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あおぞら苑訪問


 2010年8月12日、あおぞら苑の見学に行ってまいりました。
あおぞら苑は在宅で生活されていて、介護が必要な方に、日帰りで入浴や食事やレクリエーションを利用できるデイサービス施設です。また、あおぞら苑はぜん息や慢性気管支炎など、呼吸器疾患をもった患者さんにも安心して利用できるように専門の看護士もいます。
あおぞら苑に入る前に、目に付いたのが、公害闘争記念碑が施設の前にあったことです。
記念碑には公害裁判についてが記されています。当時公害に苦しんだ人々の将来への希望、切実な思いが詰まっているものだと感じました。

 施設の中に入ると、20人くらい利用者さんがいて、楽しそうにお話ししていたり、テレビを見ていました。私は介護施設に入るのは初めてで、しかも公害患者の方々がいるという話を聞いていたので、入る前は堅苦しいイメージを想像していましたが、案外アットホームな環境であることに驚きました。施設で働く辰巳さんの話によると、日々利用者さんのことを考えて、いかにより良く利用できるかを試行錯誤しているといいます。実際施設で働くスタッフさんと利用者さんの仲が良く、一緒にレクリエーションして盛り上げていて、良い信頼関係が築けていると思いました。
 その後、昼食の準備のお手伝いをさせて頂き、利用者さんとお食事をご一緒させて頂きました。利用者さんは私よりも人生経験豊富な方々ばかりで、なかには百歳以上の方もいたので、どのように接していいのかわからずに緊張して、コミュニケーションを取るのに苦労しました。
 あおぞら苑は笑顔が絶えず、明るい雰囲気の施設で、スタッフさんの絶え間ない努力の賜です。これは公害患者さんの公害問題根絶に関する思いを忘れず、継承していかなければならないという強い思いの結果だと感じました。

インターン生 環境学園専門学校 石川正樹





Filed under: インターン生,その他の事業,にしよどnote — aozorafoundation 公開日 2010年8月20日9:44 AM

淀川大図鑑に行ってきました

8月10日に私は長居公園にある大阪市立自然史博物館に行ってきました。
いま博物館では淀川大図鑑というイベントが開かれています。
イベントでは淀川の歴史や淀川に住む生き物の展示が行われており、家族連れや学生の人たちがたくさんきていました。またテーマは「生物多様性」というもので、今年の10月には名古屋でCOP10と呼ばれる生物多様性条約第10回締約国会議が開催ます。より多くの人に生物多様性について関心を持ってもらう為に開催されています。

      
写真は左からスズキ、モズクガニ、カワウです。これらの生き物たちは今も淀川に住み着いている生き物たちです。
名前は知っているけれど、自分の住んでいるとこでは無縁だろう・・・と思っていた生き物たちが実は身近な淀川にいたということは衝撃でした。

しかし淀川にはこういった昔からいる動物たちの他にも人間たちが持ちこんで捨てていった動物たちも住んでいます。

   
それがアライグマやヌートリアのような生き物です。アライグマはペット、ヌートリアは毛皮用に持ちこまれたものが野に放たれたれて住み着いたものです。

最初にこの展示のテーマは「生物多様性」と書きましたが、その意味はあらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態を言い、数え切れないほどの生物種が、それぞれの環境に応じた相互の関係を築きながら多様な生態系を形成し、地球環境と私たちの暮らしを支えているということです。しかし今多くの生物が急速に絶滅の危機に瀕しています。これは恐竜時代の絶滅速度よりはるかに速いと言われています。
この展示でそれが垣間見れたのはマシジミといわれる貝です。この貝は昔から淀川にいた原種と外国からきた外来種がおり、そのふたつが交雑することで混合種が生まれ、昔からいた原種がいなくなっていく危険があります。このように絶滅の原因は環境の変化だけでなく、外来種によるものもあります。

この他にもたくさんの生き物のが展示されており、観ていると時間があっというまに過ぎてしまいました。この展示は9月20日まで開催しているのでみなさんも観に行ってはいかがでしょうか?

話は変わりますが淀川展を観たあとに、きんき環境館という環境省近畿地方環境事務所と特定非営利活動法人大阪府民環境会議が協働で運営を行っており、環境に関する活動を中心に動いているNPOや企業の中間支援を行っている事務所におじゃましました。
きんき環境館はパートナーシップを結んでいる企業やNPOとの意見交換や交流の場として利用されています。いろんな環境に関する展示もしていますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

職員のみなさん、私達インターン生にも丁寧に説明して下さってありがとうございます。

あおざら財団インターン生 近畿大学経営学部3回 中井智裕




Filed under: インターン生,その他の事業 — aozorafoundation 公開日 2010年8月11日5:11 PM

ぜん息患者 医療費無料化をめざして −西淀川の集い−


2010年7月29日(木)14:00-15:30
場所:千北診療所3階
参加者 12名

7月29日に、「ぜん息患者 医療費無料化をめざして −西淀川の集い−」が、千北診療所で開かれました。

まず、あおぞらプロジェクト大阪のぜん息被害者実態調査とこの間の運動について、スタッフの真鍋がプリントを配布して報告しました。実態調査の報告では、ぜん息の患者さんは府内全域の全年齢で今も増え続けていること、高い医療費が患者さんの負担となっていること、そのせいで受診回数を減らす人がおり、受診抑制をすることで症状が悪化し、発作が起き、仕事に支障をきたし、収入が減るという悪循環ができていることなどが報告されました。また、東京都や川崎市では気管支ぜん息患者に対して助成制度があるのに対して、大阪府や大阪市は財政が厳しいことなどを理由に助成していない現状や、大阪でも医療費が無料になるように署名を集めていることが説明されました。最後にプリントと一緒に配布したアンケートへの記入をお願いしました。

次に西淀川ぜん息患者さんの懇談会となりました。参加者の方々がご自身の体験を語って下さいました。病院で処方される薬だけでなく、市販の薬を併用することでなんとかぜん息を抑えていることや小児ぜん息は助成があるのに大人になると無くなることへの矛盾などなどのお話しを聞くことができました。ぜん息は一生つきあっていかなければならない病気で、発作のときには死ぬかもしれないという恐怖を感じるといったつらい経験のお話しが多かったですが、薬が向上してきていて、ぜん息を克服できるようになるかもしれないという明るいお話も聞くことができました。

患者会の方ではない参加者の方には、署名をお願いし、していただくことができました。

ぜん息についての知識が何もなかったので、ぜん息の症状や助成制度について初めて聞く事ばかりでとても勉強になりました。大阪では、昔助成制度を設けていた市の多くが今はやめてしまって、東京などとは逆に後退していっているというお話しがすごく印象的でした。

(インターン生 森口)




Filed under: インターン生,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2010年7月30日11:27 AM

空気の汚れ調べ


あおぞら財団インターン実習生 兵庫県立大学3回生 井上 紗希

2009年12月26日(土)、西淀川区民会館で空気の汚れ調べを開催し、こども30人、指導者や保護者11人、スタッフ9人、合計50人が参加しました。


空気の汚れしらべでは、大気の汚染の一因にもなっている
二酸化窒素の量を測定します。
こどもたちに前もって二酸化窒素を吸収するカプセルを配布し、家や学校などに24時間設置してもらいました。
前日にあおぞら財団で、カプセルの中にザルツマン試薬(二酸化窒素に反応して、液の色が変わる)を入れて、デジタルアナライザーという機械で、二酸化窒素の濃度を測定しまし、空気の汚れ調べの日にこどもたちに結果を報告しました。
当日、子どもたちにも手伝ってもらいながら、作業は進めました。


朝から会場の準備をしてくれ、受付を担当してくれたガールスカウトのみんな。
いるか学童の子たちがおりがみで会場の飾りつけをしてくれました。


みんなが集まり、まずはあおぞら財団のサンタさんのお話を聞きつつ、プレゼントをもらいました。
そして西淀川公害患者と家族の会 事務局長の永野 千代子さんから、以前の西淀川地区の様子、病気の症状などを聞ました。永野さんの左腕にはぜんそくの治療で打った注射針の穴がいくつも開いていて、それを見せてもらいに子どもたちが集まっています。
永野さんの辛さ、大変さを子ども達は感じ取ったのでしょうか、みんな話しを聞く顔が真剣でした。

次に、実際にカプセルで測定した結果ごとにシールで色分けし、そのシールを西淀川区の地図に子ども達の手で貼り付けていってもらいました。
シールは青が数値20ppb以下でめちゃめちゃキレイ
緑は数値が20〜40ppbで普通(環境基準値以下)
黄は数値が40〜60ppbでまだまだ注意(環境基準値内)
赤は数値が60ppb以上で汚れている(環境基準オーバー)
で色分けしています。
みんな、ここ私の家〜!など言いながら、わいわい楽しみながら作業をしてくれました。

結果としては、今回は赤と黄のシールはなく、緑69個、青28個でした。
危険信号である、赤・黄が1つもなかったというのは驚きでした。
ちなみに去年は赤・黄のシールが10個ほどあったので、去年の結果と比べると数値は良かったです。


結果をうけて、次に未来の地球さんへということで子どもたちに手紙を書いてもらいました。何を書けばいいのか悩みに悩んで書いてくれました。

「未来のみて島のくうきはきれいになっていますように」 御幣島小学校6年
「空気をもっときれいにして、みんながもっと病気にならないようにしたい」 
                                  野里小学校 3年
「みんなが病気にならないように、がんばりたいです」 佃西小学校 2年
空気をきれいにしたいと願いをこめてくれたり、

「なるべく歩いて買い物にいく!」 あおぞらグループ
「自転車やバスを使ってお出かけをする」 佃小学校 3年
など、決意を表してくれた子もいました。


そして、5グループに分かれ、1人1人の手紙を大きなはがきに貼り付け、グループごとにまとめてもらい、最後に子どもたち自身で、みんなに向けて感じたことを発表してもらいました。

この日を機会に、空気をきれいにすること、環境に興味をもってくれたらいいなと思いました。
子どもの元気さにとても癒された1日でした。




Filed under: インターン生,にしよどがわこどもエコクラブ — aozorafoundation 公開日 2010年1月18日3:13 PM

シンポジウム 「地球温暖化と地域公共交通」


2009年11月14日(土)
堺市総合福祉会館にて、シンポジウム「地球温暖化と地域公共交通」(市民団体「道路環境市民塾」の主催)が開催されました。

KOALA」、「大阪にLRTを走らせる会」、「堺LRTの早期実現をめざす会」、「堺のチンチン電車を守る会」、「NPO法人自由都市堺・町衆会議」、「次世代路面電車(LRT)による枚方のまちづくりを推進する会」、「わかやま小町(和歌山の交通まちづくりを進める会)」、「路面電車同好会」が協賛し、市民ら109人が参加しました。


このシンポジウムでは、低炭素社会実現のため、大きな取り組みが求められている交通分野を取り上げました。
地球温暖化と交通の関わりについて学ぶとともに、クルマに大きく依存した交通や私たちの暮らしをどう変えていったらよいのか、どのようなまちづくりをしていったらよいのかを市民目線から考えました。

上岡直見氏(環境自治体会議 環境政策研究所 )が「新政権に期待する交通政策」という題材で講演されました。
交通部門対策の基本的思想や暫定税率廃止の影響、国内交通体系の行く末、個人レベルの公共交通、公共交通の経済効果などを考えました。
公共交通にお金をかけるのはもったいないという社会通念がある中で、どのように公共交通を位置づけていくかを上岡氏に語っていただきました。


その後、パネルディスカッションが行われました。
コーディネーターとして塚本直幸氏(大阪産業大学人間環境学部)を、パネラーとして上岡氏、辻本勝久氏(和歌山大学経済学部准教授、わかやま小町会長)、福井隆一郎氏(堺のチンチン電車を愛する会、堺刃物商工業協同組合連合会副理事長)、村松昭夫氏(道路環境市民塾塾長、財団法人公害地域再生センター理事長)をお招きしました。

辻本氏より、廃止が検討された和歌山県の旧南海貴志川線を市民と行政が協力して和歌山電鉄に再生させた事例が紹介されました。

ついで福井氏より、堺のチンチン電車に対する熱い思いや課題などの報告がありました。

それらの報告を踏まえて、阪堺線の問題や堺市の公共交通のあり方、ビジョンを持った積極的な市民活動の必要性など幅広い議論が、会場からの意見も踏まえながら行われました。


今回のシンポが、市民・鉄道会社・行政がともに考えるきっかけとなれば幸いです。

あおぞら財団インターンシップ生 
都留文科大学3年 奥村太威
*補足 あおぞら財団 小平




Filed under: インターン生,道路環境市民塾 — aozorafoundation 公開日 2009年11月16日3:48 PM
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