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ブログカテゴリー » 国際交流

日中環境問題サロン2022 第二回 「中国の環境NGOの活動状況」交流会を開催しました

2023年1月8日(日)に、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日中両国における公害経験やそれに関連する資料・情報を共有し、情報発信・人的交流を行なうことを目的として、日中環境サロン2022・中国環境NGOの活動状況報告会をオンラインで開催しました(主催:あおぞら財団、共催:龍谷大学東アジア環境研究会)。交流会には日本と中国の環境学者、環境NGOメンバー、環境支援企業代表、学生及び環境問題に関心がある一般市民が、合わせて34人参加してくれました。

今回は南通大学公共衛生学部(https://gw.ntu.edu.cn/main.htm)「緑色方舟」(Nantong University “green” community)環境保全サークルの指導教員趙新元氏から「長江経済エリアにおける環境保護活動及び政策変化」、三亜学院「ブルーリボン」(Blue Ribbon)海洋保護ボランティア団体(http://www.ch-blueocean.org/)学生リーダーの欧陽志宇氏から「海洋を見守る若者実践―落筆峰のもとで」を報告していただきました。

欧陽氏は中国で有名な観光都市の三亜市にある大学、三亜学院の環境保護サークルの組織構成、活動内容、社会責任や社会とのつながりなどを報告しました。

欧陽氏報告 ブログ用
趙氏は中国長江ベルトにおける水質汚染や生態系破壊問題の解決策として、行政の対策、市民の監督、科学技術の活用などを報告しました。

趙氏報告 ブログ用

 
報告によると、現在中国の大学サークルは、大学生にとって重要な導き役を果たしている上で、社会責任も果たす段階にあるが、資源や時間などに制限され、社会にある専業環境NGOと比べるとまだ相当な距離があると明らかになりした。このような現況を踏まえて、学内のNGOと社会のNGOの協働により、相乗効果を発揮することが期待されていますと欧陽氏が話しました。
また、環境問題を解決するために、特に中国のような広い地域に関わる場合に、特定の一団体が責任を負うより、ステークホルダーを組み込んで、自らの長所を発揮しながら汚染対策を行うべきで、いわゆる官民産学連携という仕組みを活用できれば、環境問題はよりスムーズに解決出来るでしょうと趙氏が話しました。

<感想>

国土が広く、人口も多い中国においては、環境問題の解決には協働が欠かせません。そのため、「動き」の前提である「意識」の培いや向上がとても重要であると、二人の発表者はともに語っていました。市民、行政、企業を結ぶつなぎ役として活躍している数多くの中国環境NGOにとっても、環境問題の解決はメイン事業として扱われています。しかし、市民の環境意識の啓発活動以外に、具体的に環境課題を解決できる専業NGOはまだ十分ではありません。目下、経済が「高速の発展」を「高質の発展」に転換しようとする中国においては、資源や環境にやさしい社会の構築が求められています。環境NGOも上げ潮に乗って、従来より活躍できることが期待されるでしょう。

確かに日中環境問題サロンでは、中国の環境問題と解決策が紹介されましたが、市民参加など日本が実践している仕組みと似ている部分もあれば、大学生の知識と情熱を活かし、環境保全サークルとして活躍するなど日本においては珍しい光景が見られました。環境の優等生と見られる日本を鑑みて、中国は自らの環境保全のための道を開こうとしています。これからも日中や環境問題解決という道を歩む他の同志とも手を組んで、お互いに支え合って、議論を積み重ねる上で、必ずいつかゴールに辿り着くという思いを共有し、今回の日中環境問題サロンがお開きとなりました。

集合写真2

(記:あおぞら財団スタッフ 龍谷大学院生 王子常)

 

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2023年1月19日6:40 PM

日中環境問題サロン2022 (第二回)「中国の環境NGOの活動状況」交流会を開催します

日中環境サロン2022 (第二回)「中国の環境NGOの活動状況」交流会を開催します

2023年1月8日(日)に、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日中両国における公害経験やそれに関連する資料・情報を東・東南・南アジア諸国と共有ため、情報発信・人的交流を行なう目的として、あおぞら財団が主催する日中環境サロン2022・中国の環境NGOの活動状況交流会を開催します。

今回は南通大学公共衛生学部(https://gw.ntu.edu.cn/main.htm)「緑色方舟」(Nantong University “green” community)環境保全サークルの指導教員趙新元氏から「長江経済エリアにおける環境保護活動及び政策変化」、三亜学院「ブルーリボン」(Blue Ribbon)海洋保護ボランティア団体(http://www.ch-blueocean.org/)学生リーダーの欧陽志宇氏から「海洋を見守る若者実践―落筆峰のもとで」を報告していただきます。

「緑色方舟」と「ブルーリボン」はどちらも大学生が設立し、環境保護を目的として活動している環境NGO団体(サークル団体)です。
現在の若者たちがどのような方法で学術知識と現場活動を融合させたのか、中国の環境や環境NGOの状況を学ぶ良い機会ですので、ぜひご参加ください。

日時:2023年1月8日(日)13:00-16:00

場所:Zoomミーティング

主催:あおぞら財団

共催:東アジア環境研究会

使用言語:中国語、日本語(逐次通訳、日本語資料有)

プログラム:
1.開催趣旨の説明(あおぞら財団藤江徹)
2.「海洋を見守る若者実践―落筆峰のもとで」(三亜学院法学部4回生欧陽志宇)
3.「長江経済エリアにおける環境保護活動及び政策変化」(南通大学公共衛生学部准教授趙新元)
4.総合討論・質疑応答

参加申込:wangzichang2022@gmail.com (王子常)

 

チラシ

 

お知らせチラシをダウンロードしたい方はこちらをくりっくしてください。

Filed under: イベント案内,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2022年12月22日5:58 PM

日中環境問題サロン2022 「中国の環境NGOの活動状況」交流会を開催しました

2022年10月15日(土)に、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日中両国における公害経験やそれに関連する資料・情報を共有し、情報発信・人的交流を行なうことを目的として、日中環境サロン2022・中国環境NGOの活動状況報告会をオンラインで開催しました(主催:あおぞら財団、共催:龍谷大学東アジア環境研究会)。

今回は成都根与芽環境文化交流センター(http://www.cdgyy.org/)の趙璐氏から「中国ゴミ分別取り組みの実践と探索」、零廃棄聯盟(https://www.lingfeiqi.org/)の王少蓉氏から「中国プラスチック汚染対策と資源リサイクル状況の紹介」を報告していただきました。

趙氏は中国におけるゴミ分別の歴史と現状、住民のゴミ分別意識醸成における課題、新しいゴミ分別及び再生利用の仕組みを報告。

趙氏 ブログ用写真

趙氏がごみ分別ミュージアムを紹介していた様子

王氏は中国プラスチック汚染の対策システムと効果、廃プラの回収と再利用状況、NGO団体によるプラスチック汚染対策過程での役割を報告。

王氏 ブログ用写真

王氏が中国プラごみ回収再利用状況を紹介していた様子

報告を通して、現在の中国には家庭ごみとプラごみに対して、具体的かつ厳格的な条例が相次ぎ公表され、行政の啓発、NGO団体の協力、マスコミの宣伝によって、市民たちのゴミ認識度は著しく高まったことも分かりました。さらにごみに関係する企業も技術革新に励んで、斬新なごみ分類回収の仕組みを作っています。

ゴミ分別回収ボックス

社区に設置されたゴミ分別回収ボックスの様子

確かに経済発展不均衡などにより、各地のごみ対策ではバラツキが見られます。そして中国では今の段階でリサイクルとリユースに集中し、企業の生産活動からごみ減量というリデュースの視点にはあまりフォーカスしていないようです。どうすればゴミの元栓を閉めれるのかはこれからも日中共通の課題であると参加者の自由討論では認識されました。

我々が歩んでいる環境問題を解決するための道は、まさにいばらの道ですが、お互いの支え合いや、積み重ねた議論によって、必ずいつかゴールに辿り着くという思いを共有し、今回の日中環境問題サロンがお開きとなりました。

(記:あおぞら財団スタッフ 龍谷大学大学院生 王子常)

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2022年11月25日11:56 AM

公募「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2」~ オンライン相談会:期間延長のご案内

認定NPO法人日本都市計画家協会(JSURP)ならびに公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)は、休眠預金活用事業(一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA))を活用し、資金分配団体として、地域の社会的課題を解決する取り組みを2020年から開始しています。

2022年度は新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠の資金分配団体として、「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2 ~支え合いを豊かさにつなげるまちづくり~」をテーマに活動を行うために、実行団体を公募することとなりました。

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<オンライン相談会:期間延長>
2022年11月14日(月)〜24日(木)の期間に、オンライン相談会を実施いたします。応募をご検討中で、わからないことや相談事がある団体様におかれましては、下記より事前にお申し込みの上、お気軽にご参加ください。

申込みは下記ページから。
https://www.jsurp.jp/online-soudankai/

※期間を延長いたしました。引き続きお申し込みをお待ちしております。

※オンライン相談会以降も、わからないことは随時事務局までお問い合わせください。

・公募期間:2022 年11月1日(火)~2022 年12月12日(月)

・1次審査締め切り:2022年11月25日(金)

・事業説明会(11月4日)の動画

公募のお知らせ

Filed under: イベント案内,国際交流,地域づくり — aozorafoundation 公開日 2022年11月18日4:18 PM

「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2」~ 公募のお知らせ

認定NPO法人日本都市計画家協会(JSURP)ならびに公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)は、休眠預金活用事業(一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA))を活用し、資金分配団体として、地域の社会的課題を解決する取り組みを2020年から開始しています。

2022年度は新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠の資金分配団体として、「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2 ~支え合いを豊かさにつなげるまちづくり~」をテーマに活動を行うために、実行団体を公募することとなりました。

対象となる実行団体は、日本に住む外国人や長期に滞在する外国人等に対し支援活動を行っている団体です。

■助成概要 

・事業期間:契約締結日(2023年1月頃)から 2023年12月末まで(1年間)

・総助成費:総額1億円

・採択予定実行団体数:12団体程度

・1団体当たりの助成金額:500 万円~3,000 万円(団体の申請に基づき審査により決定)

・公募期間:2022 年11月1日(火)~2022 年12月12日(月)

・1次審査締め切り:2022年11月25日(金)

詳細は下記HPにてご確認ください。

https://www.jsurp.jp/2022-11-1-janpia-koubo/

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Filed under: イベント案内,国際交流,地域づくり — aozorafoundation 公開日 2022年11月1日12:00 PM
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