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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

インターンシップ最終日。

一般的なインターンシップは夏期休暇中に一気にまとめて行う場合が多いのですが
私は10月のはじめから週1回のペースで行い、今日がその最終日となりました。

インターンシップの日程が週1と決まったときに、先が長く少し不安にもなったのですが
週1にすることで取り組んだ内容や情報を整理することができ、
多くの方に出逢うことができたので、結果的によかったと思います。

IMG_3053
いつの間にか紅葉しはじめた大野川緑陰道路。(12月9日撮影)

インターン中にたびたび実感したのは、社会人の仕事を進めるスピードの速さ。
どんな作業でも効率良く展開していくことが求められるのが当たり前の世界で
学生という立場に甘えている自分の生温さに気付かされました。

中国の方への勉強会や、スタディツアー交流会などのイベントに参加することもあり
仕事のノウハウを学びながら、公害や環境問題を勉強することができたので
いろいろな面で成長することができました。

最終日の今日のブログ更新となるので、気持ちの整理がまだできていませんが
企業とはまた違う経験ができたこの貴重な10日間を、
今後の就職活動やその先の進路先でも活かしていければ、と思います。

最後になりましたが、林さんはじめ、財団のみなさまには感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございました。

インターン生 京都精華大学3年 井本晶子

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生 — aozorafoundation 公開日 2011年12月14日5:24 PM

坂和章平弁護士 資料について

坂和章平弁護士資料は 全部で3560点、資料箱の数で14あります。その中で39番以降の3521点のデータを打ち込んだことになりました。昨年の11月26日からですから13ヶ月を費やしています。春のサクラの花が満開の緑陰道路や、紅葉の進んだイチョウの木々を眺めながら財団の5階へ通ったことになります。夏の暑い日、午後の睡魔と闘いながらの日々もありました。

坂和弁護士のこの資料の多さにまず驚きますが、「地域別 風向 風速別のSO2の濃度測定データ」や「季節別 高度別SO2濃度測定データ」は多くの作業者の手作業で一つ一つの測定値を積み上げていく、気の遠くなるような測定記録の集積でした。この地道なデータの積み上げなくしては、被告企業の西淀川住民への損害の実態を法廷の場で立証できなかったのではないかと感じました。大志野章さんや塚谷恒雄さん、佐藤功さんといった研究者の協力と、その研究の成果を法廷の場で展開できた坂和弁護士をはじめ、西淀川公害訴訟弁護団の見識の高さに驚きます。

パフ解析

議事録

その立証の構成は、繰り返し実施された弁護団自身の合宿や学習会、6つの班に分かれた研究会での集団的思考の結果であると、この資料整理の作業を通じて知ることが出来ました。おそらく、被告側も猛烈な研究会を積み上げていたのでしょう。当然被告側は、当時最高水準とされていた弁護士や研究者を組織した弁護団でしたから、この論戦の歴史は貴重な法廷訴訟史の新しい地平を切り開いたことは間違いないでしょう。だからこそ、今現在でも中国や韓国をはじめ、外国からの法律家が西淀川公害訴訟で問われたことを学びに来られるのだと思いました。

坂和弁護士の訴訟にかける思いを探していたところ、「西淀川公害裁判 全面解決へのあゆみ」西淀川公害原告団・弁護団(1998年10月3日)に「到達藩(班ではなく)始末記」として書き残されていました。

「気象藩は秀平弁護士や早川弁護士の協力で、塚谷先生の「パフ解析」という新しい方法での立証をすることになりました。京都大学の天才塚谷先生と、スーパーコンピュウターの登場という条件がそろって初めて出来ることで、こんな立証をしたのも西淀訴訟だけでした。」

「被告らの煙の量(排出量)について、山川弁護士が担当することになり、コツコツと数字を集め、「一つの表を作るのに何日間もかかる」とぼやきながら、説得力のある準備書面になりました。

法律家であっても、気象や疫学・歴史や道路政策については「素人」の弁護士が、研究者の協力を組織し、運動団体やマスコミ、医師や教育関係者と提携した世論により法廷を包囲することに成功した西淀川公害訴訟の偉業を、分かりやすく次世代に語り継ぐ必要性を実感する作業でした。

(天野憲一郎)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 1:46 PM

11月は2,300円の支援金が集まりました

aoitori あおぞら財団で受付けている「東日本大震災支援金」。
11月は2,300円の支援金を頂きました。
合計433,901円の支援金が集まりました。(受付開始3/23~11/30現在)

3月23日~31日 149,607円
4月1日~30日 9,700円
5月1日~31日 26,000円
6月1日~30日 161,050円
7月1日~31日 31,022円
8月1日~31日 50,521円
9月1日~30日 3,000円
10月1日~31日 701円
11月1日~30日 2300円
合計 433,901円


ありがとうございます。なお、頂いた支援金は、被災地(岩手県・遠野)に寄贈した、廃食油BDFで走るワゴン車等の購入代金等に充てさせて頂きます。 目標額は100万円です。 引き続き、ご協力下さいますよう、よろしくお願いします。

P1060040被災地で活躍をするあおぞら号 :kuwasiku:

<あおぞら財団「東日本大震災活動支援金」の受付> 現金でも受け付けています。あおぞら財団の事務所にお越しください

■銀行 三菱東京UFJ銀行 歌島橋支店(ウタジマバシシテン) 店番:006 種別:普通預金 口座名:(財)公害地域再生センター ザイ)コウガイチイキサイセイセンター 口座番号:0013203

■郵便局 加入者名:あおぞら財団 口座記号・番号:00960-9-124893 ※通信欄に「東日本大震災活動支援金」とお書きください。 【ステッカーデザイン協力】バードデザインハウス

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,東日本大震災支援 — aozorafoundation 公開日 2011年12月12日5:58 PM

ぜん息・COPD患者の呼吸リハビリテーション集中講座を開講(12月8日)

現在、ぜん息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)など呼吸器の病気を抱えた方はたくさんいます
そんな方たちの治療に有効とされているのが呼吸リハビリ
保険適用もされているのですが、実際に受けることのできる医院はまだ、ごくわずかです

そんな呼吸リハビリをもっと医療従事者の方に知ってもらい、拡げていくことができたらと講習会
を開催しました

会場となった西淀川区の「のざと診療所」には、熱心な区内の理学療法士をはじめ医療関係者ら39 名が集まりました

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西淀病院の福島啓先生(呼吸器内科医師)です
西淀病院で取り組みをはじめた呼吸リハビリプログラムについて説明します

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廣野先生(理学療法士)が2週間のプログラムを受けた後の改善効果について詳しく説明します
呼吸リハビリによって、歩行などの生活が楽になるだけでなく、うつや不安といった精神面の改善まで見られたことが驚きでした

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いよいよ千住先生の登場です
長崎の地域で、まだまだ知られていないCOPDという病気について知ってもらい、受診してもらうための様々な取り組みを紹介
この西淀川区にもCOPDの潜在的な患者さんが多くいるはず、今日参加している医療従事者のみなさんの積極的なアプローチが必要と熱く語ります

スライドを駆使して、呼吸リハビリテーションの理論と技術をわかりやすくパワフルに解説
この技術を使って、早期に呼吸器の異常を発見し、医師につなげることができると呼吸管理のメリットとおもしろさを語ります

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その後、参加者を患者さんに見立て、実際の聴診や打診のしかた、排痰などの具体的な技術を、熱心に教えました

参加者のみなさんからは、

・すぐに臨床につかえることばかりをわかりやすく説明いただけとても勉強になりました
・今迄何をしていたんだろうと思うほど勉強になりました
・肺炎のリスクも高い病棟なので早期発見の手段で実践していきたいです

といった感想がよせられています

今後、患者さん向けの呼吸リハビリ講習会も予定しています
体験を通じて私も取り組んでみようかなという気持ちになっていただけるような講習会にしたいと思います

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 5:00 PM

生物多様性WS講師陣!

. 講師紹介〈発表順〉

長野 義春さん—————————————————————————————-

所属 越前市エコビレッジ交流センター

■お話  12/10(土)「生物多様性の概要」

「食品売り場で考える生物多様性」

このワークショップの企画・運営コーディネーターもしていただいています。

■略歴

国際湿地保全連合作業部会委員。元生物多様性フォーラム評議員。総合環境研究所中海水鳥国際交流基金財団、NPO環境教育専門職員を経て現職。1992年ワシントン条約COP8に始まり、ラムサール条約、ボン条約など主要な生物の国際条約に出席。環境省の検討委員や保全連合の関係者として、アジア太平洋渡り鳥保全戦略の立ち上げなど国際事業に参画。生物多様性条約は、COP6の出席に始まり、2010年目標制定など約10年同条約の動向を見てきた。生物の国際条約を環境教育の視点から分かりやすく解説するエデュケーターの1人。

草刈 秀紀さん—————————————————————————————-

■所属 野生生物保護学会フォーラム誌編集委員

国際自然保護連合(IUCN)日本委員会副会長

■お話  12/10(土)「生物多様性条約の愛知目標について」

■略歴

「生物多様性基本法」の制定や生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)の設立に向けて、中心的な役割として活動。 現在、野生生物保護学会フォーラム誌編集委員、IUCN-J副会長。 WWFジャパン事務局長付(元WWFジャパン自然保護室次長)。市民がつくる政策調査会理事、環境政策をNGOとともに進める議員連盟アドバイザーを務めている。著書は『自然再生事業-生物多様性の回復をめざして』編著:鷲谷いづみ,草刈秀紀(2003.3)、『知らなきゃヤバイ!生物多様性の基礎知識-いきものと人が暮らす生態系を守ろう』(2010.8) 他。国会議員政策担当秘書認定(参秘選第698号)。

石井 実さん——————————————————————————————–

所属 大阪府立大学大学院教授

中央環境審議会委員

■お話 12/10(土)「都市で考える生物多様性~食や虫から考える~」

■略歴

大阪府環境農林水産総合研究所・大阪府立大学 連携セミナー『大阪の食いだおれを支える生き物のにぎわい-大阪の自然・文化と生物多様性-(2010.8.6)』で基調講演とコーディネーターを務める等、生物多様性についての市民向けの講演経験も多数。著書は『日本の昆虫の衰亡と保護』 (2010.9)、『生態学からみた里やまの自然と保護 (KS地球環境科学専門書)』 日本自然保護協会 と編書.(2005.4) 他。専門は昆虫生態学、野生生物保護。

橋本正弘さん——————————————————————————————

所属 日本野鳥の会大阪支部

■お話 12/10(土)「淀川河口の野鳥観察」

■略歴

1940年コウノトリの郷の豊岡市生まれ。絶滅前のコウノトリを見ている。
1988年商社に勤務の傍らストレス解消のため野鳥観察を始める。日本野鳥の会大阪支部に入会する。
1990年日本野鳥の会大阪支部主催の淀川定例探鳥会のリーダーとなる。
2000年日本野鳥の会大阪支部の保護部長として大阪府下のオオタカの調査をした。
日本野鳥の会大阪支部とあおぞら財団主催の矢倉海岸定例探鳥会のリーダーとなる。
2008年日本野鳥の会大阪支部副支部長になる。
2009年~2011年大阪府に鳥獣専門員として勤務する。
2011年日本野鳥の会大阪支部支部長となる。

北村英一郎さん—————————————————————————————

■所属 大阪市漁協協同組合代表理事組合長

■お話 12/10(土)「都市で考える生物多様性~大阪湾の漁~」

■略歴 西淀川区大野の生まれ。小学校1年生の頃、家の前に大野川の船着き場があり、弟と漁師の父親の手伝いをしたのが漁師のはじまり。中学生のころは早朝4時に中央市場へ行くようになり、放課後は夕方からの漁を手伝う。高校生の夏休みは船曳網漁でシラス、春はイカナゴ漁を手伝う。卒業後は漁業に専念。21歳の春ごろからは、船曳き網漁を任されることも。「おやじの大きな背中」を見てがんばってきた。

化学肥料・農薬による農業、塩素を使う下水処理、大規模な埋め立て身近な水辺から河川・海岸の直立護岸は、川・海・生物に与える影響は大きい。埋め立てで浅場もなくなり、漁価の低迷で水揚げが下がり、若い後継者がいない中、漁師は少なくなった。

この地の漁業の歴史を将来につないでいくために、自然環境・漁業環境の再生・推進を漁師だけではなく市民・府民・国民とともに将来に伝えていきたい。偏った産業の発展よりも農林水産業も成り立つようなバランスの良い社会を目指したいという思いで、大阪市漁業協同組合の組合長を務める。

西宮 洋さん——————————————————————————————-

所属 前財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)東京事務所所長代理

■お話 12/11(土)「TEEB生物多様性の経済学 生物多様性や生態系の価値とは」

■略歴

環境庁阿寒国立公園管理官などを経て、外務省国連局社会協力課長補佐、外務省ブラジル大使館一等書記官、カンボジア環境大臣顧問、国連環境計画(UNEP)アジア太平洋地域事務所次長などを経て、地球環境戦略研究機関 上級研究員。平成23年7月より(株)テクノ中部勤務。生物多様性と経済政策の分野でのストラテジストの1人。

佐々木 正顕さ————————————————————————————

所属 積水ハウス株式会社環境推進部部長

大阪市環境審議会生物多様性部会専門委員

■お話 12/11(土)「住まいから考える生物多様性~地域と世界の生物多様性~ ~新・里山見学~」

■略歴

積水ハウス㈱環境推進部長。関西大学法学部卒業後、税理士事務所を経て積水ハウス入社。 総務部にて法務・株式部門担当。定期借地権の事業立ち上げなどに関与した後、 1996年から2年間、関西経済連合会に出向し主任研究員として 都市政策・地域振興や関西広域連携協議会創設に関与。 1999年の積水ハウス㈱環境推進部創設により現在に至る。 持続可能性を核とした環境経営の社内浸透に努める他、社外からの講演依頼も多い。

原野 スキマサさ———————————————————————————

所属 国連生物多様性の10年市民ネットワーク幹事

環境ジャーナリスト

■お話 12/11(土)「生物多様性保全 私達にできること NPO・NGO、企業や個人の実践例紹介」

■略歴

大学で社会福祉学・心理学を学び、卒業後は心療内科で心身症などの治療に従事。この頃から“現代人の健康と環境”についての考察をはじめる。現在、フリーランスで企画・編集・執筆(医療・健康、教育、環境、サブカルチャーなど)を行う。2008年NGO「生物多様性フォーラム」の設立にかかわり、生物多様性条約COP9(同年5月/ドイツ・ボン)、G8市民サミット2008(同年7月/札幌)、ラムサール条約COP10(同年10-11月/韓国・チャンウォン)などに出席する。生物多様性条約COP10に向けた関係省庁や自治体との連絡調整会議「COP10円卓会議」にもNGOを代表して出席。2010年の生物多様性条約COP10/カルタヘナ議定書MOP5では、生物多様性条約市民ネットワーク運営委員やバイオダイバシティー・インフォメーション・ボックス代表として、海外NGOのホスト役、サポート役を務める。食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク副代表、ラムサール・ネットワーク日本理事も務め、日本で数少ない生物多様性条約に詳しいライター・ジャーナリスト。名古屋市在住。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,生物多様性 — aozorafoundation 公開日 2011年12月9日4:00 PM
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