韓国司法修習生12名来訪
公害被害者運動の経験を語る
公害被害を語る岡崎さん(左)と韓国司法修習生の皆さん(右)
7月5日、韓国から司法修習生(教官付き添い)通訳を入れて12名があおぞら財団に来ました。今回で9年目を迎え、親善の楽しみの一つです。
今回は10時から「日本のダム訴訟について」籠橋隆明弁護士が講演し、午後1時から「日本の環境訴訟と弁護士の役割」について話題を提起、専門的な議論と回答をしました。
患者会からは岡崎さんの公害被害の訴え、会長の森脇さんは西淀川の公害裁判の運動と経験について話をしました。
いつもの事ですが韓国の修習生はよく勉強をしていて多くの質問が出ました。「困難な裁判が長期に続けられたには何がそうさせたか原因は?」「苦しい患者が西淀から他に移転しないのはなぜか?」「大気汚染が病気の原因だとなぜ分かったか?」「疲弊した地域再生、街作りをなぜ始めたか?」などの質問に一つ一つ回答しました。
5時から日韓親善の懇親会(20人)を開きました。一人ずつの紹介と「焼酎とビール」を混ぜ合わした爆弾ゲームをおこないました。韓国の教官が2つのコップに爆弾酒を入れ指名します。指名された男女(日、韓)はお互いに自己紹介をしながら腕を組み一挙に飲み干し次の人に渡す。お酒の弱い人には特権があり相手を紹介しその人に代わって貰う。全員が終わるまで進め、ここで教官(最高責任者)の仕事は終わるという、韓国風のルールに徹して楽しい飲み会でした。
夜の懇親会の料理作りは昼間から患者会で手料理したものです。修習生からは日本に来て一番美味しい日本料理を頂いたとお世辞も含まれるが聞いて本当に良かったと感じました。
最後に記念撮影
(西淀川公害患者と家族の会 手づくり通信「青空」第316号 2010年7月22日発行より本文を抜粋)
森脇君雄 西淀川公害患者と家族の会代表