6月3−4日、公害環境測定研究会より依頼があり、西淀川区内にNO2測定用カプセルをとりつけました。
まちの中には、国や阪神公団が管理する大気の測定局が、各所にあります。
今回の測定は、自治体の測定局の数値と、自主的に測定した数値を比較しようというものです。
西淀川区内には8か所の測定局がありますが、そのうち道路沿道の自動車排ガスによる大気汚染の影響を監視する目的で設置されている自動車排出ガス測定局「出来島小学校局」に、測定用カプセル5個をとりつけました。
その他の場所も測定しようと6地点10箇所にカプセルを設置しました。
とりつけ場所と結果の数値は下記の通りです。
大気汚染防止法では、二酸化窒素の環境基準値を、「1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。」と定めています。
今回の測定で一番数値が小さかった場所は、エルモ西淀川の前の大野川緑陰道路内にとりつけたカプセルでした(I、J)。幹線道路からは少し離れているせいでしょうか。2つとりつけましたが、2つとも0.02ppm台でした。同じ大野川緑陰道路でも、国道2号の高架下にとりつけたカプセル(G、H)は、0.03ppm台と数値に差がでました。
反対に一番高かった場所が国道43号 大和田西交差点・淀川方面高架下でした。大和田西交差点は43号線と淀川通りの交差点です。阪神高速湾岸線にもつながっており、大型車の混入率も高い道路です。
0.057ppmは環境基準値にもかかる数値です。近くに高校や小学校もあるのに、この数値は問題です。
調べたい場所、時間をピンポイントで測定できるのが、自主測定の良いところですね。
自治体の観測局のデータはインターネットで公開されていますので、ぜひご覧ください。
えんどうまめ君 国土交通省 近畿地方整備局 兵庫国道事務所(大気常時観測局)
また、今回のとりつけには西淀川区在住の小坂さんにボランティアで協力して頂きました。
小坂さんのブログにも、この測定について掲載されていますので、ご確認ください。
(小平 記)