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中国・北京訪問記(2011秋/その2 10/26の巻)

●10月26日

<北京地下鉄>

この路線は、あまり混雑していませんでいた。
扉が閉じるのが早いので、ご注意!!
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≪汚濁河川、北小河視察≫

団体名:案内:張峻峰氏(護河使者)

こちらのNGOの方に、北京市内の北にある位置する、北小河という河川について、現地を案内いただきながら状況を説明いただきました。
北小河は、北京河川の典型的な汚濁の特徴が、顕著にみられる河川であるとのことで、今回、ご紹介して頂きました。
北小河の南側の地区は、アジア大会やオリンピックに際して作られた先進村というコミュニティとなっています。
汚水は、北小河の北にある水処理施設で処理してきたのですが、コミュニティの人口増加に伴って(約20万人)許容量を超えてしまい、今は全体の6割程度の処理能力しか持っていません。
処理しきれなかった残りは,沈殿処理だけ行い,河川に放流されます。
更に汚水を除く生活排水もまた十分に処理されず、北小河に直接流れ込んでいるそうです!!
(ちなみに、雨水は直接河川に流入する形になっています。)
また、近くには埋め立て処分場もあり、浸出液の問題もあるという、汚濁負荷が盛りだくさんの地域状況となっているそうです。

北京市内(5環状内)には工場はないので、水質汚染のほとんどは生活排水によるものだそうです。

一方、北京郊外には工場があり、工場排水の汚染を抱える地域も少なくないとのことです。
工場用水の大量な地下水取水により、地盤沈下の問題も大変深刻だそうです。

〈視察スタート!〉

こんなところを登って北小河を求めてひたすら歩きます。IMGP6227

〈北小河〉

いよいよ北小河を目前にできました!
全体的に白く色づいて見え、河床がまったく見えません。
緩やかに流れる北小河の川沿いを、下流側に歩いていきます。

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〈近くでみた川の様子〉

有機物が白く固まっていて、あちこちでゴミが石に引っ掛かっています。
手を川につけてみたのですが、とんっでもなく臭いです!!
トイレのような匂いです。
ティッシュで拭いても臭いが取れません!
初めに伺ったお話で「処理しきれない汚水は沈殿処理をしたのち、流している」とのことでしたね…。
これでは魚も棲めそうにありません。

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〈汚濁対策 曝気用の段差〉

本河川の汚濁対策のために、河川中に空気中の酸素を取り込ませることを目的に段構造になっているそうです。
白い泡がずーっと伸びています。
生活排水中の洗剤なんかも、泡立つのに貢献しているのでしょうか…。

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〈汚濁対策 噴水型曝気装置〉

こちらも河川水を散水し、酸素を供給しているとのことですが…。

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〈真新しいマンション群〉

奥にもダーっと、立ち並んでいます。
このコミュニティの生活排水がこの河川に流れ込むなんて、相当な負荷量ですね。
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〈河川中のヘドロ〉

水に嫌気化した黒色(ヘドロ)に染まっています。
じーっと見ていると、ヘドロの黒い塊が、くっついていた石などから離れて、ぷかぷかと流れていきます。
素敵なマンションからドブ川が見下ろせるなんて、なんだか矛盾しているようです…。
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〈バルーン式堤防〉

素材はゴムだそうです。
増水対策でしょうか。
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〈排水管工事〉

道中にて。
河川の汚濁対策用の下水管かと思いきや、そうではありませんでした。
河川がきれいになるにはまだまだかかりそうです。

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〈マンホール特集〉

汚水用。

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雨水用。

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電気用?

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〈コミュニティから流れ込む家庭排水〉

大変大きいパイプです!!
後ろのマンション群の生活排水に十分な処理が施されないまま、ここに流れ込んできます。
これはとんでもない汚濁源です。
なんとかしていかなくては…。
ここで、北小河の視察は終了です。

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〈昼食〉

焼き餃子です。
みみがぱりぱりしておいしかったです!
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≪環境友好公益協会≫

回答者:李力先生
李力さんとは、すでに幾度かの交流を重ねており、今後の活動展開や、日中交流セミナーの具体的な打ち合わせ、IPEとの連携などについて話し合いました。

①杭州会議の具体的な内容
②日中交流セミナーの打ち合わせ
③緑色選択について

〈ヒアリングの様子〉
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〈仮眠室〉
訪問されたお客様をお泊めすることもできるそうです。
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〈李力先生〉
普段こちらで作業をされます。
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〈夕食で〉
オリンピック記念のデザートです。
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↓イベントのお知らせ
「日中の公害・環境問題を考える学生セミナー -中国環境NGOから環境問題を聴く-」

日中の公害・環境問題を考える学生セミナー 開催します

中国・北京訪問記(2011秋/その1 10/25の巻)へ戻る

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011年11月22日1:33 PM

タンデム自転車改造計画!チェーンカバーの巻

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

みなさま、あおぞら財団ではタンデム自転車を貸し出しています。1日500円です。
二人乗りの自転車です。最近、なんだか、ほんとに、人気です。後ろの席なら、視覚障害をもっている人も自転車をこぐことができます。二度、三度と来てくださる人もいます。「タンデムの波」来てます。
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さて、そんなタンデム自転車。やはり、利用すればするほど、メンテナンスが必要です。

実はもともとチェーンカバーが少し軟弱で、こぐと、カバーがチェーンにあたって、「キーキー」音がしていました。

「困ったもんだ・・・」ということで、「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」のメンバー、西川正樹さんが、チェーンカバー改造計画を立案、実行!このたび、軟弱ものだったカバーが、頑丈になって戻ってきました。カッコいい。(ココからの写真は西川さん撮影)
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おお、こりゃ、上から乗っても大丈夫だ。でも、わざと乗ったりはしないで下さいね。

何もかも手作業での改造、さぞ、大変だったと思います。ありがとうございます。また、みなさんで乗車して、増強具合を見てください。

鎗山善理子(あおぞら財団)

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車,自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011年11月21日8:32 PM

谷貴美子 手染め展 明日(11/22)までです

あおぞらビル1F「あおぞらイコバ」で11月19日から22日まで「谷貴美子 手染め展」を開催しています。
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谷さんと、97歳のお母様がニコニコしながらお客様を出迎えてくださいます。なんて、ステキ、なんて、おしゃれなお2人なんでしょう!!!お母様がとてもお元気です。

「あおぞらイコバ」の小窓の配置をほめてくださいました。ありがとうございます。

ぜひ、この機会に足をお運びください。

鎗山善理子(あおぞら財団)

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 7:49 PM

2011年11月18日第9回ぜんそく患者こんだん会(姫島診療所)

第9回ぜんそく患者こんだん会を開催いたしました。(姫島診療所)[同志社大学大学院 村上]

11月18日(金)14:30~16:00 14名が参加しました。(うち患者さん7名)

昨日に引き続き、西淀病院の先生2人(三島先生、田中先生)を招き、「呼吸リハビリテーション」を教えていただきました。

今日は、大阪市会議員の北山良三氏が来てくださいました。北山氏は、現在の大阪の状勢についてお話してくださいました。

具体的には、

・浮遊粒子状物質のPM2.5の環境基準が新しく設定され、それを受け大阪市内に測定器を15か所設置しようとしていること

・現在15歳までは、ぜんそくの医療費助成が受けられるが、大人になってからも助成が受けられるように制度を整えるための取り組みをされていること、等です。

それから北山氏も交えてみなさんで「呼吸リハビリテーション」を行いました。

「呼吸リハビリテーション」の内容は昨日のブログを読んでください。(https://aozora.or.jp/archives/7249

以前体験されたことのある患者さんからは、「意識してはやっていないが、テレビを観てるときなど思い出したときにやっている。」という声や、初めて体験された方からも「身体がぽかぽかして気持ちいい。」「ちょっとするだけで違うね。」といった声を頂くことができました。

「呼吸リハビリテーション」の目指すところは、「日常生活の動作にすること」だそうです。この活動が、より多くの患者さんに広まるといいですね。私自身は、この2日間体験させてもらい、肩のまわりがとてもすっきりしました。ちょっと「呼吸リハ」の時間を作ると、リラックスして、仕事に、勉強に取り組むことができるように思いました。ちょっとした時間に、継続して行っていきたいです。

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(村上紗央里)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2011年11月18日5:36 PM

2011年11月17日第9回ぜんそく患者こんだん会(千北診療所)

第9回ぜんそく患者こんだん会を開催いたしました。(千北診療所)[同志社大学大学院 村上]

11月17日(木)14:00~15:30 14名が参加しました。(うち患者さん9名)

西淀病院のリハビリテーションの先生2人(三島先生、田中先生)を招き、「呼吸リハビリテーション」を教えていただきました。

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この「呼吸リハビリテーション」は、呼吸器の病気によって生じた障害をもつ患者さんに対して、呼吸器の機能を可能な限り回復、あるいは維持させて患者さんのQOL(生活の質)を高め、患者さんが自立した生活を送るための支援です。

患者さんや家族ができるだけ楽に、心地よく生活してもらうために、急性増悪を防ぎ、身体機能を維持・改善させるための知識や技術を提供するというものです。

まずは、みなさんで、口すぼめ呼吸と腹式呼吸の練習をしました。

胸に手を当て、横隔膜が上下することを確認しました。

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つぎに、日常のくらしのなかでのちょっとした運動の大切さを教えていただきました。

息切れが起こることを恐れて運動をしないと、徐々に身体機能が低下し、息切れはより悪化していくそうです。身体機能の低下は、ますます動けなくなったり、食欲もおち、気力までなくなってしまいます。そうした悪循環を予防するために、運動することが大切なのです。

そして、自宅で簡単にできる「呼吸リハビリテーション」を教えていただきました。

ポイントは「力を入れたときに息を〈はく〉こと」だそうです。

私のようにみなさんと動きが逆になって先生を困らせてしまったり、置く手の向きが逆になってしまわれる方がおられたり、みなさんと笑みを交ながら行うことができました。

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15時からは、みなさんから先生方への質問や意見交換の交流会を行いました。

患者さんからは「発作がでたら、今やったことはできない」「この時期、寒暖の差があるから厳しい」「痰を出すのがしんどいから、入院している患者さんのように自分も吸ってほしい」等の意見がでました。

このような意見に対して、患者さん同士でひとりひとりどのように対応されているか具体的にお話ししてくださいました。そして、他の患者さんの対処法を聞いて「こんな方法もあったんだ」と意見を共有する機会になっていたように感じました。

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私自身もアレルギー体質で、風邪をこじらせると、せきが止まらず息を吸えない苦しさを感じることがあるのですが、皆さんの病状をお聞きして、日常的な呼吸の苦しさは、非常に辛いものだと感じました。

また、みなさんと「呼吸リハビリテーション」を行うことができたことで、からだが少し楽になり、実践していきたいと思いました。ひとりでは、なかなかはじめることができないので、今日のように、お仲間さんがいることが大切かなと思いました。習慣になるように取り組んでいきたいですね。

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(村上紗央里)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 1:09 PM
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