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ブログカテゴリー » あおぞらイコバ

西淀川交通まちづくりプロジェクト2回目を開催しました

日時:2011年12月25日13:30~15:30
場所:あおぞらイコバ
参加者:7名(+スタッフ3名)

西淀川交通まちづくりプロジェクト2回目を開催しました。
今回は、前回に引き続き、災害に強いまちにしていくために、住民一人ひとりがどのようなことができるのか、話し合いました。
交通まちづくりプロジェクト2回目

話し合いの中で、次のような意見が出ました。

■体験から学ぶことの大事さ■
・西淀川の水害の記憶、阪神・淡路大震災を忘れつつある。ほりおこしてもよいのではないか。
・どうやって助かったのか、どうやって他の人を誘導したのかなどの体験者の話を聞きたい。
■災害への備えについて■
・津波は上、地震、火災は下に逃げる。状況によって対応が違うだろう。
・工場やスーパー等、どこに逃げるべきかは地域ごとに決めていく方がよさそう。
・災害時に、避難施設を知らない人を誘導できる看板がないので必要。
■市民の防災意識を高める■
・公が何もかもしてくれるというところから脱皮し、個々で考えていった方がよい。
・危機管理を個人が意識できるようにする工夫が必要ではないか。
■災害発生時の呼びかけ
・誰かに「逃げろ」といえば、それについていく人も多い。地域ごとにみんなに「逃げろ」と呼びかける体制が必要。
・躊躇して逃げおくれる人が半分くらいいる。
・住民の立場で高齢者などの弱者の視点から情報提供をしてほしい。高齢者、障害者、子どもに一早く伝えて逃げさせる。
・インターネット、インターネット以外の両方の情報提供が必要。

これらの話し合いをふまえて、以下の様な取り組みをしてはどうかということになりました。

・専門家を呼んで学習会をしてほしい。
・大阪市が水防対策としてどのようなことをしているのか話を聞きに行く。
・区内の防災の動きをおさえたい。
・避難ルートについては、バリアフリーの話とセットにしていきたい。
・マップをつくるよりも個々の団体の取り組みを知らせていくほうがよいのではないか。

まず、1月末には施設や町会へのヒアリング、2月には専門家を呼んで勉強会を行おうと思います。
興味のある方はぜひご参加ください。

<お申し込み>
西淀川交通まちづくりプロジェクトでは、参加者を募集しています。
氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2012年1月6日3:49 PM

12月22日キャンドルがナイと!in NY(Nishiyodogawa)が開催されました

12月22日午後6時から8時まで、大野川緑陰道路の足つぼ広場周辺と、あおぞらビル1階あおぞらイコバで、廃油キャンドルナイト「キャンドルがナイと!in NY」が開催されました。
今年の廃油キャンドルナイトは大学生が主体の学生実行委員会が企画し、準備を進めてきました。
開催前にキャンドルを作るイベントをやるなどの活動を行い、活動を進めました。
開催日当日には約40名の方にボランティアとして参加していただきました。西淀川高校の生徒、先生やガールスカウト大阪26団、ECOまちネットワークよどがわの方にボランティアとしてお手伝いしてくれました。
午後3時から準備を開始し、会場設営やキャンドルのセットなどをみんなで行いました。
みんなで協力してやったので、予定より早く終えることができました。
午後5時45分からキャンドルを点灯しました。
この日は風が強く、非常に寒かったため、なかなかキャンドルに火が付かず、みんなで試行錯誤しながら頑張りました。
足つぼ広場では「ねがいごとツリー」を設置し、見に来てくれた方や通りがかりの方に願い事を書いてツリーに貼っていってもらいました。
一方、イコバではECOまちネットワークよどがわの「祝の島スタディツアーの報告会」やヒラタタカオさんによる「アコースティックライブ」が催されました。外ではいつもあおぞら野菜市を開いているカフェスロー大阪さんがあったかい飲み物を出してくれたり、フェアトレードのお菓子が出されるなどし、来た人に好評でした。
大学生やボランティアで参加してくれた人の中からは、「来年はもっとたくさんのキャンドルがつくようにしたい」」「キャンドルはつかなかったが、みんなで楽しめてやれたのでよかった」「今回の反省を来年に活かしたい」などの言葉が出てきました。来年も大学生が実行委員会を担って企画するような光景が目に浮かびました。

12月22日午後6時から8時まで、大野川緑陰道路の足つぼ広場周辺と、あおぞらビル1階あおぞらイコバで、廃油キャンドルナイト「キャンドルがナイと!in NY」が開催されました。

今年の廃油キャンドルナイトは大学生が主体の学生実行委員会が企画し、準備を進めてきました。
開催前にキャンドルを作るイベントをやるなどの活動を行い、活動を進めました。

開催日当日には約40名の方にボランティアとして参加していただきました。西淀川高校の生徒、先生やガールスカウト大阪26団、ECOまちネットワークよどがわの方にボランティアとしてお手伝いしてくれました。

午後3時から準備を開始し、会場設営やキャンドルのセットなどをみんなで行いました。みんなで協力してやったので、予定より早く終えることができました。

午後5時45分からキャンドルを点灯しました。
この日は風が強く、非常に寒かったため、なかなかキャンドルに火が付かず、みんなで試行錯誤しながら頑張りました。

足つぼ広場では「ねがいごとツリー」を設置し、見に来てくれた方や通りがかりの方に願い事を書いてツリーに貼っていってもらいました。

一方、イコバではECOまちネットワークよどがわの「祝の島スタディツアーの報告会」や平田タカオさんによる「アコースティックライブ」が催されました。外ではいつもあおぞら野菜市を開いているカフェスロー大阪さんがあったかい飲み物を出してくれたり、フェアトレードのお菓子が出されるなどし、来た人に好評でした。

大学生やボランティアで参加してくれた人の中からは、「来年はもっとたくさんのキャンドルがつくようにしたい」」「キャンドルはつかなかったが、みんなで楽しめてやれたのでよかった」「今回の反省を来年に活かしたい」などの言葉が出てきました。来年も大学生が実行委員会を担って企画するような光景が目に浮かびました。

ベイコムで取材してもらいました。放送されます(12月26日~1月1日)
http://baycom.jp/new/service/cable_tv/community/hotnet/index.html

【リンク】

・キャンドルがナイと!in NY学生実行委員会のブログ、ツイッター
http://candle-candle1222.blogspot.com/
https://twitter.com/intent/user?screen_name=sirobei1222

・カフェスロー大阪さん
http://www.cafeslow-osaka.com/

・ECOまちネットワークよどがわ
http://www.osaka-ue.ac.jp/gp2006/eco/index.html

・平田タカオさん
http://hiratatakao.seesaa.net/

あおぞらイコバ月イチ会「えこかふぇin Icoba」開催しました

あおぞらイコバ月イチ会「えこかふぇin Icoba」開催しました
12月21日、午前11時半~午後1時にあおぞらビル1階あおぞらイコバにて、『スローフードを食べながらエコについておしゃべり えこかふぇin Icoba』を開催しました。
参加者は11人(スタッフ含む)で、この日は野菜市もあおぞらイコバで開かれていて、野菜市にきた方も飛び入りで参加してくれました。
みんなで自己紹介しあい、そのあとゲストの山本容子さんが節約についてお話しました。
「Forward to 1985 energy life」の活動の紹介では、1985年の家庭でのエネルギー消費量は現在の半分程度で、それでもみんな生活していけたのだから、そこを目標に楽しく節約できれば、原発を減らすこともできるので、ぜひ一度自分の家庭のエネルギー消費量について目を向けて見てほしいと説明されました。
また太陽の熱を使ったOMソーラーを紹介し、電気消費量を減らし、快適に暮らせる家についての説明もされました。
山本さんのお話の後、みんなでカフェスローのお弁当をいただきながら、電化製品などについて参加者同士で会話しました。
「最近の電化製品は性能が上がり、「エコモード」などがあり、電化製品を買い換えたりするだけで電気代が驚くほど安くなる」「しかし今あるものを大事に使うことも大切だろう」「買い換えた際に手放した電化製品が海外で希少金属のみとられ、残りががれきとして放置されているという話を聞いた」など、自分たちの身の回りのこととつながっていることについて話題が広がりま

12月21日、午前11時半~午後1時にあおぞらビル1階あおぞらイコバにて、『スローフードを食べながらエコについておしゃべり えこかふぇin Icoba』を開催しました。

参加者は11人(スタッフ含む)で、この日は野菜市もあおぞらイコバで開かれていて、野菜市にきた方も飛び入りで参加してくれました。

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みんなで自己紹介しあい、そのあとゲストの山本容子さんが節約についてお話しました。

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「Forward to 1985 energy life」の活動の紹介では、1985年の家庭でのエネルギー消費量は現在の半分程度で、それでもみんな生活していけたのだから、そこを目標に楽しく節約できれば、原発を減らすこともできるので、ぜひ一度自分の家庭のエネルギー消費量について目を向けて見てほしいと説明されました。

また太陽の熱を使ったOMソーラーを紹介し、電気消費量を減らし、快適に暮らせる家についての説明もされました。

山本さんのお話の後、みんなでカフェスローのお弁当とお茶をいただきながら、電化製品などについて参加者同士で会話しました。

今日のメニューは、赤大根の炊き込みご飯、大豆のから揚げ、ひじきのたいたん、ターサイの煮浸しです♪

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お茶の種類は、ほうじ茶、ゆず茶、しょうが砂糖茶。有機栽培のほうじ茶は貴重です。とってもおいしい。カフェスローさんのスイーツといっしょにどうぞ!

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「最近の電化製品は性能が上がり、「エコモード」などがあり、電化製品を買い換えたりするだけで電気代が驚くほど安くなる」「しかし今あるものを大事に使うことも大切だろう」「買い換えた際に手放した電化製品が海外で希少金属のみとられ、残りががれきとして放置されているという話を聞いた」など、自分たちの身の回りのこととつながっていることについて話題が広がりました。

参加していただいた方の感想を一部ご紹介します。
「お弁当につられて参加させていただきましたが、おいしく、楽しく、勉強するコトができました。」
「おいしいお弁当を食べながらという雰囲気がなごやかでとても楽しかったです。」
「”エコ”という一言ですが、なかなか出来ていないことが多くありました。物を大事にするのと同じことだと思います。今日からがんばります!」
「気軽に参加できるカフェでした。また参加したいと思います。」

やっぱりおいしい食事って、みんなを楽しくしますね。よかった、よかった。

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さて、この会では、東北支援プロジェクト「EAST LOOP」ハートブローチの販売をいたしました。一つ840円で、50%が生産者さんの直接収入、20%はあおぞら財団の東日本大震災活動支援金(ワゴン車寄贈代金)にあてさせていただきます。30%は原材料費です。引き続き、財団事務所で販売していますので、ぜひ、みなさまご協力ください。

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2011年12月21日8:15 PM

きんきビジョンサポート主催 タンデム自転車体験会を開催12/18

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

12月18日、冬の寒さにも負けずにタンデム自転車の体験会を開催しました。

主催:きんきビジョンサポート~眼科とリハビリ・福祉の架け橋に~

協力:大阪でタンデム自転車を楽しむ会

場所:大野川緑陰道路(大阪市西淀川区)

参加人数:22人

ボランティアスタッフ:25人

主催団体のきんきビジョンサポートは、目が「見えない」「見えにくい」方々が、

講座やサロンを通じて情報交換などを行なっているグループです。

普段は乗ることができない自転車ですが、2人乗りのタンデム自転車の後部座席であれば「見えない」「見えにくい」人も自転車に乗ることができます。

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陽のあたる場所で開会式です。寒くても自転車日和の陽射し♪

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赤堀サンタから、開会の言葉と本日の説明、参加者の意気込みを聞いて回ります。

「事故のない程度に自転車のスピードを楽しんで、楽しく終わりましょう!!」(その通り!!)

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タンデム自転車の説明&注意事項を藤江事務局長が行います。

前に乗る人をパイロット、後ろに乗る人をストーカーと言います。(※ストーカーとは怪しい者ではなくて、蒸気機関車の石炭をくべる人を意味します。)

「タンデム自転車は、二人の絆と信頼関係が重要です」(パイロットはストーカーを信じ、ストーカーはパイロットを信じます)

今回、メーリングリストでパイロットのボランティアを呼びかけたところ、社会人、大学生、高校生などが手を挙げ、駆けつけてくれました。

試乗会は、ボランティアの方々によって支えられています。

この日は、新人パイロットが5人誕生しました!!

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出発です!!

この日は、福駅周辺まで行って、折り返してくるコース。

距離はそんなにないけど、少し起伏があるので楽しめます♪

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二人の息を合わせて・・・前へ進みます!!

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この日は、色んなタイプのタンデム自転車が集合。

乗り比べする方も多く居ました。

・参加者の感想

「親子で乗ったけど、タンデム自転車で親子の絆が確認できた!!」

「久しぶりに自転車に乗れた。まだまだ僕の脚力も衰えてないなって実感できた♪」

「自転車で風を切って走れた。気持よかった!!」

「もっと、イベントとかでタンデム自転車に乗りたい!!」

「最初は怖かったけど、慣れると楽しくなってきました!!」(新人パイロット)

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最後に、パイロットで来て頂いたCVJのみなさんと、大阪国際大学の学生さん、淀商業高校の学生さんと記念撮影。

タンデム自転車の「輪」どんどん広がってます。

みなさんお疲れ様でした!!

(あおぞら財団 スタッフ 山本 元)

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Green連続サロン「木の勉強会 ~国産材&北米・カナダからの輸入材木編~」を開催しました

あおぞら財団では現在、住まいやまちの変化を読み解きながら、「西淀川らしい環境と住まい方」を考えるGreen(Good renovation for ee(ええ)Nishiyodogawa)プロジェクトの活動を、建築関係の方や地域の方などと一緒に進めています。
今回、家を建てるにあたって、使用する木材が環境に及ぼす影響について考えるために、まずは木材のことを知ろうということで、木材の勉強会を開催しました。
木の勉強会 その①「国産材編」~12/9
日時=12月9日(金)19:00~21:00
場所=あおぞらビル1階・あおぞらイコバ
講師=石橋輝一さん(吉野杉・吉野桧の製材加工販売 吉野中央木材)
中井章太さん(吉野の山守 中神木材)
コーディネーター=山内美陽子さん(空庭)
参加者=18人
講師に石橋輝一さん(吉野杉・吉野桧の製材加工販売 吉野中央木材)と中井章太さん(吉野の山守 中神木材)をお招きして、国産材の置かれている現状や、吉野での林業の特徴、林業が必要な理由などのお話を聞きました。
見せるための木を使う家が減り、木材が市場で売れなくなっていることから、エンドユーザー(家を建てる人)と直接やりとりをする流れが林業の業界の中であるが、それによってエンドユーザーの本当に欲しいものがわかり、適正な価格で売ることができるというメリットもある。今は北欧から輸入される集成材(いくつかの木材を木目を考慮して合わせて作った木材)が国産材に影響を与えていることや、地域によって、気候や地形だけでなく、山の所有形態などの違いから、林業のあり方が各地でさまざまであり、その地域に合った林業をやらなければ、山を守っていくことはできないことや、林が荒れ、木が枯れ腐るとそこから二酸化炭素が発生することなど、環境と林業のつながりについて知ることができました。
「昔からある育林の技術を変えずに次の世代に伝えたい。」
「林業家の中だけでは解決できない問題も多く、他の業種の人と交流し、新しいアイデアをどんどんもらいたい。」
「山を通して、人を育てる」今後の林業を支えたい思いも語ってくれました。
吉野杉・吉野桧の製材加工販売 吉野中央木材 http://www.homarewood.co.jp/
吉野の山守 中神木材 http://purewoods.com/
木の勉強会 その②「北米・カナダからの輸入材木編」
日時=12月12日(月)19:00~21:00
場所=あおぞらビル・3階会議室
講師=宮崎豊さん(カナダツガ)
オブザーバ=佐原謙次さん(村上木材株式会社)、河井豊さん(プレテック株式会社)
コーディネーター=松富謙一さん(CASEまちづくり研究所)
参加者=16人
講師の宮崎豊さんから、「いま、なぜ木造建築か?」をテーマにカナダの木材事情についてお話がありました。冒頭、宮崎さんからは外材を排他することで、国産材を支援したり、補助金を出したりする今の流れは「攘夷主義型」であり、国産材、輸入材ともに広い視野で見ていく必要があるとの問題提起がありました。
カナダは森林認証で世界をリードしており、認証林面積は他国を大きく上回っています。森林が100年後にどうなっているかも含めて管理しているのとこと。森林認証とは、持続可能な森林であると認められた森林地域に与えられる認証です。日本の森林を守るためにも、国産材を使用しようと言われているが、輸入材の良さをいかしながら、適材適所で木材を使っていくのがいいのではないかと、宮崎さんは述べました。
その後、オブザーバーの佐原謙次さん、河井豊さんからコメントをいただきました。
質疑応答の時間では、国産材の保護や二酸化炭素削減のためではなく、日本の林業を再生させるためでもあること、補助金頼みになっているのはよくない、などの意見がありました。また、森林認証については、カナダでは9割が国有地のため、政府の方針で認証がとりやすいという事情がわかりました。それにたいして、日本では吉野のように高い育林技術があるにもかかわらず森林認証がとられていないのは、民有地が多いからではないかといった意見がありました。
カナダツガ http://www.canadatsuga.org/

あおぞら財団では現在、住まいやまちの変化を読み解きながら、「西淀川らしい環境と住まい方」を考えるGreen(Good renovation for ee(ええ)Nishiyodogawa)プロジェクトの活動を、建築関係の方や地域の方などと一緒に進めています。

今回、家を建てるにあたって、使用する木材が環境に及ぼす影響について考えるために、まずは木材のことを知ろうということで、木材の勉強会を開催しました。

木の勉強会 その①「国産材編」

日時=12月9日(金)19:00~21:00
場所=あおぞらビル1階・あおぞらイコバ
講師=石橋輝一さん(吉野杉・吉野桧の製材加工販売 吉野中央木材)
中井章太さん(吉野の山守 中神木材)
コーディネーター=山内美陽子さん(空庭)
参加者=18人

講師に石橋輝一さん(吉野杉・吉野桧の製材加工販売 吉野中央木材)と中井章太さん(吉野の山守 中神木材)をお招きして、国産材の置かれている現状や、吉野での林業の特徴、林業が必要な理由などのお話を聞きました。

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見せるための木を使う家が減り、木材が市場で売れなくなっていることから、エンドユーザー(家を建てる人)と直接やりとりをする流れが林業の業界の中であるが、それによってエンドユーザーの本当に欲しいものがわかり、適正な価格で売ることができるというメリットもある。今は北欧から輸入される集成材(いくつかの木材を木目を考慮して合わせて作った木材)が国産材に影響を与えていることや、地域によって、気候や地形だけでなく、山の所有形態などの違いから、林業のあり方が各地でさまざまであり、その地域に合った林業をやらなければ、山を守っていくことはできないことや、林が荒れ、木が枯れ腐るとそこから二酸化炭素が発生することなど、環境と林業のつながりについて知ることができました。


「昔からある育林の技術を変えずに次の世代に伝えたい。」
「林業家の中だけでは解決できない問題も多く、他の業種の人と交流し、新しいアイデアをどんどんもらいたい。」

「山を通して、人を育てる」今後の林業を支えたいという熱い思いが伝わってきました。

吉野杉・吉野桧の製材加工販売 吉野中央木材 http://www.homarewood.co.jp/
吉野の山守 中神木材 http://purewoods.com/

木の勉強会 その②「北米・カナダからの輸入材木編」

日時=12月12日(月)19:00~21:00
場所=あおぞらビル・3階会議室
講師=宮崎豊さん(カナダツガ)
オブザーバ=佐原謙次さん(村上木材株式会社)、河井豊さん(プレテック株式会社)
コーディネーター=松富謙一さん(CASEまちづくり研究所)
参加者=16人

講師の宮崎豊さんから、「いま、なぜ木造建築か?」をテーマにカナダの木材事情についてお話がありました。冒頭、宮崎さんからは外材を排他することで、国産材を支援したり、補助金を出したりする今の流れは「攘夷主義型」であり、国産材、輸入材ともに広い視野で見ていく必要があるとの問題提起がありました。

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カナダは森林認証で世界をリードしており、認証林面積は他国を大きく上回っています。森林が100年後にどうなっているかも含めて管理しているのとこと。森林認証とは、持続可能な森林であると認められた森林地域に与えられる認証です。日本の森林を守るためにも、国産材を使用しようと言われているが、輸入材の良さをいかしながら、適材適所で木材を使っていくのがいいのではないかと、宮崎さんは述べました。

その後、オブザーバーの佐原謙次さん、河井豊さんからコメントをいただきました。


質疑応答の時間では、国産材の保護や二酸化炭素削減のためではなく、日本の林業を再生させるためでもあること、補助金頼みになっているのはよくない、などの意見がありました。また、森林認証については、カナダでは9割が国有地のため、政府の方針で認証がとりやすいという事情がわかりました。それにたいして、日本では吉野のように高い育林技術があるにもかかわらず森林認証がとられていないのは、民有地が多いからではないかといった意見がありました。

カナダツガ http://www.canadatsuga.org/

Filed under: Green(環境住宅研究会),あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2011年12月19日9:44 PM
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