境と調和したまちづくりを推進するエコタウン事業を行なっています。平成14年に全国で16番目、北陸では初めて承認されました。

エコタウンは、既存の工場跡地を利用したもので、約18haを「エコタウン産業団地」として資源循環拠点を形成しています。この産業団地内に、リサイクル施設を集約するとともに、エネルギー利用も含め団地内のゼロ・エミッション化を進めています。

ここでは、廃食油のリサイクルを行う「富山BDF」の他、プラスチックや木質廃棄物リサイクル施設、生ゴミリサイクルや自動車リサイクルの施設など様々な工場が集積しています。今回の視察ツアーでは、富山BDFと自動車のリサイクルを行なっている日本オートリサイクル株式会社の見学しました。

まず、エコタウン交流推進センターを見学しました。

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エコタウン交流推進センターは、市民、事業者、行政が一体となって目指す「循環型のまちづくり」を推進し、環境・ごみ問題に関する学習活動の拠点施設です。

この交流推進センターの建物も、元あった工場事務所を改装して利用しているそうです。また、改装には廃棄物からつくられた建材などが利用されています。

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黒いボードは、廃木材を炭化させて作られています。

室内の湿度を調節し、快適な住空間を提供してくれる建材として活躍しています。

この他にも交流センター内のあちこちに廃棄物から生まれ変わった製品が使われていました。

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これは、ホテルやスーパー、食品工場から発生する食品廃棄物を回収し、メタンを発生させ、そのガスを利用して発電したり、発行の過程で生じる醗酵廃液を剪定枝などを堆肥化している工場のブース(左)。つくられた堆肥(右)。

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富山BDFのブースです。

いつもの見慣れた廃食油回収タンク(右)。回収タンクの手前にある小瓶は、BDFの生成過程を紹介するもの。

普段、廃食油の回収に取り組む佃地域の方々の中には、BDFを初めてみる方もいて、「こんなのになるんやね~すごいわ~!!」と感心されていました。

富山市は、市が、各地域の総合行政センター、各地区センターで回収を行なっています。

西淀川でも廃食油回収の輪、どんどん広げていきたいですね。

つづいて向かったのは・・・

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今回の見学のメインの富山BDFです。

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施設内を見学して回ります。規模が想像以上に大きくてびっくりです(左)。

回収した油に含まれている揚げカスは細かく粉砕して取り除かれます(右)。

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各拠点から回収されたタンクは、ここで工場のプラントに投入されます(左)

工場内で使われているフォークリフトもBDFで動いています。工場内を綺麗に保つために耐油性の高いタイヤ(白いタイヤ)を使用しているそうです(中)

水洗浄などの工程を見学(右)

BDFを精製する際に出てくる、水とグリセリン。グリセリンは、富山BDFの向かいにある別の工場で使われるそうです。

工場の方は、「向かいにすぐ使ってくれる工場があるからここにした」と説明してくれました。

ただ単に処理工場が集まっているだけでなく、連携していることが分かります。

工場を見学中、特に気になる臭いなどは感じられませんでした。

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給油スタンドを見学中、ちょうど給油をしに来た清掃車に出会いました。

このスタンドは、世界でたった一つの100%BDFのスタンドだそうです。すごい!!

1日あたり、3800リットルのBDFを製造する能力を有しており、製造されたBDFは、富山市が委託する民間のゴミ収集車やバスに使われています。

ツアー最後の見学施設、日本オートリサイクル株式会社さん。(工場内の様子は、上記の会社HPにてご覧下さい)

ここでは、従来手作業で行われていた作業工程を機械化し、効率良くリサイクルすることができる最新の自動車リサイクル工場です。

工場内は、環境に配慮して電気で動く巨大な重機が忙しく動いていました。

重機で乱暴に壊していると思いきや、配線やモーター類などを重機で正確に取り出して分別していました。

参加者からは、「巨大な重機が繊細な作業をする姿がすごい!!」という声が聞かれました。

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富山BDFのスタンドの前で、参加者のみなさんと記念撮影。

~富山エコタウンの視察を終えて~

「20世紀に、大量生産・大量消費の生活をしてきた自分たちが、次の世代によりよい環境を残せるような仕組みづくりをする責任がある。環境に良いこと、自分たちで何ができるかを考えて動いていきたい。」

「色んな世代の人と一緒に楽しく学べた。西淀川に帰っても頑張っていきたい」

などの声が聞かれました。

富山で学んだことを持ち帰って、今後の活動に生かしていきたいと思います。

あおぞら財団スタッフ

山本 元

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年2月21日9:31 AM

廃油からできたハンドソープを西淀川区に贈呈しました!

2012年2月13日(月)11時から、西淀川区役所5階区長応接室にて、エコでつながる西淀川推進協議会から西淀川区長への廃油からできたハンドソープの贈呈式が行われました。

このハンドソープは佃中学校で行われたハンドソープのラベルコンテストで選ばれた作品がパッケージにデザインされています。

詳しくはこちら→https://aozora.or.jp/archives/8357

贈呈式に参加した団体は、エコでつながる西淀川推進協議会に参加している、町全体で廃油回収に取り組んでいる佃連合振興町会、協力している廃油回収業者の浜田化学、活動をサポートするあおぞら財団です。

まず佃連合振興町会平田会長から、佃地区での廃油回収の取り組み等について説明を含めたあいさつありました。

いよいよ贈呈です。西淀川区に、300個のハンドソープを贈呈しました。

贈呈書を平田会長から、ハンドソープをあおぞら財団・小平から野村西淀川区区長に贈呈しました。

野村区長からは、「家庭で使い終わった油は各家庭での処分に困るもので、廃油回収の取り組みは家庭での苦労を軽くし、環境にも優しいもの。この活動を他の地域にも広げていくために、いただいたハンドソープを活用していきたい」という旨のコメントをいただきました。

贈呈されたハンドソープは西淀川区内の西淀川区の施設、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、医療機関等に配布されます。

■廃油ハンドソープのお問い合わせ
あおぞら財団
電話:06-6475-8885  FAX:06-6478-5885
メール:webmaster@aozora.or.jp

(記:相澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年2月14日8:38 AM

笑顔で淀川ゴミ拾い

2月12日(日)10時~11時、淀川でゴミひろいをしました。淀川流域・大阪湾で環境活動をしている6団体が、一斉に掃除します。

あおぞら財団は、淀川右岸、姫島地区(阪神本線高架下)を担当し、8名の参加者が集まりました。
まずは、淀川の歴史の話や、ハゼ釣りやシジミ獲り等の現在の利用の話、釣り糸のゴミにより野鳥が絡まり飛べなくなってしまう話などを、パネルを用いて説明しました。

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さあ、ゴミ拾い開始です。
袋は活動を知った、大阪府西大阪治水事務所神崎川出張所が提供して下さいました。
笑顔マークと『笑働OSAKA』と書かれています。
『笑顔』の袋はいくつ並ぶかな?
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ゴミ拾いには、西淀川高校の村田君と曽我君も参加してくれました。
休みの日にお疲れさま。

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『何か参加できる活動ありますか』とメールをくれた曽我君。
ゴミ拾いを案内したら『他の人にも呼びかけます!』と、積極的な返事が。
いつも熱心に取り組んでくれます。

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いつも笑顔の村田君。あおぞら財団に修学旅行のお土産まで持ってきてくれました。
ありがとう。

コピー ~ P1160355

川に浮かぶ船、通くは梅田の高層ビルを望みながらの1時間のゴミ拾いはあっという間に終わりました。

河原にはいろんなものが落ちていました。
コピー ~ P1160369
青いプラスチックは、水面をのぞけるスコープです。まだ十分使えます。
パックに入った鶏の卵(割れていない)も落ちていました。
なんと1000円札も拾いました(交番へ届けました。)

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車用のカセットレコーダー。どんな音楽をならしていたのか。なぜここにあるのでしょうか?

みんなで記念撮影。P1160373

笑顔のゴミ袋は30袋です。他、こわれた自転車3台など。

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参加者からは、「ここの地区は、漂流ゴミだけではなく家庭ごみもあり、量も多いのではないか。」「物を大切にしないんだなと思った」などの感想が寄せられました。

おまけ。終了後、ラーメンをつくって食べました。
卵にツナ、ネギにモヤシ、餅を入れちょっぴり豪華(?)にしたインスタントラーメンで、温まりました。
コピー ~ P1160379

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2012年2月13日6:35 PM

四日市と水島の公害裁判資料を整理しています

2012年2月11日、12日
2011年度から2013年度までの間に、
環境再生保全機構のお仕事で、「記録で見る大気汚染と裁判」のホームページで四日市と倉敷・水島の裁判資料を紹介することとなりました。
11日は四日市の資料整理を四日市再生公害市民塾のみなさんと
12日は倉敷・水島の資料整理をみずしま財団のみなさんとおこないました。
120212_1511~04
水島での写真です。どのファイルから入力するか、番号をつけていき、目録を作成しているところです。

どの資料を1点と数えるか、表題はなにか、作成者はだれか、内容はなにか、作成年月日がどこに書いてあるか
細かく細かく資料を見て、目録に取る作業に、みなさん驚かれていました。
私はこの作業を1999年から行っているので、資料を見ると、パッとわかってしまうのですが
なかなか最初は難しいようです。
目録をきちんととると、どのような資料があるかが分かりますし、忘れられていたことが明らかになります。
「この資料からこういうことが分かります。おもしろいですね!!」
「このイラスト貴重ですね!!良い味だしてます!!!」
と、私の目がハートマークになり、喜んでいる姿を見て
四日市の方々も、水島の方々も珍しいものを見ている目に…
「資料がそんなに面白いなんて・・・」と驚いておられました。

資料LOVEな気持ちが広がればいいなぁ
資料が整理されて、公害の事が広く伝わる環境が整えば・・・と願っています。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 5:43 PM
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