2010年7月29日(木)14:00-15:30
場所:千北診療所3階
参加者 12名
7月29日に、「ぜん息患者 医療費無料化をめざして −西淀川の集い−」が、千北診療所で開かれました。
まず、あおぞらプロジェクト大阪のぜん息被害者実態調査とこの間の運動について、スタッフの真鍋がプリントを配布して報告しました。実態調査の報告では、ぜん息の患者さんは府内全域の全年齢で今も増え続けていること、高い医療費が患者さんの負担となっていること、そのせいで受診回数を減らす人がおり、受診抑制をすることで症状が悪化し、発作が起き、仕事に支障をきたし、収入が減るという悪循環ができていることなどが報告されました。また、東京都や川崎市では気管支ぜん息患者に対して助成制度があるのに対して、大阪府や大阪市は財政が厳しいことなどを理由に助成していない現状や、大阪でも医療費が無料になるように署名を集めていることが説明されました。最後にプリントと一緒に配布したアンケートへの記入をお願いしました。
次に西淀川ぜん息患者さんの懇談会となりました。参加者の方々がご自身の体験を語って下さいました。病院で処方される薬だけでなく、市販の薬を併用することでなんとかぜん息を抑えていることや小児ぜん息は助成があるのに大人になると無くなることへの矛盾などなどのお話しを聞くことができました。ぜん息は一生つきあっていかなければならない病気で、発作のときには死ぬかもしれないという恐怖を感じるといったつらい経験のお話しが多かったですが、薬が向上してきていて、ぜん息を克服できるようになるかもしれないという明るいお話も聞くことができました。
患者会の方ではない参加者の方には、署名をお願いし、していただくことができました。
ぜん息についての知識が何もなかったので、ぜん息の症状や助成制度について初めて聞く事ばかりでとても勉強になりました。大阪では、昔助成制度を設けていた市の多くが今はやめてしまって、東京などとは逆に後退していっているというお話しがすごく印象的でした。
(インターン生 森口)