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あおぞら苑お披露目会


インターン 稲嶺 愛子(奈良女子大学)

  あおぞら苑のお披露目会が9月21日に行われました。あおぞら苑は、在宅で生活をされている介護や支援を必要とする方に、日帰りで利用できる入浴や食事、機能訓練などのサービスを提供するデイサービス施設です。 
住宅街の中にあるあおぞら苑は、一見すると普通の住宅のようで、私が予想していたデイサービス施設とは違い、誰かの家に遊びに来た、という感じのすごくアットホームな雰囲気でした。
 
正面には、大きな木に「あおぞら苑」と書かれた素敵な表札がありますが、これ、なんとあおぞら財団理事長の森脇さんが書かれたそうです。

 中に入ると、大勢の人!食堂や和室では近所の方や公害患者会の方々が、楽しそうに話していて、このあおぞら苑の誕生をみんなが喜んでいるんだなと感じました。

 理事長の辰巳さんの話によると、あおぞら苑は木の暖かさを感じられる木造で、床には床暖房が施されており、家庭的な雰囲気を大切にしたそうです。また、看護師や介護士を含め4人のスタッフが、健康チェックから食事の用意などのお世話をしてくれ、喘息等の呼吸器疾患を持った患者さんも安心して利用できるような配慮がなされていました。そして、あおぞら苑の自慢は、なんと言っても岩風呂です!手すりもついていて、広々とした岩風呂は、誰でもゆったりと気持ちよく入れると思います。
 
 お披露目会の後には、公害闘争記念碑の除幕式が行われました。記念碑には「公害と闘い環境再生の夢を」という滋賀大学前学長の宮本憲一先生の文字と、公害裁判についての文面が記されています。除幕式で、隣に立っていたおばあちゃんが、「私が小さかった頃は底が見えるくらいにきれいだった川が、私の娘が小さい頃には汚染されて、川がぐつぐつと湧きだっているようだった。今の若い子はもう知らないだろうね。」と、公害の様子を私に話してくれました。この記念碑には、公害患者や西淀川の人たちの願いや、地域への想いがつまっているのだと感じました。また、「家がすぐ近くなので、これからは近所の友達を誘ってあおぞら苑に来たい。」とも話していました。あおぞら苑は、デイサービス施設というだけではなく、世代から世代へ公害についての情報やネットワークを広げていく拠点となればいいなと思いました。

あおぞら苑〒555−0032  大阪市西淀川区大和田5丁目7番14号
Tel:06-6475-0111
Fax:06-6475-0114




Filed under: インターン生,にしよどnote — aozorafoundation 公開日 2006年9月26日4:43 PM

「大阪から公害をなくす会」から搬出した資料の整理


あおぞら財団 インターン 宮本弥生 龍谷大学

9月15日に、前回(9月11日)「大阪から公害をなくす会」から受け取った資料の整理を行いました。今回の作業は、前回ダンボールに詰めた莫大な資料に、一つ一つ番号をつけて資料内容をパソコンに保存することでした。これによって、どの資料がどこにあるのか管理しやすくなります。

まず、資料を段ボールから出してほこりをはらいます。もちろん資料の中も確認!


資料に番号札をはさみます。


資料の行列。
パソコンに登録されるのを待ってます。

今回は、前回の作業と違って資料の中まで確認したので、中には資料を見続けてしまい、作業が止まってしまうこともしばしばありました。

今回の作業中に、小学校低学年ぐらいのかわいらしい女の子の写真が数枚出てきました。写真の女の子は南竹照代さんという人で、西淀川公害の被害者だと知りました。南竹さんは小学生の時に喘息の症状が出始めて、以来、中学、高校卒業後と症状は重くなっていき、24歳の若さで亡くなったそうです。喘息の発作は、吸った息が100%吐き出せないため新たに空気が吸えず、とても苦しく、時には意識がなくなってしまうそうです。南竹さんも発作に苦しみ入退院を繰り返しながら、それでも大好きな学校に通い、高校を卒業したそうです。今回発見した写真には、遊園地で南竹さんがにこにこ笑ってる写真や、友達と写っている写真など、南竹さんのとても元気な姿をみることができます。元気でかわいらしい女の子なのに、このあと喘息を発病し、発作で苦しんだことを思うと、とても悲しくなりました。
公害がこんな子どもまでも苦しめたことを知り、公害の恐ろしさを実感しました。

今回の作業で、資料の約4分の1の整理が終わりました。まだまだ、すごい資料が出てくると思います。作業の途中で西淀川公害などの事を財団の林さんに教えてもらい、生の資料を見ながらなので、いろんなことが学べました。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: インターン生,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年9月20日1:29 PM

「大阪から公害をなくす会」からの資料搬出


あおぞら財団 インターン 宮本弥生 龍谷大学

9月11日(月)、「大阪から公害をなくす会」の資料を受け入れて、その資料を西淀川高校へ搬入する作業を一日行いました。
朝、財団に集合してから、西九条にある「大阪から公害をなくす会」の事務所に行って、マスク、軍手、頭にはタオルを巻き、倉庫にあるたくさんの資料をダンボールに詰めました。倉庫の中は、古い資料がたくさんあって、ほこりがかぶっていたり、ネズミ(?)にかじられていたり。。。 マスクなしでは絶対無理でした!


「大阪から公害をなくす会」は1971年に設立され、国・自治体への公害発生源規制要求運動や、条例規制の整備改善要求、公害反対運動の支援と連携などの活動を行っています。なので、倉庫のなかには、松原ジャンクション問題や、さまざまな公害訴訟の資料がありました。なかには、アサガオで酸性雨を調査した報告書など、面白いものもありました。ほかにも、アスベストに関する資料もあり、アスベストの問題は以前から言われ続けていたのだと分かりました。
紙の資料だけでなく、“団結”と書かれたハチマキや、“公害患者の生きる希望の灯 消すな”と書かれた筵旗(むしろばた)もあり、当時の運動の激しさが伝わってきました。
特に筵旗は、初めて見たので、迫力があるなぁ!と思いました。後から聞くと、この筵旗は、1982年12月に府庁玄関前でハンストを行ったときに使われたそうです。
このハンストは、1980年に大阪府がNO2の環境基準を緩和すると発言し、府民が抗議を行ったが、最終的には大阪府がいっさいの交渉を拒否したのに対して、行われたそうです。

今回搬出した資料は、全部で40箱分にもなりました。古い資料が多かったので、ほこりをかぶっているものが多かったけれど、どれも貴重な資料ばかりなのだろうなと思いました。同じ間違いを繰り返さないためにも、将来に伝えていくことは大切であり、そのためには当時の資料がとても重要なんだと思いました。

<ちょこっとメモ>
作業の休憩中に事務所の隣にある、青汁バー(!?)で青汁を初体験しました。においは大根の葉っぱなどの青物のにおいがすごかったけれど、味は思っていたものより、飲みやすくておいしかったです。疲れが吹っ飛びました! 

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: インターン生,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年9月13日10:41 AM

光化学スモッグ


あおぞら財団インターン 吉澤晴香 龍谷大学

前回(8月4日)、自転車マップ作成のために自転車に乗ってまちをまわっている時、途中で目が痛くなりました。…痛いというか、ヒリヒリして涙が出そうになる感じ。
これまで、光化学スモッグが出ている時に同じように目が痛くなることがあったので、「これはもしや光化学スモッグ??」くらいに思っていました。…でも、あの時のヒリヒリ感は今まで痛くなった時の中でも、結構きつかったですね。
後から聞くと、その日、私達がいた辺りでも光化学スモッグの注意報が発令されていたみたいでした。
ここで…
『光化学スモッグ』とは、
自動車や工場の排出ガスに含まれる窒素酸化物や炭化水素などは、太陽の紫外線で反応し、「光化学オキシダント」を生成します。
この「光化学オキシダント」は、窒素酸化物や炭化水素の大気中濃度が高く、紫外線の強いときに高濃度となり、白くモヤがかかったようになります。この状態を「光化学スモッグ」と呼んでいます。風が弱く、気温が高く、日差しが強い日に発生しやすい傾向にあります。
「光化学オキシダント」は高濃度になると人や植物などへ影響を及ぼし、人体への影響としては、
目がチカチカする
のどが痛い
呼吸が苦しい

と、いうことです。
(大阪府 エコギャラリー

そのことで、先日、大阪市都市環境局の方があおぞら財団に来られました。光化学スモッグについての現状や、行政がどんなっているふうに対応しているのかなど、いろいろな話が聞けましたが(例えば、今年は去年より注意報の発令回数が多くなっているらしいです!)、そこで一つ疑問に思ったことがありました。
光化学スモッグの原因については、まだわからないことが多いみたいなのですが、一般の私たちはあまり光化学スモッグのことを知らないですよね。注意報が出ているとしても、学校に札が出るくらいで、他の場所ではいつ出ているのかもあまり分からないし…。
目がヒリヒリするのは、洗えば痛みはひくということみたいですが…それでも被害ですよね、症状の現れ方も人によってはいろいろあるだろうし。
お話を聞いていると、(私の印象では、ですが、)最終的に「しばらく見てみないとちょっとまだわからないことですね。」という感じでした。では、それまで(もっと詳しく実態がわかるまで)は、これ以上はどうしようもないということ??と思ってしまいました。
原因はわからなくても、注意報が発令された時にもっと一般の人みんなに知らせるということが必要なのではないかと思います。みんなが利用する場所で、何か目印で知らせるとか…そういうことなら出来るのでは??と思いました。私は、市のこととかも、詳しいことは全然わからなくて言っているわけなのですが、注意報が出たときに、学校以外の場所に情報を発信する仕組みとか、「知る」きっかけがあれば。。と、思いました。


Filed under: インターン生,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2006年9月7日12:04 PM

☆エコドライブカーに試乗☆


あおぞら財団 インターン 青木徹也 稲嶺愛子
2006年8月29日

今日私たちは西淀川区にある佃運輸に行きエコドライブカーに試乗してきました。
ここではトラックにタコグラフという機械をとりつけエコドライブを実施しています。

タコグラフって?
タコグラフは車の速度とエンジン回転が取得できる装置です。
危険走行や不経済運転などを感知すると、音声ガイダンスで運転手さんに警告します。
また走行中のデータも記録され、会社でデータ管理されます。
エコドライブのメリットは安全運転だけでなく、
燃費率の向上といった経済的な部分も魅力的です。
またCo2排出量の削減など、環境面での期待も得られます。
詳しくは→ YAZAKI タコグラフ

試乗中。中がむっちゃ広く、眺めも良い!

記念写真。


運転手さんと事務員の方にインタビュー。

Check…

【デメリットなし】
エコドライブ実施するにあたって、最初はあまり乗り気ではなかったみたいです。「営業面で  の支障や、運転面での負担になるんでは…」 しかし、開始前と開始後の走行時間に変化が  ないことが判明。

【心の問題やから】
「インセンティブなど個人メリットが必要ではないか?」という質問には、
「自主性の方が良い。お金の問題じゃないから。」

【理解してほしい】
西淀川でエコドライブに取り組む企業は多いため、トラック同士の理解はあるものの、
一般車の理解がない。よくあおられるとのこと。


Filed under: インターン生,エコドライブ — aozorafoundation 公開日 2006年8月30日3:38 PM
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