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空気の汚れ調べ


あおぞら財団インターン実習生 兵庫県立大学3回生 井上 紗希

2009年12月26日(土)、西淀川区民会館で空気の汚れ調べを開催し、こども30人、指導者や保護者11人、スタッフ9人、合計50人が参加しました。


空気の汚れしらべでは、大気の汚染の一因にもなっている
二酸化窒素の量を測定します。
こどもたちに前もって二酸化窒素を吸収するカプセルを配布し、家や学校などに24時間設置してもらいました。
前日にあおぞら財団で、カプセルの中にザルツマン試薬(二酸化窒素に反応して、液の色が変わる)を入れて、デジタルアナライザーという機械で、二酸化窒素の濃度を測定しまし、空気の汚れ調べの日にこどもたちに結果を報告しました。
当日、子どもたちにも手伝ってもらいながら、作業は進めました。


朝から会場の準備をしてくれ、受付を担当してくれたガールスカウトのみんな。
いるか学童の子たちがおりがみで会場の飾りつけをしてくれました。


みんなが集まり、まずはあおぞら財団のサンタさんのお話を聞きつつ、プレゼントをもらいました。
そして西淀川公害患者と家族の会 事務局長の永野 千代子さんから、以前の西淀川地区の様子、病気の症状などを聞ました。永野さんの左腕にはぜんそくの治療で打った注射針の穴がいくつも開いていて、それを見せてもらいに子どもたちが集まっています。
永野さんの辛さ、大変さを子ども達は感じ取ったのでしょうか、みんな話しを聞く顔が真剣でした。

次に、実際にカプセルで測定した結果ごとにシールで色分けし、そのシールを西淀川区の地図に子ども達の手で貼り付けていってもらいました。
シールは青が数値20ppb以下でめちゃめちゃキレイ
緑は数値が20〜40ppbで普通(環境基準値以下)
黄は数値が40〜60ppbでまだまだ注意(環境基準値内)
赤は数値が60ppb以上で汚れている(環境基準オーバー)
で色分けしています。
みんな、ここ私の家〜!など言いながら、わいわい楽しみながら作業をしてくれました。

結果としては、今回は赤と黄のシールはなく、緑69個、青28個でした。
危険信号である、赤・黄が1つもなかったというのは驚きでした。
ちなみに去年は赤・黄のシールが10個ほどあったので、去年の結果と比べると数値は良かったです。


結果をうけて、次に未来の地球さんへということで子どもたちに手紙を書いてもらいました。何を書けばいいのか悩みに悩んで書いてくれました。

「未来のみて島のくうきはきれいになっていますように」 御幣島小学校6年
「空気をもっときれいにして、みんながもっと病気にならないようにしたい」 
                                  野里小学校 3年
「みんなが病気にならないように、がんばりたいです」 佃西小学校 2年
空気をきれいにしたいと願いをこめてくれたり、

「なるべく歩いて買い物にいく!」 あおぞらグループ
「自転車やバスを使ってお出かけをする」 佃小学校 3年
など、決意を表してくれた子もいました。


そして、5グループに分かれ、1人1人の手紙を大きなはがきに貼り付け、グループごとにまとめてもらい、最後に子どもたち自身で、みんなに向けて感じたことを発表してもらいました。

この日を機会に、空気をきれいにすること、環境に興味をもってくれたらいいなと思いました。
子どもの元気さにとても癒された1日でした。




Filed under: インターン生,にしよどがわこどもエコクラブ — aozorafoundation 公開日 2010年1月18日3:13 PM

シンポジウム 「地球温暖化と地域公共交通」


2009年11月14日(土)
堺市総合福祉会館にて、シンポジウム「地球温暖化と地域公共交通」(市民団体「道路環境市民塾」の主催)が開催されました。

KOALA」、「大阪にLRTを走らせる会」、「堺LRTの早期実現をめざす会」、「堺のチンチン電車を守る会」、「NPO法人自由都市堺・町衆会議」、「次世代路面電車(LRT)による枚方のまちづくりを推進する会」、「わかやま小町(和歌山の交通まちづくりを進める会)」、「路面電車同好会」が協賛し、市民ら109人が参加しました。


このシンポジウムでは、低炭素社会実現のため、大きな取り組みが求められている交通分野を取り上げました。
地球温暖化と交通の関わりについて学ぶとともに、クルマに大きく依存した交通や私たちの暮らしをどう変えていったらよいのか、どのようなまちづくりをしていったらよいのかを市民目線から考えました。

上岡直見氏(環境自治体会議 環境政策研究所 )が「新政権に期待する交通政策」という題材で講演されました。
交通部門対策の基本的思想や暫定税率廃止の影響、国内交通体系の行く末、個人レベルの公共交通、公共交通の経済効果などを考えました。
公共交通にお金をかけるのはもったいないという社会通念がある中で、どのように公共交通を位置づけていくかを上岡氏に語っていただきました。


その後、パネルディスカッションが行われました。
コーディネーターとして塚本直幸氏(大阪産業大学人間環境学部)を、パネラーとして上岡氏、辻本勝久氏(和歌山大学経済学部准教授、わかやま小町会長)、福井隆一郎氏(堺のチンチン電車を愛する会、堺刃物商工業協同組合連合会副理事長)、村松昭夫氏(道路環境市民塾塾長、財団法人公害地域再生センター理事長)をお招きしました。

辻本氏より、廃止が検討された和歌山県の旧南海貴志川線を市民と行政が協力して和歌山電鉄に再生させた事例が紹介されました。

ついで福井氏より、堺のチンチン電車に対する熱い思いや課題などの報告がありました。

それらの報告を踏まえて、阪堺線の問題や堺市の公共交通のあり方、ビジョンを持った積極的な市民活動の必要性など幅広い議論が、会場からの意見も踏まえながら行われました。


今回のシンポが、市民・鉄道会社・行政がともに考えるきっかけとなれば幸いです。

あおぞら財団インターンシップ生 
都留文科大学3年 奥村太威
*補足 あおぞら財団 小平




Filed under: インターン生,道路環境市民塾 — aozorafoundation 公開日 2009年11月16日3:48 PM

チラシ・MLづくり


2009年11月13日(金)

大阪府地球温暖化防止活動推進センターのOJT研修で
広報戦略のワークショップが行われました。


フードマイレージ買い物ゲームを活用した実践として、12月11日(金)と12日(土)に豊中市立市民会館で行われる「とよなか市民環境展」での展示と啓発の方法を話し合いました。

推進員自らが教材「フードマイレージ買い物ゲーム」を活用した
温暖化防止活動の場を創るために、活動を周知するための
広報活動が必要であるということで、広報ツールの作成をしました。
まず、クリスマスの広告を比較し、そこから広告・広報の原理・法則を学びました。



それをチラシ・MLづくりに活かしました。


チラシとMLが形になるのが楽しみです。

インターンシップ 奥村




Filed under: インターン生,フードマイレージ — aozorafoundation 公開日 12:44 PM

平成21年度 JICA都市における自動車公害対策研修


2009年11月9日(月)
今日は、あおぞら財団にてJICAの都市における自動車公害対策の研修会が行われました。
JICAとは、Japan International Cooperation Agencyの略であり、独立意行政法人 国際協力機構のことです。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
エジプトやラオス、モンゴル、パキスタン、フィリピン、スリランカ、ベトナムという国々の環境や交通などに関係する行政の方々が集まり、研修を受けました。
午前中は、大阪大学大学院工学研究科の松村先生が「AWARENESS ACTIVITIES」という題材で話をしてくれました。人々が自発的に環境問題を見つめ、活動していくためにはどう働きかけたらよいのか。国、企業、民間団体、住人の関係性のあり方などをみんなで考えました。
みなさん行政の関係者というだけあって、真剣な眼差で話を聞いていました。
理想的な専門家の条件は、「情熱・クールな頭・思いついたら自らすぐ行動できる力」の3つを兼ね備えることだ、という言葉には全員なるほどという具合にうなずいていました。
午後は、公害地域再生の取り組みを知るということで、西淀川の公害問題やあおぞら財団についての講義をしました。

昔の西淀川の写真や映像を見た後に、タクシーで現在の西淀川を見て回りました。


自分達の足で歩いてみました。

みなさん熱心に現在の西淀川の様子を写真におさめていました。
その後、あおぞら財団の説明をしました。
それぞれの国の事情や状況は違うはずではありますが、みなさん今回の研修は勉強になったという顔をされて、おかえりになりました。

今日の研修が各国の自動車公害対策に活かされていくことを願います。

インターンシップ 奥村




Filed under: インターン生,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2009年11月10日2:50 PM

西成高校—あおぞら財団 チャレンジ人権総合学習


西成高校では「チャレンジ人権総合学習」という授業プログラムが行われています。人権問題についてテーマ毎に分かれて学習をする授業です。西成高校の依頼を受けて、環境問題をテーマとする授業のお手伝いをしました。

環境問題というと、温暖化問題など地球規模の問題を思い浮かべる人が多いと思います。地球規模になると範囲が広く自分たちの生活と被害の実態が見えにくくなりがちですが、公害被害は自分たちの生活に関わる身近な問題です。
公害という「生きる権利の侵害」を学び、自分たちの住むまちの環境について考え、自分たちがやれることは何かを考えることをねらいとしました。
授業には20名の生徒が参加をしました。

まず1日目、9月11日は「大気汚染公害の「過去」と「いま」を知る」をテーマに、大気汚染公害について学んだ後、西淀川公害患者の家族の会事務局長の永野千代子さんと、西成区に隣接する大正区の公害患者の松本邦枝さんから公害病による被害を具体的に聞きました。

2日目(9/17)は、まち・交通たんけんと題したフィールドワークで、国道43号線、26号線、大正区の地域調査を行いました。
3日目(9/25)は、受講生が自宅にとりつけたの二酸化窒素濃度(NO2)測定を実施。2日目のフィールドワーク調査の結果を地図にまとめ、まちの環境の問題点や良いまちにするために自分たちができることは何かを考えました。
2日目、3日目の授業はあおぞら財団のインターン生がレポートしています。
(以上 小平記)

2009年9月18日(金)
【授業2日目】

あおぞら財団インターンシップ生 奈良女子大学3回 川淵絵里子

あおぞら財団インターンシップ生 奈良女子大学3回 川淵絵里子

西成高校で行われている人権総合学習の一環で、あおぞら財団では9月11・18・25日の5・6時間目を使って3回の授業を受け持っています。
私は2回目の18日のお手伝いをしました。

11日は教室で授業を行いましたが、18日は学外に出て自分たちの街を探検してもらいました。
実際に身のまわりをじっくり観察することで地域の環境問題や街の良さを発見し、考えてもらうことがねらいです。

今回は渡船を使って西成区から大正区へ渡り、工場と住宅が混合している様子を見学するチーム2つと、地域を走る主要な道路(国道43号線と国道26号線)の交通量をカウントするチーム2つの4チームに分かれ、それぞれのチームにあおぞら財団のスタッフが1人ずつ付きました。(上田さん、小平さん、川淵、岡田くん(桃山学院大学インターン生))
私は上田さんと一緒に自転車で大正区を見学するチームに付きました。

開始早々、一方のチームが先に出発してしまい、はぐれてしまうというハプニング!
急いで追いかけてもらい、2人合流できましたが、残り3人が見つからず、仕方ないので連絡を取りつつ後で合流しようということになりました。
事前に下見をしていなかったことが原因の失敗です!反省すべき内容です。

生徒を捜している間に他のメンバーを落合下渡船にて乗船させ、木津川を渡りました。


大正区に入るとさっそく工場群が出迎えてくれました。
自転車で走っていると目にゴミがたくさん入って痛かったです。
大正区は沿岸部に工場地帯が広がり、その中に住宅が混合して建っているという地域です。そのため細かい塵や埃が比較的多いのだろうと感じました。
生徒たちも喉が痛い、工場のニオイがすると感想を漏らしていました。

大正区を見学しながら、工場や公園、民家の様子など気になったもの、面白いものを写真に撮ってもらいました。


誰もいない公園…


戸内に収まらないものがあふれ出してる


商店街

あっという間に時間は過ぎ、急いで落合下渡船へ。


はぐれた3人とはそこでも会えず、結局学校で再会することとなってしまいました。
本当に申し訳なかったです!

学校へ戻ると、交通量調査の結果が出ていました。


2つの道路で大きな差は見られませんでしたが、たくさんの車がこの道路を利用していることが改めてよく分かる結果となりました。
生徒たちもこの結果から何が分かるのかと考えてくれたようです。

各グループで撮ってきた写真を印刷し、次回の宿題である二酸化窒素測定について説明した後解散となりました。

こちら側のミスで、生徒や先生に大変な迷惑をかけてしまったことが非常に悔やまれますが、生徒たちの様子を見ていると、今回のフ
ィールドワークに興味を持ち、思い思いに感想を持ってくれたように感じたので良かったと思います。今回の反省点を生かし改善を加えていけば、次回にも繋げていけるのではないかと思いました。

生徒たちが少しでも自分の街に対して興味・関心、愛着を持ち、地域の問題点などを考えてくれるよう、こうした機会をたくさん設けることで今後も協力していけたらいいなと思いました。

43号線の様子

調査の様子

2009年9月25日(金)
【授業3日目】

あおぞら財団インターンシップ実習生 桃山学院大学 田中 淑恵

今日は午後からチャレンジ人権総合学習で西成高校に行ってきました。
参加してくれた学生は、20人で4班に分かれて作業をしました。

①二酸化窒素カプセル測定
試薬を入れてどれだけ汚れているかをエコアナライザーで測定!
環境が良いと透明に近くだんだんピンク色になります。そして環境が悪ければ悪いほど色が紫になります。
学生が積極的にエコアナライザーの手伝いをしてくれたのですが、残念ながら調子が悪くて正常な数値を割り出すことができませんでした。

②結果を地図にまとめる
地図に調べた結果のシールをはりました。

③二酸化窒素測定結果の地図と、FW結果の地図からわかったことを討議
1つめの「マップから見えること」をテーマに調べたことを共有しました。前回(9月18日)の人権総合学習で撮った身の周りの街の写真をもとに、みんな各々の班で意見をかわしていまいた。10分の休憩をはさみ、2つめのテーマ「住んでみたい「まち」住続けたい「まち」を考える」について話し合いました。

④グループ発表
今まで話し合った事をもとに、各班約3分で発表しました。

⑤まとめ
時間も限られていたことに加えて、エコアナライザーの調子も悪かったので作業が十分にできたわけではありませんでしたが、学生たちも思ったより作業に取り組んでくれました。私の実家(和歌山県)は周りが山に囲まれているすごい田舎なので同じに今回と同じ実習をしたとき今回の結果と比べてどのような結果がでるのか気になります。
環境が悪いという結果が出たときに、そこで終わってしまうのではなくて、これから私たちがどうしていけばいいのか考えていくべきだと感じています。





生徒たちがつくった地域調べの結果をまとめたマップ
生徒の感想≪一部抜粋≫
・分かったことは自分が思っている以上に公害が深刻で大変なことだということです。次に勉強になったことは、やはり公害が深刻ということと、そして、工場が住宅の周りにあるのが原因ということが分かり勉強になりました。そしておもしろかったことは、大変だったけど大正区で迷ったことです。なぜかというと、迷った時にこそ発見できるものや気づかなかったことに気がつけるからです。

・環境問題や地球温暖化などの問題があんなに前からあったなんて、知らなかったし、被害も大きかったからびっくりしました。

・公害では、実際に被害にあった方々が話してくれました。ゼンソクや公害病にかかった人の話を聞き、たいへんな思いをした人がおるんやなぁと思いました。


Filed under: インターン生,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2009年10月7日5:06 PM
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