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» 2010 » 8月

日韓親善交流


韓国司法修習生12名来訪
公害被害者運動の経験を語る

公害被害を語る岡崎さん(左)と韓国司法修習生の皆さん(右)

 7月5日、韓国から司法修習生(教官付き添い)通訳を入れて12名があおぞら財団に来ました。今回で9年目を迎え、親善の楽しみの一つです。
 今回は10時から「日本のダム訴訟について」籠橋隆明弁護士が講演し、午後1時から「日本の環境訴訟と弁護士の役割」について話題を提起、専門的な議論と回答をしました。
 患者会からは岡崎さんの公害被害の訴え、会長の森脇さんは西淀川の公害裁判の運動と経験について話をしました。
 いつもの事ですが韓国の修習生はよく勉強をしていて多くの質問が出ました。「困難な裁判が長期に続けられたには何がそうさせたか原因は?」「苦しい患者が西淀から他に移転しないのはなぜか?」「大気汚染が病気の原因だとなぜ分かったか?」「疲弊した地域再生、街作りをなぜ始めたか?」などの質問に一つ一つ回答しました。
 5時から日韓親善の懇親会(20人)を開きました。一人ずつの紹介と「焼酎とビール」を混ぜ合わした爆弾ゲームをおこないました。韓国の教官が2つのコップに爆弾酒を入れ指名します。指名された男女(日、韓)はお互いに自己紹介をしながら腕を組み一挙に飲み干し次の人に渡す。お酒の弱い人には特権があり相手を紹介しその人に代わって貰う。全員が終わるまで進め、ここで教官(最高責任者)の仕事は終わるという、韓国風のルールに徹して楽しい飲み会でした。
 夜の懇親会の料理作りは昼間から患者会で手料理したものです。修習生からは日本に来て一番美味しい日本料理を頂いたとお世辞も含まれるが聞いて本当に良かったと感じました。

最後に記念撮影

(西淀川公害患者と家族の会 手づくり通信「青空」第316号 2010年7月22日発行より本文を抜粋)
森脇君雄 西淀川公害患者と家族の会代表




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010/08/04(水) 09:12

環境フロンティア講座2期第3回目 「まちの資源を活かして市民が進めるまちづくり」


環境フロンティア講座第Ⅱ期
—実践編—市民参加の実践例から学ぶ!私からはじめる環境活動
第3回
「まちの資源を活かして市民が進めるまちづくり」
講師:西村 仁志(同志社大学政策部・大学院総合政策科 准教授)
7月2日(金)に開催しました。(参加者22名)


西村先生は、YMCAの活動をしているうちに、環境教育というウィルス??が頭に入ったそうで、80年代末〜90年代初頭の環境教育の波がやってきた際に、日本の環境教育を実体化していかなければならないと感じ、YMCAを退職され個人事務所を開設されました。

主に、同志社だいがく大学院総合政策科学研究科ソーシャルイノベーション研究コースにおける取組で、学外社会実験施設(京町屋、農家)など持続可能な社会を形成するための実践拠点のお話が中心でした。

集中講義「自立・自給型生活論」では、長崎県の五島で自給率90%の暮らしを実践している方から、味噌・醤油・どぶろく・芋焼酎・ビール・納豆の6つを実際に作る実習で、お金で買う→自分でつくる暮らしの体験などが行われています。

また、地域の休耕田を耕作して野菜作りや、自然を満喫できるあそびの達人教室、食育ファームin大原、町屋でネイル講座など、楽しい事例の紹介がありました。

参加者の方からは、先生の取り組みの具体例があったので分かりやすかった。
楽しそうで、社会への関わり方が見えてきたような気がする。
という声がありました。

関連サイト
食育ファームin大原
環境教育事務所カラーズ
京町屋 さいりん館

あおぞら財団スタッフ
山本 元




Filed under: 環境フロンティア講座 — aozorafoundation 公開日 2010/08/04(水) 05:36

【上海万博】約13万人が西淀川公害のパネルを見ました


上海国際博覧会の日本館イベントステージで、2010年5月24日〜6月3日まで
西淀川公害のパネル(あおぞら財団製作)が展示され、約13万人の来場者
がパネルを見ました。

展示されたのは、「公害 みんなで力をあわせて—西淀川地域の記録と証言—」
という全13枚からなるパネルのうち、教員や医師の取り組み、公害地域再生の活動、
公害の発生原因について紹介したものなど、計5枚です(中国語)。
環境省主催の「みんなで咲かせよう、”環境”の花」というイベントの一環でした。

イベントの運営会社の担当者によると、パネルを食い入るように見ている人や、
メモをとる人、詳しい資料を求める人がいたそうです。
パネルを見て、「じつは自分もセキがでる」とスタッフに話をした人もいた
そうです。

空気の汚れがいかに人の健康に影響するのか、それが「公害」だということ
に気づくきっかけを提供できたのなら、パネルを出展したかいがあったと
思います。

ところで、現地から戻ったイベント運営担当者の報告で興味深かったのは、
「上海で青空が見えた」ということ。これは地元の人も驚いていたとか。
万博のために、工場や交通を規制することで、空気が断然きれいになって
いたそうです。

なお、このパネルは、日本語、中国語、それぞれ次のページで見ることが
できます。

日本語 http://www.aozora.jpn.org/ecomuse/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/パネル貸出/

中国語 http://www.aozora.or.jp/tsutaeru/kougai_panel_c.htm

鎗山善理子(あおぞら財団)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010/08/03(火) 08:32

国際教育セミナーワークショップ 「食と交通と環境を結ぶフードマイレージ買い物ゲーム」


2010年7月31日(土)13:30-15:30
場所:JICA大阪
参加者 32名

7月31日に、国際教育セミナー(JICA大阪)の「教室で、世界を感じよう!世界を伝えよう!」 のワークショップの1つとして、「食と交通と環境を結ぶフードマイレージ買い物ゲーム」の講座を行いました。

まず、これからやるゲームのルール説明を行い、8グループに分かれて家族をつくってもらいました。それぞれ1970年代と現代の春・夏・秋・冬の設定で、指定した予算内で夕食の買い物をしてもらい、献立を絵で描いてもらいました。みなさん互いに面識のない、たまたま同じグループになった方同士でしたが、楽しそうに家族設定を決めたり、買い物をしていました。


それぞれの机に配られたカードの中から買い物をします。


買い物をする場所と交通手段も決めてもらいます。


同じ材料でも産地によって値段が違います。

次に、各チームに家族構成と交通手段、買い物をした場所、献立を発表してもらいました。発表で、70年代と現代で交通手段が違ったり、70年代は牛肉が高くて買えなかったりといったことが浮き彫りになりました。また、現代のグループは70年代の食材の安さにとても驚いてらっしゃいました。
各グループに家族設定を決めてもらいましたが、複雑な家庭環境の家族(設定)が多かったのがおもしろかったです。また、家にあったということにしてカード以外の食材も追加したり、値切って安くしてもらったと言って品数を多くするなどの自由な発想をするグループもあって驚きました。

次に、日本地図の上に産地別に食材を置いてもらい、買った食材の星の数を数えてもらいました。


★=CO220gです。

★の意味やフードマイレージの算出方法、日本(大阪)の現状などを説明しました。交通手段によって大きく★の数が変わることに驚いている方が多かったです。

買い物をすることは私的な側面だけでなく、自分の環境に対する考えを表明する場であるということを説明しました。

次に、大阪府立三島高校の松井先生の政策提言ワークシートをやってもらいました。農業の担い手育成や環境にいい輸送手段のなどの9つの政策テーマから重要だと思うものやその理由を書いてもらいました。


松井先生が9つの政策テーマについて説明しました。

最後に、ゲームを簡略化した展示パネルの紹介をし、アンケートを書いてもらいました。

店への交通手段が予想以上にCO2排出量を左右するということにとても驚きました。また、大阪府の食糧自給率2%は衝撃的でした。

(森口紗奈絵 インターン生)




Filed under: 環境学習 | フードマイレージ — aozorafoundation 公開日 2010/08/02(月) 05:32
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