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» 2019 » 5月

新潟水俣病・公害スタディツアーの記録を公開しています

2018年度に環境省平成30年度ユース世代による公害体験の聞き書き調査業務として行った、新潟水俣病・公害スタディツアーの聞き書き記録を公開しています。
https://aozora.or.jp/katsudou/tsutaeru/studytour2018

聞き書きを行ってくれたのは、ユースの参加者の皆さんと記録スタッフ、専門委員の先生方です。
被害者・支援者・弁護士・医師・行政・元教員など、今の新潟水俣病の生の声を拾うことができました。
歴史的にも価値があるお仕事をすることができたと自負しております。
どうぞご一読ください。(林美帆)

日時:2018 年 8 月 30 日(木)~9 月 2 日(日)
場所:新潟県立環境と人間のふれあい館、菱風荘ほか
対象:ユース世代(若者世代)*20 代まで
参加者:30 名
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2019/05/31(金) 04:38

身近なアスベストを調べる 西淀セッションの報告

2019年4月27日に泉南アスベスト問題に取り組む伊藤泰司さんが企画したイベント「身近なアスベストを調べる」を実施しました。
伊藤さんから、「西淀川にあるアスベストをはかってみないか?」と呼びかけられて実施したのですが、そのイベントでわかったことを伊藤さんが報告して下さったので、ここに掲載いたします。
そもそも、この企画を考えたきっかけは下記の通りだそうです。
_______
この企画は昨年の北部地震で例えば高槻、茨城、寝屋川、枚方の市民会館や市民センターが、一部欠損しアスベストが露呈して使えなくなった。それを調査しました。
それから8月の台風で、大阪中のスレートの工場や倉庫の一部が損壊しました。道にかけらが落ちていて、車が轢いていったらものすごいアスベスト飛散になるのににもかかわらず自治体も国も知りませんでした。環境省や厚労省の交渉や、大阪府の全自治体に緊急の手紙を送りました。
結果、大阪府は緊急の通達をだしました。
スレートの建物がどれくらいあるか、「散歩で見つけよう」と提起しました。ほんとにどこにもあります。かならず、予想よりも多いです。ところが、このレベル3建材は法的規制がありません。
そんなら、どれくらいあるか調べて発表していこうと考えたのです。その方法を編み出そうと思いました。

愛知教育大学の榊原先生は建材のアスベストの確認ですが、国交省も、スレートはほとんど(99%ぐらい?)にアスベストが入っていることを認めているのです。見える範囲でどれだけあるかわかるはずと思いました。今回の報告を一番関心を持ってくれたのは榊原先生でした。

地震と台風であちこちのスレートが壊れた。
ところが法的規制がないので、放置されている。
簡単な見つけ方と量を知る方法を提起して、市民自らが危険をしる。それを力に行政の協力を求めていこう。
そんなところでしょうか。

解体や除去のときの規制はあっても、日常の管理は何もない。(韓国でも日常の管理をはじめました)。いま、建築基準法を適用できるのではないかと動きがでてきました。私自身は、この動きにちょっと力になったし、どんどん動かしていきたいとおもっています。
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報告PDFファイルはこちらです
ご関心がある方は、あおぞら財団までご連絡ください。

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2019/05/28(火) 06:38

第52回楽らく呼吸会「自己管理」がありました(5/10)

5月10日(金)に、西淀病院にて第52回楽らく呼吸会がありました。参加者は11名(スタッフ含む)。今回のテーマは「自己管理」です。作業療法士の曽谷さん、理学療法士の奥園さんに教えて頂きました。

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呼吸系の疾患は、自己管理をして上手に向き合うのが大事です。自己管理には病気の理解、禁煙、薬物療法、運動療法、増悪の予防、在宅酸素療法の7つの要素があります。病気の自己管理は、生活の質(QOL)を向上させたり、身体能力の向上などにつながります。

無料で誰でもできる運動療法の一つとして「笑いヨガ」を教えて頂きました。笑いの健康に与える効果は最近注目されています。例えば「ハハハ」と笑うことで横隔膜を動かしたり、血圧や血糖値を下げる効果があります。認知症にも効果があるそうです。何より、声に出して笑うことで気持ちを明るくします。また、呼吸系疾患の患者さんは浅くて早い呼吸をしている方が多いそうです。「笑いヨガ」は腹式呼吸なので、呼吸系疾患の患者さんにオススメの体操です(ちなみに面白い話をして笑う時と、今回のように体操として笑う時の「笑い」の効果はどちらも同じなんです!)。みんなでやっていると自然に無理なく笑えるようになります。終わった後はみなさん笑顔になって「気持ちが楽になった」「久しぶりに笑った」と仰る方もいました。

*笑いヨガは、肩が上げにくかったり手が痛い方は無理をぜずに、できる範囲で行うことが大事です。

作業療法士の講師から笑いヨガの説明をきいています。

笑いヨガの効果など説明をきいています

両手を挙げて笑いヨガを行っています

笑いヨガでみんな笑顔 

次回予定~問い合わせはあおぞら財団まで~

楽らく呼吸会は、患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したり、時には勉強会なども開催しながら、病気と向き合っていこう、またお互いが支えあっていこうという会です。

次回は姫島診療所にて、栄養士さんを講師としてお呼びして、栄養についての話を聞きます。

小児ぜんそくの保護者の方も大歓迎です。楽らく呼吸会で参加されている方の中には、ご家族がぜん息患者さんという方が何院もおられます。少しでも興味があれば是非、楽らく呼吸会にご参加ください!

・7月12日(金)13:30~15:00(栄養について)姫島診療所

姫島診療所には、淀川勤労者厚生協会の患者送迎バスを利用して来ることができます(時刻表はこちら)。

今までの楽らく呼吸会の様子はこちらから→楽らく呼吸会

(アルバイト 東)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2019/05/21(火) 04:08

ミャンマー環境NGO「Myanmar Centre for Responsible Business」訪問(3/7)

2019年3月7日(木)に、ミャンマー環境NGO「Myanmar Centre for Responsible Business」のWin Min氏から、ミャンマーの環境についての現状と活動についてお話を伺いました。

◎MCRBの概要
Myanmar Centre for Responsible Business(以下、MCRB)の活動は、①国会・各省と連携して法制度づくりのワークショップ、②開発に関する基準(スタンダード)づくり、③工場・製品に関して環境面でのアドバイスを行っている。

国全体で環境アセスメント制度の整備が進んでおり、大気や水に関する汚染を予防するためのガイドラインづくりに関わっている。
工場立地に際して、環境面での影響が無いかを調査するもので、①簡易アセス、②詳細アセス、③基準を満たしている場合の改善策の検討がある。

投資企業管理局(DIRECTORATE OF INVESTMENT AND COMPANY ADMINISTRATION(以下、DICA))が外国企業の会社設立や開発に際しての申請を受けている。私たちは、DICAの各部署の職員、企業スタッフへのコンサルティング、専門家を招いた講義も行っている。
とはいえ、環境アセスメント制度はあるが運用がうまくいっていない部分がある。庁内での人材育成、役割分担、第三者(パブリック)への公表などが重要と考える。

MCRBでは国全体でのアセス推進を働きかけている。国会議員や企業経営者を対象に、工場立地にあたっての環境に関する基本知識を伝えている。ミャンマーは、軍事政権時代が長期に及んだこともあり、どこの部署が何を許可したのかが分からなくなっている。そのため現在の企業に是正を迫ることは困難で、新たに設立される企業を中心に、森林伐採・水汚染・大気汚染の対策を働きかけている。

MCRBには様々な分野(環境、ジェンダー、子ども、雇用など)のスタッフがおり、NPOとして意見を出していくようにしている。
現在、20名のスタッフが所属しており、国の各部署にパブリックコメントを提出したり、各地域でミーティングを行っている。
法案づくりの際は、専門家を呼んでドラフトへのアドバイスを行っている。

日本の公害経験や環境に関する制度を知り、様々な人・企業との交流を図ることで、アセスメントや、その他の制度づくりに役立てたい。

MCRBホームページ:https://www.myanmar-responsiblebusiness.org
MCRBパンフレット(日本語)https://www.myanmar-responsiblebusiness.org/pdf/trifold/jp.pdf

1 

WIN MIN氏(真ん中)

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MCRB事務所

MCRBで発行している報告書の一部(以下)

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7  8

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あおぞら財団としては、引き続き、交流活動を進めていきます。

(文責:藤江)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2019/05/19(日) 08:14

ミャンマー環境NGO「Clean Yangon」訪問(3/6)

2019年3月6日(水)に、ミャンマー環境NGO「Clean Yangon」の方々から、ミャンマーの環境についての現状と活動についてお話を伺いました。

◎Clean Yangonの概要

2017年5月に設立。チャリティーイベントをきっかけに集まった約50団体が参加。
活動の目的は
①ルールなくゴミを捨てるのをやめる、
②きれいなまちづくり、
③生活環境の向上、
④環境に害のない暮らし。

活動は、以下の8つのテーマで活動している。
※写真は同団体プロフィール資料より

①人が多く集まる場所で月1回ゴミ拾い、ゴミの捨て方をアピール。ボラティアが1,000名程参加。

1

②ゴミ分別についての教育(セミナー開催、講師派遣など)

2

③啓発用の看板づくり(看板、啓発用の短編映画)

3

④ソーシャルメディアによる情報発信
https://www.facebook.com/cleanyangon

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⑤政府と協力して活動

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⑥いろんな団体と連携

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⑦学校でプラスチックゴミの捨て方・リサイクル・リユースの教育

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⑧クリーンミャンマー(まちをきれいにしていく)
https://www.facebook.com/cleanmyanmar.mm/

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◎参加するメンバーについて

集まっている団体は福祉関係の団体が多い。
ミャンマーにもボランティア団体はできてきたが、ゴミの問題まで手が回らないのでお互いに協力して行っている。
スタッフはそれぞれ別の仕事をしている。事務所は、福山通運のミャンマー支社に適宜部屋を借りている。
ボランティア、参加者は増えている。政府関係者、病院・消防の人も来る。
50団体が参加しているが、皆、各自のポケットマネーで実施している。
2019年度にはNPO法人化を検討中。

◎ミャンマーのゴミ問題

ゴミは、プラスチックゴミ(ペットボトル、包装用袋、トレー)、たばこのポイ捨て、キンマーを包むプラ袋(昔はバナナの葉だった)など
公的なゴミ収集場所もあるが、家庭のゴミを裏に捨てているのが現状。

ヤンゴンの学校で子ども達にゴミ教育を行っている。高校生向けは専門家を招いて、中学生向けはボランティアスタッフが行く。
我々は「教育」しかできない。ゴミ箱は少なく、どこにでもあるわけではない。そもそもゴミ捨て場まで持って行く人が少ない。
子ども達へのゴミ教育として「子ども達が覚えやすいこと」を重視。学校の掃除をしながら教えている。

活動を続けてくる中で、ゴミの量は減っていないが、無秩序に捨てる人は減った。
2018年6月からは「ごみを捨てない」から「ごみを減らそう!」にアピールする内容をかえた。

キンマー用のプラ袋対策で、半年前にミャンマー政府が罰金制度(50,000チャット:約3600円)を設けたが、まだ捕まった人はいない。国レベルで取り組んでも年数がかかるだろう。

◎樹木(グリーン)を増やす活動

クリーンヤンゴンでは、樹木(グリーン)を増やす活動も行っている。
ミャンマーは今後、人口も増える。
ゴミのない快適な暮らし、エアコンや光熱費といった生活水準の向上、都市化、車や工場の増加、その中で樹木(グリーン)を増やしたい(クリーンヤンゴンからグリーンヤンゴンへ)。
活動を継続していくには人が集まることが大切。
生活水準が向上するのにあわせて意識(マナー)を向上させたい、と思う人が参加している。

将来のために、子ども達に伝えていく活動を続けていきたい。

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団体FB:https://www.facebook.com/cleanyangon/

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あおぞら財団としては、引き続き、交流活動を進めていきます。

(文責:藤江)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2019/05/19(日) 07:52
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